つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

秋雨の合間、久方に興じた彼岸の散歩。

2016年09月22日 11時11分52秒 | 自然
前回投稿の翌日から本日未明まで、お天気は芳しくなかった。

太平洋高気圧の勢力が弱まり、大陸から涼しく乾いた空気が流れ込んでくると、
その境目…つまり列島付近には「秋雨前線」が出来る。
夏前の「梅雨」は、農作業の段取りと関わりが深い為、
昔から、入梅、梅雨明けのタイミングを計るなど関心が高い。
一方「秋雨」は、収穫時(収穫後)にあたる為、余り注意を払ってこなかったが、
ともあれ、秋雨は、何かと季節の移り変わりを意識するのである。

今朝、久しぶりの散歩の道行きで出逢った諸々にも見て取れた。

大西山近く、とあるお宅の裏庭で撮影。
薪として切り揃えた桜の枝にキノコが発生していた。
白と茶、二種類あるが名前は分らない。
湿度を含んだ空気に促され、子実体を膨らませている。
カサの裏側ではせっせと胞子を貯め込んでいるに違いない。

津幡川近辺で撮影した、ご存知「鬼灯(ほおずき)」。
夏の中頃から終わりにかけて真っ赤に色づいていたであろう実が枯れ、
中の種が葉脈越しに透けて見えていた。
秋が深まってきた証拠である。

こちらも津幡川沿いで見つけた「彼岸花(ひがんばな)」。
別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」。
妖しく美しい花が咲くと、秋の彼岸だなと気付く。
本日、秋分の日は中日。
「暑さ寒さも彼岸まで」の例えのとおり、随分と涼しくなった。
悟りを開いた境地…彼岸ではなく、此岸に在る身としては日々迷いの連続。
束の間の俗なる楽しみとして、おはぎでも買い求めるとしよう。
コメント
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