最近、町内の彼方此方(あちこち)で見かけるのが「蝗(いなご)」である。
体長はおよそ3センチ。
体色は黄緑色。
民家の窓、コンビニの出入り口など、夜間に明かりを灯す場所の他、
エサとなる米にありつけそうな無人精米所付近にて多くの姿を見止めた。

蝗は、初秋の季語。
「正岡子規」の写生句を紹介しよう。
『稲刈りて 鈍くなりたる 螽(いなご)かな』。
明治29年(1896年)、
ちょうど今から120年前に詠った十七文字だ。
当時、病魔に冒された作者は、人生の晩年に差し掛かる頃。
激痛から悲鳴を上げる腰をだましだまし、散歩した秋の稲田の景色を、
人生の黄昏に重ねるのは、いささか乱暴だろうか?
夏の間、田圃で元気に飛び回っていた虫の勢いが、
秋の気配と共に削がれてゆく様子を、自身の行く末に重ねていたと考えるのは、
いささか考え過ぎだろうか?
ともあれ、稲を喰い荒らす蝗は、
実りがピークを迎える直前、田圃に棲み付く。
だから、秋の初めを告げる「季節生物」という訳だ。

少々分り難いかもしれないが、赤い丸で囲んだ箇所が、飛ぶ蝗。
実際は、画像の数十倍に匹敵する数を見て取れた。
…「蝗害」などが起きない事を願っている。
体長はおよそ3センチ。
体色は黄緑色。
民家の窓、コンビニの出入り口など、夜間に明かりを灯す場所の他、
エサとなる米にありつけそうな無人精米所付近にて多くの姿を見止めた。

蝗は、初秋の季語。
「正岡子規」の写生句を紹介しよう。
『稲刈りて 鈍くなりたる 螽(いなご)かな』。
明治29年(1896年)、
ちょうど今から120年前に詠った十七文字だ。
当時、病魔に冒された作者は、人生の晩年に差し掛かる頃。
激痛から悲鳴を上げる腰をだましだまし、散歩した秋の稲田の景色を、
人生の黄昏に重ねるのは、いささか乱暴だろうか?
夏の間、田圃で元気に飛び回っていた虫の勢いが、
秋の気配と共に削がれてゆく様子を、自身の行く末に重ねていたと考えるのは、
いささか考え過ぎだろうか?
ともあれ、稲を喰い荒らす蝗は、
実りがピークを迎える直前、田圃に棲み付く。
だから、秋の初めを告げる「季節生物」という訳だ。

少々分り難いかもしれないが、赤い丸で囲んだ箇所が、飛ぶ蝗。
実際は、画像の数十倍に匹敵する数を見て取れた。
…「蝗害」などが起きない事を願っている。