”盲目のピアニスト” 辻井伸行さん。デビュ-10周年を迎えた相です。
ある方の批評によると彼の演奏は”色彩感に溢れている”と。
その要因のひとつが お母様の関わり方。彼女は健常者の”見える世界”に
適応させようと試行錯誤‐----迷いの中で失望してしまいました。
その時、ある方の言葉がヒントになり「この子らしく育てよう」と。
水の音、木々のささやき、など大自然の美しさを感動のままに伝えました。
ある時、伸行さんは「今日の風は何色?」-----それを聞いてお母様は
息子は豊かな彩の世界にいると教えられましたと。
彼のピアノは色彩を運んでくれ、より感動を与えてくれます。
そして、お客様への挨拶、彼ほど美しいお辞儀を観た事は有りません。