六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

JRのサービス悪化に北陸旅行は中断

2023-01-12 |  出撃 at 北信越地方
 年末年始の休みを利用して日帰りで出かける乗り鉄シリーズの第3弾
 昨日の元日は怒涛の760km18時間の乗り鉄で結構疲れたのですが、1/4から仕事始めなので、前日の1/3はゆっくり休みたく、結局大晦日・元日に続いて2日も日帰りで出かけることにしました。
 滋賀・静岡と2県の私鉄を大体乗り潰ししたので、さて次はどこにしようか・・・そうだ北陸に行こう!
 北陸3県のうち、青春18きっぷが使える福井・石川両県には福井鉄道・えちぜん鉄道・北陸鉄道の3社があり、距離もそれぞれがそんなに長くないので、1日でなんとか回れるかな?と思い、北陸行きとしました。

 .寒くて列車に乗れない
 朝6時ちょうどに名古屋を出る米原行きに乗って、米原を8時過ぎに出る敦賀行きに乗り継ぎ、敦賀では普通の乗り継ぎ時間が長くなるため、そこから先は一部特急を使ってワープするようなプランで出たのですが、米原で乗り換えた北陸線の普通電車(223系)がホームに入ってきて乗ったものの、鬼のように寒い。しかも停車中に半自動ドア扱いしない。おかしいな。
 まぁ馬鹿車掌なんだろうと思って、そのまま8:05に米原を出発したのですが、途中の駅でも全部の扉が開いて寒風が入ってくるし、何をやってるんだ馬鹿野郎! 米原を出てしばらくして521系の2連とすれ違ったので、あの列車が折返し米原発の続行の普通列車になるだろうと踏んで、途中の長浜駅で223系を降りて、続行の521系に乗りました。

 しかし結果は同じで、各駅に着くたびに全部のドアを開けます。まぁ一応新快速の走るアーバン(都会)の区間だからかなと思っていましたが、福井県に入っても全く同じ扱いで半自動にしないので、おいおいちょっと待てよ! ということに。
 調べてみると感染症対策で、JR西日本全域で停車中はドア全開で寒風吹きすさぶ車内にするそうです。こんな寒い列車で旅なんか続けられるか! と怒り心頭。しかしせっかく出てきたので、福井県内の2つの私鉄だけでも乗り潰しすることにして、敦賀から先の特急券・乗車券などを買って石川県に足を伸ばすのは止めることにしました。

 敦賀で特急に5分接続で乗る予定が、次の普通列車に乗ることになったので、接続待ちの時間がかなり出ることになって、改札口を出ることにしました。

 敦賀の駅前に出ました。福井県内の駅の改札口を出たのは数年ぶりです。 
 北陸新幹線の工事もかなり進んでおり、敦賀までならかなり早い段階で開業できるでしょうね。
 まっ、北陸新幹線が金沢まで出来て並行在来線が三セク化されただけで、数年間も来なかった状況ですから、これが全通となればもう北陸に来る事すらかなり減っちゃうでしょうね。

 まだもう少し時間があるので、駅の中に入ってうどんを食べる事に、
 冷え切った体に温かいうどんは最高です。北陸地方は関西系の出汁なので、蕎麦よりもうどんの方が合います。

 普通列車に乗るためにホームに戻ってきました。
 バックに見えるのが新幹線の敦賀駅で、地上高が日本一高い高架とのことで、夕日に海を見渡せるようになるんでしょうか、開通後は入場券を買って入る価値はあるかもw

 敦賀9:53発の普通に乗って、北陸トンネルを出ると一面の雪景色。
 最も雪深い場所になるのが今庄の辺りで、雪かき保線車両が止まっていました。

 .まずは福井鉄道に乗る

 10:29 武生駅で下車
 ここで前回降りたのは昭和時代なので、もう40年近く前になります。

 武生駅の駅前広場に出てきました。
 さて福井鉄道の駅はどこかな?

 駅左手のビルの1階辺りかなと思って回り込もうとしたのですが、駅らしいものはなく、その先延々と歩いて、立体駐車場のビルで駅横のビルが途切れてしまい、その先の広場の先に立っているビル、ここが福井鉄道の越前武生駅になります。

 1日フリーきっぷを買って、駅構内に入ります。
 電車の出発5分前にならないと改札が開かないので、撮影する人にとっては短い時間ですが、じっくり撮影に時間が掛かるほどの車両でもないので、その辺の心配は不要でしょう。
 この車両たち、岐阜県内の名鉄美濃町線などで働いていた車両たちで、実に十数年ぶりに再会となりました。

 車内の様子も名鉄時代そのままな感じでしょうが、名鉄美濃町線と言えばこの形式よりも元札幌市電のモ880型やオール転換シートのモ600型の方が印象が強かったので、まぁこんな感じだったかなというところです。

 越前武生を出てしばらくすると雨が降ってきました。
 福井市内の市街地に入るまでは、単線区間をしばらく走り、対向列車との交換待ちなどもあります。

 越前武生発田原町行きの電車は途中の福井城址大名町でスイッチバックをして福井駅前に入って、ここで再びスイッチバックをして福井城址大名町に戻って、その先の田原町に行くという運転形態を取ります。
 福井城址大名町ー田原町間の乗車については午後の帰りの時にします。

 .続いてえちぜん鉄道に乗る

 福井駅と三国港・勝山と2方向に路線を持つえちぜん鉄道(旧京福電鉄)に昼から乗ることにして、駅の反対(東)側にやってきました。
 高架の福井駅に隣接する建物がえちぜん鉄道の福井駅になります。

 1面2線の新しい高架駅ですが、やってきた電車は1両の単行で、この路線の乗客の少なさを表しているような感じです。
 車体のカラーは旧阪神5200系?を使っていた頃に赤帯1本の塗色から塗色変更を行って、現在に至ります。
 車両は旧愛知環状鉄道のものと旧国鉄119系のお古が活躍しています。

 車内は固定クロスとドア脇ロングのセミクロス配置になっていて、うまい具合にクロス席に座れたので、このまま勝山まで1時間弱の旅を楽しみます。

 福井を出てしばらくは新幹線の高架に沿って2駅進み、福井口駅で勝山方面と三国港方面の2手に路線が分かれます。

 分岐駅である福井口に到着すると、三国港からの列車が到着して、こちらの勝山行きにすぐ接続していました。
 このあたりの連絡が絶妙ですね。

 ポイントで2手に分かれたのちに勝山方面へ向かう線路が右に大きくカーブして東へ向かいます。
 眼下にはバスの車庫が見えます。

 しばらくは住宅街の中を走った後、3つ目の駅を過ぎたあたりからは、車窓に緑が広がります。

 25分ほどで永平寺口に到着。
 昔はここから永平寺方面へ支線が分岐していました。
 1時間に2本運転されていて、上り列車との交換待ちが3回あります。

 難読駅の1つである轟。
 同じ字で「とどろき」ではなく、「どめき」と読むとpころがレアですね。

 轟を過ぎて2・3駅行くと、雪景色に変わります。

 運転席はほぼ解放的なので、正面の景色もとることができます。

 まもなく勝山に到着で、家などが増えてきました。

 13:19 勝山駅に入ります。
 反対側のホームには上り列車が待機していました。

 勝山駅で下車
 反対側で待機していた上り列車はすぐに発車していったので、折返しまで30分弱あります。

 勝山駅の駅前には恐竜のオブジェクトが乗客を迎えます。
 ここから越美北線の越前大野まで1日数本バスが出ているので、JRの越美北線に未乗の人ならこれに乗って移動することもできます。

 13:49発の行きしに乗った電車にまた乗って福井方面に戻ります。
 基本的に前の乗降口しか開かないので、車内は温かくて、JRの冷蔵庫とは比較にならない快適さで、帰りは半分眠っていました。

 車窓右側から行しになに別れた三国港方面の線路が合流してきて福井口駅に着きます。
 乗り換え時刻の関係で終点の福井まで乗らずに福井口で下車します。

 福井口から乗った列車も1両の単行編成で、福井市内のしばらく住宅街が続いた場所を走ります。

 クロスシートで婆さんと3人掛けでしたが、数駅で降りて、その後はボックスを1人占めできました。
 かわいい車掌(アテンダント)さんも乗っていて目の保養にもなります。

 15:28 福井口から45分ほどで終点の三国港に到着。
 寂しい終着駅でした。

 道路を挟んですぐに港になっています。
 福井を代表する観光地である東尋坊へは歩いて30分、1駅手前の三国からバスの便もあるし、レンタサイクルもあるので、歩くなら別ですが、そうでなければ1駅手前の三国で降りるのが正解ですが、今回は路線の乗り潰しが目的なので終点の三国港まで乗りました。
 晴れたり雨が降ったりと冬の日本海側らしい天気の変わりようなのと、あまり足を使うのもなんなので、東尋坊まで行って帰らぬ人になるのも何だしと思い、東尋坊までは行かずにそのまま折り返すことにしました。

 16:21 三国港から福井行の電車に40分ほど乗って、途中の田原町で下車、ここから福井鉄道の電車に乗り換えます。
 田原町から越前武生行きの電車は、先に述べたように福井駅前に寄るので、これに乗れば福井鉄道に完乗なうえに、JRの福井駅に戻れます。

 電車に乗ると、20年前の美濃町線で見た光景がそのままフラッシュバックします。
 そうだこういう座席だったわと。

 名鉄時代と比べて明らかに違うのが吊り輪で、何か所かにこのカニの吊り輪があるので、探すのも面白いでしょう。

 16:34 田原町から約10分で今日2回目の福井駅前に到着。
 これで福井県内の2社線の乗り潰しが完了しました。

 乗ってきた電車はスイッチバックをしてまた越前武生へ向かっていきました。
 新幹線の福井開業を控えて、福井の駅前もいろいろと工事が進んでいて、かなり完成に近づいていました。

 福井に着いてからはまたJRの寒い電車で帰ることになりますが、敦賀までの521系はさすが寒地仕様なのか全ドア開放でもそこまで寒くはならなかったのですが、223系はやはり寒かったので、取りあえず寒い間はJR西日本の列車に乗っての旅は控えることにします。

 冬季期間は出血大サービスで電車半額!
 福井鉄道とえちぜん鉄道では共通の1日フリーきっぷを出していて、通常は大人1枚1,400円で全線乗り放題なのですが、今回は冬の期間だけ半額の700円で乗れる出血大サービスを行っています。そんなに安く乗っていいの?と言わんばかりの価格ですね。

 半額なのは2月末までなので、観光客の少ないこの冬の時期に福井の私鉄に乗るのがいいかも。
 なお1日フリーきっぷですが、福鉄は自動券売機でも販売していますが、あえて窓口で申し出たものの、結局券売機と同じペラ券仕様でした。えちぜん鉄道のアテンダントさんから車内で買えば印刷券が買えるかもしれません。


・JR(青春18きっぷ使用)
名古屋→武生 160.9km 3,080円 福井→名古屋 179.8km 3,080円 計 6,160円ー2,410円=3,750円の得。
・私鉄(共通1日フリーきっぷ使用)
越前武生→福井 20.2km 400円 福井→勝山 27.8km 770円 勝山→三国港 51.5km 1,020円 三国港→福井 25.0km 780円
 計 2,970円ー700円=2,270円の得。

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