六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

元日 怒涛の乗り潰し敢行 ②静岡私鉄編

2023-01-09 |  出撃 at 東海地方
 大晦日に青春18きっぷを買ったものの、使えるのが正月3が日と次の3連休までで、それまでの間に使い切らないといけないのと、体調の関係で宿泊を伴う旅程が組めないので、日帰りで何処かへ行って帰ってくる場所しかいけない状況です。
 昨日の大晦日は昼からぶらっと滋賀県まで近江鉄道全線の乗り潰しに行って来ましたが、3が日の間にあと2日分使っておきたいところ、さてどうしようか?
 それと毎年元日にはお伊勢さん参りもしているので、それもしておきたい、これらの要求を叶える方法は、強行プランになりました。

 終夜運転で頑張る近鉄・京阪、やめたJR・阪急阪神・地下鉄
 令和5年の元旦を迎える年越しの終夜運転ですが、各社まだまだ消極的ですね。関東ではJRの一部と高尾山を抱える京王ぐらいで、あとは少し延長した程度、東海地方はJR・名鉄・地下鉄共に無し、近畿はJRと南海が延長した他は阪急阪神・地下鉄共に無し、そんな中、関西(東海)では京阪と近鉄が頑張って終夜運転をしていました。
 従前よりは若干本数は減ったものの、特急を中心に夜通し走らせるのは凄い!
 ということで、臨時電車に少しだけ乗ってみました。

 普段では見ることのない、朝4時台の表示。頑張って起きれば3時台の表示もあったんですが、昨日も夜まで電車に乗ってたし、流石に起きれませんでした。
 普段は準急と普通しか走っていない早朝に「通過」の表示が見られるとは、もちろんひのとりの名伊臨時特急です。

 名古屋駅では急行の編成を使って乗客の待合スペースとしていました。他の交通機関が動いていない事への対策です。
 大阪の難波や上本町などでは駅構内のコンビニを終夜に開けたり、ホテルのカフェも終夜営業するなど、近鉄のやる気が伝わって来ます。
 この留め置き編成は朝5時に一旦車内の残存客を降ろした後に、座席を転換して朝一番の鳥羽行き急行として下るので、それに乗って伊勢市まで行くことにします。


 名古屋発朝一番の急行に乗ると伊勢市に7時頃に着くので、いつもはここで初日の出を拝んでから参拝するのですが、今日はその後の予定があるので、先にお参りして戻ってきたところて、日の出から十数分経った太陽になっていたました。一応今年も伊勢で朝日を拝みました。

 怒涛の乗り潰しが始まる
 さて今日はどこへ行こうと考えた結果、静岡県内の私鉄の乗り潰しをすることにして、伊勢市からぐるっと回って名古屋へ出て東海道を上がります。伊豆急行・天竜浜名湖鉄道・遠州鉄道は完乗、大井川鉄道は千頭まで乗っているので、それ以外の3社に狙いを定めて、今日中に行って帰ってこれるかな?

 ということで伊勢市を朝7時42分の快速みえに乗って東へ、名古屋に9時半ごろとなり、ひたすら東海道本線を上ります。元日の朝なのでお客さんは全然乗っていなくて快適でした。

 豊橋・浜松と乗り継いで最初に駅を降りたのが静岡駅。
 静岡駅は大体弁当を買うコンコースと駅の南側ぐらいしか出ないので、北側に来たのは相当久しぶりで、こんな景色だったかな?というほど、さらに街中の方は行ったことはありません。
 駅から北へ進んで電々ビルの前を右に曲がって少し行き過ぎたようで、戻る感じでデパートの中へ入ると

 これが静鉄の新静岡駅かぁ。
 駅前から数分の距離があるので、なかなか寄ることが無かったのも納得ですね。

 今回は静鉄では片道しか乗らないのと、ICカードも使えますが、一応時間があるので切符を買います。

 謹賀新年の看板を付けた電車が入って来ました。
 日中ほぼ8分ヘッドで走っているので、結構便利です。

 電車は新しいA3000型に全部置き換わったのかと思ったら、まだ2編成程残っているようで、今年の3月で全車引退ということ。
 あの特徴的なスタイルの1000型がまだ残ってたのなら、見てみたいですね。

 途中の長沼駅で車庫も見えるのですが、肝心の1000型は1両だけ編成を外された車体だけ一瞬見えましたが写真には撮れず。
 譲渡用の編成なのか部品取り用なのかは不明です。

 そうこうしてるうちに終点の新清水に着きました。
 お客さんは数人しかおらず寂しい終点の風景です。

 新清水の駅もJRの清水の駅とは離れた所にあり、こちらはこちらは徒歩15分ぐらいでしょうか、なかなか利用しづらい場所にあります。

 途中エレベーター付きの陸橋を渡り終えて右手へ進むと短いアーケード街があり、それを抜けて寂れた飲み屋街を通って清水駅前に着きました。
 清水駅からは沼津方面の電車に乗って、更に東に進みます。

 やっぱりお正月と言えは、一富士二鷹三茄子。
 快晴の富士の姿はいつ見てもいいですね。今年は何かいい事えるかな?

 2社線目は富士の膝元

 富士の次の駅である吉原で下車をします。もうお分かりですね。
 反対側に目を向けると、そう岳南電車が待っています。
 ここも何十回いや、百回以上通ってきてますが、なかなか下車をする機会がなかったのですが、ようやく下車をします。

 ここは往復するので1日乗車券を買うことにしました。新春特別版のデザインです。
 但し単に往復するだけなら、値段は同じなので、3乗車以上しないと元は取れません。

 待っていたのは7000型の単行編成で、元京王3000系ですが、この他にも元京王5000系の9000型2両編成もいるようです。

 電車は東海道本線と分かれると90度直角にカーブして、富士山に向かって真北にどんどん進みます。
 街中の家の軒をかすめながら更に90度近くカーブして、今度は東に進路を取ります。

 工場の中を抜けていくシーンは圧巻ですね。
 岳南電車では、室内の照明を消して夜景を楽しむ『夜景電車』なんかも運転しているので、工場萌えな人には良いかも知れません。

 かわいい女子高生ちゃんも電車が好き? 被り付きで写真を撮ってます。

 途中の岳南原田駅ではもう1つの7000型と交換するシーンが見られます。
 30分ヘッドで走っているので、2編成使って往復しているようです。

 車両の後ろの方にいたら、終点の1つ前の駅から乗ってきた女子鉄さん?に展望席を占領されたので、岳南江尾駅に入るシーンは撮れず。
 もう間もなく終点の岳南江尾に着くところです。

 20分程で終点の岳南江尾に到着しました。
 静岡鉄道同様に短い旅の終わりです。

 駅舎と富士山を入れての一コマ。
 岳南電車は沿線のどこからでも富士山が見えるという、最大の恩恵を受けています。
 まぁ夏場なんかはモヤがかかってりして見えない事もよくありますが。
 岳南江尾周辺にはバス路線があるものの、ほとんどが富士市内へ行く便なのと、本数は少ないものの、乗り継ぐことで沼津駅まで行く路線もありますが、ここは直ぐに折り返して吉原に戻ります。

 強行の3社線目

 さてこれで静鉄と岳南電車の2社線を潰したのですが、まだ日が出ている間にもう1社乗れないかな?
 ということで吉原から更に東に進みます。大丈夫かな?

 やってきたのが三島駅。ここから伊豆箱根鉄道に乗ります。
 16時過ぎともうかなり日が傾いてるというより、落ちかかってます。

 伊豆箱根鉄道は一昨年に撮影のために途中の三島二日町までは乗ったことがありますが、その先は未乗なので、この際に潰してしまいます。
 往復乗るだけですが、それでも1日乗車券の方が安く、しかも普段の「旅助」よりも更に30円安い特別版の1日乗車券を売っていたので購入しました。

 電車は日暮れの盆地?を南進します。
 丁度ここが撮影で来た三島二日町-大場間の撮影場所になります。
 沼津と違って、三島は西側に山があるので、その分日が落ちる時間が早いです。

 数駅進むと山の低い場所があって、丁度日が落ちるところでした。

 修善寺に到着。もうだいぶ暗くなってきました。

 冬至を一週間ほど過ぎたとはいえ、東日本なので日暮れは早いし、17時で駅の中にある土産物屋も閉まるという寂しさ。夏場ならもう少しやってるのかな?

 ということで土産物屋の閉店間際ギリギリで入ったのは、この1日乗車券に付いていたクーポン券を渡すと土産物を交換できるということで、560円相当の桜えび煎餅と交換しました。
 1000円の乗車券に560円の土産物が付くので、差し引き440円が電車の切符分、つまり三島ー修善寺を片道220円で乗れる計算になります、安っす!

 17時を廻ってさすがに暗くなったので、まっすぐ三島へ戻り、そのまま三島から東海道本線をひたすら下る帰路に着くのですが、心配なのが今夜の食事、元日なのでまだどこの飲食店も時短営業で早く終わりますから食事の確保は大切です。
 あらかじめ三島駅南側の駅弁店を見たら、往路の16時の段階で全て完売してたので嫌な予感が。
 結局三島駅の新幹線口に回っても弁当らしきものはなく、コンビニ弁当生活は避けたいし、また早く帰りの電車にも乗らなければならないし、うーん取り敢えず駅前のミニストップでおにぎりだけ買って下りの電車に乗車。

 18時過ぎの熱海発浜松行の電車に乗ると、浜松に着く頃には弁当屋はおろか、やよい軒なども今日は閉まってそうなのでどうしょう、静岡駅で7分ほど停車するので、静岡駅の弁当屋が開いていて弁当を置いてたらラッキーだけど、と静岡駅で下車してみることにました。

 あったー
 幕の内弁当だけですが置いていたので買ってすぐを階段を上がってホーム戻ったら、まだ乗ってきた電車が居たので旅程が後ろへずれる事もなく帰路を続けることができました。

 こうして朝の4時半から丸一日西へ東へ動いて、18時間近く電車に乗るか歩くか待つかで、乗車距離も763kmの怒涛の元日となりました、
 これで静岡県内の鉄道線の乗り残しは、1つ目が大井川鉄道のアプト式区間と、それに十国峠のケーブルの2社線が残るかたちとなりました。この2路線を乗り潰すのは1日ではさすがに無理かな・・・
 さて明日はどこへ行こうかな? 1月2日の模様は次の記事に書きます。

・本日の乗車分
JR(青春18きっぷ利用)
伊勢市→静岡¥5,360  清水→吉原¥510  吉原→三島¥420  三島→名古屋¥4,510  計¥10,800分乗車
私鉄
近鉄名古屋→伊勢市¥1,470、 新静岡→新清水¥330、 吉原-岳南江尾 フリー¥720、 三島-修善寺 フリー¥1,000

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