六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

ななつ星・或る列車・山陰トワイ撮影

2015-12-22 |  出撃 at 九州地方
 先週の九州ぶらり旅をしたところですが、今週も九州へ出掛けます。しかしメインになるのは20日の山陰トワイライト撮影なので、どちらかというと九州内は休日の消化を兼ねてのついで訪問に近いですが。

  今回はトラブルなしの山陽本線鈍行乗り継ぎ
 先週は嵐の影響でドタバタな出だしとなった山陽本線鈍行乗り継ぎでしたが、今回は朝から晴れてます。週間予報では金・土と雲は多めだが晴れで、日曜日が快晴ということで、下り山陰トワイのメインである山口県も晴れ予報なので、これはもう気合が入ります。

 いつもの野洲を13:00発の新快速・播州赤穂行きに乗車します。

 先週、足場が崩れて9時間近く不通になった、工事中の東海道本線摩耶駅を通過。カメラを90度右へ振ると私の実家がある六甲の町ですが、余談でした。

 →15:22相生15:25→18:02糸崎18:10→19:27広島19:43→20:35岩国20:49→23:50下関23:51→0:04小倉
といつも通りの列車で乗り継ぐだけなので、あえて写真は撮りません。

  小倉→大分→久留米→上熊本
 2日目も18きっぷを使った移動となりますが、今日は〔ななつ星〕を大分県東部で順光撮影すべく場所探し、日豊本線・久大本線とも列車の効率が悪いので、撮影は1~2ヶ所で終わりそうです。

 小倉を朝8時過ぎの普通で乗り継いで、大分には11時前に着きました。
 高架工事が完成してから3回目の大分ですが、昼間に来たのは始めてだったので、駅舎を撮影。駅前も北西側を除いてすっかり変わってました。

 改札口前に駅員手作りの門松を立てるとのことで、その様子を地元のテレビ局各局が取材に来ており、乗客よりテレビ局のクルーの方が多い状態。写真の右側に切れて写ってませんが、コンコースにテレビカメラ用の大型三脚を我が物顔で立ててる姿は迷惑鉄ヲタを軽く凌駕してます。(写真に映ってる緑の人達ではありません)
 
 久大本線の撮影場所を探して小野屋で下車。最近駅名票が大分-由布院間で取り替えられたようで、木目板に粘土レリーフのような物が飾られています。 粘土レリーフに近付くと、国鉄色のキハ58が。
 駅によって車両の種類や色が違ってるので、見て回るのも楽しいかも。

 〔ななつ星〕の撮影は、1駅戻って鬼瀬駅付近で行ないました。
 いい感じのストレートですが、高圧鉄塔がバックに入るので、線路に近い場所から望遠で狙う事で、この高圧鉄塔はアングルから外すことができると思いますが、この場所では特撮の関係で一眼レフはサブカメラ扱いなので、鉄塔が入るこの場所に置かざるを得ませんでした。
 南由布付近で上りの〔ゆふいんの森〕を1本撮って、夕方の普通列車で久留米方面へ移動。

 →16:15由布院16:19→17:24日田18:24→19:31久留米19:58→20:27大牟田20:35→ と乗り継いで、今夜も上熊本で下車し滞泊します。

  熊本→島原→諫早→早岐→鳥栖→甘木
 土曜日は残り1回分ある「九州満喫きっぷ」を使います。
 先週も乗った熊本~島原の航路に今回は逆ルートで乗って、島原半島を北上し、大村線を走る〔或る列車〕を撮影します。

 今回乗るのは、熊本フェリーが運航する高速フェリーである、「オーシャンアロー」に乗ります。1万馬力(5000馬力のエンジンを2基搭載)の高出力で従来船の所要時間の半分の30分で結ぶというものです。運賃も220円高いだけの1,000円なので、そう割高感はありません。
 
 船内はきれいな座席が並びますが、リクライニングはしません。
 ちょうどクリスマスシーズンなので、展望ラウンジへ上がる階段に飾りつけがしてありました。

 7:30出航。遅い九州の日の出が後押しします。
 
 港を出ると電車のようなスムーズな加速をします。なんじゃコレ?という静かで振動のない加速。
 これにはびっくり。どんどんと熊本港が遠ざかります。
 感慨に浸る余裕などないまま、わずか15分程で目前に雲仙の山が迫ってきます。

 漁船の横切りがあったのか、所定より5分遅れの8:05に島原外港に到着、短いクルーズが終わります。

 広場に出てみると、先週見たイルミネーションの飾りが夜のお仕事まで休んでいます。
 透明のチューブで作られたワイヤーフレームではなく、一応形があるので、昼間でも置物として見られるようになっています。後ろに太陽光電池システムがあり、一応エコなイルミなんですね。
 
 島原外港8:30発の急行に乗って途中下車はせずに一気に諫早へ向かいます。
 途中の大三東にて、本当に快晴で最高の天気です。ここで下車して撮影したいぐらいでした。

 諫早では僅か3分の乗換えで9:33発の佐世保行きの快速に乗り、今日の第1撮影地である、彼杵で下車します。

 本来は彼杵-千綿間で撮りたかったのですが、歩きだと間に合わず、町営バスもこの時間に運転していないことと、初めての撮影地開拓の点から、川棚-彼杵間で撮ることにしました。でも〔或る列車〕の通過まではあと30分しかありません。

 そこで禁断のタクシーで移動。
 サイトで調べると、撮影場所である「口木田」までは約3km、料金も約1,000円程度と良心的な値段だったので、撮り鉄でタクシー移動は、大雪の磐越西線での鉄道代行輸送時(青春18きっぷで行くタクシーの旅)を除けば、2008年に小坂鉄道の撮影で使って以来約7年ぶりの利用となりました。

 そうして待つ事15分、〔或る列車〕が来たのですが、思ったようなイメージで捉えることは出来ませんでした。
 背景にある砕石プラントでしょうか?それを避けて望遠で撮ると海が小さくなるし、小高い丘に登って俯瞰しようにも電線が邪魔になるので、痛し痒しというところです。
 おまけに枯草の季節に金色の車体が似た色同士になって、あまり色映えがしません。
 
 帰りは10:55に川棚方面への町営バスがあるので、バス停まで歩いて戻ります。
 数分遅れてバスがやって来ました。小さいバスに老人たちでいっぱいだったので、大きな荷物を持った私は少々恐縮でした。

 川棚からは11:14発の佐世保行き快速に乗って諫早まで移動します。後ろ2両は国鉄色でした。

 今日は土曜日なので、下りの〔ななつ星〕の運転があります。もうお昼近い時刻なので、佐世保線内で捕獲するしかありませんが、手頃で移動できて景色もよい場所があまりないのが実情です。
 狙いをつけたのは、三河内-早岐間で、三河内駅から早岐方面へ徒歩20分程度の場所なのですが、裏ワザがあるので、早岐駅から大塔方面へ国道を歩きます。

 徒歩10分ほどで「田子の浦」というバス停(待合所と切符売場もある)があり、ここから12:08発の嬉野温泉行きのバスに乗ると、撮影地最寄りのバス停で下車できます。
 早岐12:37発の普通電車で移動すると、撮影地にはギリギリの到着になるからです。
 ななつ星通過の50分ほど前に現地に到着、ロケハンもして撮影位置もセッティング完了。

 特急が2本やってくるので、試し撮りをします。標準レンズで撮ると、バックに5階建てぐらいの大きな老人ホームの建物がアングル内に入るので、望遠位置にセットします。8両編成の特急なので、長さもちょうど良い感じです。
 そして待つ事約20分
 
 ななつ星がやってきたのですが、ここも特撮がメインで、一眼レフはサブカメラ扱いだったので、メイン側のパン操作に気が入った瞬間、一眼レフ側の操作が一瞬遅れてしまい、残念な写真に。決してトリミングしたんじゃぁありません。
 あぁやっちゃった~。

 ななつ星撮影の後は福岡方面へ帰るべく、三河内14:38発の鳥栖行きの普通に乗ります。
 途中の久保田で下車して唐津線の気動車を撮ろうかと思いましたが、列車の時間が間に合わないので割愛しそのまま鳥栖まで乗車。
 でも少し時間があるので、甘木鉄道に乗ることに。基山-小郡間は西鉄→JRへの短絡ルートとして今年乗りましたが、小郡から先は国鉄時代に乗ったきりです。沿線は割りと住宅と畑が混在する場所で、大した撮影場所もなさそうなまま最後の停車駅「高田」で下車。
 駅の東側の田んぼで撮影しようとしましたが、またしても高圧鉄塔が邪魔になるわ、日が暮れてしまうわと収穫ほぼなしでした。甘木鉄道にも国鉄色もどきの気動車がいるので、ここもリベンジ対象となりました。

 高田17:23の基山行きに乗って戻ります。この後の目的地はレンタカー店のある箱崎です。 


  いよいよ山陰トワイライト 2回目撮影へ
 山陰トワイは9月の連休に大混雑の中、撮りに来て以来となります。仕事の関係で10~11月は鉄を止めてたので、この間に山陰トワイが走っていたのに出撃できず残念でした。
 今回は12月ということで、忽郷鉄橋は満足に陽が当たらないかも知れないことと、玉江-三見で順光撮影するのが最大目的だったので、場所は1ヶ所のみに絞り込み、レンタカーで前夜から移動して早朝からセッティングということにしました。

 福岡市を19時過ぎに出発し、途中夕食などで時間を潰した後、現地には午前2時ごろ到着、既に夕方から来てたという久留米ナンバーの爺さんなど6台程度が停車中。これなら夜が明けてからでも間に合いそうです。
 午前7時半ごろでこんな感じです。一番後ろでライトが見えるのがタクシーで、萩市内の宿に泊まってタクシーやレンタサイクルで来てもいいですね。玉江駅から歩きでも行けそうです。次回からはそうするかな?

 朝7時に正面がちの俯瞰場所へ登ってセッティング。冬至近いので山影になって線路に陽が当たりません。上空は快晴なのですが、ようやく車両に陽が当たり始めた10時台の臨時快速を撮影。まだ前面は影になりますが、13時過ぎなら多分いい感じでしょう。

 しかし待っている間にうっすらと雲が出てきてしまい、「おいおい、今日が一番いい予報だったのに、なんでや! 今日で5回目やのに!」とぼやくのは京都からの撮影者でしょうか? みんな同感です。それにしても過去4回とも天気に恵まれてなかったのか気になるところ。
 その後も雲は増え、10秒晴れては90秒曇るといった感じで13時を迎えました。

 うっすらと影こそ出ていますが、写真で見るとほぼほぼ曇天の写真です。
 取り合えず福岡へ戻るので、追っかけがてらに車を走らせ、前回撮った小串-湯玉海岸で1ショット撮影。ここはさらにどん曇りでした。
 そこで曇ったのを幸いに、エヴァ新幹線を撮るべく、寄り道をすることに。

 厚東駅の西側の俯瞰場所ですが、夏の夕方でもない限り、晴れると山側が影になるのですが、せっかくの明るい曇天を利用して、この場所へ移動、既に先客が居て道路脇に車を停められなかったので、東側にあるセブンの駐車場へ停めてダッシュ! なお、撮影後は必ずお店で買い物しましょう。

 15:14 獲物のエヴァ新幹線が通過。空を見ると薄く太陽が見えましたが、影もでない程の太陽だったので、光線は良好。1本前のN700が画角ギリギリで写ったので、心持ち早くシャッターを切った結果がこれでした。トリミングすれば充分見れますが。

 こうして撮影を終え、レンタカーを箱崎まで返却した後は、天神から夜行高速バスで帰りました。

 今回はJR・私鉄・市電・地下鉄・高速バス・路線バス・船・レンタカーそしてタクシーと、飛行機以外のあらゆる交通手段を駆使しての撮影行となりましたが、やっぱり最後がなぁ・・・・
 ということで、山陰トワイはリベンジします。でも仕事の関係で、次に行けるのは3月。九州も3月。
コメント
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