怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

家の手入れは義両親を健康に保つ

2012年12月14日 | 家屋
私がここに住むようになってから家のいろいろな部分が壊れている。
もしかして私の乱雑な振る舞いが家を破壊しているのではないか、と少々不安にもなったが、考えてみればこの家屋は築40年だ。台風や地震があり高温多湿な我が母国より物資の保存状態が良好な環境とは言えども、老朽化という運命は避けられないだろう。

この日に破壊された・・・じゃあない、壊れたのが見つかったのはここ。暖炉に使われている石材部分。

私がけつまずいたか??いや、記憶にないのだけど。だいたい、ここ、普段は敷物やクッションで覆われているのによく見つけたなぁ、と少々恐ろしくなった。
義両親たちはこまめに家の隅々を点検しているのかい??あらぬところに突っ込まれた私の使用済みパンツとか、見つけていないだろうか、ひえぇぇ~

この万力の古めかしいことといったら!この暖炉より古いのか?
暖炉はかなり以前から使わないようになったのだそう。その理由を聴いて驚いた。
炎を見ながら過ごすといくらでも時がたつのを忘れてその場に佇んでしまうのだそう。
それは時間の無駄、ということで止めたらしい。
き、勤勉すぎる義両親・・・・
私からいわせれば、使わないのなら少々外観が壊れたってほうっておけばいいじゃあないか、とも思うのだが、それをせっせと修理するのだから暖炉の前で無為に過ごす時間を止めた甲斐があったのかもしれない、うっほ~
ちなみに写真の暖炉は使わなくなったが、裏に薪を焚きつける部分があって冬季はセントラルヒーティングと薪暖房を併用している。

今年亡くなった邱永漢の昔の著書に「年をとったら刺激の多い街中に住むのが健康によろしい」と書かれた部分があったのをよく思い出す。いやいや、年をとらなくても刺激の多い地域に住むのは楽しいのだけどな!
義両親の生活ぶりを見ていると、邱永漢の意見の例外もあるのだなあ、と感じる。
庭や家屋の手入れに毎日奔走していると、身体や頭が老化する暇がないのである。

健康な老後を過ごすにはでかい家屋と庭が必要、と書いたところで、私は全然この家に住み続ける意思はないのでなんだか矛盾する。いや、義両親にはこの家の保守管理にいそしむことでいつまでも元気でいて欲しいと思っている、とまとめておこうか、うっほっほー