リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

268. 見本ができあがりました。

2022年07月11日 | 日記

▶こちらが第Ⅴ巻目の表紙と裏表紙です。

 


大天使ミカエル 「皇帝ハインリッヒⅡ世と皇妃クニグンデの石棺彫刻」より
 ティルマン・リーメンシュナイダー  1499~1513年 バンベルク大聖堂


大天使ラファエロと若きトビアス(部分)        
 ファイト・シュトース 1516年  ニュルンベルク、ゲルマン国立博物館 

 

▶ようやく見本が届きました。

 今回の『結(ゆい)・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』ほど何度も目をこらして原稿を読み直した本はありませんでした。それだけ校正の公文さんからは細かな質問や訂正が入り、何度も考え直したり書き直したりした本です。それでもやはりミスがゼロとなることは難しいのでしょうけれど、文章が長いということは大変なのだと身に染みてわかりました。

 本書は半分弱が写真集であり、残る半分強は中世後期のドイツで活躍した彫刻家たちの紹介、その作品が見られる主な美術館、博物館や教会の紹介となっています。皆さまが近くの町を訪ねる機会があれば、是非足を運んでいただきたいと願って作りました。

 今回ばかりは私たちがまだ拝観していない作品が24作品中6作品(拝観率75%)と、今までに較べて非常に多いのです。ちなみに今までの拝観率はといいますと…

  『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』 30作品中30作品 100%
  
『続・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』 70作品中69作品 99%
  『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』 64作品中64作品 100%
  『完・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』 43作品中43作品 100%

となっています。  

 そうした未拝観作品の写真をなぜアルバムに載せられたのかといいますと、画像を提供してくださったシュテファン・ロラー博士(フランクフルト・アム・マインのリービークハウス)、マティアス・ヴェニガー博士(バイエルン国立博物館)、エヴァ・ライステンシュナイダー博士(ウルム博物館)のおかげなのです。この方々のご協力がなければ、『結・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』はもっと寂しい本になっていたと思います。

 今年は3年ぶりに9月から17回目のドイツへの旅に出て、お目にかかって手渡しできる方には第Ⅴ巻を直接贈呈し、お忙しくてお目にかかれない方には日本から郵送するつもりでいます。

 今は、本書に掲載してまだ拝観していない作品を巡る旅の計画真っ最中です。

 なお、先行予約をいただいた方々には20日以降、手続きができ次第お送りする予定です。お手許に届くまで、もうしばらくお待ちください。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2022  Midori FUKUDA

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