goo blog サービス終了のお知らせ 

リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

399. ブログの引っ越し、何とか完了しました。

2025年06月28日 | 旅行

▶引っ越し作業が完了しました。


2025年6月28日現在のはてなブログトップ頁

▶引っ越しで見失っていた画像ファイルが見つかりました

 昨夜、再度画像ファイルの探索をし続けたところ、どうしても見つけられなかったのではてなブログ関係の質問を読みあさったのです。大分画像のことでは同じような疑問を持つ人が多かったようで、あるサイトから HatenaFotolife というところに画像がインポートされていることがわかりました。そこでそのサイトに移ってみたところ、ありました~! 今までのgooブログで使用した画像が32個のファイルにまとめられていたのです。あ~、良かった。これでgooブログが閉じた後でも何かあったら目的の写真を辿ることができます。正直、なかなか画像の移行が難しかった写真など順番が入れ替わって最後に来ているようで、使用した時期とはずれていますから、本当にゆとりの時間ができたら少し整理したいなとは思っていますが、これで全部引っ越し完了。本当にホッとしています。


▶引っ越しを終えてからのこと

 昨日は、この引っ越しが終わったらgooブログは終えて、はてなブログで投稿していくつもりだったのですが、やはりクラウドファンディングでお世話になった方に引っ越し先だけでご支援を手渡したご報告をするのは申し訳ないと思い始めています。もしかしたら引っ越し先を探すのが大変だったりするかもしれませんので、その8月上旬まではこちらのgooブログでも、引っ越し先のはてなブログでも同じ日に継続投稿していくことにしました。
 前言を翻して申し訳ないのですが、どうかご理解くださいませ。

 

▶ブログ引っ越し作業中のアクシデント

 さて、私事ですが、一昨日26日の朝、朝食後まで何ともなかったのに、その後いきなり腰にひどい痛みを感じ、体を起こして伸ばすことができなくなってしまいました。腰を中心に仮に180度近く開いていた体が150度ぐらいに前傾して、それ以上伸びないのです。冷や汗が出ました。まず頭に上ったのが「こんなでは旅行に行けない~~!!」でした。ヘルゴット教会へのご支援お届けはおろか、友人との再会の約束、予約していたホテル、チケットなどが頭の中をビュンビュン飛び回ります。階段も幼子のように手をつきながら上がることしかできず、2階で作業をすることの多い私には悲鳴が出るほどでした。「もしかしたら小さめのぎっくり腰?」 痛くてもとりあえずヒーヒー言いながらも何とか動くことはできたので、そう感じましたが、1~2時間しても痛みは治まらず、これは何とか納めないとと、まずは家にある鎮痛剤を飲もうと思ったのです。でももし見当違いの鎮痛剤だったら却ってまずいかもしれないとパソコンで調べてもよくわからず、市内の友人が以前膝の手術でとても良い先生にお世話になったと聞いていたので、その病院名を電話で確かめ、電話してみました。すると、「午前中ならちょうど腰の専門医がいるので11時45分頃までに来られるなら診察できます。」とのこと。渡りに船とばかり急いで着替え、連れ合いに頼んでその病院まで車で送ってもらいました。ギリギリ45分に間に合ってセーフ!

 診察はまずレントゲンを撮ってから。立ったままでは180度伸ばせない腰も、横になれば寝られました。正面と横向きと撮影して、またそろそろと診察室へ。連れ合いも一緒に話を聞くと、骨は大きな異常はないとのこと。圧迫骨折とか棘があって痛み始めたとかではないとわかってまずはホッとしました。年齢なりの腰椎のクッションが減少している症状も出ていましたが、そんなにひどくはない。つまり物理的な病状はないとわかって更にホッとしました。腰椎ベルトは持っているかと聞かれ、無いことを伝えるとその場で出してくれて、巻いた直後に痛みが少し減ったのに驚きました。「もし痛みが取れなかったら来週木曜日にまた来てください」と言われて更にホッとしました。湿布と痛み止めを処方され、会計は1880円。飛び込みの初診は大きな病院だと何千円か支払った記憶がありますが、ここではそれはなし。驚くほど低額でした。

 病院前の薬局でお薬をもらって帰宅後すぐに湿布を貼り、腰椎ベルト(コルセットというのでしょうか)をまき直し、朝よりは痛みが薄れて何とか恐る恐る家の中の移動はできるようになりました。

 一昨日の夜は早く床について8時間ほど一度も起きずに熟睡(これは珍しことです)。昨日の朝は手をつかずとも階段の上り下りができるようになっていました。さすがに夕方には腰がミシミシしてきましたが。今朝も少しミシミシ感が残ってはいるものの動くことはできます。木曜日までにこの少し残った痛みも感じなくなったらOKと思いつつ過ごしています。連れ合いからも普段重いリュックを背負っているから腰に負担がかかりすぎるんだと注意され、ちょうどリュックも穴があき始めたので取り替える際に極力リセットして少しでも軽くしようと思っているところです。

 先週は4日間1万歩以上を歩き、今週も月曜日には14,000歩歩いていた人間がいきなりの腰痛で動けなくなるんですね。ちょっとショックでしたが、奢りもあったのかもしれません。今後は腰と対話しながら丁寧に過ごしていきたいと思います。病院を紹介してくれた友人と、良いタイミングで良い先生に見ていただけたことに心から感謝しつつ。



今の私の命綱です。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

397. 雲蝶彫刻を訪ねる旅5日目 最終日

2025年06月16日 | 旅行

▶願成寺 白水阿弥陀堂



東北地方で国宝の建物は珍しいと言われる白水阿弥陀堂 その静寂とすがすがしさを守るようなこの池が深く心に残っています。

▶5月16日(金曜日)旅の最終日に国宝 白水阿弥陀堂を訪ねました。

 ただ真っ直ぐ家に戻るより、せっかくの国宝の建物だから寄って帰ろうということになった白水阿弥陀堂は福島県のいわき市にあります。連れ合いは2回目ですが私は初めてでした。駐車場からこの建物に近づくにつれ、周りの空気がどんどん澄んだ感じになったのには驚きました。建物の佇まいだけでなく、木々の美しさも深く心に迫ってくるのです。さすがは国宝に選ばれるだけの建築物です。正直、重要文化財の仏像については印象が残っていなくて仏像様には申し訳ないぐらいですが、この「白水阿弥陀堂境域」の雰囲気は忘れられません。ここに寄ってよかったとしみじみ思っています。









凜として立ち続ける美しさ。

▶こうして4泊5日の新潟・福島を巡る旅は終わりました。

 前半は新潟県で雲蝶と源太郎の彫刻を追いかけ、後半は福島県の重要文化財や歴史的な建物などを巡りました。
   本来なら家にいてヘルゴット教会のクラウドファディングの追い込みをするべき時期だったのですが、この旅行計画を立てたときにはクラウドファンディングはまだ先で大丈夫と何となく思っていたのです。でもいざMotionGalleryに私のような趣旨でもクラウドファンディングを始められるのかどうか尋ねたところ、大丈夫とのこと。一般的な流れを確認したらこの旅行が終わってからでは間に合わないことがわかったのでした。それで旅先でもスマホで毎日チェックをし、やはり終了前1週間というのは大変落ち着かないものでした。
それでも多くの雲蝶・源太郎彫刻、国宝あるいは重要文化財の仏像、建築物、また多くのダリ作品を所有する美術館を訪ね、良い経験ができました。

 このあとはgooブログが10月に終了するため、ブログの引っ越し作業があります。そして、個人としてチャリティー絵はがきの行商に回るべく準備を進めています。経営上の赤信号がともっているヘルゴット教会に少しでも多くの支援を届けたくて、ギリギリまで踏ん張らなければと我が身を奮い立たせているところです。

 しばらくブログ更新は難しいかもしれませんが、また書けるようになりましたら新しいブログのアドレスをお知らせいたします。
 リーメンシュナイダーに関心のある方々、またこのブログに興味を持ってくださる方々、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

396. 雲蝶彫刻を訪ねる旅4日目 大内宿からスタート 

2025年06月16日 | 旅行

▶大内宿の景色



かやぶき屋根が並ぶ景色は、やはり心動かされます。

 

▶4日目の旅はハードなドライブでした。

 5月15日(木曜日)は2か所ほどお寺を見たくて電話をかけたのですが、どこも繋がらず「恐れ入りますがもう一度お掛け直しください」とアナウンスが流れるばかり。きっぱり諦めて、まず大内宿からスタートです。ところがこの芦ノ牧温泉から大きな道路に出るまで、ハラハラし通しの狭い山道を走ることになりました。しかもくねくねと曲がり角が多く、運転する三津夫も相当緊張していたようです。ようやく大内宿の駐車場に到着したときにはホッと肩の力が抜けました。

 茅葺き屋根は葺き替えも大仕事のようで、町並み展示館でその様子を動画で見ることができました。何年も準備して近所の方々総がかりで吹き替えるのですね。屋根の色が濃いほど古いのでしょう。上の写真で薄いブルーの家はトタン屋根だそうです。丈夫らしいのですが、町の雰囲気を揃えるために順次吹き替えているようです。お金も人手もかかるでしょうから、カフェやお土産屋さんで何とか収入の道を持っていないと大変なようですね。私たちが着いた頃はまだ人が少なかったのですが、次第に増えてきて町は賑やかになりました。山の端にある神社にお参りしたところ、ちょうど景観の良い道に行けたので写したのがトップの写真です。

 このあとは一路さざえ堂に向かいました。国の重要文化財になっていて、話しに聞いたことはありますがイメージが湧きませんでした。実際に登りと下りが交錯しない建物を一巡りしてみて、この仕組みを考えた人はすごいと思いました。













さざえ堂は思っていたよりはこぢんまりしていました。

 

▶このあと諸橋美術館へ

 さざえ堂のある会津若松市から、今夜の宿がある裏磐梯に向かって出発。
 その少し手前にあるダリの作品をたくさん所蔵する諸橋近代美術館には明日行く予定でしたが、まだ充分時間があったので今日見学することにしました。ダリらしい入口の絨毯、展示されていつ彫刻、絵画はもっと紹介したいところですが、外観の佇まいと撮影許可があった絵だけ載せておきます。最後の写真は il Regalo (イル レガーロ)という宿の夕食です。この日も豪華な食事となりましたが、前の晩のバイキングよりずっとお洒落でした。館内のさりげないレイアウトもヨーロッパにいるようで、その雰囲気を味わいながらイタリアンの夕食をゆっくりいただきました。










この絵画のタイトルを大写しで撮影するのを忘れました。


有機野菜によるサラダは山盛り、飲み物も何種類もあって飲みきれませんでした。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

395. 雲蝶彫刻を訪ねる旅3日目 会津へ

2025年06月15日 | 旅行

▶5月14日(水)は会津のお寺を回りました。



願成寺のつつじ 何とも可愛らしい花のボールのようです。

 

▶新潟県から福島県の恵隆寺(会津版下町)

 佛興寺に念のため電話を入れてみましたが、昨日と同じで通じませんでした。
 諦めて新潟市の喧噪を通り過ぎ、会津に向かう高速に乗りました。会津坂下(ばんげ)ICで一般道に出て恵隆寺(えりゅうじ)に到着。ここには高さ7mあまりの大きな千手観音があり、立木観音と呼ばれているそうです。
 列に並んで堂内に入り、
説明を聞くと、なるほど立っているカツラの霊木をそのまま観音像に彫り込んだのだとか。本来はどれほど大きな木だったのでしょう。立ったままの木を彫るという大仕事もどれほど大変だったのか、想像がつきません。国の重要文化財になっているのも納得の重厚感あふれる観音様でした。回りの眷属(けんぞく)である二十八部衆と風神・雷神の計30体が完全な形で残っているとのこと。確かに数えたらその通り並んでおいででした。
 他のお堂も見て回り、買える頃には大型観光バスもやってきて、なかなか人気の観音様のようです。






恵隆寺の立木観音

 

▶願成寺(喜多方市)の会津大仏

 願成寺には、やはり国の重要文化財である阿弥陀如来と両脇侍坐像があります。境内はよく手入れがされていて新しいお堂を建築中でした。まず最初に鐘撞き堂で一人1階ずつ許可された鐘撞きを試みました。私はすごく大きな音が出たので驚きましたが余韻が長く響き、大変楽しい思い出となりました。連れ合いも嬉しそうに撞いていました。その写真を載せてあります。私が撞いているところは連れ合いのブログに載っています。興味があったら覗いてみてください。
 ご本尊はガラスの中に収まっていらしたので反射を避けて正面からは写せませんでしたが、撮影が許されていると、こうしてブログでご紹介できるのでありがたいです。阿弥陀如来の光背は「千仏光背」を背負っていると書かれていました。さすがにこの光背の小さな仏像が何体あるのかは数えられませんでしたけれど。









一人1回鐘をついても良いと言われて喜んで試してみました。良い響きです。
 滅多にできないことなので、楽しみました。

▶次は湯川村の勝常寺です。

 連れ合いが一番楽しみにしていたのがここの薬師如来坐像と両脇侍立像を拝観することでした。火曜定休と書かれているので、今日は水曜日だから見られるはずとは思いましたが、駐車場に他の車は1台もなく、静かな境内では何やら修理か制作中のおじさまが一人いるだけで、不安になりました。その方に「拝観できますか?」と聞くと、「住職はいるはずだよ」と住居の方を示して教えてくれました。いらっしゃるなら拝観できそうとお宅に向かい、連れ合いが声をかけたところ、中から若い住職が顔を出し、「それでは少しお待ちください」と言って着替えて出ていらっしゃいました。連れ合いは待ちかねたように以前東京で拝観していること、そのときから国宝だったご本尊をせっかくだからお寺で拝観したかったことなど話し、「これは熱心な人だな」と思われたようなご住職と話が弾んでいました。国宝を所蔵する寺社は防火のための収蔵庫を作らなければならず、こちらもお金がかかったことでしょう。鍵を開けて明るくしてくださると国宝の3体だけではなく、あちらにもこちらにも仏像が立っていました。私はなかなか種類も名前もおぼえられませんが、立派な仏像が多かったように思います。

 以下、勝常寺の写真を載せておきます。庫内の彫刻は写せませんでしたが。








▶この日、最後に訪ねたのは引安寺(会津美里町)でした。

 弘安寺に着いたのは午後3時を回った頃でした。でも入ってすぐに個人の中田観音拝観は事前予約が必要との立て札が立っていました。しかも月・水・金の午前10時とのことなので、いずれにしても無理でした。準備不足だったことを反省。ここにも国の重要文化財が3体ありましたので残念でした。向拝には誰の作かはわかりませんが、珍しくリラックスしているようなお坊さんが彫られていました(最後の写真)。











この彫刻にはどんな物語があったのかなと思いながら写しました。


 弘安寺を出てからはずっと南下して芦ノ牧温泉にある丸峰観光ホテルに到着。温泉街なら食堂もあるかと思っていたのですが、まわりには旅館が何軒かあるもののレストランや食堂が見当たりません。仕方なく夕食をホテルでとることにしたところ、何と一人6,600円もかかるというのでガックリでした。しかも会場に行ってみたらバイキング。多くの観光客が席を取り合うような慌ただしさで落ち着きませんでした。もっとも部屋の隅には注文に応じて揚げ物やステーキを頼めるコーナーがありましたから、健啖家には良かったことでしょう。私はもう食事は沢山食べられなくなっているので勿体ないなと残念でした。温泉はそれなりにゆっくりできて良かったのですが。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

394. 雲蝶彫刻を訪ねる旅2日目(2)

2025年06月12日 | 旅行

▶石動神社のある吉野家近くの風景です。


ご近所の庭はこのように花が咲き、のどかな風景でした。吉野家にもどるところです。

 

▶2日目の旅の続きです。

 石動神社で充実した時間を過ごした私たちは、この後、以下のお寺を順に回って新潟市内へ入りました。新潟駅近くになると大きな道路が錯綜し、バイパスを通ることが多く、たくさんの車がすごいスピードで走るのでハラハラしてしまいました。

 一番見たかった佛興寺は何度電話をしても繋がらず、外回りの向拝だけは見られましたが残念でした。相当前から手続きを経ないと見たくても見られないのだと痛感しました。もし機会が持てたら佛興寺だけはもう一度訪ねたいと思っています。

 

▶本徳寺(燕市)源太郎彫刻










▶諏訪神社(中魚沼郡津南町)源太郎彫刻






大分風雨にさらされてしまったようです。


▶佛興寺(新潟市内)雲蝶彫刻










外回りだけ辛うじて写せましたが、肝心の雲蝶作品が拝観できず残念です。


▶白山神社(新潟市内)源太郎彫刻












夕方の逆光でなかなかくっきりと写すことはできませんでしたが、雰囲気だけお届けできればと思い、載せておきます。


▶次回は3日目の旅ー会津を中心にお届けします。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

393. 雲蝶彫刻を訪ねる旅2日目(1) 

2025年06月11日 | 旅行

▶石動(いするぎ)神社に行ってきました。




石動神社から下ってきた民家の庭で。後にオオデマリの木だとわかりました。

 

▶石動(いするぎ)神社(新潟県三条市)

 この神社は400段ほどの階段を上らなければたどり着けません。膝や腰に不安のある方はなかなか難しいと思います。この階段の入口だけは写真を撮ったのですが、途中の景観を何で写してこなかったのかと後から考えると本当に残念です。とにかく目の前に現れた終わりの見えない階段は覚悟を決めて登るしかありませんでしたから、写真を撮るゆとりがなかったのですね。
 始めのうちこそきちんと石を積み上げた階段が続くのですが、そのうち一段一段の幅が広がり、木の枠と土が多くなってきます。息が上がり、汗ばんできてもリズムを崩さないように呼吸を整えながら昇り続け、何とか神社のお社にたどり着いたときはサーッと爽やかな風が体を通り抜けた感じがしました。一体この階段を上りきるのに何分かかったのか、これも測っておきたかったと今さらながら反省することばかり。

 神社の横には社務所があって一人の男性が詰めていました。管理人さんと書いておきます。神様に御神酒を供えたり、参拝客の面倒をみたりする方で、その方の解説がとてもポイントを突いていて説得力があるのです。特に、「雲蝶さんは彫る対象になりきって彫っているのです」ということばが印象的でした。自分で演じながら彫ったと思うともおっしゃっていたような気がします。















一番下は雲蝶作「神功皇后と武内宿禰」アクリルケースに入っているため、クリアには撮れませんでした。

 私は外部の彫刻だけ写して社務所で休ませていただきましたが、その間に管理人さんが「神様に捧げた御神酒をどうぞ」と小皿に注いでくださいました。私は普段お酒を飲まない人間ですが、申し訳なくて一口いただくと、甘めの美味しい御神酒でした。これなら毎日でも飲めるかもしれません。 
 連れ合いが内部彫刻もゆっくり撮影して社務所に戻ると、彼も御神酒のお下がりを一口だけいただきました。そしてさらに親切な管理人さんは捧げ物のお菓子類を茶封筒に入れて「これもどうぞ」と手渡してくださったのです。このお菓子があとのドライブでどれだけ疲れを癒やしてくれたことか。最後に「天井の絵も見ましたか」とおっしゃって、忘れていた私たちを案内してくださいました。やはり案内図だけではわかりにくく、懐中電灯で解説しながら見せてくださったおかげで雲蝶の絵がよくわかりました。
 そして最後に「今日5月13日は雲蝶さんの命日なんですよ」と伺い、何と幸運な日に参拝できたことかと嬉しくなりました。本当に良い体験でした。

 最後にお知らせです。この石動神社には「駐車場がありません」と書かれていたのでどこに車を停めたら良いかと心配していたのですが、下記の住所(※)で検索すると吉野家という建物の周りには駐車スペースがあることがわかります。その社務所の管理人さんに伺ったところ、「そこに停めて良いんですよ」とおっしゃったのでホッとしました。参拝したい方はその吉野家から道ばたの白い看板の案内で数分歩くと階段の登り口に行くことができます。 
 
※石動(いするぎ)神社…新潟県三条市吉野屋 ☎0256-34-5511


▶この続きは細かく寺社を回ったので次号で書くことにします。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

392. 雲蝶彫刻を訪ねる旅1日目 

2025年06月11日 | 旅行

▶西福寺の雲蝶彫刻から


西福寺(魚沼市) この目力に感嘆します。

 

▶旅のスタートは2025年5月12日、南魚沼市の十二社からでした。

 ようやく何とか旅のブログを書く心の準備ができました。大変遅くなりましたが写真を中心にご報告していきます。

 自宅を出たのは6時45分頃だったと思います。途中休憩をはさんで10時過ぎに南魚沼市の十二社に着きました。外はしとしとと雨が降っていて傘を差してのスタートでした。

 十二社はのどかな農村風景の一画にありました。駐車場は無いのですが、草原の上にスペースがありましたので失礼して車を置かせていただきました。人は誰もいないのに扉は開きますし、中に懐中電灯も置かれ、親切な心が伝わってきました。ただ、失敗したなと思ったのは室内では暗くて一眼レフが使いにくく、SONYのコンパクトカメラを何で家に置いてきてしまったのだろうということでした。外は辛うじて写すことができましたので、外観もご紹介しておきます。雨粒も写っています。








十二社(南魚沼市)の雲蝶彫刻

 

▶西福寺再訪

 西福寺は最初の計画には入れていなかったのですが、近いし、ほぼ通り道だからもう一度行ってみようということになりました。
 面白かったのは鐘撞き堂です。階段が付いていて上がれるのですが、「鐘の下に留まらないでください」というような注意書きがあり、そうか、もし何かあって鐘が落ちてしまったら誰もこの鐘をすぐには動かせないからだと気がつきました。

 その鐘撞き堂のすぐそばに開山堂の向拝があり、一眼レフでアップで写すことができました。













童子の表情に遊び心が感じられますね。

 

▶御島石部(いそべ)神社(柏崎市)

 海岸沿いの道路を通って御島石部神社に着いたのは午後3時を過ぎた頃でした。少し迷って地元の方に聞いて何とかたどり着きました。石畳の参道が長く続く神社です。










石部神社の源太郎彫刻は、流れるような動きのある龍の髭、波や植物などに繊細さと優しさを感じます。

 

▶都野神社(長岡市)

 これで今日の見学は終わりです。私が疲れたのかカメラが疲れたのか、あまり写りの良い写真が残っていませんでした。何とかお見せできるのはこの獅子と牡丹でしょうか。明日は体力を使う神社参りが待っているので早めに宿に向かいました。




都野神社の源太郎彫刻。花の彫りが深くて見とれますが、獅子も何だか可愛らしく感じます。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

390. クラウドファンディング「ヘルゴット教会にご支援を!」が終了しました。

2025年05月21日 | 旅行

▶クラウドファンディング最終日の記念に。



上は40日目最終日翌日、5月20日午前8時34分現在のクラウドファンディングトップ頁です。

 

▶クラウドファンディングを終えて。

 昨日は、クラウドファンディング「ヘルゴット教会にご支援を!」にご協力いただいた皆さまに結果を報告しておきたくて、MotionGallery経由でご支援くださった方には一斉メールを、私が個人的に承って代理決済した方々にはそちらのグループへの一斉メールを送る作業をしていました。そうしたらブログにもすっかり書いたつもりになってしまい、今日になって慌ててご報告している次第です。

 遅くなりましたが以下、そのお礼のメールです。心の中で応援してくださっていた方々、その後どうなったかなと気にしてくださった方々にもお礼申し上げます。


**************************************

MotionGalleryクラウドファンディング「ヘルゴット教会にご支援を!」にご協力くださった皆さまへ

 昨日5月19日をもちまして本クラウドファンディングは終了いたしました。
 コレクターは画面上65名様ですが、実際はお一人ダブりがあり、私の方で最初に代理決済した3名様が1名様にカウントされてしまったため、66名様でした。ご支援総額は562000円となりました。おかげさまで目標を達成し、しっかりヘルゴット教会に皆さまからのご支援を届けることができます。
 プロジェクトの「想定されるリスクとチャレンジ」に書きましたように、MotionGalleryクラウドファンディングの費用と絵はがき印刷代の一部をこの中から支払わせていただき、50万円分をヘルゴット教会に手渡して参ります。心配なのは円安だけとなりました。少しでも多くのご支援を手渡しするために、今後はレートとのにらめっこになりそうです。

 8月上旬にヘルゴット教会に皆さまからのご支援を無事届けられるよう、私自身の怪我や病気、事故に充分気をつけて過ごして参ります。
 次回のお便りはヘルゴット教会から宿に戻って、できるだけ早くにお届けします。
 それまで皆さまも、どうぞお元気でお過ごしください。

  39日にわたる日々、皆さまからの励ましのお言葉がどれだけ私を元気づけてくれたことか、ことばでは言い表せません。もう一度、ヘルゴット教会へのご支援を本当にありがとうございました。
 
  福田 緑

**************************************

 あとは8月上旬に、ヘルゴット教会へのご支援を実際お届けしたことのご報告を書いて終了となります。

 

▶さて、このあとは少し国内の小旅行についてまとめておきます。

 昨年11月の福田緑第3回写真展後に出かけた雲蝶の旅については、このブログの366~371にまとめてあります。今回はその続きというには少し長めの4泊5日の旅でした。前半2泊は新潟県、後半2泊は福島県です。三津夫が本を読んでここに行きたいというリストを作るのが旅の始まりですが、前回の旅で見られなかった雲蝶彫刻をもう一度訪ねて実際に見たい、そして今までちゃんと旅したことがない福島県にも足をのばしたいというのが目的でした。

 雲蝶は「リーメンシュナイダーの追いかけ人(びと)」の私にとっても、「日本にもこんなにすごい彫刻家がいたのだ」と驚く技量を持っているので、訪ねて回るのは全く苦になりません。ただ、そのリストを実際にはどう回って行くか、どこの宿を取るか、1日で何カ所の寺社を訪ねられるのかを考えて流れを組むのは私の役目。結構これが大変なのです。大変だけど嫌いではないので、海外旅行も全部それは私の仕事になります。ミニ旅行社といっても良いぐらいかもしれませんね。

 旅に出てしまえば運転はもっぱら連れ合いの仕事で、ナビの要所要所を伝えるのが私の役目。うっかりすると曲がり角を見逃したり、どこを曲がるのかがわかりにくくてUターンするということもあります。ま、それでも2人で力を合わせれば何とか旅は成就できるものです。今回もいくつかのハイライトがあってどれが一番とは言いがたい旅になりました。

 今日のところは予定した旅の流れを書いておくことにします。

               

2025春、新潟雲蝶と仏都会津の旅(計画段階)

*車(関越自動車道、磐越自動車道、東北自動車道)、5月、4泊5日

■新潟の社寺など巡る所(予定)

◆5月12日(月)
 我が家から南魚沼インター経由で十二社までおそらく3時間ぐらいか。
①十二社(南魚沼市)、南魚沼市穴地 
 ☎025-777-3054

  ここから都農神社まで70kmぐらい(その途中で寄る)
②御島石部(いそべ)神社(柏崎市)、柏崎市西山町石地 
 ☎電話番号無し

  ここから都農神社まで20kmぐらい
③都野神社(長岡市)、長岡市与板町与板乙 6045 
 ☎0258-72-2135

*ここからホテルルートイン見附 -中之島見附インターまで約10km

◆5月13日(火)
 ホテルルートイン見附から石動神社まで約10km
④石動(いするぎ)神社…新潟県三条市吉野屋 
 ☎0256-34-5511

 ここから十二神社まで約20km
⑤十二神社…加茂市上土倉 
 ☎0256-52-0080

  ここから佛興寺まで約55km
⑥佛興寺…新潟市中央区神道寺3-1-14 
 ☎025-244-4990

*ここから新潟第一ホテルまで約3km


■会津の寺など巡る所(予定)

◆5月14日(水)

 新潟第一ホテルから恵隆寺まで90kmぐらい
 ※会津坂下ICで下車して4~5kmで⑦へ。
⑦恵(え)隆(りゆう)寺(じ)(立木観音)…河沼郡会津坂下町塔寺松原2944
 ☎0242-83-3171

 このすぐ近くに⑧はあるはず
⑧上(かみ)宇(う)内(ない)薬(やく)師(し)堂(どう)…河沼郡会津坂下町大上字村北甲803   
 ※地図で検索できず  恵隆寺で聞くと良いかも?
  ☎0242-83-1953 (2021年現在) 1週間以上前に予約 
 会津坂下町から7~8km

  ここから勝常寺まで8~9km
⑨勝常寺…福島県湯川村大字勝常字代舞1764
 ☎0241-27-4566 (毎週火曜日閉館)

*ここから丸峰観光ホテルまで30kmぐらい

◆5月15日(木)
  丸峰観光ホテルから大内宿まで山道を14~15km
⑩大内宿…福島県南会津郡下郷町大内
  ☎0241-68-3611               

 ここからさざえ堂まで37~38km
⑪さざえ堂…会津若松市一箕町大字八幡弁天下1404
 ☎0242-22-3163
 
  ここから法用寺まで17~18km
⑫法用寺観音堂…大沼郡会津美里町雀林三番山下3554
 ☎0242-54-6090                  

 ここから中善寺まで30km弱
⑬中善寺…喜多方市関柴町字赤坂後
 ☎拝観問い合わせ:喜多方市観光物産協会 0241-24-5200      

*ここからil Regalo イルレガーロまで裏磐梯の山道(国道)を約30km

◆5月16日(金)
  il Regalo イルレガーロから諸橋近代美術館まで3km弱
⑭諸橋近代美術館(ダリ作品多数)…福島県耶麻郡北塩原村檜原剣ケ峯1093-23
 ☎0241-37-1088

 ここから猪苗代磐梯高原ICまで20km弱 
 ここから自宅まで273.7km 約3時間+30分で我が家へ。お疲れさま!!!



上は石動(いするぎ)神社でいただいたパンフレットの表紙です。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

389. クラウドファンディング「ヘルゴット教会にご支援を!」最終日のご報告

2025年05月19日 | 旅行

▶いよいよ最終日となりました。


上は39日目最終日、5月19日午前9時06分現在のクラウドファンディングトップ頁です。


▶目標額を達成してからの日々に思うこと

 目標額に到達したのは5月2日でした。それから17日目の今日、やはり後半の上り坂はかなりしんどかった…と感じています。
 毎朝、昼、夜となく何度もMotionGalleryのプロジェクト画面を開いて一喜一憂してきましたが、ただのアマチュア写真家のプロジェクトとしてここまで来られたのは、何より家族、友人、知人の皆さまの多大なご協力あってのことでした。ありがとうございました。…と、早々に〆のお礼を書く自分に「まだできることがあるでしょ!」と檄を飛ばす自分もいますが、これが福田 緑なのです。抱える荷物がとても大きなものだけに、頭を切り替えないとなかなか先に進めないのです。

 今日までのご協力、ご支援に心より感謝申し上げます。

 ご協力くださった皆さまへの何よりのリターンは、ヘルゴット教会で皆さまからのご支援を手渡したときのご報告。それまで気を抜くことなく過ごしていきたいと思います。

 

▶1週間近い小旅行で見て回った神社仏閣や花々から(1)

 先週は新潟県や福島県の神社仏閣、大内宿、さざえ堂、諸橋近代美術館などを車で回ってきました。中でも印象深かったのは、新緑の美しさです。柔らかな黄緑の木々がどんなに心を慰めてくれたことか。そして三津夫の勧めで私が初めて訪れた国宝「願成寺 白水阿弥陀堂」(いわき市)は、心の中の雑念をサ~ッと振り払ってくれるような静けさと厳かさ漂う建物でした。周りの空気の色や匂いまで違っているような感覚。今日はその白水阿弥陀堂の写真を載せておきます。平安時代に建てられたというこの建物の詳細を知りたい方はこちらをどうぞ。

願成寺 国宝白水阿弥陀堂






国宝「白水阿弥陀堂」

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

386. クラウドファンディング「ヘルゴット教会にご支援を!」27日目のご報告

2025年05月07日 | 旅行

▶ゴールデンウィークが終わりました。


上は27日目の今日午後10時30分現在のクラウドファンディングトップ頁です。コレクター数は56名となりました。

 

▶5月2日に、目標額にたどり着いた後は…

 ゴールデンウィークということもあって、クラウドファンディングもゆっくりお休みしているかのように見えました。でも昨日からまた少しずつ反応が届いています。残すところ、あと12日。この中でどれだけ絵はがきを買っていただけるのかと気を揉みつつも、諦めずに静かに進んで行こうと思います。

 今回のクラウドファンディングでは、アカウントがなかなかとれなかったという方、カード払いをオンラインでするのは避けたいという方も多かったようです。今日も「口座振替をすると申し込んだのに、口座のデータが届かないから教えてください」というお声も届きました。MotionGalleryに、この方へ口座を教えてもらうようメールでお願いをしました。

 こうした合間に高齢の友人夫妻の庭仕事に行き、芍薬の花がきれいに咲いているのを見て気持ちが安らぎました。この花は昨年、不慮の事故で突然亡くなった友人が数年前に植えてくれた花です。こんなにきれいな花となって毎年咲いてくれるのは嬉しく、彼女の笑い声が聞こえるような気がします。



昨年、不慮の事故で突然亡くなった友人の残した芍薬

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りいたします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

374. 4月4日~6日開催「漆 LABO Vol.2 」のご紹介

2025年04月01日 | 旅行

▶展示会のご案内です。


「漆LABO Vol.2」
退院した器たちの快気祝い展

金継ぎ教室「つぎつぎ」の生徒さんによる金継ぎした器たちの展示会をメインに漆作品の物販などを予定しております。
龍珠院は桃源郷ともいうべき、桜の名所としても有名な人気のスポットです。
どうぞこの機会にお誘い合わせの上ご来院ください。


会期:2025年4月4日(金)~6日(日) 
時間:10:00~16:00
会場:龍珠院 本堂横の書院にて
   東京都あきる野市乙津1422
アクセス:武蔵五日市駅からバス
     養沢方面行「乙津花の里」バス停下車徒歩13分
     檜原村方面行「荷田子」 バス停下車徒歩約10分
     ☆臨時有料駐車場あり

メンバー一同楽しみにお待ちしております。

 

展示販売・関係者
@tensyouzan_ryusyuin
@kohgetsu.kintsugi
@naokokusuda_kintsugi
@urushi_sanpo
@atsukohattori
@man_etsu_kobo
@quinda__

#漆ラボ #漆 #蒔絵 #金継ぎ#Kintsugi#urushi #makie #龍珠院

#漆工房皎月

こちらがそのご案内です。興味のある方はどうぞお越しください。


▶漆という文化

 以前、私は漆というものをほとんど知りませんでした。実家では漆の食器はありませんでしたし、被れるとひどいらしいということぐらいしか知らなかったのです。
 それが、娘の奈々子が東京藝術大学工芸科の漆課を専攻に選んだおかげで、少しずつ漆の存在のすごさを感じるようになりました。

 お隣の東村山市のウェブサイトでは以下のように紹介されています。

「下宅部遺跡からは、約4300年前から3400年前(縄文時代後期)の鮮やかな漆塗りの木製品や土器などが出土します。こうした漆製品ばかりではなく、製作過程を示す遺物が発見されました。
 まずは漆樹液を集めるための漆掻き作業が必要です。この痕跡をとどめる漆の木が 河道 (かどう)の杭として発見されました。漆樹液の採取と貯蔵には破損した土器が、また集めた漆に混ぜ合わせる 赤色顔料 (せきしょくがんりょう)を、きめ細かく粉砕するための 石皿 (いしざら) 磨石 (すりいし)がそれぞれ出土しました。そして赤色顔料や赤漆を貯蔵した 土器片 (どきへん)や、パレットとした 土器片 (どきへん)、貝殻なども見つかり、縄文人の漆加工技術の高さが窺えます。
 さらに漆は接着剤としても使われており、ひび割れや欠損を漆で補修した土器も出土しました。」

続きはこのサイトからどうぞ。2、縄文時代の漆 | 東村山市


 漆はこんなに昔から使われてきていたのですね。イメージとしては高貴なお屋敷で使われる食器や道具には漆文化の粋が集まっていても庶民の生活には使われていなかった感じがしていたのですが、娘とそのパートナー(通称カメ先生)で「漆工房 皎月」を営むようになってからは我が家にも身近な食器に漆製品が増えていきました。二人の手作りのスプーンも勿体なくて使わずにいたら怒られてしまったり、大事にしている食器が割れたときには金継ぎしてもらったり、2014年には家族展として私まで漆のコップやお盆を作って出したりするようになったのです。でもその作業は本当に時間のかかる大変なもので、今は途中で挫折状態。根気よく指導してくれていた娘とパートナーには頭が上がりません。
 

 昨年1月1日の能登半島の大地震の際、貴重な漆がたくさん流されてしまったのではないかと真っ先に胸が傷みました。それでも大きな漆作品(名前は覚えていませんが)が無傷で残っていたというニュースを見たときは、改めて漆のすごさに驚きました。


▶金継ぎ教室開始

 カメ先生は輪島で弟子入りし、独り立ちしてから東京で塗師として仕事をしてきました。2016年からは奈々子と二人で「漆工房 皎月・金継ぎ教室『つぎつぎ』」を主催、そして昨年初めて龍珠院で「漆 LABO Vol.1」を開催しました。のどかな山里で桜の美しいところでした。今年も同じ会場で展示会をするというので皆さまにもお知らせしようと思い立ちました。

 昨年第一回目の展示会に連れ合いと友人と行った時に、生徒さんたちが根気よく取り組まれた作品を見て心がなごみました。やはり漆製品は美しいのです。どこか気品があるのです。蒔絵コースでの作品もあって、カメ先生のお手本と生徒さんたちの作品が並ぶ中で、どれが先生の手のもので、どれが娘のものかなど、クイズのように楽しんで見させてもらいました。
 今年は副題が「~退院した器たちの快気祝い展~」とついてるので、また違った趣向のようです。

 興味のある方はどうぞおいでください。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2025  Midori FUKUDA

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

371. 雲蝶を訪ねて2泊3日の旅(6)曹源寺と秋葉三尺坊奥の院

2024年12月05日 | 旅行

▶石川雲蝶の旅3日目、最終編です。 



曹源寺の黄葉と紅葉のコントラスト

 

▶曹源寺の欄間には雲蝶の彫刻が2点、小林源太郎と言われる彫刻が8点あるそうです。

 貴渡神社を出たのは11時前でしたが、その後少し栃堀区事務所で区長の武士俣さんとお話をし、曹源寺についたのは11時35分頃。さほど遠くないところに曹源寺はありました。

 こちらにも大きな庭があり、美しい紅葉が楽しめました。広間も大変大きかったのが印象的なお寺でした。
 その大広間の廊下には合計8枚の欄間彫刻があります。内部も見せていただきましたが、この欄間彫刻に関心が向いていてあまり他の印象が残っていません。その中にきっともう2点の源太郎作品があったのではないかと思います。
 
住職のお連れ合いが東京の方で色々と話に花が咲き、奥の地蔵尊までご案内いただいたのはよく覚えています。「今度写真展をするときには連絡してください」と言われて大変嬉しく思いました。

 以下に豪華な2人の欄間彫刻を載せておきます。個人のお名前が写っていたり、余白に壁が大きく写る写真はその分を切り取りましたので、大きさはまちまちです。



三国志(唐人馬上の図) 雲蝶作


新田義貞公 雲蝶作



鶴に松の図 源太郎作


山鳥に松の図(雄雌) 源太郎作




新田義貞公 源太郎作








波に亀二匹の図 源太郎作


日本武尊命 源太郎作
 

  
延命地蔵菩薩



▶秋葉三尺坊奥の院

 曹源寺を出て秋葉三尺坊奥の院に午後1時頃到着。秋葉公園内ということで大きな駐車場があり、安心して車を停められました。奥の院もすぐそばに見えるのですが、人づてに聞いていたように周りを鉄の網でがっちり囲まれているため、撮影は大変難しい場所です。とくに私のように身長の低い人間には腕を精一杯伸ばして背中を反らせての大変な作業でした。辛うじて網の目からカメラを覗き、何とか写せたのが以下の写真です。ここは雲蝶と源太郎の共同制作だったとのことですが、看板の文章を頼りにご覧ください。



こちらが鉄の網に囲まれた秋葉三尺坊奥の院です。こぢんまりした建物でした。



















▶石川雲蝶の旅は終わりました。

 この日も曇り空で結構冷えていたので、すぐそばの食事処に入って鍋焼きうどんとラーメンを頼み、身体を暖めました。あとは帰路につくのみ。関越自動車道の途中で見えたこの山並みは何という名前なのか、ご存じの方は教えてください。湯沢インターの少し手前です。

 大変疲れましたが、見どころ満載の良い旅となりました。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

370. 雲蝶を訪ねて2泊3日の旅(5)貴渡神社 その2

2024年12月04日 | 旅行

▶石川雲蝶の旅3日目 貴渡(たかのり)神社の続きです。

 


貴渡神社の十二支の一つ まるで仲良くお喋りをしているような猿と蛇ですね。

 

▶今回も貴渡神社です。蟇股(かえるまた)に彫られた十二支の写真を紹介します。

 十二支がバラバラに組み合わされているようで、現地で見ただけでは十二支とはわかりませんでしたが、家に戻って拡大してようやくわかってきました。どんな考えでこの組み合わせにしたのか興味が湧きますね。人物像では激しく闘う場面も多く彫っている雲蝶ですが、動物には優しい眼差しを感じてしまいます。私の思い込みかもしれませんが。



貴渡神社の蟇股 


貴渡神社の蟇股 酉(とり)と未(ひつじ)
 


貴渡神社の蟇股 亥(いのしし)と戌(いぬ)
 


貴渡神社の蟇股 側面 


貴渡神社の蟇股 申(さる)と巳(み)


貴渡神社の蟇股 残っているのは辰(たつ)なのですが、それは前号に載せた大きな彫刻でしょう。これは何でしょうね?


貴渡神社の蟇股 寅(とら)と午(うま)
 


貴渡神社の蟇股 丑(うし)と卯(うさぎ)と子(ねずみ) 最後の2枚は左右連続の写真がありませんでした。 

 

▶以上で貴渡神社は終わり、次回は曹源寺と秋葉三尺坊奥の院に移ります。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

369. 雲蝶を訪ねて2泊3日の旅(4)貴渡神社 その1

2024年12月03日 | 旅行

▶石川雲蝶の旅3日目は貴渡(たかのり)神社から

 


この日のメインは貴渡神社でした。中でも気に入った1枚がこの繭を煮る女性像です。


貴渡神社ー私たちのために門が開けられています。感謝!

 

▶心配だったのは、貴渡神社がナビに入れられなかったことでした。

 貴渡神社を訪ねるには連絡が必要とのことで、ホテルルートイン見附を出るときにまず栃堀区にあるという事務所に電話をかけました。すると拝観許可を快くいただくことができました。Googleマップにもナビにも貴渡神社は出てきません。ただ、ナビに住所を入れたところ、およその目的地が出たので、大体の方角はわかりました。近くに道の駅R290とちおがあることがわかったので、まずはそこを目的地としました。

 ちょうど9時過ぎにホテルを出発。道の駅R290とちおには10時前に着いたと思います。入口にインフォメーションがあったので地域の細かな地図をいただき、貴渡神社のそばに郵便局があると聞いて更に南下すること10分ぐらいだったでしょうか。その郵便局の表示が見えてきました。ここで車を停めて郵便局員さんに貴渡神社の場所を聞いたところ、歩いてすぐだとのこと。それなら車はここに置いて見に行けると胸をなで下ろしました。さらに、郵便局のすぐ隣に今朝電話をした事務所があったのです。ここが本に書かれている駐車場だったのでした。

 いよいよ貴渡神社の彫刻を見にいきます。神社らしき建物が見えてきましたが、ドアが開いていません。よく見たら名前が違うのです。変だなぁと探しながら郵便局方向に戻ると、何やら物置のような建物が見えてきました。近づくと門が開いていて、中がその貴渡神社だったのです。裏から通ったために全然気が付きませんでした。

 

▶写真を選ぶのに困りました。

 ようやくたどり着いた貴渡神社。既に『越後の名匠 石川雲蝶』(木原尚、新潟日報事業社)で素晴らしい彫刻が見られることはわかっていたのですが、いざ中に入ると本当に圧倒されました。今まで何度も見てきた獅子の彫刻も、ここではより一層躍動感にあふれていました。そのため、ここに載せる写真を選ぶのには大変苦労しました。結局ほとんどの彫刻を載せることになりそうです。


上2枚:正面向拝左右の獅子と獏 中:向拝中央の龍のアップ 下:正面全体


▶貴渡神社の彫刻の内容を簡単に説明しておきます。

 この内容は『越後の名匠 石川雲蝶』からいただいた知識です。拝観当時、まだこの本を読んでいなかった私は全体の繋がりはよくわかりませんでしたが、一つ一つの人物がとても穏やかで気持ちがなごみました。
 本によると、栃尾区で養蚕を推奨し、絹織物を始めた庄屋植村角左衛門貴渡を栃尾郷織物の祖神として霊を祀ったのがこの貴渡神社なのだそうです。知識のない私でも棚に並べられたのが繭だとはわかりましたが、最初に載せた女性像は繭玉を煮ているとはわかりませんでした。
 後から訪ねた栃尾区事務所では栃尾区長の武士俣幸村さんとお話を交わすことができました。
 武士俣さんのお話しによると、この貴渡神社の彫刻を、雲蝶は中国の人物像で彫ったので服装も日本人と違うこと、日本では繭玉は四角い籠に入れていたけれど、敢えて中国の丸い籠を彫ったことなどを伺い、更に理解が深まりました。

 このあと載せていく写真は羽目板の彫刻「蚕の飼育」と「機織り」の場面、脇障子の「繭煮」と「山桑摘み」の場面、そして最後が「戯れる十二支」となります。まずこの地域で盛んになったという栃尾郷の絹織物にまつわる場面を載せておきます。機織りの童子の後ろにある部屋の奥行きを感じさせる1枚は、雲蝶の力量に感銘を受けて載せました。十二支は次回に。

 

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

368. 雲蝶を訪ねて2泊3日の旅(3)本成寺と塔頭、そして五十嵐神社

2024年12月01日 | 旅行

▶石川雲蝶の旅2日目 本成寺と塔頭、五十嵐神社




この日のメインは本成寺とその塔頭でした。写真上:本成寺 下:その中庭の紅葉

 

▶石川雲蝶の旅2日目はガッカリしたり感動したり…。

 まずは民宿の萬代から十日町市博物館へ。ここには国宝の火炎形土器が無傷のまま展示されていて、全部で14点あるとか。5000年前にこの地に住んだ人々が遺した土器などがザクザク出たというのですから、十日町は当時大きな文化都市だったと言えるのかもしれません。

 三条市まで移動して本成寺に着いたときに困ったのは、細い道路をくねくねと曲がりながら進まなければならなかったことです。ようやく駐車場にたどり着いたときはホッとしました。そして庭の紅葉と黄葉の見事なこと。ご高齢の方々が手入れをしているようでした。
 ところが、事務所に入ろうとすると、この日は行事のために雲蝶は見られませんと書かれているのです。雲蝶の赤牛は火災の難を免れた本成寺唯一の彫刻だというのですが、三津夫はもっとたくさんあったはずだとガッカリしていました。年上のライバルでもある小林源太郎の白牛もあるようですが、いずれにせよ堂内に入ることはできませんでした。
 仕方なく、庭や墓地を回って最後に雲蝶のお墓を見つけ、ようやく溜飲を下げることができたのでした。

▶本成寺の塔頭を回って、なかなかの収穫を得ることができました。

 その後は周りを囲んでいる塔頭へ。最初の蓮如院で、中に入るには許可がいるため電話をしました。「今どこですか?」と聞かれ、「実は門の前まできているのですが…」というと笑い出し、「はい、わかりました。」との返事。ホッとしました。しばらくしてガラス戸を開けてくださった住職さんは、簡単に説明をしてから廊下で作業を続けていらっしゃいました。私たちは火災の際に信徒さんたちが持ち出して難を免れたという雲蝶の猿の彫刻と、位牌をゆっくり拝観しました。雲蝶の位牌が蓮如院にあることは、よく読むと本に書かれていたのですが、そのときは頭に入っていなかったため、望外の喜びでした。これだけでも手応え十分です。

 その後は外回りの彫刻がほとんどで、一軒だけ要住院は彫刻が出品中で拝観は叶いませんでした。

 以下にお寺の名前と作品写真を載せておきます。


蓮如院:雲蝶の猿の彫刻と位牌

 


静明院:魚と波が今にも動き出しそうですね。

 


久成院:ここでは亀が何匹か彫刻されていました。

 

▶本成寺から五十嵐神社に回りました。

 本成寺の塔頭で見られる作品は全部見て回り、五十嵐神社に向けて出発しました。途中少し休憩を入れて約1時間後に到着。
 ただ、ここの駐車場の位置がよくわからず、裏手の保育園らしき駐車場に車を留めさせていただき、裏山から細いつづら折りの坂道を登りました。石があるものの滑りやすく、行きは三津夫が、帰りは私が足を滑らせてヒヤッとする場面がありました。ぐるっと回ると結構歩くようにも見えたのですが、皆さまもここを登るときにはお気を付けください。
 


五十嵐神社:下から鳳凰、獅子、一番上はわかりませんでした。

 

▶最後はホテルルートイン見附まで一気に走りました。

 この日は大変寒く、朝、民宿を出た時にはみぞれが降っていましたので、上衣もしっかり着込んでの旅でした。

 ホテルルートイン見附に着くと、女性も男性も1階に人工ラドンの温泉がありました。女性はキーカードを渡され、その番号がないと中には入れないというので、安全面にも配慮されているようです。私は体が冷えていたため、温めたくて温泉に行ってみると、他には誰もいません。本当にゆっくり入浴することができました。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする