リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

130. 3冊目の写真集 ▶全画像をカラーで!

2018年01月21日 | 日記

全画像をカラーで!


藤の花で有名な足利フラワーパークにて


 怒濤のような日々が過ぎ、先週は原稿修正と点検のためにパソコン前に座る時間が長くなりました。身体を動かすことが減って血圧が高めに出ます。極力歩く機会を作ってはいますが、身体は正直です。

 丸善プラネットと契約する準備として一通りの原稿をまとめて送ることになっていて、今日はDVDにコピーしてみようと思ったのですが、Windows10にアップデートしてからは今まで簡単にできたコピーがなかなかうまくいきません。今日は結局変なことをしたらしく、DVDが1枚使い物にならなくなってしまいました。でもこれは書き込んだら終わりのものだったので、更新していけるようにフラッシュメモリに入れ直した方が良いと考え直しました。今回は紹介する作品数は全体で63点と少ないのですが、1作品について画像が2枚以上のものがほとんどで、多い作品は6~8枚もの画像を掲載します。そのため、データの容量は大きくなり、以前のようにDVD2枚ではとても治まらないように思います。(このあと電車で出かけた折りに容量の大きなフラッシュメモリを買ってきました。)

 1月19日に丸善プラネットから見積が届きました。それによれば私が用意した写真を全部カラーで印刷してもらうのと、モノクロ部分とにわけるのでは数十万円の違いがありますが、『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』を出版したときとほぼ同じ金額でオールカラーでできることがわかったのです。モノクロ作品だけを取り出すことで、中世ドイツの作家のまとまりが崩れてしまうことを考えると(もちろんページの差し替え労力は大変なものになります)、最初に用意した原稿のままでいくほうが見やすく、わかりやすいものになると判断して夫と相談の上で決めました。オールカラー版で作ることにします。

 これでモヤモヤがすっきりしました。あとはしっかりと情報の再確認をして間違いの少ない本に仕上げていきたいと思っています。しばらくはそちらに集中するため、ブログはお休みいたします。入稿が済んだらまたお目にかかりましょう。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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129. 3冊目の写真集 ▶朗報2件届く

2018年01月14日 | 日記

朗報2件届く


藤の花で有名な足利フラワーパークにて


   1月10日(水)朝、パソコンを立ち上げると同時にスマホのスイッチを入れました。するとヤフーメールが1通届いています。楽しみにしているミュンヘンからのお返事かと思いきや、ベルリンのボーデ博物館のシャピエさんからでした。

 実は、夫が以前から「今度の本の前書きをシャピエさんに頼めないかなぁ」と言い続けていたのです。私にとってはドイツの有名なリーメンシュナイダー研究者のおひとりですから、「そんな方に私の本の前書きを~?」と、ちょっと高すぎる要求に困っていました。でも最初からあきらめていたらことは始まらない。ダメで元々…と開き直って頼んでみようかという気持ちになったのは去年の11月のことでした。毎年お世話になっているお友達や知り合いの方々にささやかなクリスマスプレゼントを贈り、カード出しているのですが、シャピエさんにそのことを書いてみたのでした。おそるおそるではありましたが。するとこの日、休暇から戻って私のプレゼントを見つけたシャピエさんは、とても喜んですぐに快諾してくださったというわけです。びっくりしました。一方でお礼はどのくらいお払いしたらよいのだろうと、また新たな心配がわき上がってきました。そこで、ためらっていても失礼だと思って、率直にどのくらいお礼をしたらよいかとお尋ねのメールを書きました。するとすぐに「謝礼は不要です」とのお返事が届きました。そこで、娘の漆作品をお礼に持ってベルリンまで届けようと気持ちを切り替えました。きっと日本の工芸品なら喜んでいただけることでしょう。

 すでに今年1月5日にはドイツへの航空券を予約し、9月7日から10月4日まで行くことにしています。その15回目のドイツ旅の途中で、お礼かたがたお目にかかってできあがった本と、ささやかなお礼を手渡してきます。


 1月11日(木)今日は寿命が縮まりました。まずは朗報で、ミュンヘン、バイエルン国立博物館のヴェニガーさんから掲載許可をいただくことができたのです。これまた飛び上がるほどの喜びでした。ところが、許可書を開いてみると、1点足りないのです。なんといちばん面白い婦人像のシャンデリアがリストに無いのでした。私は、原稿には残っているけれど、多分この写真だけは印刷して一緒に送るのを忘れたのだと思います。11館への手紙書きと印刷と発送作業でドタバタしていて、丁寧に何の画像を送ったのかコピーをとることも忘れていたのでした。元々原稿が手元にあるのだからという気持があったのは否めません。どうしよう! せっかく写真担当の同僚を説得して気持ちよく許可を送ってくださったヴェニガーさんになんとお詫びをしたらよいのでしょう。夫は「大丈夫だよ、追加してくれるよ」と気楽にいいますが、私としてはほぞを噛む思いです。とにかく心を込めてお詫びのメールを書いて、送り忘れた画像を添付して送信しました。

 夜遅く、帰宅してメールを開くと、ヴェニガーさんと写真担当のシュネルさんの両方から「大丈夫ですよ」というお返事が入っていて、ようやく安堵しました。去年の10月からずっと心を占めていた「美術館からの私が撮影した画像を掲載する許可をいただく」という大仕事が本当に終わったのです。さぁ、あとは費用との兼ね合いを考えてカラー写真とモノクロ写真との頁を分けずに済むのか、分けて組み直すのか、実際の出版に向けての一歩を踏み出します。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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128. 3冊目の写真集 ▶アムステルダムからOKの返事

2018年01月06日 | 日記

アムステルダムからOKの返事

 

藤の花で有名な足利フラワーパークにて

 

  2018年、新しい年が明けました。みなさまにとって健康で平和で良い年となりますように。

 

 さて、昨年末は11館に宛てた写真掲載許可をもとめる手紙に対して返事が届かず、どうなることかと思っていた美術館が3館残っていました。結果的には全部の美術館から昨年中に返信が届きました。以下にまとめておこうと思います。

 

2017年12月19日(火) ようやく再度メールを送った3つの美術館からの返信が届き始めました。

 最初は9館目のアムステルダムの国立美術館です。

「リーメンシュナイダーの受胎告知は、以下の無料のデータバンクからダウンロードできます。どうぞお使いください。」

という親切な文面でした。でも、私自身の写真が掲載できるのかどうかについては触れられていませんので、自分の画像が使えなくとも掲載はできるなと半分ホッとしながらも、3度目の問い合わせをしました。それでも「無料でダウンロードできます。」という簡素な返事が翌日に届いたので、腹をくくって、リーメンシュナイダー追いかけの旅から書き始め、1回訪ねたときには館内修復中で見られなかったことも含めて、ようやく昨年見られたので、それまでの時間とエネルギーと思いのこもった自分の写真を是非掲載したいのですと、しつこくメールを送ったのでした。

 12月20日(水) アムステルダムからようやく「よくわかりました。全く問題はありません。」と許可をいただくことができました。ホッとしました。

 同じく20日(水) 10館目の返信が届きました。ライプツィヒの絵画ギャラリーからです。2通目はメールがジャンクメールとしてはじかれたようで届かなかったため、ヤフーのアドレスから3通目のメールを送り直したところ、ようやく掲載の許可をいただくことができたのでした。残るは1館のみです。

 12月30日(土)年を越してしまうかなと心配していたミュンヘンのバイエルン国立博物館からようやく返信が届きました。まだ許可とも不許可とも書いてないのですが、以前、(1冊目の)『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』を送った後で長いこと返信がなく、届いているのかどうか気になって一度挨拶のメールを送ったことがあります。そのときは、「本をありがとうございました。大変きれいな写真集ですね。ただ、大事な我が館の宝ともいえるリーメンシュナイダー作品の写真を載せることはなかなか難しいことで、今後は個人の研究のみに使ってください。」とメールをいただいていたマティアス・ヴェニガー博士からです。

「新しい展示の準備で忙しくしていてお返事が遅くなりました。ただ、掲載については難しい問題があり、同僚と話し合ってみますのでもう少し待ってください。1月始めにはお返事できるかと思います。」

と、クリスマスカードの文面と画像が一緒に送られてきました。けんもほろろで断られるかと思っていたのに、それよりはずっと温かい返事でしたので、とても嬉しく思いました。でも、ここは最後の粘りどころです。他の美術館からこのように許可をいただいているという情報と、日本で初めての中世ドイツの彫刻をまとめた写真集であることを訴えるメールを心を込めて書きました。そして前ドイツ大使からのお手紙(43. 朝日新聞に載る)も添付して出しました。

 12月31日(日)年末にもかかわらず(ドイツはまだ土曜日でしたが)、朝、パソコンを開くと再度ヴェニガーさんからのメールが届いていたのに驚きました。それも、前向きなお返事が出せるよう、同僚に問い合わせているところなので、もう少しお待ちくださいという内容でした。以前は頑なな感じのメールを受け取っていたために縁遠い人と思っていましたが、ご自身もニュルンベルクのゲルマン博物館に写真の掲載をお願いしてずいぶん話し合ったけれど、許可をもらえなかったという体験まで記されていました。ご苦労されたんだなと、ぐっと身近な方に思えてきました。来年初めにはよい返事が届くのではないかと期待できそうです。

 

 そして、2018年を迎えました。

 1月6日(土)楽しみにしているミュンヘンからのお返事はまだ届きませんが、とりあえずここまでの経過を今年の初ブログとして載せておきます。来週辺りからいろいろと動きが大きくなりそうです。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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