産みの苦しみから創る喜びへ
藤の花で有名な足利フラワーパークにて
前回報告した手紙の発送が終わった日から、私の心がなんと軽くなったことか。仮の頁構成を決め、自宅のプリンターでプリントアウトした9月の始めから、手紙を書き終えるまでの約2か月半が一番心がしんどかった時期でした。「あとは野となれ、山となれ!!」と思えた日から純粋に新しい本を作る創作の喜びがわいてきました。表紙のデザイン、途中の扉に載せる写真の選定、地図の作成、作品一覧のまとめ、資料のまとめ、後書きなどなど…。夫と話し合ってこの写真を表紙と裏表紙に載せようということは決めてあるのですが、写真の大きさや背景の色合いなど考えるのは楽しいことです。そうそう、本のタイトルをどうするか、これもはっきり決めなければなりません。手紙には仮題として書きましたが、本当にそれでいいのかどうか、もっと言葉を探したいところです。
さてさて、今週は喜びがじわじわと湧いてくる日々でした。先週発送した美術館宛の手紙に対して毎日のように返信が届くようになったからです。
11月20日(月)フランクフルトのリービークハウスから真っ先に許可をいただきました。ここの美術館では作品3点を掲載する予定です。
11月21日(火)ライプツィヒのグラッスィ応用工芸博物館からもリーメンシュナイダー作品の写真1点の掲載許可をいただきました。また、ウルム博物館からも2点の掲載許可ばかりか、見学はできたけれど写真を撮ることができずにいた女性胸像の画像もどうぞ使ってくださいと送ってくださったのです。心から感謝です。
ただ、嬉しい返信ばかりではありません。ミュンヘンのアルテ・ピナコテークからは個人の写真は出版不可。「もし使うなら画像を買うことはできます」というお返事でした。
11月22日(水)アルテ・ピナコテークに1枚買うといくらするのか問い合わせたところ、直接代理店に聞いて欲しいとのことで問い合わせ中です。
11月23日(木) マインツのドーム博物館から了承のメールをいただきました。また、良かったら使ってくださいと無料の画像もいただいたのですが、私の写真のタッチとあまり雰囲気が違っているので、心苦しいながらお礼だけにとどめました。
11月24日(金)ここでぴたりと返信が来なくなりました。あとは長期戦になるのか、無視されるのか、どちらでしょうか。アルテ・ピナコテークの画像の値段は、「ドイツから日本の代理店に連絡したからそちらからの連絡を待って欲しい」と言われました。でも、来週になるのかもしれません。ウェブで調べてみてもその会社名での検索ができませんでしたので、もう少し待ってみようと思います。日本は飛び石連休ですからね。
また来週の動きはまとめて書こうと思います。
※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA