リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

274. 17回目のドイツ旅行(2) 新聞記事の翻訳です。

2022年11月01日 | 旅行

▶新聞記事の翻訳を入れました。

 


ブラウン牧師さんのご提案でマリア祭壇の扉の内側に入ることができました。
 ちょうどマリア様の真下に立つという希有な機会でした。(写真:インゲ・ブラウネ記者)



 先日、ヘルゴット教会での新聞記事を掲載したブログを読んで、熱心なリーメンシュナイダー追いかけ人の友人、野村和子さんから「翻訳を載せてはどうでしょうか」というメールをいただきました。彼女はDeeplという翻訳サイトをよく利用しているとのこと。実は私も単語の意味や文意がうまく掴みきれないときなどはこのDeepleで確認したりしています。Silvia が昨年紹介してくれた便利な翻訳サイトです。ただ、同じ名詞が時々で違う翻訳で出てきたり、ドイツ語読みではなく英語読みで書かれていたりしますので、手直しは必要です。今回は、ブラウネさんの記事内容にも多少間違いがありましたので、そこは修正しながら手直しした訳文を以下に載せておきます。


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ヘルゴット教会

日本人アーティスト夫婦がヘルゴット教会のために募金 (註1)
福田 緑、福田 三津夫:リーメンシュナイダーへのあふれる思い。

クレークリンゲン

 福田緑と夫の福田三津夫は、旅行が大好き。二人とも小学校の教師であったが、定年退職の数年前に職を辞した。現在、70歳を超えたお二人は、7週間にわたってヨーロッパを旅行中である。行き先は? リーメンシュナイダー、リーメンシュナイダー、リーメンシュナイダー(註2)。ウィーン、リンツ、ザルツブルグなど、綿密に準備された旅程が組まれている。

 そしてクレークリンゲン、ここは非常に重要なのだ。福田は、フラウケリンド・ブラウン牧師にリーメンシュナイダーの写真集最新刊の2冊を贈呈するだけでなく、ヘルゴット教会への寄付金を直接贈ることを強く希望していた。その寄付金とは、彼女が日本で開催した2度のリーメンシュナイダー写真展で集めた1715ユーロである。

 ヘルゴット教会で会ったフラウケリンド・ブラウンは、「あなたはリーメンシュナイダーの作品を日本に知らしめた」と、二人の功績を称えた。福田緑が初めてリーメンシュナイダーの写真を簡単なカメラで撮影した写真は、彼女のティルマン・リーメンシュナイダーとその同時代の画家たちに捧げる4冊目の写真集に掲載されている。この写真は、「光の奇跡」の日である8月15日(2007年)に撮影したものだ。リーメンシュナイダーの作品を長い間撮影してきたアマチュア写真家ヨハネス・ペッチュ氏が、縁あって日本人夫妻を案内してくれたのだ。

 リーメンシュナイダーが彫り出す顔(の表情)が、福田を刺激しているのだ。バイエルン国立美術館にあるリーメンシュナイダーのマグダレーナ像に涙した。それは「魂に一筋の光が差し込むように」彼女の心に響いたという。それ以来、夫とともにリーメンシュナイダーの作品を次から次へと渡り歩く旅を続けている。特にヘルゴット教会のマリア像は見る度に感動してきたそうだ。

 リーメンシュナイダーの作品は約450点、ほぼ全大陸に散らばっており(註3)、どこに行けば見られるかを知っている。すでに全作品の約95%を訪問しており、リーメンシュナイダーを通じて写真に出会ったと報告している。彼女が最初に出版した写真集の半分ほどはペッチュ氏が撮影したもので、残りは娘の奈々子が撮影し、福田が撮影したものはごくわずかであった。その後、彼女自身がリーメンシュナイダーの写真家となっただけでなく、ブラウン牧師が興味深げに語ったように、彼女の写真によってリーメンシュナイダーの作品が日本で知られるようになった、まさにリーメンシュナイダーの専門家(註4)となったのである。

 最新刊の2冊の写真集は、すでにヘルゴット教会に展示されている3冊の写真集に加え、福田氏の写真を紹介するものとなっている。クレークリンゲンでも長い間忘れ去られていた「ヘルゴッツ・シュニッツァー(ヘルゴットの彫刻家)」の作品を、日本の読者に正確かつ深く理解してもらうことができる。

 ブラウン牧師は、「この(コロナ禍での)2年間で初めての日本からのお客様が、直接ヘルゴット教会にこのような素晴らしいプレゼントを持ってきてくださるとは!」と、ただただ感謝するばかり。今後、ヘルゴット教会を訪れる日本人のお客様が、この本からリーメンシュナイダーやこの地域の祭壇について多くを知ることができるのは素晴らしいことだという。

 残念ながら、今のところこの5冊の写真集にはドイツ語訳はないが、ないものはないのである。日本オリジナルの新刊写真集2種(註5)にご興味のある方はアーティストに直接メールでご注文いただくことができる(midfk4915@yahoo.co.jp アットマークは半角に直してください)。

  註1:私たちは芸術家ではなく、芸術愛好家です。
  註2:今回の旅ではリーメンシュナイダーではなく同時代の作家作品を訪ねて回りました。残りの約5%の作品は拝観するのが大変難しいからです。
 
  註3:全大陸をどう解釈するかにも依りますが、主にヨーロッパとアメリカ・カナダで見られます。南アメリカやアフリカ諸国の情報はよくわかりません。
  註4:私はリーメンシュナイダーの専門家と名刺には書いてしまいましたが、正しくは「追いかけ人」です。
  註5:完売の初巻をのぞき、残りの4冊については直接ご注文いただくことができます。

  ★www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳したものに手を加えて掲載しました。

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※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2022  Midori FUKUDA

 

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