リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

267. 本の原稿が手を離れました。

2022年06月25日 | 日記

▶第Ⅴ巻目の進捗状況です。

 


友人宅の庭のバーベナ

 

▶ようやく色校正を終えました。

 昨年6月から書き進めていた第Ⅴ巻目の本文原稿は、ようやく先週私たちの手を離れ、印刷に向かって色校正を始めたのが6月15日のことでした。

 本番で使用する用紙に打ち出していただいた写真の色を確認するのは、写真集では大変重要な一歩です。Ⅴ冊目ともなると、写真を見るパソコンのモニター(機種)によって色合いも違ってくること、昼間の光の下で見るのと、夜になって人工的な灯りの下で見るのとでも色が違って見える事がよくわかってきています。そのため、昼間の私の部屋での灯りの下で自分のパソコンに出した写真と、またその画像が掲載されたカタログがあればそのカタログとを見較べ、本番と同じ用紙に仮印刷をした色校の初稿にメモを書き入れて既に送ってありました。

 それでも実際に打ち出された写真を見ると、もう少し明るさが欲しい画像、もう少し落ち着いた色合いにしたい画像、ここの詳細がもっと見える明るさが欲しいとか、様々な要望が湧き出てきます。この日は持っていけるだけの大きなカタログも運んでいったので、もう百聞は一見にしかず。富士美術印刷さんの画像編集者、大塚欣一さんは、その私のアバウトな説明を聞きながらテキパキとご自分なりのメモを書き入れていきます。カタログに掲載された作品については一見しただけで理解してくださいます。大船に乗った気持ちでした。文章の校正が終わっていない間はこのカタログも手許に必要だったのですが、文章校正が終わったこの日は、これらのカタログも富士美術印刷さんに預けて帰ることができました。

 そして6月20日の月曜日に富士美術印刷さんまで出かけて第二回目の打ち合わせをしました。ほとんどの画像は思い通りの色合いになっていて、ほんの少しだけ手を入れていただくことで打ち合わせは終了。あとは大塚さんの腕を振るっていただいて印刷する段階となりました。苦しく、悩ましかった1年が終わり、ホッとしています。あとは刷り上がりを待つばかり…。

 

▶次回のお楽しみに

 今度の本はどんな表紙になったのか、まだちゃんとお目にかけていませんでしたね。

 第Ⅴ巻目『結・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』は、期せずしてティルマン・リーメンシュナイダーの「大天使ミカエル」が剣を持って表紙に立ち、裏表紙にはファイト・シュトースの「大天使ラファエル」がにこやかに皆さんをお招きしている姿が入りました。タイトルにもぴったりの本となっています。

 次回にはこの表紙と裏表紙の出来上がりを皆さんにお目にかけたいと思います。出版は7月20日の予定です。予定より大分遅れているため、ご心配をおかけして申し訳ありません。先行予約をいただいている方にはわが家に本が届き次第お送りする予定です。

 

 真夏の暑さがしばらく続きそうです。体調を整えて過ごしたいと思います。
 皆さまもどうぞご自愛ください。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2022  Midori FUKUDA

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