リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

255. 日独交流160周年のロゴ申請に許可が下りました!

2021年08月12日 | 日記

▶しばらくの間、このカタログに奮闘していました。

 


リービークハウスのカタログ『ニコラウス・ゲルハールト 中世後期の彫刻家』
 編集:Dr.
Stefan Roller 出版:IMHOF

 

▶朗報? 悪報??

 本日、2021年8月12日の午後、ドイツ大使館から電話がかかってきたのです。
  
何事かと思ったら 第二回  福田 緑写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く」の開催に対してドイツ大使館から「日独交流160周年」のロゴ申請に許可が下りたとのこと。思わず喜びの声を上げたところ、

「ところがメールで申請許可のお知らせを送ろうとしたのですが、届かなくて戻ってきてしまったのです。」

と言われてしまいました。今度は「またやってしまった!?」と冷や汗が出ました。確認してみると、私が申請書に書いたメールアドレスが一部抜けていて、届かないのも当然だったのです。このおっちょこちょい!! いつも三津夫には注意されてばかり、自分でも情けなく思うのになかなか直りません。恐らく私は一生おっちょこちょいで生きていくのが宿命なのでしょう。電話で何度も担当の方に平謝りをして正しいアドレスをお伝えし、2階に上がってパソコンを開いたところ、今度はちゃんと「ロゴ使用許諾書」「ロゴ使用条件」と大小のロゴ画像が届いていました。本当に嬉しくて、早速後援団体の代表として第二回目の写真展を支えてくれている国分寺のUさんや三津夫と何人かの友だちにメールで知らせました。

 この「日独交流160周年」は今年の1月24日にスタートしましたが、ロゴの使用期限は来年の1月28日までだそうです。私の写真展は2022年1月19日からオープン、最終日は24日ですので、このロゴ使用期限にギリギリ間に合います。そこで日独交流の目的にかなう写真展であることをドイツ大使館に認めていただき、ロゴを使えたら幸運と思って使用申請にトライして見たところ、無事に許可をいただくことができたのでした。この1年間に日本中でいくつの行事がこのロゴを使用して行われるのだろうと思うと楽しくなります。そろそろチラシを作り始めなければと思っていたところなので大きな励みとなりました。
 チラシができたら使用条件が守られているかどうかを一度審査されるそうで、電子版を送ることになっています。最終許可をいただけたら印刷にかかれますし、このブログにも載せたいと思っています。

 

▶今、取り組んでいること

 いよいよ5冊目の本作りも本番。ティルマン・リーメンシュナイダーと同時代の作家たちについての情報を書くというメインテーマに入っています。

 何とか手許にある参考資料を有効に使用して一人ひとりの作家につき、少しでも実になるガイドブックにしたいと奮闘しているところですが、やはり立ちはだかるのは語学力の壁。高い高いドイツ語の壁です。リーメンシュナイダーより少し年上のニコラウス・ゲルハールト・フォン・ライデンという作家についての資料で日本語で見られるものはわずかなのですが、幸い手許には1冊のドイツ語のカタログ(トップの写真)があります。これは384頁、重さは2.2kgもあり、開くだけでも大変なもの。それだけゲルハールトの仕事は偉大だったということだと思われます。でも何と文字が小さいことでしょう。白内障があり、まだ手術をするほど緊急ではないものの、定期検診に通っている身としては辛い…。何時間かにらめっこしているともう目がぼやけてしまって続けられません。もう少し大きい文字で印刷してくれたら良かったのにと思う一方、そうしたら頁が増えて本の重さが3kgを超えてしまうかもしれないと思うと、それもまた大変です。このカタログを持ち上げるにも、頁を開いたままで支えて読むにも、とても力が要るのです。いくつもわからない単語があり、アンダーラインを引いて辞書を引き引き小さな字で意味を書き込み、次第にゴチャゴチャして他の人には見せられない本になりつつあります。当然1冊全部なんて読むことは無理。ゲルハールトのおよその仕事について書かれたシュテファン・ロラー博士の章を追いかけて何とか文章にまとめました。それでも日本ではまだまだ知られていないゲルハールトの力量の高さと作品情報がたくさん書けたのではないかと思っています。このカタログを全部すらすら読める人がいたら、是非訳していただきたいものです。

 その後に取り組んだのがティルマン・リーメンシュナイダーについての記事でした。彼については様々な資料を他のどの彫刻家よりも読んできているので筆は進みますが、あまり彼の詳しい仕事内容を書くと切りがないため、結局一覧でまとめて出すことにしました。それでもリーメンシュナイダーとの付き合いは一番長いため、文章もやはり一番長くなってしまいました。三津夫に「ちょっとバランスが悪いかしらね?」と話したら「まぁ、しょうがないね」と認めてくれたのでホッとしましたが。資料がある彫刻家とほとんどない彫刻家では、やはりこちらが書く文章の密度が違ってくるのは仕方がないのでしょうね。それでもまだ日本ではあまり知られていない中世ドイツの作家について紹介することに意味があるというのがこの5冊目の本の趣旨なので、えこひいきに対しては片目をつぶって書きました。

 明日からは、やはりリーメンシュナイダーより少し年上のファイト・シュトースについてまとめ始めます。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2021  Midori FUKUDA

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