リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

342. 閑話休題 ヴェニガーさんの記事

2024年03月25日 | 旅行

▶ヴェニガーさんの記事が朝日新聞Globeに掲載されました!




2024年3月24日(日)朝日新聞Globeに掲載されたマティアス・ヴェニガーさんの記事



▶マティアス・ヴェニガー博士

 マティアス・ヴェニガー博士は、今まで何度もこのブログにご登場いただいたミュンヘンのバイエルン国立博物館(中世彫刻及び絵画、写真を担当)の博士です。リーメンシュナイダーの取材にも快く応じてくださり、写真の掲載許可だけでなく、今まで氏ご自身が写した貴重な彫刻写真も提供してくださった方です。私の写真集『完・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』にも巻頭言を書いてくださいました。

 以下のブログナンバー320にも毎日新聞で取り上げられた際の内容を掲載しましたが、今回は朝日新聞の記事を上にご紹介しました。あまりにも見開き全面に書かれた多くの記事で読み応えがあります。その全てが上の写真のタイトルに書かれているようにナチを追いかけた執念の記録です。
 その中の一つとして、ヴェニガーさんが戦時中にユダヤ人家族からナチが奪った銀製品を返還するお仕事が紹介されているのです。記事の内容は毎日新聞の方がヴェニガーさんのお仕事ぶりに集中して書かれていますが、朝日新聞はいろいろな立場の人々を記事にして幅広くドイツという国の姿勢を伝えています。

320. マティアス・ヴェニガーさんのお仕事

 以前も書きましたが、このようなお仕事に邁進するヴェニガーさんを誇りに思います。
 

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

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341. 「リーメンシュナイダーを歩く旅」の思い出(2)素敵なご縁

2024年03月23日 | 旅行

▶初期のブログを辿っていると色々な体験が思い出されます…



三日月の上の聖母子像 ティルマン・リーメンシュナイダー 1505~1510頃 
 ウィーン、美術史美術館


31. 続編出版のために

 今回の2010年の旅では、遠いウィーンまで行こうかどうしようかと悩み、無駄足を踏まないためにメールで問い合わせをしたことが大きな幸運を導いてくれました。
 皆さんは美術史美術館の奥まで入ったことはおありでしょうか。美術関係の専門家や学者さんならあり得ても、私のようなずぶの素人で、ただただリーメンシュナイダーの作品を愛して止まない人間が、こんなに著名な美術館の奥深くにある収蔵庫まで案内していただけたというのは希有な幸運だったと今でも思い出します。是非その成り行きをお読みになってみてください。

32. ゲーテ校がつないでくれたご縁

 この回は「旅の中では図々しいことも大切」と思えた思い出の一つです。
 たまたま誰も日本語の通訳がいない日にゲーテインスティテュートに通訳の依頼が来て、たまたま日本人生徒で私が最高齢だったことから声がかかり、古城での通訳体験をしてその報酬などについて書いたものです。どんな幸運が来てくれたのか、どうぞお楽しみください。

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340. 「リーメンシュナイダーを歩く旅」の思い出(1)博物館独り占め

2024年03月21日 | 旅行

▶私が一番好きなマリア像



マリア祭壇中央 ティルマン・リーメンシュナイダー 1505~1508 
 クレークリンゲン、ヘルゴット教会 2023年8月15日撮影


▶初めての体験

 この340号の記事をアップしてあったのに、どういうわけかうっかり削除してしまったようで、なくなっているのに気が付きました。こんなことは永年ブログを書いていて初めてのことでとてもショックです。残念ですが、思い出しながらもう一度書いて入れておくことにします。多少以前と文章が変わるかもしれませんが、お許しください。

 

▶旅の振り返り

 今年はゆっくり腰を据えて日本にいるので、以前の旅を少し振り返ってみようと思い立ち、ブログの一番最初の頁から読み直しています。ドイツ語も初歩なのに案外図々しく一人旅、また娘や夫との二人旅を計画してはドイツ、ヨーロッパ、アメリカ旅行を繰り返してきました。その頃の苦労とハラハラドキドキや親切な方との出会いを思い出して涙ぐんでしまうこともあります。せっかくなのでその時の感動を今まで私のブログを読んでこられなかった方々にもちょっと覗いていただきたくて以下にリンクをかけておきました。是非覗いてみてください。

 

▶親切だった博物館

 この2回分の記事では、真冬で閉館中の美術館を訪ねた折に親切にしてくださった方々のことを記しています。

26. 親切なクロナハの博物館

 この博物館はミュンヘンのバイエルン国立博物館の分館のような存在で、時々収蔵品が入れ替わっているようでしたが、リーメンシュナイダー作品も数がありましたので是非見たいと思っていた博物館でした。
 2009年当時の私はまだインターネット検索にそれほど慣れていなくて、地図を調べて印刷し、出かけていったのでした。しかし行ってみたら何と閉館中。そんな時の思い出です。

 

27.ゲロルツホーフェン

 こちらはバスで行って教会内に入ることはできたのですが、どうしてもリーメンシュナイダーの作品が見つからず困ったときの人々の助けです。

 これらの記事に書いたようなドイツの方々の親切は今でも忘れません。日本で同じように迷ったり困っている人を見かけたら私も親切をお返ししたいと思いながら過ごしています。

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339. リーメンシュナイダー友だち、野村和子さん

2024年03月03日 | 日記

▶ウクライナの芸術家たちは今……

 


アルトエッティング、聖フィリップ・ヤコブ  カトリック教会の聖母子像

 

▶野村和子さんからのメールをご紹介します。

私の友人・大阪の片山ふえさん(ロシア語通訳者)が、ウクライナの画家さんと長いお付き合いをなさっておられて、このたび下記のメッセージと動画をお送りくださいました。どうぞご覧くださり、ご自由に拡散してくだされば幸いです。」

 野村さんはリーメンシュナイダーの作品を熱心に見て回っているリーメンシュナイダー友だちです。彼女の思いを皆さまにもお伝えしておきたいと思って以下にそのご友人、片山ふえさんのメール内容も載せさせていただきました。


◆記◆

「キーウの画家オリガ・ペトローワさんの依頼で、戦時下で創作を続ける画家たちの頑張りを観ていただくビデオを作りました。

 お時間が許せば、ご覧いただけないでしょうか(13分くらいです)。
    https://youtu.be/jtLJdGYgLg4

  そして、もし彼らに声援を送ろうと思ってくださったら、「いいね」をクリックしてください。

  ウクライナでも、このyou tubeを見ることができるのです。よろしくお願いいたします。

  片山ふえ

 

 野村さん、ありがとうございます。1日も早い平和をと願います。


▶暗い時代を導く光として

 以下に掲載するのは、私がたまたまナウムブルクの大聖堂で見たたいまつを掲げる4体の像です。制作者も制作年もわかりませんが、このウクライナの動画を見て、ウクライナの芸術家たちに共通する「暗い時代に光の道を作って導く人々」のように思えます。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2023  Midori FUKUDA

 

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