リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

186.写真展を開きます (3)ギャラリートーク

2019年06月17日 | 日記

▶︎写真展のギャラリートークにお2人のゲスト


2. Arnsteinのバス停


写真展のアクセントにギャラリートーク

 写真展は15日間の長丁場となります。私は原則毎日在廊する予定ですが、ここに素敵なゲストをお迎えすることで大きなアクセントになります。お一人目のゲストは185で書いたように武蔵大学教授の永田浩三先生です。「ドイツに行ってリーメンシュナイダーを直接見たい」と強く思っていらっしゃる永田先生。もしかしたら11月23日(土曜日)のギャラリートークまでにはご覧になっているかもしれません。

 そしてお二人目が若手の彫刻家、棚田康司さんです。彫刻家から見たリーメンシュナイダーについてお話が伺えたらと皆で盛り上がったのが4月の末。直ぐに私は心を込めてギャラリートークをお願いするお手紙を書き、メールに添付して田島和夫さんのお知り合いで棚田康司さんと連絡の取れる方に転送していただきました。すると、棚田さんから「感動しました。」という嬉しい承諾のお返事が届いたのです。棚田さんと、ギャラリートークの日程をご相談して、2週目に入る11月30日(土曜日)においでいただけることとなりました。

 そして最終日の前日、12月6日(金曜日)には、共同開催者でもある夫、福田三津夫(私とほぼ一緒に旅していますので)がその様々な思い出の中からあれこれおしゃべりをしてリーメンシュナイダーの魅力や旅の楽しさを語り合うというギャラリートークをもうけることにしました。


写真展のための次の大仕事
 さて、概略を相談して決めてきましたので、次の大仕事はチラシの作成です。自分なりにイメージはあるのですが、なかなかそれを表現しようとすると思うようにはいきません。どうしても長ったらしい文章になってしまったり、写真展のメインとしたいクレークリンゲンのマリア祭壇の写真は画素数が不十分でキリッとしないのです。大きめに拡大すればするほどぼやけてしまいます。何とかおよそのイメージを2~3まとめてからプリンターで打ち出して5月22日の打ち合わせに臨むことにしました。

 そしてもう一つ悩んだのは、自分の肩書きをどうしても「写真家」とは名乗れないことでした。写真展の案内を書くにも肩書きが必要となってきます。でも胸を張って名乗れるのは、やはり「リーメンシュナイダーの追いかけ人(びと)」だけなのです。

 こうして悶々とした挙げ句、打ち合わせでは、チラシはとても大切なものだからプロに任せてはどうか、写真家と無理に名乗らなくても追いかけ人でいいのではないかという結論になりました。夫とも相談をしてプロに任せてみることに決まり、チラシの構成はキックオフプラスの小松りょうさんというデザイナーさんにおまかせすることになりました。次のブログでは、できあがったチラシをご紹介したいと思います。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。 2015 Midori FUKUDA©

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185. 写真展を開きます(2)写真展ができるものなのかしら

2019年06月03日 | 日記

▶︎私に写真展ができるものなのかしら


1. Annaberg-Buchholz St.-Annenkirche(ドイツ)



一体、私の写真展ができるものなのかどうか不安でした。

 とは言え、ギャラリー古藤でこんな素人の私が、まだまだ世に知られていないリーメンシュナイダーの写真展を開けるものなのかどうかととても不安でした。そこで、まずは面接という気持ちで12月中に一度ギャラリーで話し合いをすることになりました。取りあえず私の3冊のリーメンシュナイダー写真集を2部ずつ小さなキャリーバッグに入れ、伺いたいことをメモしてドキドキしながらギャラリー古藤に出向きました。来てくださったのは推薦人の木村まきさん、ギャラリー古藤のオーナーご夫妻、田島和夫さんと大﨑文子さん、そしてギャラリーの目の前にある武蔵大学で社会学部の教授をしていらっしゃる永田浩三さんの4人でした。田島さんも大崎さんもリーメンシュナイダーはご存じないとのことで、まずは写真集を見ていただき、一体こんなマイナーな彫刻家の写真展を開くことが可能なのかどうかとハラハラしながら反応を見ていました。永田先生は、リーメンシュナイダーのことは聞いたことはあるけれどあまりよくはご存じないようで、写真集を「いやぁ、面白いなぁ」とおっしゃりながらご覧になっていました。その永田先生の様子をご覧になって大崎さんも田島さんも表情が柔らかくなり、後半は具体的にいつなら写真展を開くことができるかという話し合いになったのです。
 ギャラリーは毎年のように定期的に入る催しも多く、空きがあるところは私の方にも様々な都合があり、ゆっくり準備する余裕をとって、このときには2019年の11月23日から12月1日までの9日間ということになったのでした。そこで1月にきちんとした打ち合わせをしましょうということになって、このときは解散しました。

 ところが、1月になって第1回目の打ち合わせの時に永田先生がますますリーメンシュナイダーにのめり込み、あれこれ本を持っていらしてから雰囲気が変わってきました。まず、23日の初日に永田先生がギャラリートークをしてくださるということになり、他にももう一度ギャラリートークを予定。2月、3月は忙しいので4月に第2回目の打ち合わせをしたときには、メディアにも紹介したいから展示期間を2週間に延ばしましょうということになりました。従って11月23日(土)~12月7日(土)の15日間と会期が変更になったのです。そしてさらに、棚田康司さんという彫刻家が「影響を受けたとするとリーメンシュナイダーだ」と言われたことが『私の美術漫歩』(若林覚著、生活の友社)に書かれていることがわかり、棚田さんにもギャラリートークをやっていただけないだろうかと話が盛り上がったのです。(続く)
※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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