リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

266. 出版が少し先送りになります。

2022年05月29日 | 日記

▶第Ⅴ巻目の苦労


このご近所の花の名前はカルミアだそうです。

 

 このところ第Ⅴ巻の写真集『結・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』の校正作業に没頭しています。既に本文そのものは第四校となりました。それだけ落ち着かないのは、私の最初に考えた本の構成が作りながらあれこれ動いたために混乱を来したことが第一の原因です。そして第二の原因は、今回ばかりは文章が長いという点です。

 今までの、特に第Ⅱ巻から第Ⅳ巻では写真がメインで、書いた文章はごくわずか。例えば…

   第Ⅳ巻 269頁のうちの201頁が写真頁 残りの68頁分が私の書いた文章や資料
   第Ⅴ巻 206頁のうちの79頁が写真頁 残りの127頁が三津夫と私が書いた文章と資料

なのです。文章が多くなると、それだけあれこれの表記についてルールがあり、統一性が求められるのですが、昨年は6月頃から半年かけて少しずつ文章を書いてきたこともあり、地名と所蔵所の書き方がばらついていたり、キャプションの入れ方に統一性がなかったり、文章にちりばめられている作品名が章によって少し違っていたりということが多発、文章の校正をしてくれる公文さんには大仕事となってしまいました。書き込みを見る度に申し訳なくて頭が下がります。

 それでも初校に較べて少しずつ修正箇所も書き込みも減ってきたのですけれど、第三校でもう終わりと思っていたのに第四校まできてしまいました。さすがに修正箇所もあとわずかということになったところで、今日は、美術館、博物館や教会に所蔵されているドイツ中世後期に活躍していた彫刻家の作品について見直しをしました。
 念のためにウェブサイトで調べられるものは再チェックしたのですが、作品名が半年前とは変わっていたり、見当たらなくなってしまっていたものもあり、そうなるとまた修正箇所が出てきてしまって大慌てでした。私のファイルもパソコンのどこに何を入れてあったのか混乱してきていて、頭の中はカオス。本当に疲れる作業です。似たような名前をファイルに付けてしまっているためにこっちか、あっちかと開いたり閉じたり…。一度、彫刻家のデータと写真をもっとわかりやすく整理し直さなければと痛感しています。

 

▶そんなこんなで、出版予定日が延期となります。

 そんな事情もありまして、6月末には出版予定だった第Ⅴ巻の現在の予定日は7月20日となりました。前以て予約をしてくださった方々には、6月末頃にお詫びを兼ねて連絡をさせていただきます。ブログを読んでくださっている方には予めお詫びしておきます。申し訳ありません。表紙ができあがってきましたら、ここにアップしますので、もうしばらくお待ちください。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2022  Midori FUKUDA

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