▶『結(ゆい)・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』の内容紹介 その2
❤フライブルクの路上モニュメント こちらは第Ⅱ部の扉表紙に載せました。
▶『結(ゆい)・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーからシュトース』の目次を紹介します。
目 次
まえがき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⅰ
中世後期のドイツで活躍した彫刻家たちを紹介するにあたって ・・・・・・・・・・ ⅹ
[年表] 中世後期のドイツで活躍した彫刻家たちとその作品 ・・・・・・・・・・・・・ ⅺ
[地図] 中世後期のドイツで活躍した彫刻家たちの作品所在地および関連する町 ・・・・・ⅻ
第Ⅰ部 所蔵館別 特別掲載アルバム ・・・・・・・・・・1
ニュルンベルク ゲルマン国立博物館
Germanisches Nationalmuseum, Nürnberg ・・・・・・・・・・・・・・・3
ファイト・シュトース Veit Stoß
1. 大天使ラファエルと若きトビアス Erzengel Raphael und der junge Tobias 4
2. 聖母子像Muttergottes 6
3. 煮えたぎる油壺の中の聖ファイト Heiliger Veit im Ölkessel 8
アダム・クラフト Adam Kraft
4. 十字架の道行き Kreuzwegstationen 10
ペーター・フィッシャー(父) Peter Vischer der Ältere
5. 聖マウリティウス Heiliger Mauritius 12
ティルマン・リーメンシュナイダー Tilman Riemenschneider
6. 聖エリザベート Heilige Elisabeth 14
ハンス・トーマン Hans Thoman
7. 聖バルバラと聖マルティン Die Heiligen Barbara und Martin 16
8. 聖ゲオルクと聖マルガレータ Die Heiligen Georg und Margareta 17
ダニエル・マウホ(?) Daniel Mauch(?)
9. 聖アンナ三代像 Hl. Anna selbdritt 24
ペーター・デル(父) Peter Dell der Ältere
10. キリスト教の救済の真実の寓意 Allegorie der christlichen Heilswahrheit 25
バンベルク バンベルク大聖堂
Dom zu Bamberg, Bamberg ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
ティルマン・リーメンシュナイダー Tilman Riemenschneider
11. 皇帝ハインリッヒⅡ世と皇妃クニグンデの石棺彫刻
Grabmal für Kaiser Heinrich Ⅱ. und Kaiserin Kunigunde 30
12. いわゆるリーメンシュナイダー祭壇 Sogenannter Riemenschneideraltar 40
ファイト・シュトース Veit Stoß
13. マリア祭壇 Marienaltar 43
ミュンナーシュタット 聖マリア・マグダレーナ教会
St. Maria Magdalena, Münnerstadt ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
ティルマン・リーメンシュナイダー Tilman Riemenschneider
14. リーメンシュナイダー祭壇 Riemenschneideraltar 48
ファイト・シュトース Veit Stoß
15. リーメンシュナイダー祭壇の祭壇画
Altargemälde des Riemenschneideraltars 50
第Ⅱ部 彫刻家別 特別掲載アルバム ・・・・・・・・・55
ニコラウス・ゲルハールト・フォン・ライデン Niclaus Gerhaert von Leyden ・57
トリーア、トリーア大聖堂博物館 Museum am Dom Trier, Trier
16. ヤコブ・フォン・ズィールク トリーア司教区大司教墓碑
Grabmal des Trierer Erzbischofs Jakob von Sierck 57
ストラスブール(フランス)、ストラスブール大聖堂 ヨハネ礼拝堂
Münster, Johannes-Kapelle, Strasbourg, France
17. ある聖職者の墓碑 (コンラート・フォン・ブスナング)
Grabanlage eines Geistlichen (Konrad von Busnang) 58
ウィーナー・ノイシュタット(オーストリア)、ノイクロスター教会
Neuklosterkirche, Wiener Neustadt, Österreich
18. 皇妃エレオノーレの墓碑 Grabmal der Kaiserin Eleonore 60
ウィーン(オーストリア)、シュテファン大聖堂 Stephansdom, Wien, Österreich
19. 皇帝フリードリッヒⅢ世墓碑の上板
Deckplatte vom Grabmal Kaiser Friedrichs Ⅲ. 61
ミヒャエル・パッハー Michael Pacher ・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク Alte Pinakothek, München
20. 教父祭壇 (祭壇画) Kirchenväteraltar(Altargemälde) 62
ダニエル・マウホ Daniel Mauch ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70
ミュンヘン、バイエルン国立博物館 Bayerisches Nationalmuseum, München
21. 聖家族 Heilige Sippe 70
ビーゼルバッハ、フランツ・クサーヴァー礼拝堂
Franz-Xaver-Kapelle, Bieselbach
22. 聖家族を描写した翼付き祭壇
Flügelaltar mit Darstellung der Heiligen Sippe 71
フランクフルト・アム・マイン、リービークハウス
Liebieghaus, Frankfurt am Main
23. マリアの誕生 Geburt Mariens 73
ガイスリンゲン・アン・デア・シュタイク、
ルター派教区教会 ガイスリンゲン・アン・デア・シュタイク
Evangelische Stadtkirche Geislingen an der Steig, Geislingen an der Steig
24. ガイスリンゲン祭壇 Geislinger Altar 75
第Ⅲ部 中世後期のドイツで活躍した彫刻家たち 81
ハンス・ムルチャー Hans Multscher
彫刻家であり画家としても名声を馳せた先駆者 83
ニコラウス・ゲルハールト・フォン・ライデン Niclaus Gerhaert von Leyden
近代彫刻と見間違う自刻像も彫る 86
ミヒャエル・パッハー Michael Pacher
彫刻と絵画の両刀遣い 90
ミヒェル・エーアハルト Michel Erhart
リーメンシュナイダーなど多くの彫刻家を育てる 95
グレゴール・エーアハルト Gregor Erhart
ミヒェル・エーアハルトの長男 95
ファイト・シュトース Veit Stoß
大罪を犯した巨匠 102
エラスムス・グラッサー Erasmus Grasser
躍動感ある踊り手も彫る 109
アダム・クラフト Adam Kraft
石彫「十字架の道行き」多数制作 112
ペーター・フィッシャー(父) Peter Vischer der Ältere
彫金の傑作「ゼバルドゥス墓碑」制作 114
ティルマン・リーメンシュナイダー Tilman Riemenschneider
静謐で深い精神性を感じさせる彫刻 117
[年表] リーメンシュナイダーの生涯と主な作品 126
ダニエル・マウホ Daniel Mauch
柔らかな膨らみに安らぎを感じる彫刻 130
ハンス・ラインベルガー Hans Leinberger
現代にも通じる超個性的彫刻家 133
オットーボイレンのマイスターはハンス・トーマン?
War Meister von Ottobeuren Hans Thoman?
服などのラインが特徴的で美しい彫刻 136
マイスターH.L.はハンス・ロイ? War Meister H.L. Hans Loy?
丸みを帯びた柔らかな表情の人物像 136
ペータ・デル(父) Peter Dell der Ältere
レリーフに冴え 139
文 献 145
第Ⅳ部 祈りの彫刻を歩く
お勧めの美術館・博物館および教会 ・・・・ 147
ドイツ国内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・149
ベルリン Berlin
ボーデ博物館 Bode-Museum 149
フランクフルト・アム・マイン Frankfurt am Main
リービークハウス Liebieghaus 152
ミュンヘン München
バイエルン国立博物館 Bayerisches Nationalmuseum 154
ニュルンベルク Nürnberg
ゲルマン国立博物館 Germanisches Nationalmuseum 157
聖ゼバルドゥス教会St. Sebalduskirche 159
ウルム Ulm
ウルム博物館 Museum Ulm 161
ヴュルツブルク Würzburg
フランケン博物館─ヴュルツブルク美術・文化史州立博物館
Museum für Franken - Staatliches Museum für Kunst- und
Kulturgeschichte in Würzburg 164
ドイツ国外 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・167
ストラスブール(フランス) Strasbourg, France
ルーブル・ノートルダム美術館 Musée de l’uvre Notre-Dame 167
ウィーン(オーストリア) Wien, Österreich
美術史美術館 Kunsthistorisches Museum 169
クリーヴランド(アメリカ合衆国) Cleveland, United States of America
クリーヴランド美術館 The Cleveland Museum of Art 171
ニューヨーク(アメリカ合衆国) New York, United States of America
メトロポリタン美術館 The Metropolitan Museum of Art 173
第Ⅴ部 資料編 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・175
リーメンシュナイダー・覚え書き ・・・・・・・・・・・・・・・・・・177
掲載作品写真の提供者および撮影者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・186
参考資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・188
主な参考文献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・199
あとがき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・203
以上をご覧いただくとおわかりかと思いますが、第Ⅰ部と第Ⅱ部のアルバムは、本書の約5分の2を占めています。第Ⅰ部で紹介した15作品では、大半の作品を拝観済みですが、博物館や教会からようやく掲載許可をいただいた作品や購入した作品を掲載しています。唯一ミュンナーシュタットのファイト・シュトースが描いた祭壇画(作品15)は、聖マグダレーナ教会に祭壇を見に行っているのにもかかわらず、壁に掛かっていた祭壇画には気が付かなかったものですが、友人のマティアス・ヴェニガー博士(バイエルン国立博物館)が貴重な画像を提供してくださいました。きちんと予習していかなかった反省と共に、17回目のドイツ旅ではしっかり拝観してこようと思っている作品です。
第Ⅱ部で紹介した9作品の内の7作品は未拝観のものです。日本語のカタログを見つけることができないでいる彫刻家ニコラウス・ゲルハールト・フォン・ライデンとダニエル・マウホの作品を紹介しました。どちらも博物館の研究者シュテファン・ロラー博士(リービークハウス)とエヴァ・ライステンシュナイダー博士(ウルム博物館)から寄贈していただいた写真を掲載してあります。これからの旅で回って見るのがとても楽しみな作品ばかりです。パッハーの祭壇画(作品20)だけは拝観していますが、ガラスケースの反射でよく写すことができませんでしたし、画像を購入しなければ掲載は認められませんでした。本書は最後の写真集ということで思い切ってアルテ・ピナコテークから祭壇画の画像を購入して掲載しました。
第Ⅲ部ではこの時代に活躍していた15人の彫刻家たちの足跡を辿りました。
こちらも日本語の書籍ではほとんど見られない作家の様子が少しでも紹介できればと、ドイツ語のカタログから書きだしてまとめた章です。その彫刻家の中でも、リーメンシュナイダーに関しては今までの20年以上の「追いかけ人」人生の集大成となっています。リーメンシュナイダーの年表もこちらに載せました。
第Ⅳ部では世界各地の美術館、博物館を訪ねた中で、特に印象に残っている10館について、お世話になった方々との交流や思い出などを辿って書きました。
第Ⅴ部の資料編では、三津夫の「リーメンシュナイダー・覚え書き」が必見です。日本で見られる資料などの貴重なまとめとなっています。また、『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』シリーズ全4巻に紹介したすべての作品名を参考資料として挙げておきました。
本日2022年8月30日現在、本書を所蔵する図書館は公立図書館で21館、大学図書館で4館の計25館となっています。発行して1か月ほどとしては嬉しい結果です。皆さまにもお近くの図書館に購入をお願いしていただき、お手にとって読んでいただけると大変嬉しく思います。
そろそろ17回目のドイツ旅に出発します。何とか新型コロナに罹患することなく、無事に帰国できることを祈りながら楽しんできたいと思います。帰国して落ち着きましたら、また17回目のドイツ旅のエピソードなどを書いていきたいと思います。
※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2022 Midori FUKUDA