リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

256. マリア祭壇を背景とした女性像

2021年11月14日 | 日記

▶今年2回目の国立新美術館

       

宮城千春さん リーメンシュナイダー「マリア祭壇」のある部屋


 すでに三津夫に先を越されていますが、11月10日の水曜日は久しぶりの美術館巡りをしました。たまたま二人の方から同時に開催している二つの美術館の招待状が届いたからです。お一人目がこの絵を描かれた宮城千春さんです。2019年に開催した福田 緑写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く」に来てくださって本も購入いただいた方で、クレークリンゲンにあるヘルゴット教会のマリア祭壇(本ブログ255に掲載したチラシの写真と同じ日に写したものです)を背景にした人物画です。今年の3月には白日展で第一作目を拝見してブログ250でご紹介しました。恐らく同じモデルさんですね。柔らかな微笑みがそうだと確信させてくれます。前回よりもより祭壇を細かく描写された感じがしました。モデルさんの佇まいも凜として素敵です。



▶気になった小さな彫刻がありました。

 それにしても日展というのはこれほど大きな展覧会なのだとつくづく思いました。一つの作品にそれぞれの思いを込めて描かれたり制作されたりした力作ばかりで圧倒されてしまいます。でもこんなに混み混みではお互いがお互いを圧倒し合うので、却ってそれぞれの魅力が伝わりにくくなってしまうような気がしました。これが一壁面に1~3枚ずつぐらいの大きな美術館で置かれていたらどんなに素敵だろうと思います。でも歩く方も大変かもしれませんけれど。

 彫刻もしかり。ぎゅう詰めで並べすぎですよね~。可哀想になるぐらいです。その中でも一点、とてもほわっとした雰囲気を醸し出している「どんぐり」(森田一成さん作)という小さな作品がありました。ホームページからブログをたどって拝見したところ、3歳のお嬢さんの彫刻だそうです。この子の周りには現在を超越した空気が漂っているようです。ちょこんと座る姿は現代版の座敷童のようで、とても心惹かれました。ちょうど同じ作品を見ていた女性が私を見て「良いですよね~」と笑顔でおっしゃって。でもその写真は無断ではここには載せられないのが残念です。連絡が取れないかと試みてみましたが、メッセージを送ろうとしたらアメーバブログにログインしないとできないのです。以前会員になっていたことがあるのですが、再ログインしようとしても入れず宙に浮いたままで、今回も試してみたところやはり入れず。あきらめました。

 

▶写真展チラシの反響

 11月3日に、以前夫婦で発行していたミニコミ「啓」を送っていた方々、第一回目の写真展に来てくださった方々(そのうち主に関東圏にお住まいの方々)にチラシを発送したところ、連日のように「是非伺います」「友人の○○さんに送ってください」「うどん店をやっているのでチラシを置いても良いですよ」などのメールや電話の反響がありました。その度に嬉しくなって、元気をいただいています。幸い、国分寺に住むUさんの働きかけで、国分寺市の市報にも(しかもその元旦号に!)写真展のお知らせを載せていただけることになりました。なんとおめでたいことでしょう!!

 この分なら、写真展の1週間、手持ち無沙汰で困るということはなくて済みそうかな…と胸をなで下ろしています。

 これからしばらくの間はまた本の原稿の仕上げと画像の整理に取りかかるため、ブログの更新はあまりできそうにありませんが、来年、多くの「リーメンシュナイダーの追いかけ人」仲間にお目にかかれるのを楽しみにしています。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2021  Midori FUKUDA

コメント
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