リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

347. 「リーメンシュナイダーを歩く旅」の思い出(7)ハラハラドキドキの旅 トップ3

2024年06月01日 | 旅行

▶今回は17回目のドイツ旅の中でも、特にハラハラドキドキした教会訪問を3点ご紹介します。

 


この黒々とした木が、伝説の「冬にも枯れない樫の木」だそうです。
 アダモフ、聖バルバラ教会「ツヴェットゥル祭壇」エラスムス・ライサー主導 1516~1525年 

 

▶旅で出会ったお助け人たちに感謝!

 まずは一番ハラハラしたアダモフ行き。

308. 17回目のドイツ旅行(36) ウィーンからチェコのアダモフへ

 この日、チェコまで足を伸ばして出かけたのはトップ写真のツヴェットゥル祭壇を見たかったからでした。迫力ある彫刻の塊といった感じがする祭壇です。
 でも何と言っても一番困ったのはチェココルナに換金できなかったことです。スーパーがあっても買い物もできず、タクシーにも乗れない状況でしたが、無事に切符を買うまで多くのチェコ人がジェスチャーで教えてくれました。おかげでこの旅一番の目的地に無事到着できたのでした。

 トップ写真の樫の木のいわれはブログ308でお読みいただけます。

 

   二つ目に大変だったマウアーはオーストリアの小さな村。バス便のない土曜日に出かけたので帰りのバスは無し、タクシー会社の電話番号もわからないという危機を救ってくれたのは誰だったでしょうか?
 

309. 17回目のドイツ旅行(37) ウィーンからマウアーへ

 三つ目に大変だったこのマウアーで見た祭壇。上記のアダモフの祭壇とはどことなく似ているようで人物彫刻の個性が違います。


マウアー、教区巡礼教会 「マリア被昇天群像」パッサウのマイスター 1520~1525年頃

 

312. 17回目のドイツ旅行(40) リンツからフラウエンシュタインの旅

 さて、今度は3番目のドキドキハラハラ旅です。

 この日訪ねたフラウエンシュタインもなかなか大変な場所にありました。ここでも1人のお助け人(びと)が現れました。彼女のおかげで小高い山の教会で静かにグレゴール・エーアハルトのマドンナと対峙できたのでした。


フランエンシュタイン、教区巡礼教会「庇護マントの聖母子像」 グレゴール・エーアハルト 1510年頃

 この日の教会は上記2館とは違って連絡を取らずに出向いたので、万が一鍵が閉まっていたらアウトでした。私は行く前にわりと周到に準備する方なのですが、ここの教会は何で問い合わせをしなかったのか、今となっては思い出せません。でも幸い中に入ることができて本当にラッキーだったと思います。


  17回目の旅で忘れられない三大冒険をご紹介しましたが、思い出すと今もドキドキハラハラした思いが吹き出してきます。よく無事で行って帰ってこられたなぁと、お助け人たちに改めて感謝です。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

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