梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

ペ・ヨンジュンの破局

2015-02-20 18:43:11 | 日記
  正直なところ、ペ・ヨンジュンの結婚が成就しなかったからと言って、日本のテレビが大々的に取り上げるほどのことではないと思いますが、ワイドショーでは懇切丁寧に報道と解説がなされていました。しかし、韓国国内におけるペ・ヨンジュンの人気は大したものではなく、日本で大ブレイクしたために逆輸入的に国内でも注目を集めたに過ぎないようです。第一、日韓共に幅広い人気を誇ったわけでもなく、日本人のおばさま達の好むタイプであったというに過ぎません。何故に今更大々的に取り上げるのか、テレビ局の気が知れません。

   しかし、この破局が、韓国社会の病める一面を如実に表していることもまた確かです。先日は大韓航空の社長の娘がたかがナッツ一袋のために懲役一年の実刑を言い渡されてしまいましたが、この事件と並んで、韓国の構造的欠陥を表面化させたのがペ・ヨンジュンの破局です。

   「ナッツ姫」は財閥の娘だから自分の言い分はすべて通ると勘違いしていましたが、これは程度の問題で、彼女はちょっとTPOを間違えてしまったに過ぎません。こんなことは日常的に行われているのが韓国という国です。財閥は偉い!庶民は財閥の前に頭(こうべ)を垂れて暮らせ!というのが彼らの本音です。

   また、韓国では昔からの身分的差別がまだ色濃く残っています。儒教では商業を卑しむ教えがありましたが、儒教の教えを忠実に守ろうとしてきた韓国には、日本のような老舗の商店はありません。商人であること自体があまり望ましくないのが実情ですから、可能であれば他の仕事に変わりたいと常に考えているのが本音だそうです。

   そして、商人より更に卑しいとされた仕事が芸能関係の仕事です。芸能はのする仕事だったのです。それはおそらく芸能人は体を売ることが仕事の一部であったからかもしれませんし、体を売らなければ稼ぎが足りない仕事だったのかもしれません。日本でもそれは変わりません。梅沢富〇〇という役者がテレビ番組の中で告白したところによると、昼は芝居をし、夜は贔屓筋に呼ばれて体を売るということを普通に行っていたそうです。結婚するに当たって、奥さんになる人にそのことを説明して、それでもかまわないかどうか確認してから結婚したと言っていました。

   韓国でも芸能人はあこがれの職業ではありますが、しかし社会的強者がこれを目指すことはありません。財閥ともなれば、芸能人など扱いです。財閥の結婚は、財閥同士で行われます。つまり社会的地位が同等な者同士でつながりを作るのであって、ペ・ヨンジュンなどとつながりが出来たところで事業の拡大にとっては何のメリットもありません。(この辺の意識は韓国ドラマでよく描写されているところですね。)

   失意のペ・ヨンジュンをハワイで発見!などと報じられていましたが、彼はまだまだ甘ちゃんだったということです。韓国の社会構造と意識構造は、まだまだ発展途上なのですから。

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