梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

乙女の慎みはいずこに「武漢・三峡ダム5日間」㉑

2016-05-23 14:32:15 | 日記
   どうして若い女というのはこうも行儀が悪いのか・・・・。決めつけるなと言われそうですが、こんな光景は女性でしか見かけたことがないものですから。詳しいことは後半で。

   ほぼ1時間後、機体はゆっくりと動き出しました。やれやれ、やっと帰れるぞ、と思ったのもつかの間、今度は滑走路の端で止まったままじっと動きません。待機すること30分、ようやく離陸にこぎつけたのでした。

   武漢は上海より内陸にあり、成田までは4時間かかります。離陸までさんざん待たされた身には4時間は長く感じます。やむなく、ざらざらと荒れた画面のディスプレイで映画でも見ることにしました。ところが、バック・グラウンド・ミュージックは普通に聞こえるものの、セリフの部分が昔のテープレコーダーが狂ったように、チュルチュルという音にしかなりません。しかもCM部分はセリフも音楽もきっちり聞こえるのです。何回試みても全く変わりません。特に見たい映画も無いので、もうこれはあきらめることにしました。今回のツアーは、最後まで情けない出来事が続きます。

   昼食が配られ始めると、今度は幾度となく乱気流に巻き込まれます。配膳もその都度中断、なかなか全員には行きわたりません。例によってCAはしきりに和食の方を勧めます。特にこだわりはないので、往路と同じく和食の方を選択、CAの笑顔を貰いました。

   そして、昼食後、私の身に最後の不幸が訪れます。以前済州島へ行った際に、隣席にいた「分娩台の少女」について書いたことがありますが、あの子はただ前の座席の、冊子などが差し込まれた部分に股を開いて足を乗っけていただけの話でした。今度はそれを超える若い女の子のポーズに遭遇してしまいました。

   帰国便はやや空いており、私の右隣は空席、その更に右側に、若い娘が座っておりました。その娘、やおら左足を持ち上げると、空席となっている左席のひじ掛けにそのまま載せました。右足は普通に床に置いているので、かえって苦しくないのかと心配になるくらいです。彼女にとってはこれがリラックスできる余裕の姿勢なのでしょうか、そのままスマホでゲームに興じている様子でした。着陸が近づくと、やおら膝までのソックスを脱ぎ出し、何というのでしょうか、くるぶしまでのソックスに履き替えていました。私はどうにも下品な物を見せられたような気がして、数パーセントほど不愉快な気持ちが湧いてきました。

   しかし、途中で左側を見ると、不快感は否が応でも3倍増となったのでした。左側、窓側の二人席は、これもまた若い娘が一人座っているのみ。恐らくiPadのようなもので、テレビを見ている様子。体は斜めにディスプレイに向かっているのですが、両足は完全に投げ出して、右側の席の、つまり通路を挟んで私のすぐ左側の席の、右側のひじ掛けに、どんと揃えて載せてありました。私から見えるのは、素足の足の裏と指。CAの本音という話に、「実は臭いから機内で靴を脱がないで欲しい。」という項目があったことを思い出しました。

   昔、久米の仙人という人は、空を飛んでいる最中に若い娘が裾をまくって川で洗濯をしているのを上空から目撃、ふくらはぎの白さに目がくらんで墜落したという伝説がありますが、いくら若い娘とはいえ、臭そうな足の指と足の裏を露骨にこちらに向けられると、不快感が先に立ってしまいます。それとも私の感覚がおかしいのでしょうか。

   かくして、このようにして、がっかり続きの中国旅行は、とにかく無事に終了しました。正味3日のツアーを21回にわたって書き連ねて来ました。通読して下さった方がいらっしゃいましたら、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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