金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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柴田よしき 『猫と魚、あたしと恋』

2006-05-29 23:12:42 | 06 本の感想
本の感想108:柴田よしき『猫と魚、あたしと恋』(イーストプレス)
★★★☆☆

先日会ったときに、母が、最近読んだおもしろかった本として
この作家さんの『激流』を挙げていた。
図書館に借りに行ったら貸出し中だったので、代わりにこれを。
この作家さん、名前はよく見かけたのだけどまったく読んだことがなくて、
ずっと男性だと思っていました……
どこか壊れたところを抱えた女たちの日常を、
ミステリー要素をからめて描いた短編集。
乃南アサさんや山本文緒さんと通じる雰囲気があるのだけど、
人に見られたくない部分をえぐりつつも、
主人公に優しい終わり方が多かった気がする。
このテイストの本は今までに何冊も読んできたので、
特別目新しさは感じなかったのだけど、
この人の「トム・ソーヤの夏」みたいな話を長編で読んでみたい。

冒頭に引用されているあとがきのフレーズが好きです。

コメント
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