金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

864-866:最近読んだ本

2021-12-31 10:23:48 | 21 本の感想

お菓子がすごくおいしそう……!



作者が食堂で働いていたことがあるそうで、
現実離れした要素が少なく(あることはある)、
安心して読める。



鶯に関するあれこれが興味深い。
作風は非常にライト。

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569-853:最近読んだ漫画

2021-12-31 10:14:16 | 21 本の感想
 坂井恵理『シジュウカラ : 1・2』

序盤から男の方に何かたくらみがあることが示されていて、
興味を引かれた。おもしろい。


 をのひなお『明日、私は誰かのカノジョ(1)~(4)』

援助交際の話かと思っていたが、レンタル彼女。
絵がきれいなうえ、話に引き込まれる。
ただ、愛着が湧く前に、メインの登場人物が
次々に登場すると疲れちゃう……。



可愛い&おいしそう。
優しくほんわかした雰囲気。
花街の風習や生活も知ることができる。



基本は三十路OLの生活なのだが、
「三十路」が「三百路の魔女」に置き換わっただけで
独自の味付けと展開が生まれて楽しい。



こういう話だったのか。
最初「プロにしては下手だな……」と思った絵も、
徐々にうまくなってきているのがわかる。
面白かった。



現実的に考えるとまずい設定と展開なのだが、
コメディに振り切っているので
あまりそれを感じさせずに楽しく読める。
ただ、男女が逆になっていたら
設定だけでアウトだね……。

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568:周防柳『身もこがれつつ 小倉山の百人一首』

2021-12-31 09:48:06 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

平安時代の最高権力者・藤原道長に連なる藤原北家ながら
傍流の御子左家は、
歌壇ではそれなりの実力を発揮しているものの、
公家の出世レースではパッとしない家柄。
当家の次男に生まれた藤原定家は、
病由来の難聴を克服し、侍従時代の同僚で親友の
藤原家隆らとともに『新古今和歌集』の選者を務めるなど、
歌壇でめきめきと頭角を現す。
鎌倉幕府に押され気味の朝廷の権威回復を狙う後鳥羽上皇は、
そんな定家に、三代将軍・源実朝に京への憧れを植え付けるため
「敷島の道(和歌)」を指南せよと命ずる。
後鳥羽の野心は肥大し、ついには倒幕の兵を挙げんとするが……。
知らぬ人のいない「小倉百人一首」には、
なぜあの100首が選ばれたのか?
同じく藤原定家選の「百人秀歌」より1首少なく
3首だけ異なる理由とは――?
「承久の乱」前後の史実をきらびやかに描きながら、
その謎を解き明かす。

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ボーイズラブならぬおっさんずラブ、
定家・家隆・後鳥羽院の三角関係と聞いて、
読んでしまった……!

男色ばやりだった時代でもあるし、
思ったより違和感はなかった。
定家と式子内親王の恋愛は「ない、ない」で終わるし、
かといってオリキャラとの恋愛は想像すらできない
(失礼だが、モテないよね……)ので、
恋歌にからめようと思ったらこうなるよな……という納得感。
回想を多用しすぎて時系列がわかりにくくなっていたり、
「うかっ」「げっ」という言葉の癖のようなものが気になったりと
ひっかかるところもあったけれど、
百人一首成立の背景もおもしろかったし、
史実と史料から読み取れるパーソナリティ、オリジナル要素を
うまくミックスして独特の作品世界が構築されていて、
ほろっときてしまうところもあった。
明月記の細かいエピソードも織り込まれていて、
ファンはうれしいんじゃないだろうか。
兄弟や猶子は登場するのに、途中で秀能が出てこなくなり、
承久の乱に関わっていたかどうか一切触れられないのも、
「実は関与していなかったのでは?」という説を
踏まえてのことなのだと思った。

その後の歌を使ったやりとりが素敵だったので、
これを言うのは野暮というか、興ざめかもしれないが……
初めてだったんだから、致したかどうかは
体に残る感覚でわかるでしょ?

政子がまさに「蛮族の女」。
北条家はこの作品でもドロドロしてますなあ。



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567:甲斐みのり『地元パン手帖』

2021-12-29 20:14:47 | 21 本の感想
甲斐みのり『地元パン手帖
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

地元パンには、たくさんの物語が詰まっている!
食パン、メロンパン、コッペパンなどの定番から、
総菜パン、菓子パン、ユニークパンまで。
著者が全国各地を旅するなかで集めた、
その土地で長年愛される「地元パン」を200点超紹介。
ユニークなネーミング、レトロなパッケージなど、
思わず手に取って味わいたくなるものばかりです。

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パンはふだん、食パンくらいしか買う習慣がないため、
旅行先でも全然目が向かなかった。
ご当地パン、たくさんあるんだなあ。
子どものころ食べていた「ウエハウスパン」、
愛知県のパンだったんだ。

旅行先での楽しみが増えそう。
見ているようで見ていないものの存在に気づかせてくれる
よい本だった。

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566:河村恵利『最上家秘聞 遠つ迷い路』

2021-12-28 18:37:19 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

鎌倉以来の奥州の名門・最上家。
出羽国57万石を領した最上家が戦乱の世を生き抜くために
下した苦渋の決断と、そしてその先に掴んだ光明とは…!? 
悲劇の姫・駒姫の物語を含む全5編収録。

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最上家については、『北天に楽土あり』しか
読んでいないのだけども、
義守と義光の確執の裏事情については
河村先生らしい味付けだと思った。
義康の廃嫡をめぐる顛末は、
この作品でも救いはなかった……😭 

【収録作品】
「雪解けの足音」 最上義守と義光、義時
「遠つ迷い路」 義康と久姫、家親 
「山の辺」 家親、義忠、義親、義俊 最上家の改易
「血の盃」 駒姫、不破伴作、豊臣秀次
「わらわべ成敗」 江戸時代 オリジナル

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565:河村恵利『松の葉文様』

2021-12-28 18:22:59 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

夫・武田元明との死別後、
豊臣秀吉の側室となった竜子は、
その気高さを秀吉に愛された女性だった。
彼女が醍醐の花見で淀殿と杯の順番を争ったという件に
隠された真相とは…!?

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こんなに可憐な京極竜子は初めてなんじゃないだろうか。
可愛くて、聡明で、芯が強い。 
醍醐の花見での盃争いの裏事情も、なるほどと思える作り。
実際は竜子と茶々は仲悪かっただろうな~と思うけど、
寧々も竜子も茶々も、みな賢く、
互いを思いやるだけの度量もあって、素敵。

それにしても、この漫画の中での高次は、
本当に不幸を呼び込んでくる疫病神のような弟。

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564:森絵都『無限大ガール』

2021-12-26 19:44:21 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

こうと決めたら猪突猛進!
眩しいぐらいまっすぐな高校生女子が大活躍する、
爽やかで甘酸っぱい青春小説の短編。

高校二年生の相川早奈(あいかわ・さな)は
「日替わりハケン部員」。きょうはテニス部、
あすは水泳部、ソフトボール部、園芸部に写真部……。
頼まれれば、臨時の助っ人として参加する。
去秋、重要な試合を翌日に控え、
レギュラーが捻挫したバレー部の友達に泣きつかれたのが
きっかけだった。
父親の長身と母親の器用さを受け継ぎ、
運動神経に恵まれた早奈は以来、ひっきりなしにくる
依頼に喜んでこたえ、〝ハケン〟を楽しんでいた。

次に早奈に舞い込んだのは、演劇部部長からのSOS。
10月末の文化祭でミュージカルを上演するのに、
主演女優が演出家ともめて急遽降板し、代役をと懇願する。
その演出家こそ、昨夏、早奈がたった4カ月だけの交際で
フラれた元カレの先輩・藤見(ふじみ)だった!
失恋の痛みを引きずる早奈は引き受けるか、悩むが……。

****************************************

これもKindleの単話売り。
漫画のようにちょっと現実ばなれした展開もあるのだけど、
「自分がない」とふられたヒロインの、
その自分のなさ、空っぽぶりが、思わぬ利点となって
カタルシスをもたらす。
短いながらまとまっていて楽しめる。


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563:森絵都『最後は臼が笑う』

2021-12-21 16:49:07 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

ヒロインは公務員の桜子、39歳。
人生このかた、ろくでなしの悪い男にひっかかり続けてきた関西人。
妻子持ちに騙され、借金持ちには貢がされ、
アブノーマルな性癖持ちにいたぶられる。
ところが、桜子は「ろくでなしや、あかん奴や言われとる男に
限ってな、どっかしら可愛いとこを持っとるもんなんや」と公言し、
好んで吸い寄せられていく。
高校時代からの友人の「私」は、悪弊の連鎖を断つべく有志を募り、
「桜子の男運を変える会」まで結成したが、当人は我関せずだから、
どうしようもない。

ところがある日、解散して早十年を数える会に、
桜子から緊急招集がかかる。
「一分の隙もない完全な悪」にとうとう出会ってしまったのだという。
完全な悪〟とはいったい何者か?

****************************************

Kindleの単話売りらしい。

久しぶりの森絵都さん。
いやー、最後は予想もつかない展開だった。
そしてタイトルの意味もわかってウフフ。

こてんぱんにしてほしかった気持ちもあるけれど、
現実的で、なおかつちょっと笑えるオチの付け方で
よかったんじゃないだろうか。

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554-562:最近読んだ漫画

2021-12-21 16:42:53 | 21 本の感想

ドラマ未視聴。
原作、四コマ漫画だったんだ……。
一部分だけとはいえ、家族の死という重い出来事を
扱うのに、四コマ漫画という形式は
むいていないのでは……




文明開化の時代、わくわくするねえ。

 


BL臭はすごいし、誰が何を言っているのかわからないところも
あったけれど、引き込まれる。



モデルになった国はあきらかなんだけども、
独自の設定があり、先が楽しみ。


 穂実あゆこ『荼吉尼 1巻

表紙に比べて中の絵は荒い。
まだ始まったばかりでなんとも言えないけれど、
ダークヒロインの物語なのかしら。


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546-553:最近読んだ本

2021-12-13 20:18:27 | 21 本の感想

2009年の本だし、紹介されている飲食店の大部分は
もうなくなってるんだろうな……と思ったのだけども、
確認したら思ったより残っていた。
「飲食店は始めやすいが、続けるのは難しい」と聞くけど、
すごいなあ。

出版元のリベラル社は名古屋の出版社だったのか。



「自分との約束を守る」にはっとした。
他人との約束は守ろうとしても、
自分で決めたことはおろそかにしがち。


 本多理恵子『料理が苦痛だ

そうそう、ずっと続くから嫌になるんだよ。



早起きの効用は知っている。
それでもできない早起き!


あとは記録のみ。






コメント (2)
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