金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『ミッション:8ミニッツ』

2014-04-11 00:21:28 | 映画の感想
映画『ミッション:8ミニッツ』(ダンカン・ジョーンズ監督)
★★☆☆☆

【Amazonの内容紹介】
一瞬たりとも見逃すな!

シカゴ行きの通勤列車が爆破され、乗客全員が死亡。
米軍のスティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)は、
政府の極秘ミッションとして、特殊なプログラムを用いて
乗客が死ぬ直前8分間の意識に侵入し、
爆破の犯人を暴いて次なるテロを阻止する任務を課せられる。
何度も犠牲者の意識に送り込まれ、死んではまた甦る、という
悪夢のような<8分間>を繰り返し、
少しずつ犯人に近づいていく一方で、
スティーヴンスの心には次第に疑惑が膨らんでいく。
爆破を防ぐことで乗客の命は救えるのか?
そして、なぜ自分がこの特殊任務に選ばれたのか?
事件の真相、そして秘められた謎と禁断の事実に迫っていく彼を待ち受けていたのは…。
映画ファンが唸った驚愕のストーリーを鬼才ダンカン・ジョーンズ監督が
見事にまとめ上げた話題のサスペンス・アクション。

*************************************

Amazonの評価はえらく高いのだが、正直、何が何だかわからないよ状態。

目覚めた主人公は、なぜか乗った覚えのない列車に乗り、
見知らぬ女性と親しく話していたらしいが記憶がなく、
鏡に映ったのは他人の顔。持っていた身分証も別人のもの。

死ぬ直前の8分間の意識を利用したシュミレーションの中にいて、
パラレルワールドで犯人を捜す使命を課せられているらしい……
というのがわかってくるのだが、SFの前提条件となる知識がないせいか、
シュミレーション世界と現実世界の前後関係もよく理解できず、
終盤、なぜシュミレーション世界が現実に影響を及ぼすのかもわからず。
中盤は結構退屈で、他ごとをしながら見ることに。

「一瞬一瞬を大切に生きよう」みたいないい話になったのだが、
前述の前提が理解できていないために作品世界に入り込めず、
まったく感動できなかった。
もう一回見たら違うのかもしれないが、
「理解して楽しむためにもう一度見たい」とは思えないんだよなあ……


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映画:『エシュロン -対NSA網侵入作戦-』

2014-04-06 17:26:29 | 映画の感想
映画『エシュロン -対NSA網侵入作戦-』(ジャコモ・マルテッリ監督)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】
冷戦時代、[NSA=アメリカ国家安全保障局]は巨額の資金を投入し、
電話やファックス、電子メールを傍受、盗聴するシステム“エシュロン”を開発した。
当初はアメリカと敵対していたソ連を意識して軍事目的で作られたものだった。
しかし今、そのシステムは全世界をアメリカの監視下に置くための盗聴組織へと変貌したと噂される-。
その“エシュロン”に技術提供をする民間企業は、施設の利用を許可され、
産業スパイ活動を行っているというのだ-。
この[エシュロン]に技術提供をする企業[ウェンデル・クランショー社]の盗聴システム
[タンブルウィード]に関する機密文書を偶然手にした民間の女性フランチェスカ。
国家レベルの最重要機密を知ってしまった彼女は、
たちまち[産業スパイ]に仕立て上げられ[NSA]と[ウェンデル・クランショー社]の標的となってしまう。
しかし、組織の卑劣極まりない行為を見かねた[NSA]エージェント(諜報員)のジェームズは、
自らの立場を投げ打って彼女を助けることを決意する-。
ジェームズは[タンブルウィード]のシステムを逆に利用して、
この国家レベルの盗聴行為を世間に暴こうとしていたのだ。
ジェームズは天才ハッカーと言われるジャンニを召集し、反撃体制を整える。
[NSA]側が周波数検知不可能な場所は、
オゾンの濃度が減少しているところであることを突き止めた彼らは、
イタリアのモンブラン山脈へと飛び立つ。
彼らは険しく連なる氷山の頂きから、超大国アメリカへの反撃をついに開始した―――!

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うわーん! なんたる後味の悪さ!!

結局、国家との戦いで個人が勝てるわけがないのよね……

ウェンデル・クランショー社の代表としてNSAに来ている
アッシュというのが本当にいやな野郎で、
NSAのメンバーも彼に反感を抱いて
ジェームスに肩入れしちゃったりするんだけど、
肩入れした方が職を追われ、アッシュについた方が出世しちゃうんだよね。
世知辛い世の中だよ……

後味悪いけど、嫌いじゃない。
仕事のために若い日の恋をあきらめ、しかし、出世することもなく年を重ねた男が、
見も知らない、無実の女性のために残りの人生を投げうって、
持てる力のすべてを使って国家と戦う。
そんな自己犠牲的な、死にざまにセンチメンタルな美を感じてしまうのであった。
ただ正義感のためだけだけじゃなくて、ままならない人生とか、
組織の歯車の一つでない自らの立場に対する怒りや悲しみみたいなものも感じられて、
やるせない。


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映画:『ブレードランナー』

2014-04-04 12:06:03 | 映画の感想
映画『ブレードランナー』(リドリー・スコット監督)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】
2019年、酸性雨が降りしきるロサンゼルス。
強靭な肉体と高い知能を併せ持ち、外見からは人間と見分けが付かない
アンドロイド=「レプリカント」が5体、人間を殺して逃亡。
「解体」処分が決定したこの5体の処刑のため、
警察組織に所属するレプリカント専門の賞金稼ぎ=「ブレードランナー」である
デッカード(ハリソン・フォード)が、単独追跡を開始するが・・・

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原作は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。
おすすめSFとしてよく挙げられているものの、
翻訳ものが苦手なので先に映画を見てしまった。
この映画、いろんなバージョンがあるのね……
自分が見たのは「ファイナル・カット」だけど、
他のとどう違うんだろ。

一度見ただけじゃ解釈できない部分が多かったし、
レイチェルに対する心情やそれにまつわる懊悩なんかは
掘り下がらないままだった気がするけれど、
雰囲気は好き。
敵であるレプリカンとのリーダー・ロイのキャラクターもいいね。
アジア文化をベースにした近未来の街の風景が
なかなかおもしろくて、
日本語の看板やCMについつい注意が向いてしまう。
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映画:『トータル・リコール』

2014-04-02 20:55:02 | 映画の感想
映画『トータル・リコール』(レン・ワイズマン監督)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】
西暦2084年。
火星の夢にとりつかれた一人の技師が、
夢による疑似体験を受けようとした事から何者かに命を狙われ始める。
今の記憶が植え付けられた物である事を知った男は
本当の自分を探すため火星へ飛び立つ…。

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記憶の改ざんという要素に興味を持って見た映画。
これ、リメイク版もあるんだね。
わたしが見たのはオリジナルのシュワルツェネッガーが主演の方。

どこまでが現実でどこまでが夢なのか?
どこまでが作られた記憶なのか?
という部分はおもしろかったのだけど、記憶が云々という部分よりも
火星という舞台とアクションの方が印象が強かったな。
人を殺すということにまったくためらいを抱かない主人公&ヒロインが
次々に人を殺していく。
「罪悪感? なにそれ?」というレベルで開き直ってる。
結構グロい描写が多かった。
常にピンチを用意していて、緊張感を保ち、
視聴者を飽きさせない展開になっているのがよくわかる。


敵の秘密というのが、「空気」という点がおもしろい。
本当はエイリアンの技術で空気を生み出すことができるんだけど、
それを隠し、支配者が空気を供給しなければならない状態にして
人々をコントロールしようとしているという設定が新鮮。


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