本の感想91:草野たき『猫の名前』(講談社)
★★★☆☆
「自分らしさ」の崩壊と、女の子どうしの友達関係が、
この作者が一貫して描いているテーマだと思う。
春名との後半のやりとりや、絵理をまじえた「三人組」になっていくところは
やっぱり雰囲気がよくて、読後、ふわっと胸にやさしい気持ちが浮かぶ。
ただ、今回は紗枝子さんがどうしようもなく怖くて、好きになれなくて、
ラストの感動が半減してしまった感じ。
それにしても絵理は、なぜあの暴言について謝らないのだ!
★★★☆☆
「自分らしさ」の崩壊と、女の子どうしの友達関係が、
この作者が一貫して描いているテーマだと思う。
春名との後半のやりとりや、絵理をまじえた「三人組」になっていくところは
やっぱり雰囲気がよくて、読後、ふわっと胸にやさしい気持ちが浮かぶ。
ただ、今回は紗枝子さんがどうしようもなく怖くて、好きになれなくて、
ラストの感動が半減してしまった感じ。
それにしても絵理は、なぜあの暴言について謝らないのだ!