金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

【覚え書き】奈良井宿

2020-09-30 07:37:47 | おでかけの記
観光したいわけじゃない、ただ電車で遠くに行きたい!
電車の中で積読消化したい!
ただし、泊まりだと荷物が多くなるから日帰りで!

……というコロナウイルスによる自粛生活でたまりにたまった
強い欲求により、思い立って奈良井宿へ。
特急しなのをつかわず、片道3時間。
往復で、古典関係の本を5冊も読めて大変満足。

「電車に乗って遠くへ行く」のが目的だったので、
雨が降っててもOKだったのだけど、山の中だし、
雨が降るとかなり寒い。





木曽路の宿場町は、どこも似通ったムードがある。
空との距離が近くて、霧が多くて。

平日だということもあってか、閉まっている店が多い。



せっかくだからそばを食べればよかったのに、
なぜかうどん屋に入ってしまった。
出て来るまでに時間がかかって、よい雨宿りに。
天ぷらうどん、最初から天ぷらを載せられてしまうと、
あとは時間との闘い。
わたしは麺類を食べるのが遅いので、最後に残しておいた海老天は、
衣がぐずぐずになって剥がれおちてしまった。
天ぷらは後乗せにして!!

旅先ではあこれもこれも食べたくなるし、
食い意地が張っているのは昔から変わらないけれども、
もうそんなに食べられない。
旅行先でのジレンマ。
「ここで食べるのがおいしい!」vs「胃袋の限界」。
天ぷらうどんだけでもうおなかいっぱいになってしまったので
五平餅はおみやげ用のレトルトパウチを購入。



明治天皇も立ち寄って昼食をとったという
手塚家住宅(上問屋資料館)。
あらためて思うけれど、昔の家って、
本当に壁が少ない。

夏の暑さを乗り越えられるように

いろんな用途で使えるように、

と聞いたことあるけど、山国だと寒いときのほうが
多いんじゃないかな?


二階にあった百人一首屏風。
定家いたよ。

漢詩や和歌を集めて屏風を作るの、
平安時代以降の日記でよく見かけるけど、
こういう細かい文字を室内装飾として飾る、って風習、
今はもうないね。
インテリアから極力文字を排除する方向に
進んでいる気がする。
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211:坂口由美子 『堤中納言物語』

2020-09-29 23:38:51 | 20 本の感想
坂口由美子 『堤中納言物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

気味の悪い虫を好む姫君を描く「虫めづる姫君」をはじめ、
今ではほとんど残っていない平安末期から鎌倉時代の
短編10編を収録した作品集。
姫君と間違えて祖母を盗んできてしまった男の失敗談や
浮気男が元の妻の許に戻る話などを収める。
「滑稽な話」「しみじみした話」「状況が面白い話」
「もどかしい話」「微笑ましい話」「あきれる話」と、
おもむきを変えながら、人生の一こまを鮮やかに描き、
その魅力と味わいを存分に楽しめる。

*******************************

これもビギナーズ・クラシックスシリーズ。
確か、最初に読んだのは高校生のときだったけれど、
記憶がわずかにしか残っていない。
「桜折る中将」はオチがきちんとついていて、
おもしろいと思った記憶がある。
いちばん好きなのは『貝合わせ』。
インパクトがないけれど、とっても可愛いお話だ。

有名な『虫めづる姫君』は、たいしたオチもつかないままだし
「二巻があるよ」と書きながら続きがない。
『ほどほどの懸想』など、解説を読んで初めて
意図しているところがわかる作品もあった。
『思はぬ方にとまりする少将』なんか、
「は?」って感じだったよ。
これは当時の男性視点なら面白いのかもしれないが、
読者が書き込んだとおぼしき部分にあるように、
女の立場にしたら嫌な気分しか残らない。

あと、原典の性質上、一部だけをピックアップして
コンパクトにまとめられないのはわかるんだけど、
【訳文】【原文】【寸評】のあと、なんの断りもなく
ダイジェストを挟んで短くまとめているのが好きじゃない。
ページ数の制約もあり全訳はできないのだろうが、
字体を変えるとかしてダイジェストだとわかるようにしてほしい。


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210:西山秀人 『土佐日記』

2020-09-28 23:11:23 | 20 本の感想
西山秀人 『土佐日記(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

平安期の大歌人、紀貫之が侍女になりすまし、
帰京の旅をかな文字で綴った紀行文学の名作。
国司の任期を終えて京へ戻る船旅は長く苦しい日々の連続であった。
土佐の人々に温かく見送られ出発したものの、
天候不順で船はなかなか進まない。
おまけに楫取はくせ者。海賊にも狙われる。
また折にふれ、土佐で亡くした娘を想い悲嘆にくれる。
鬱々としながらも歌を詠み合い、
ひたすら都を目指す一行の姿が生き生きとよみがえる。

*******************************

ビギナーズ・クラシックスシリーズ。
これは全訳。

「ダジャレが多い」というのは、高校の古典の授業で読んだときから
わかっていたけれど、下ネタがひどいね……
「オイ、じいさんよォ!」と文句をつけたくなる。
貫之は、女性になりきろうなどとは思っておらず、
身バレ前提でネタを仕掛けている……と寸評に書かれていたけれど、
これは素だろ……。
ネットでも文章でも、他人になり切るのは難しく、
どうしたって人格がにじみ出てしまう。

話自体はそこまでおもしろいだけではないのだけども、
国司になると利益を得るから、任国へ行くときよりも
帰ってくるときのほうが人が親切にしてくれる(返礼目当て)、
というのが国司経験者ならではのリアリティだなあ。

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209:山本淳子『紫式部日記』

2020-09-27 10:52:57 | 20 本の感想
山本淳子 『紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

平安時代の宮廷生活を活写する回想録。
華麗な生活に溶け込めない紫式部の心境描写や、
同僚女房やライバル清少納言への冷静な評価などから、
当時の後宮が手に取るように読み取れる。
道長一門の栄華と彰子のありさまが鑽仰の念をもって描かれ、
後宮改良策など、作者が明確に意見を述べる部分もある。
話しことばのような流麗な現代語訳、
幅広い話題の寸評やコラムによる、
『源氏物語』成立の背景を知るためにも最適の入門書。

*******************************

そういえば紫式部日記も、一部分しか読んだことなかったな……と
購入。
これも全訳ではなく、ピックアップしているのかな?
全体を俯瞰して読むのは初めて。
この謎の構成については、『白の祝宴』で
成立事情についての解釈がなされていたな。

現代風の軽妙な訳がとっつきやすく、楽しめた。
自分は圧倒的に清少納言派だけども、
清少納言やその書いたものをけなすことで、
「定子の時代はよかった」という男性たちの意見に
対抗しようとしていたこと、
そうせざるを得なかった彰子陣営を取り巻く事情が興味深い。

酔っ払った公卿たちの姿を描写した場面、
他のいろんな本でも
「実資が女房の衣の枚数を数えていた」
ということは書かれていたのだけど、
その理由がこの本を読んで初めてわかった。
贅沢禁止の勅令を女房が守っているかどうかを点検していたとのこと。
そうだったのか!

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208:繁田信一『御堂関白記』

2020-09-26 10:24:28 | 20 本の感想
繁田信一 『御堂関白記 藤原道長の日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』 (角川ソフィア文庫)
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

王朝時代の事実上の最高権力者であり、
光源氏のモデルとされる藤原道長は、
どんな毎日を過ごしていたのだろうか。
抵抗勢力のために機能不全となる朝廷、
ごますり上手な武家の棟梁、道長政権の庇護者、
漢詩文の隆盛、2人の妻、親王誕生、金峰山参詣、息子の出家―。
本書は、道長の日記『御堂関白記』をわかりやすい現代語訳で読みこなす。
道長のすがおを通して、千年前の日々が時空を超えて甦る。
平安時代を知る基本図書。

*******************************

「ビギナーズ・クラシック」シリーズが
Kindleで60%オフになっていたため、まとめ買い。
『御堂関白記』も出てたのか~と思って読み始めたのだけど、
偶然にも直前読んでいた本と著者の先生が同じだった
(途中で著作の紹介があって気づいた)。

これは『御堂関白記』の記事の一部をピックアップしたもの。
具注暦へのメモだし、まとまった文章じゃないんでしょ? 
という認識で、あまり興味がなかったのだけど、
筆者の寸評の効果もあってか、意外なくらいに面白い。
道長が一条院が亡くなったときに
「崩じ給ふ」を間違って「萌え給ふ」と書いてしまった、
という話は知っていたけれど、間違いはそこばかりではなく、
漢字を書くのが苦手だったらしい。
実はたいして教養がなく、漢文もまともに書けないくせに
一条天皇にあわせて漢文学を愛好するふりをしていたという。

精進決斉の生活を続けている途中で、
「邸で犬が出産してしまった! 穢れた!」
と慌てているのが面白い。
「犬の出産による穢れ」は、
この本の中だけでも三回出てきている。

そして、藤原定家の『明月記』でも感じたけど、
嫡男とそれ以外の子の扱いって本当に違ったんだな。
倫子所生の嫡男・田鶴(頼通の幼名)ではなく、
明子所生の下の子が賞賛されたことで怒っちゃう道長。
その子だってあなたの子でしょうに。

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207:繁田信一『呪いの都 平安京』

2020-09-25 22:03:28 | 20 本の感想
繁田信一 『呪いの都 平安京―呪詛・呪術・陰陽師
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

貴族たちの陰湿な望みをかなえるために、
都に暗躍する法師陰陽師。
呪詛と呪術に生きた彼らは、どのような人々だったのか。
歴史の闇に隠された呪いあう貴族の生々しい怨念を読み解き、
平安京の裏の姿を明らかにする。

*******************************

どうしても現代人としての視点で考えてしまうんだけど、
当時の呪術は、どうやって信憑性を維持していたんだろうか。
呪いをかける場合は、病気とか怪我とか失敗とかを
全部「呪い」の効果ということにして
「成功」とすることができるからいいんだけども、
そういうごまかしがきかない場面もあるよね。
怨霊を調伏するときなんかは、あらかじめ依坐童と
シナリオを決めておいて演技したりしたんだろうか。

実際の陰陽師はサイキックなどではなく、
計算による暦の作成や、それと関連した吉凶の告知が
仕事だったのだろうけれど、

呪物らしきものを発見→陰陽師に占わせる→やっぱり呪物だった

という流れが面白い。
呪詛かどうかは、素人には判断できず、陰陽師が決めるんだな。

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206:永井路子『執念の家譜』

2020-09-25 22:01:35 | 20 本の感想
永井路子 『執念の家譜』 (講談社文庫)

【Amazonの内容紹介】

三浦光村は元服して初めて、三浦一族と北条氏との
40年にわたる暗い宿縁を知る。
同じ関東の豪族でありながら三浦氏は、
鎌倉将軍家補佐の任を北条氏に奪われ続けたうえに、
北条氏は、鎌倉幕府存続のために、
地元の豪族・三浦氏を巧妙に利用してきたのだ。
だが、三浦氏の北条に対する反撥は、
何度かの争いを経て増幅されてゆく……。
という表題作のほか、曽我兄弟仇討ちを扱った「裾野」など、
精緻な歴史小説の短編6作を収める。

********************************
 
表題作と「裾野」のみ読了。

「執念の家譜」

宝治合戦を描いた物語。
「目障りなやつは全部滅ぼす!」とばかりに
有力御家人を片っ端から攻めてきた北条氏と、
ぶつかりそうでぶつからないまま長い時間を過ごしてきた
三浦一族が、ついに衝突。
戦国期まで話を引っぱるのは興ざめなようにも思ったのだけど、
「誰かが裏切ることで全滅せずに生きのびてきた三浦一族が、
 裏切り者を出さなかったことによってついに滅びる」
というのは面白い。
そしてこれはタイトルがとてもいい。

永井先生の平安末期~鎌倉時代の話は本当に面白い。
別のものも読み返したくなってきた。

「裾野」

曽我兄弟の仇討については表面的にしか知らないので、
この物語のおもしろさはあまり理解できなかった気がする。
というのも、一般的な「曽我兄弟の仇討」のエピソードを踏まえたうえで、
「実は本当はね」という新解釈がされている物語だったから。
知識のベースがしっかり固まっている人ほど楽しい話なのではないかな。


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205:永井路子『絵巻』

2020-09-22 16:31:39 | 20 本の感想
永井路子 『絵巻』
★★★☆☆3.5

これは初読。
鼓判官と源通親が主役になっていると聞いて、
「永井路子歴史小説全集」で読んだ。

・清盛の父・平忠盛
・後白河上皇の寵姫・丹後局
・鼓判官・平知康
・九条兼実を失脚させた源通親
・後鳥羽天皇の乳母・藤原兼子

この五人を主役にした短編を「絵」に、
信西の子・静賢法印の日記を「詞書」に見立てた
ちょっと変わった構成。
鼓判官は、木曾義仲とのからみしか知らなかったのだけど、
鎌倉まで下っていたのか。

思いがけず定家も登場していたのだけど、
「ぼわぼわっとした声」というのに
「ああ、それっぽい」と思った。
歌才と、昇進に執着する俗っぽさがひとりの中に同居する様子を、
するどい美意識と政治的無能を同居させた後白河上皇との共通項として
描いているのが印象的。

この絵巻風の構成は、
ひとつの物語としてはどうも盛り上がりに欠けるというのか、
ひとつひとつの話がきれいに締まった感じがなくて
物足りなさも感じさせるのだけれども、
院政期を俯瞰してとらえている点ではおもしろい試み。
ふだん主役として描かれないような人々に
スポットライトをあててくれるのもうれしいところ。
良経の暗殺疑惑の真相についてはちょっとかっこ悪いんだけども、
実際こういうことはあるだろうなと思った。
劇的な最期ではなく、本当に間抜けな、思いもよらないような最期を
迎える人がほとんどなのだろう。
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大河ドラマ「麒麟がくる」#24

2020-09-20 21:02:57 | 大河ドラマ「麒麟がくる」
義輝、最後に見せ場があってよかったね!
将軍を亡きものにせんと押し入ってきた三好勢に太刀で応戦、
かっこよいところを見せて死亡。
三好勢が、障子?で義輝の三方を囲んで
黒ひげ危機一髪みたいにグサリとするの、
血は飛ばないし、殺す瞬間の相手の顔を見なくて済むし、
合理的ですな……。

松永は
「義輝暗殺は息子が勝手にやったこと」
「止められなかった自分にも手落ちがある」
って息子に怒ったり殊勝なこと言ったりしてるが、
これは演技よね?
わたし、たぶん十兵衛のこと好きじゃないから
彼が何を言っても腹立たしく面白くないと感じるんだろうけど、
松永久秀を筆頭に、十兵衛以外にスポットがあたるとおもしろいよ。

朝倉の意を受け、将軍にふさわしいかどうかを見極めるために
覚慶に会いにきた十兵衛。
不合格判定。
三淵も藤孝も「ビミョー。でも他にいないしな~」の
スタンスである様子。
自分に対して不満持ってる連中に無理やり
担ぎあげられるのって、不幸だよねえ。
覚慶が気の毒。

【そのほかいろいろ】

・「次の将軍は覚慶がいいと思うんだけど、
 三好が違うほうにしろって脅してくるよ~!」
 とわざわざ伊呂波大夫を尋ねてきて泣きつく前久。
 関白としてどうよ? と思うが、可愛い。

・朝倉「路銀は越前で持つ」
 ほんと金払い良いな……。
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204:永井路子『炎環』

2020-09-13 22:51:48 | 20 本の感想
永井路子 『炎環
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

京の権力を前に圧迫され続けてきた東国に、ひとつの灯がともった。
源頼朝の挙兵に始まる歴史のうねりは、
またたくうちに関東の野をおおいはじめた。
鎌倉幕府の成立、武士と呼ばれる者たちの台頭――
その裏には、彼らの死にもの狂いの情熱と野望が激しく燃えさかっていた。
鎌倉武士たちの生きざまを見事に浮き彫りにした
傑作歴史小説にして第52回直木賞受賞作!

********************************
 
二十余年ぶりに再読。
たぶん、わたしが初めておこづかいで買った一般小説って、
これの文庫版だったんじゃないかな。

・阿野全成(頼朝の異母弟で、義経の同母兄)
・梶原景時
・阿波局(政子の妹で、全成の妻。実朝の乳母)
・北条義時

という主役級ではない「周辺」の人々の視点で
鎌倉幕府の成立前から執権政治の成立までを描いている。

頼朝や義経を冷静に見つめる全成の目、
そして気づかれずに彼を見ていた頼家の目。
全成や保子に芽生える野心、
親兄弟・夫婦であっても裏切り、奪い合う
したたかな北条家の人々が印象的。
義経関連の本から入ったから、梶原景時は
どうしたって悪者のイメージがついてしまっていたのだけども、
彼の視点での物語は、やはり従来のイメージとは異なった色で展開する。

最終話、京の官吏として幕府を支えてきた大江広元や三善善信が
よぼよぼのおじいちゃんとして出てきて
「後鳥羽院、討つべし」の意見を表明するところでなんだか泣けてしまう。
院政の始まりの時期からその流れはあったのだろうけれども、
幕府を作るってそれまでにない大事業だったのだなあ、と思って。

同じ著者の『絵巻』を読むついでに再読したのだけども、
やっぱりおもしろい。

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