金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

194:西田友広『吾妻鏡 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』

2023-08-23 20:05:07 | 23 本の感想
西田友広『吾妻鏡 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
鎌倉武家政権、約100年間の運命を映し出す

1180年に源頼朝が挙兵し、鎌倉幕府が成立してから
宗尊親王の京都送還までの約100年間を、
簡潔な文体で日記風に記す『吾妻鏡』。
幕府に結集した武士たちの活動、幕府で行われた行事、
朝廷とのやり取り、鎌倉やその周辺で起こった出来事などを
魅力的に描き出す。
この長大な記録を重大事件や主要な出来事を中心に抜粋し、
現代語訳・振り仮名付きの書き下し文・語注・解説・
返り点付きの原文で、学びながら楽しめる入門書の決定版!
 
****************************************
 
これもだいぶん長く積んでいたな……。
解説は少なめなのだけれども、
様々に解釈が分かれる部分も多いから、
単純に「吾妻鏡のピックアップ」としては
これくらいのあっさり加減が正解なのかも。
頼朝期から宗尊親王期までの
鎌倉幕府の歴史をざっとさらえるようになっていて、
しょうもないおもしろエピソードの抜粋は少なめ。
 
ダイジェスト版だけども、
やっぱり時頼あたりの時代のところまで読み進めると、
「治承・寿永は遠くなりにけり……」的な感慨を抱く。
 
「高麗の船」から押収したという札に記されていた謎の文字が
吾妻鏡に模写として残っていて、
700年以上経ってから札の現物が発見されて
それが女真文字だったと判明したの、感動的だね!!
 

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193:垣谷美雨『老後の資金がありません』

2023-08-23 20:02:36 | 23 本の感想
垣谷美雨『老後の資金がありません』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
「老後は安泰」のはずだったのに! 
後藤篤子は悩んでいた。
娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費……
しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。
家族の金難に振り回されつつ、
やりくりする篤子の奮闘は報われるのか?
ふりかかる金難もなんのその、
生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。
 
****************************************
 
先輩から借りた本。
前半は、みんなが汲々としている日本社会の現在を
見せつけられているようで
どんよりした気分で読み進めていたのだけども、
後半、お姑さんが生き生きと詐欺の片棒を担ぎ始めてから
楽しくなってくる。
前半から気になる要素をちりばめていて、
興味を引きつけるのがうまい。
実写化したのも納得のおもしろさ。

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映画:『83歳のやさしいスパイ』

2023-08-19 16:45:07 | 映画の感想
2023年の映画⑪『83歳のやさしいスパイ』(マイテ・アルベルティ 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
『007』、『ミッション・インポッシブル』、『キングスマン』…。
映画の歴史でスパイを題材にした名作は数多くあれど、
しかし、それとはまったく違うアクションとは無縁の、
世界でいちばん“やさしい”スパイ映画が誕生した。
主人公は83歳の素人男性セルヒオ。
しかし、映画ではこのセルヒオが驚くべき活躍を見せる。
携帯電話の扱いひとつさえ不慣れなセルヒオが、
眼鏡型の隠しカメラを駆使し、暗号を使って潜入捜査を繰り広げる様子に
視聴者はハラハラしっぱなし。
老人ホームのある入居者が虐待されているとの疑惑があり、
そのターゲットの様子を密かに克明に報告することが彼のミッションだ。
妻を亡くした悲しみの中にある彼は、
傷ついている人をほおっておけない心優しい性格で、
調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの
良き相談相手となってしまう…。
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
映画館で予告を見たときから興味のあった映画。
あらすじを読んだときから、
「主人公を老人ホームに入れるための茶番だった、という
 オチなのでは??」
と思っていたのだけども、そんなひねりはなかった。
というか、見終わってから知ったのだけれども、
ドキュメンタリーだった。
 
言いたいことは、
「老人ホームに入れた親のこと、もっと気にかけろよ!
 淋しいよ~!!」
ということで、誰も面会に来ないおばあさんが「ママ」からの電話で
淋しさを訴えるところなんて胸が詰まる。
ドキドキハラハラの面白さはなく、
ストーリーとしては退屈な部分も多いのだけれども、
主人公のおじいさんと入居者たちとの心の交流に胸が温かくなったり
しんみりしたり。
主人公のおじいさん、物腰が柔らかで上品だし、優しいので、
おばあさんたちにモテるのがわかる。
 
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184-192:最近読んだ漫画

2023-08-16 22:27:43 | 23 本の感想
 奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア 1』
 
BLと知らずに読んだのだけど、
一巻の時点では設定がBL風味であるだけ。
バンパイアと高校生の男女の三角関係を描いたラブコメで
おもしろかった。
 

 鳴見なる『ラーメン大好き小泉さん1』
 
タイトルしか知らず、男女のラブコメだと思っていたから、
百合風味だったのが意外。
とりたてて好きなところもないのだけど、
ラーメン食べたくはなる。

 池辺葵『プリンセスメゾン(1)・(2)』
 
友だちに勧められて買ったものの、長らく積んでいた漫画。
言葉で説明せず、感情やその背景を絵だけで伝えている
ところが好き。

マキヒロチ『いつかティファニーで朝食を〈1〉~〈3〉』
 
1巻のみ再読。
1巻の時点ではあまり興味が持てないでいたのだけど、
巻が進むごとに人間関係に変化が出てきておもしろくなってきた。
絵は下手ではないのだけども、描き分けの問題なのか、
登場人物が髪型を変えると、「これ、誰だっけ?」になってしまう。
(特に主人公はアパレル関係の仕事をしていて、
おしゃれなので髪型がよく変わっている)
 

 梶研吾・樹崎聖『交通事故鑑定人 環倫一郎【完全版】(1)』
 
キャラクターの造形といい、設定といい、なにか懐かしい感じ。
実際、古い作品みたい。
「いや、無理では??」みたいな理屈も多いのだけども、
交通事故の真相究明という専門性を持たせているのはいいね。

 空えぐみ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる 1巻』
 
いわゆるご当地ネタマンガ。
誰も傷つけないほのぼのした世界。
おそらく正ヒロインであろう比嘉さん、可愛いね。

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映画:『犬王』

2023-08-15 19:23:08 | 23 本の感想
2023年の映画⑩『犬王』(湯浅政明 監督)
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。
周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。
ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。
名よりも先に、歌と舞を交わす二人。
友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。
一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。
「ここから始まるんだ俺たちは!」
壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。
呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。
乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、
お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして
人々を熱狂させていく。
頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?
歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と
友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
犬王って、実在の人物だったんだな!
観阿弥・世阿弥の時代に同じく猿楽で名を馳せ、
でも彼の作品は残っていないという。
 
南北朝の争乱から、北朝の正統性を裏付けるための草薙剣探し、
平家の怨霊と平家物語……と平家が絡んでくるのを
おもしろいと思って見ていたのだけども、
原作が、アニメ「平家物語」の原作と同じ作家さんだった。
たぶん、原作のほうではよりつながりが
わかるようになっているのだろう。
 
音楽も演出も、さすがに現代風すぎるのだけども、
犬王の新しさを見せるのにはよかったと思う。
ただ、えんえんと犬王の出し物が続くので、
何度か残り時間を確認してしまった。
つまり、あまり作中世界に入り込めなかったということ。
 
友魚が自らつけた名、座の名を捨てることを頑として拒んで殺されるのに対し、
犬王は変節した、そのあたりの部分がわりと駆け足で流されたので
「友情の物語」という紹介には首をかしげてしまう。
いちばんよかったのは、犬王が異形の子として生まれてきた事情。
ここが最も芸に生きるものの業、エンターテイナーとしての宿命みたいなものを
表していたと思う。
 
ちょっとおすすめしづらいのだけども、
原作に興味がわいた時点で、やはりおもしろかったのだと思う。
 

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183:芹澤桂『ほんとはかわいくないフィンランド』

2023-08-09 17:14:08 | 23 本の感想
芹澤桂『ほんとはかわいくないフィンランド』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
気づけばフィンランド人と結婚して、
ヘルシンキで子どもまで産んでしまった。
暮らしてみてわかった、ちゃっかり賢く、ざっくり楽しい、
フィンランドの意外な一面。
裸で大事な会議をしたり、いつでもどこでもソーセージを食べたり、
人前で母乳をあげたり……。
ちょっと不思議でなるほど納得。
「かわいくない北欧」に笑いがこぼれる赤裸々エッセイ。
 
****************************************
 
フィンランドにたいして興味はないのだけども、
以前からこのタイトルが印象に残っていて、読んだ。
出産の体験を中心とした、ファンランド暮らしのエッセイ。
北欧への憧れを持ち、その一般的なイメージのままに
旅行したり移住したりすることを考えて居る人にとっては、
役に立つのかもしれない。
本当に素のままの一般的な生活、という感じがして。
 

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182:柚木麻子『早稲女、女、男 』

2023-08-09 17:08:36 | 23 本の感想
柚木麻子『早稲女、女、男 』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
早稲田大学四年の早乙女香夏子には、
留年を繰り返す脚本家志望のダメ男・長津田という腐れ縁の彼氏がいた。
しかし、必死で就活に励んでいる間に後輩の女子が彼に急接近。
動揺する香夏子だが、内定先の紳士的な先輩に告白されて…。
自意識過剰で不器用で面倒臭い早稲女の香夏子と、
彼女を取り巻く微妙な距離感の女子五人。
傷つきながら成長する女子たちの等身大の青春小説。
 
****************************************
 
早稲田や慶応、青山学院、学習院、日本女子、立教……と
それぞれの大学の学生の特徴を集約したようなキャラクター、
なのだろうな、たぶん。
東京の有名私大のこと、ほとんど知らないから、
「へ~、そういうイメージなんだ~!」
と新鮮な気持ちで読んだ。
東京で大学生活を送った人々が読んだら、
「あるある、そうそう」
なのかもしれない。
他の登場人物からは、それなりに魅力的な人間として
扱われている早稲女が、青山学院の女の子視点のエピソードでは
かなり鬱陶しい感じ。
相性の良し悪しみたいな演出だったのだとしたら面白いな。
慶応卒の先輩がキャラクターとして好き。
 
久々に、恋の行方が気になる話だったかもしれない。
顛末は事後報告で済まされていたりもするのだけども。
作者さんの作風について、なんとなく、
「男はそっちのけにして、女の子同士っていいよね!で終わる」
みたいなイメージを持っていたので、
ちゃんと男女の恋で終わったのが意外だった。
 

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映画:『神は見返りを求める』

2023-08-05 22:04:53 | 映画の感想
2023年の映画⑨『神は見返りを求める』(𠮷田恵輔 監督)
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
主人公・イベント会社に勤める田母神(ムロツヨシ)は、
合コンでYouTuber・ゆりちゃ ん(岸井ゆきの)に出会う。
田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、
まるで「神」の 様に見返りを求めず、
ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。
アクセス数 がなかなか上がらないながらも、
前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていく。
そんなある日、ゆりちゃんは、田母神の同僚・梅川(若葉⻯也)の紹介で、
人気YouTuber(吉村界人・淡梨)と知り合い、
彼らとの“体当たり系”コラボ動画により、突然バズって しまう。
イケメンデザイナ一・村上アレン(栁俊太郎)とも知り合い、
瞬く間に人気YouTuberの仲間入りをしたゆりちゃん。
一方、田母神は一生懸命手伝ってくれるが、動画の作りがダサい。
良い人だけど、センスがない...。
恋が始まる予感が一転、物語は“豹変”するーー!
 
*******************************************
 
Amazon primeにて。
 
事前に得た情報から、一人で見るにはしんどい内容だと判断して、
友人宅で「つらい……!」と何度も言いながら見た。
パッケージやあらすじのポップさから想像できないほど、
胸くそ悪く、そして苦しいのだ。
全然好きじゃないのだけども引き込まれて、
「なんか、すごいものを見た……」
と視聴後に呆然としてしまう映画だった。
ユーチューバー全盛期の雰囲気の記録としても
価値ある作品になるんじゃないだろうか。
 
最初こそ、
「この子(ヒロイン)、これでユーチューバーになろうとか、
 よく思えるよね……鋼のメンタルじゃん」
と思っていたのだけども、一度承認欲求が満たされてから
ヒロインがどんどんおかしくなって主人公を疎ましく思い、
小馬鹿にしていくのも、
見返りを求めなかった主人公が、関係を絶てばいいのにそれが出来ず、
どんどんヒロインに執着して人生を狂わせていくのも、
「わかる」のだった。
共感はしないけれど、人間ってこういう心理ってあるよな……と
納得ができる。
ヒロインが自分を取り巻く状況に疑問を抱いて躊躇しはじめるのも
流れに不自然なところがなかった。
 
「ありがとう」を何度も再生するところで、めちゃ泣いてしまった。
本当、欲しかったのは感謝と敬意だったんだよな~!
保証人になって借金を背負わされ、金の無心をしたときも、
ヒロインが親身になって話を聞いてくれたら
あんなふうにこじれなかったはず。
(関係が悪くなっていた上に、恩着せがましいことを言って
 金の無心をしてきたら、反感持つに決まっているのだが……)
 
良い方向に向かうような空気を出しながらも、
主人公・ヒロインの双方がひどい目に遭い、
決してハッピーエンドではない。
それなのに救済のようなものも感じさせる
不思議なラストだった。
 
途中のしんどいパートが結構長いので
かなり人を選びそうだけども、
心に爪痕を残されたい人にはおすすめ。
 
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178-181:最近読んだ本

2023-08-02 17:31:26 | 23 本の感想
 コイル『無駄に幸せになるのをやめて、こたつでアイス食べます』
 
これ一冊だと、
「そこは掘り下げないの?」
「このキャラorこのエピソード、いらなかったんじゃない?」
と過不足が目立つので、続きが出る予定なのかな。
プロデューサーの仕事は、未知の世界で興味深かった。
 
 
桑野一弘『就業規則に書いてあります!』
 
主人公の能力を活かしたり、システムを改善したりすることなく、
原因を「先方の不正」にする形でしか解決できていないのが残念。
アニメ業界を舞台にした時点で、たとえフィクションであっても
根本的な解決のアイディアを示すことは難しいのだろうけれど……。
業界をちょっとだけ知ることができたのはよかったし、
タイトル回収も「来たー!」と盛り上がった。
 
 
 
 青山美智子『お探し物は図書室まで』
 
じんわりしみじみとよい。
渡されたものの意味を、
それぞれの人物が発見して意味づけるというのがいいね。
 
 
 『円居挽のミステリ塾』
 
取り上げられている作品で読んだのは1作だけだし、
馴染みの深い作家さんはいなかったのだけども、
それでも面白かった。
読書歴としていろんな本が紹介されているのも
うれしい。
 
 
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166-177:最近読んだ漫画

2023-08-02 17:22:21 | 23 本の感想
小西明日翔『春の呪い〈1〉』
 
「すごく好きな漫画家さん」として友だちに勧められたのだけど、
『来世は他人がいい』もあわなかったので、
私とは相性が悪いみたい。

 『御社の不倫の件~絶対に別れさせます~(1)~(3)』
 
こうやって外注して社内のトラブルを解決するより、
クビにしたほうがメリット多そう……。
 

 『こっち向いてよ向井くん(1)~(2)』
 
「アラサー独身女子もの」のフォーマットを男性でやった、
という書評家の方の分析はなるほどね~という感じだった。
登場する女性たちが、向井くんから見た
「アラサー独身女子もののヒロインたち」なのだろう……
 

青木朋『天上恋歌~金の皇女と火の薬師~〈1〉』
 
「架空の中華風の国」ではなく、実在の「北宋」を舞台にしており、
ヒロインも「金」の姫。
過去の著作を見る限り、作者さんは本当に中国史が好きな方のよう。
少女漫画脳で「好きな人がいるから結婚できない」というヒロインに、
「政略結婚って仕事じゃん」という縁談相手の皇子、よかった。
そう、政略結婚は色恋関係なしの仕事なんだよ。

野上武志 『はるかリセット〈1〉』
 
漫画でしか成立しない、何も起こらない話。
私も休むのが苦手だけど、そういう人はきっと多くて、
こういう話にも需要があるのかも。
 
 
 『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~〈1〉』
 
面白くなりそうで、ならない。
シリアスな要素とギャグの要素が1コマに同居していることに違和感がある。
これは原作からそうなのか、コミカライズにおける処理の問題なのか。

橘オレコ『プロミス・シンデレラ〈1〉~〈3〉』
 
微妙に不快な要素が多くて「好き!」と言い切れないのだけど、
続きが気になる。
男子高生、かわいいね。

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