金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

2008年版 年末のひとり遊び

2008-12-31 17:00:42 | 1年のまとめ
ようやく今日、仕事おさめ。
THE・仕事ナッシング生活への前奏といえる一年でしたが、
なんやかやで忙しく、常にヘロヘロ
友人に「仕事中毒、重症」と言われました。
仕事好きじゃないんだけど。

昨年同様、勤務地が市内のみだったので本がなかなか読めず、
仕事で読んだものをのぞくと今年読んだ本は141冊。
今年はヒマになってたくさん読めると思っていたのだけど、
全然そうじゃなかったなあ……。
それでは自分以外の誰の役にも立たない、
年末のひとり遊びを今年も!

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【一般小説】

①池波正太郎『鬼平犯科帳〈1〉~〈24〉』
②川上弘美『真鶴
③恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚

小説、あんまり記憶に残ってないなあ。


【随筆】
①黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん
②金子由紀子『わたし時間のつくり方
③大橋芳子『エプロンメモ

『窓際のトットちゃん』が1位ですが、
何度も読み返すような大好きな本というわけでもなく……
随筆は全体的にアタリの少ない一年でした。


【新書系】

①星亮一『奥羽越列藩同盟
②網野善彦・宮田登『歴史の中で語られてこなかったこと
③小谷野敦『帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて

仕事のために論説を読み漁るのが、いやでいやで仕方ない。
一回きりの原稿のために買うもんか!!って気分になる。
ふだんあまり仕事以外で読まない論説だけど、
興味だけに基づいて選んだものはたいていおもしろい。
来年は新書系を強化していきたいところ。

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ご訪問くださっているみなさま、今年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします


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141:甲田学人 『Missing11 座敷童の物語・完結編』

2008-12-31 16:49:53 | 08 本の感想
甲田学人『Missing11 座敷童の物語・完結編』(電撃文庫)
★★★☆☆

ラストへ向かって、伏線の回収が始まってます。
「これまでの怪異の根が同じ!」とか
「山の神と座敷童は同じもの!」とか、
「詠子の目的は!?」とか、
なにかものすごい秘密が明らかになったような
書き方なんだけど、初読時からなぜだかちっとも驚けず、
「ふーん……」という感想しか持てない……

摩津方はいいね。
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140:甲田学人 『Missing(10) 続・座敷童の物語』

2008-12-30 21:25:04 | 08 本の感想
甲田学人『Missing(10) 続・座敷童の物語』(電撃文庫)
★★★★☆

登場人物がいつまでも同じことで悩んでたりするため
飛ばし読み&斜め読みしちゃってるところも多いんですが、
この巻は最後でイイヨイイヨーになりました。
武巳、やるじゃないか。

少女ばかりを寄生先に選ぶ摩津方が変態っぽく、
少女の姿をした摩津方と武巳という取り合わせに
取り合わせになにやらときめく。
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139:甲田学人 『Missing 9 座敷童子の物語』

2008-12-30 21:05:00 | 08 本の感想
甲田学人『Missing 9 座敷童子の物語』(電撃文庫)
★★★☆☆

怪異に巻き込まれて相談に来る女の子が
みんな同じタイプに思えるんだけど、気のせい?
感染しやすいタイプとして意図的に設定されているのか
キャラクター設定のクセなのか、判断しづらいところ。
レギュラーメンバー以外の女の子の登場人物は、
なんだかみんな同じ人物のようであとから思い出すと
印象が混じりあって区別がつかないんだなあ。

亜紀があやめに苛立つシーンが出てくるとわくわく
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138:甲田学人 『Missing〈8〉生贄の物語』

2008-12-30 12:38:32 | 08 本の感想
甲田学人『Missing〈8〉生贄の物語』(電撃文庫)
★★★☆☆

空目から初めて協力の要請があったにもかかわらず、
秘密を抱え込んだり、無力な自分を自覚したりで、
行動をともにしつつも
気持ちの上での齟齬を抱える仲間たち。
過去の因縁が明らかになったり、
詠子の目的が暗示されたり、
壮大な物語が続きそうな気配を漂わせつつ、
「生贄の物語」単独ではやや物足りない巻でした。

表紙は俊也だけど、結局彼だけは主役の巻が
最後までなかったような?
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137:甲田学人 『Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編』

2008-12-30 12:26:42 | 08 本の感想
甲田学人『Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編』(電撃文庫)
★★★☆☆

自分のことを「番犬」って表現しちゃう俊也は何なの?
主従に似た空目との関係が不可解。というか不愉快。
入れ込む理由がよくわからないし、
そもそも空目が俊也を友だちだと認識してるかどうかも
怪しく、このふたりの関係性を
「きんもー☆!」と思っちゃうわたしは
どうがんばっても、腐女子的な楽しみを手にすることは
できないようです。

聡子お姉ちゃんに関する謎はこの巻で判明。
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136:甲田学人 『Missing〈6〉合わせ鏡の物語』

2008-12-27 21:06:57 | 08 本の感想
甲田学人『Missing〈6〉合わせ鏡の物語』(電撃文庫)
★★★☆☆

読んでて痛いのと気持ち悪いのと薄気味悪いのとで、
インパクトは大きめ。
ホラーの怖さというよりは、スプラッタ的な恐ろしさ。
目に鏡が刺さるとか、顔が切断されるとか、
字面を追ってるだけでも痛いから勘弁してください!
合わせ鏡のモチーフで、『地獄先生ぬ~べ~』を思い出した
ジャンプ育ちなわたし。

翠川しんさんのイラストは、モノクロでは
昔のCLAMPみたいな画面のうるささがあって
好きじゃないのだけど、カラーはきれいで上手だなあ。
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135:甲田学人 『Missing〈5〉目隠しの物語』

2008-12-27 20:59:28 | 08 本の感想
甲田学人『Missing〈5〉目隠しの物語』(電撃文庫)
★★★☆☆

空目のことがいまいち好きになれないせいか、
彼の原体験に関わる「そうじさま」についても
興味が持てず……
しかし子どもの幽霊とか妖怪って、
大人のそれよりなんとなく怖い。
自制がきかない、ルールを知らない子どもに対する
恐怖に基づいているのかもしれないけれど。

例にもれず、コックリさんは小学生のとき
静かにはやっていたなあ。
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133・134:甲田学人 『Missing〈3〉・〈4〉首くくりの物語』

2008-12-25 19:30:34 | 08 本の感想
甲田学人『Missing〈3〉首くくりの物語』(電撃文庫)
甲田学人『Missing〈4〉首くくりの物語・完結編』(電撃文庫)
★★★☆☆


オカルトとかホラーの怖さじゃなくて、
「首くくり」のイメージの気持ち悪さだけが印象的。

稜子のお姉ちゃんは聡子じゃなかったっけ?
と言う疑問は他の巻で解決されていたのかどうか、
すでに記憶があいまいです。

稜子と武巳が気まずくなっているのが、
なぜだかいまいちよくわからないんだけど……。
武巳、今までほかの3人にないがしろにされてても
けろっとしてたじゃないか。
今回に限っていつまでも引きずっているのが謎。

電話相手にお辞儀しちゃう芳賀が、意外にキュート
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132:甲田学人 『Missing2 呪いの物語』

2008-12-23 18:27:51 | 08 本の感想
甲田学人『』(電撃文庫)
★★★★☆

シリーズ中、この2巻がいちばんおもしろいと思う。
ホラーとミステリーと青春群像劇が
ちょうどいい割合でブレンドされててね。
3巻以降は失速の印象だけれど、
一度読んですでにストーリーがわかっていても
作中世界に引き込んでいく力がある。

今年中に全巻再読し終えたいのだけど、できるかな~。
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