金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

77:久世番子 『よちよち文藝部』

2018-10-31 20:17:52 | 18 本の感想
久世番子『よちよち文藝部』(文藝春秋)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

名前しか知らない超有名文豪と名作を
学びながらも爆笑の文藝コミックエッセイ

読んでなくても大丈夫!
学生時代、文学史が苦手だった人も、文豪の名作に挫折しまくっている人も
「よちよち文藝部(略してよち文)」に入部すれば無問題!
文学初心者の番子さんを部長に、日本文学・文豪の故きをテキトーに温ね、
新しきを知ったかぶる「よち文」の活動をコミックエッセイに。

太宰、漱石、中也、賢治、谷崎…といった超有名文豪とその作品の
魅力や驚きのトリビアを、番子部長と担当部員が
よちよちした取材と緻密な妄想で語り倒します。

「この文豪、結婚してたの!?」「主人公の名前がエロ老人!?」
「れもんっていうよりバナナって顔よね~」などなど、
名前しか知らない超有名文豪と名作を学びながらも爆笑できる
新しい文藝コミックエッセイです! 描き下ろしも多数収録。

**************************************************

漫画。
文芸誌に掲載されているときに何編かは既読。

中島敦がリア充だったということに、
わたしも裏切られたような気分でいっぱい!!
いやいや、どう見てもモテない陰キャの顔じゃん!!(失礼)

文豪入門といった感じの作りで、
文豪や作品について深く知らなくても楽しめ、
ある程度知識のある人はさらにおもしがれるはず。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おでかけの記10:Cafe comme ca

2018-10-30 16:48:50 | おでかけの記
昔、名古屋駅でここのサンプルを見て
「おいしそう……でもお高いんでしょう??」
と通りがかるたびに憧れの気持ちをつのらせていたものだ。
実際、大きさの割に高いんだよね。
学生の身には、やや低めのお値段ででっかいケーキが食べられる
ハーブスのほうが現実的だったんである。

たまたまデパート商品券を持っていたときに
遭遇したので入ってみた。



モンブランといちじくのタルトをシェア。
タルト地がめちゃくちゃ好み。
どちらもおいしいけれど、個人的にはいちじくのタルトが
クリームとよくあっていておいしかった!
いちじく、単独で食べたときにはそんなに好きだと思わないんだけど
ケーキにするとたいそうおいしく感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

76:もぐら 『見とこ、行っとこ、トコトコ東海』

2018-10-30 16:25:06 | 18 本の感想
もぐら『見とこ、行っとこ、トコトコ東海』(JTBパブリッシング)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

県民性擬人化コミックで人気のもぐらが、
旅に出て、県民性をリアルに検証する、
コミック旅エッセイ第4弾。
笑いながら、歴史や地理も学べ、もちろん旅の案内書にもなるシリーズ。
今回は地理的にほぼ日本の中央にあり、
戦国時代にはまさに歴史の中心地でもあった「東海」へ。
個性的な独自の文化を築きながらも、関西・関東の分かれ目であり、
どちらの影響も色濃く受けるお土地柄。
四国でのんびり暮らすもぐらには、
それぞれ違った歴史・文化をもつ東海地方はどう映るのか?
世界遺産「白川郷」や「三保松原」も掲載。
もぐら独自の目線と、キャラ案内で
通常のガイドブックでは紹介できない奥深き東海エリアを案内する。

**************************************************

漫画。
「わざわざ県を疑似化する必要ないんじゃない?」
と思いながら読んでいたのだけど、
都道府県を擬人化した作品で有名な作者さんだったのか。
納得。

岐阜に県全体を表すイメージがないというの、
とてもよくわかる。
そして、他地方や近隣の県に対する感情も「あるある」だった。
三重を目的に手にとったので、三重がなかったのは残念だったけど、
おもしろかった。

以前、杜康潤氏のエッセイ漫画を読んだときにも感じたのだが、
漫画中の表現とか会話のノリが何か古い……というか
なつかしい感じ。
ある年代のはやりだったんだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おでかけの記9:円頓寺商店街

2018-10-29 20:30:09 | おでかけの記
最近名前をよく聞く円頓寺商店街へ。
自分の行動範囲のすぐ近くにあったのだけど、
そのことをずっと知らないままだった。
地図を片手に行ってみた。


いつも同じルートを行き来していたので
近くに川が流れているのも
初めて知った……


商店街は通りを挟んで2ブロック続いている。




間の交差点には、信長から秀吉やら。


平日の昼間だったけど、結構人がいた。
若い女の子も多かったし、近くの会社の人らしき人たちが
ランチに出てきていたりも。



商店街の中に円頓寺。
日蓮宗のお寺だそう。


最近、あちこちで工事してるね。


お昼は商店街の中の「BAR DUFI」で。
ハンバーグのランチセット880円。
おいしかった!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富山覚え書き2:富山市内

2018-10-28 18:39:17 | おでかけの記

宿泊先は、宇奈月温泉の老舗。
川端康成が来ていたそうで、写真や手紙が飾ってある。
部屋は広くて「温泉旅館!」という感じでよいのだけど、
わたしが過剰なサービスに慣れて神経質になっているのか、
スタッフが通りがかった宿泊客に
一様に挨拶をしないことが気になった。





夕食はコースに、地ビールをプラス。
ひとりのときは朝食も夕食もつけないんだけど、
人と一緒のときにはつけることが多い。
でも、今度からはなしでいいね、と決まった。



夕食のときは暗くてわからなかったけど、
朝食のときに見たホテルのレストランは
山のすぐ近くで眺めがとてもいい。



旅館を出て、車で新湊大橋へ。
海が近い。


外観の写真を撮るのを忘れてしまった。
橋の一部に歩ける場所がある。
この日は天気が悪かったので残念だけど、
晴れていたら景色がきれいだったかも。


ランチは富山駅前の「さかな屋撰鮮」。
海鮮丼、好きな魚が多くておいしい。



個人的には富山市内のメインだった図書館。





とてもきれい。
初めて行く図書館に足を踏み入れるとわくわく。


ラストは、「世界一美しいスタバ」らしい環水公園のスタバ。




話題のスポットで、なおかつ週末だったせいで混んでいた。
高速バスの時間も迫っていたので、テイクアウト。

しかし北陸って、距離的には近いはずなのに
新幹線でもバスでも、移動時間が変わらないのがつらい。
福井にも行きたいんだけど、往復7時間と考えると
ちょっと躊躇しちゃうんだよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

75:愛川純子 『セクシィ仏教』

2018-10-27 21:50:14 | 18 本の感想
愛川純子『セクシィ仏教』(メディアファクトリー新書)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

お釈迦さまの教えをわかりやすく伝える「仏教説話」は、
スキャンダラスな事件の宝庫だった! 
禁じられた初体験の悦びを、思わず仏さまに報告してしまう尼、
愛欲に身を焦がした末に鬼と化す僧・・・・・・。
煩悩に翻弄される人々を温かく見つめる、性愛の仏教説話集。
イラストは鬼才・田中圭一氏。

**************************************************

図書館で見つけ、
「『セクシー』と『仏教』の取り合わせって……?」
と興味を持って読んだ。
仏教説話から、性に関するエピソードを集めて
紹介したもの。
おもしろかった。
戒を破りながらもわりとあっけらかんとしている人物が
多いので、いやらしさをあまり感じない。

天台宗に「これは男色じゃないもんね!」といいながら
少年を毒牙にかける「稚児灌頂」という儀式が
あったそうだけど、そのマニュアルが生々しい……。
男女関係なく、子どもに手を出すのは気持ち悪いよ~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富山覚え書き1:富山峡谷

2018-10-27 21:48:49 | おでかけの記
名古屋から高速バスで3時間40分。
初の富山へ。
旅行のたびに思うのだけど、ただ座ってるだけなのに
長距離を移動すると疲れるのはなぜだろう。
同じ姿勢でいるから……以外の理由がある気がする。


富山駅からレンタカーで宇奈月温泉へ。
宇奈月駅にはハイカーらしき人たちがたくさん。

トロッコ列車で黒部峡谷へ行くよ。

車内のアナウンスが室井滋で、
彼女が富山出身だということを初めて知った。
だからエッセイの題名が『キトキトの魚』なのか。
(キトキトは富山弁で「新鮮」の意味)


碧の水と赤い橋のコントラストがきれい。

晴れていたらもっと美しく見えただろう。

万年雪(たぶん)。

ずっと曇っていて天気がよくなかったのだが、
終点の欅平に着く直前に雨が降ってきた……

そして、よく見たら雹だった!
「人食い岩」に避難。





めちゃくちゃ寒いけど、山に降る雨もまた
風情があってよし。


欅平を1時間ほど散策する予定だったのだが、
現地の人に止められて、急遽、列車を変更して
宇奈月へ。

10月中旬と下旬の境目くらいだったけど、
紅葉はまだうっすら……くらいで
絶景!というほどではなし。
みんな登山のために厚着してるんだと思ってたけど、
山の中はもう寒いのだった。
来年以降、この時期に峡谷に行く人は、
脱ぎ着できる上服を持っていくべし。

それにしても、山の雨にはよく泣かされているなあ。
宮崎の高千穂も、街中は晴れていたのに
山の中は大雨で
いちばん楽しみにしていた川下りができなかったのだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おでかけの記8:近所のカフェ

2018-10-26 19:16:56 | おでかけの記
居住地が特定できてしまうので、名前は伏せます。

ふだんめったに足を向けない方向にあるカフェ。
自宅の一部をカフェにしてるのかな??



平日だったので人も少なく、ゆったり本が読めた。
ロールケーキはデザインが店のコンセプトにあっていて、
ティーカップ&ソーサーも素敵。
混んでると思ってランチの時間を避けていったんだけど、
この日の様子だと
平日だったらランチタイムでも込み合うことがなさそう。

自宅の一部をカフェにしたお店って、最近よく見かけるけど、
採算を考えなくてもいい人がやっているからなのか
とても優雅な雰囲気があっていいよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

74:野村進 『千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン』

2018-10-26 18:58:40 | 18 本の感想
野村進『千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン』(角川oneテーマ21)
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

千年以上続く会社は、ここ日本にあった!

日本には創業100年を超える会社が、10万社以上ある。
驚くことに、日本以外のアジアの国々ではほぼ例がない。
なぜ日本にこれだけ老舗の企業が生き残ったのか?
大宅賞作家・野村進がめぐる、老舗企業の旅。

**************************************************

めちゃおもしろかった……!

わたしの読んだ新書のほうは品切れみたいだけど、
新潮文庫から出しなおしてるみたいなので、
興味を持ったらそちらをどうぞ。

100年以上続く老舗は他の国には少ない、としたうえで
その老舗たちが苦難を乗り越え、
それまでに培ってきた技術を応用して
時代の変化を乗り越えていく過程が紹介されていてわくわく!
金箔をつくる会社の技術が
携帯電話を作動させるのに欠かせないものになっていたり、
閉山した銅山が、質の良くない鉱石から鉄鉱石を製錬していた技術を生かして
廃棄された携帯電話から貴重な金属を抽出したり。
かつての渡来人から続く1400年以上の歴史を持つ「金剛組」の話なんて
本当に素敵だ。
おすすめ!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おでかけの記7:犬山と鵜飼。

2018-10-23 11:49:12 | おでかけの記
気になっていたけど、行ったり見たり読んだりしていないことを
どんどん実行していこう!
と思い立って、あれこれ消化しているところなのだけど、
「縁があったものの、実は一回も見たことがない」
ものの際たるものが

「鵜飼」

だということに気づいた。
長良川はずっと渡っていたのにね。

たまたま、名古屋近郊のおでかけスポットを探していたときに
犬山でも鵜飼をやっていることを知り、さっそく申し込み。
気付いたときには、夜は一か月先までほとんど満席という人気ぶりだったのだけど、
たまたま一日だけ行ける日が空いていた。

さて、犬山。
明治村には何度か行ったけど、犬山城近辺には
子供のころ行ったきり。
「城に登るのがしんどかった」という印象しかなかったのだけど、
ここはつい最近まで
「日本で唯一の個人所有だった」
というめずらしい城。

そして最近、どこもかしこも「インスタ映え」で売っているが、
城下町の「インスタ映えだんご」は雑誌で何回も見た。
岐阜の川原町と同様、最近おしゃれに開発されているらしい……
というのは情報として持っていたのだった。

名古屋駅から名鉄線で30分あまり。
「犬山遊園」で下車。


川沿いの道、とっても素敵。


噂通り、城下町はきれいに整備されている。
最近、街づくりの本を何冊か読んで、
こういう町おこしの事情を知ったのだけど、
ここもやっぱりまちづくり会社が入っている。


げんこつ飴風味?の「げんこつソフト」。

インスタ映えを狙ったキュートなソフト。
やっぱり、この手の店には若い女の子が列を作っていた。

同じ並びにあるものの、再開発の地区から外れたらしきエリアには
レトロでなつかしい店もいくつか。
見よ、この直球な店名!


川沿いに座っていると、
日が傾いてどんどん空が翳ってくるのがわかる。





日が落ちてから、まずは食事をしながらクルーズ。

後半の部は鵜飼。






思っていたよりも面白かった。
鵜飼って古墳時代にはすでに存在していたと聞いたことあるけど、
よくこんなことを思いついたものだ。
そして、労力と手間に見合った成果は得られていたのだろうか……。





屋形船を鵜飼船に寄せてすぐ近くで見られる時間もあり。
もう10月に入っていたので夜はかなり寒かったけど、
夏だったらとても気持ちいいだろうな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする