本の感想95:浜野卓也『15歳の肖像画』(ポプラ社)
★★☆☆☆
全体から立ちのぼる古臭さに、「昔の本だから仕方ない」と思っていたら、
刊行は2003年だった……。
他者との関係をテーマに十五歳の少女の日常を描いたお話なのだけれど、
女子中学生の一人称という形式に相当な無理を感じる。
消化しきれないエピソードが散在していて、散漫な印象も。
ひとつひとつのエピソードが表面的な部分にとどまっているので、
よけいにそう感じるのかもしれない。
美香のキャラクターや傘を交換するエピソードは好きだったのだけど、
うまく機能していない感じで残念。
★★☆☆☆
全体から立ちのぼる古臭さに、「昔の本だから仕方ない」と思っていたら、
刊行は2003年だった……。
他者との関係をテーマに十五歳の少女の日常を描いたお話なのだけれど、
女子中学生の一人称という形式に相当な無理を感じる。
消化しきれないエピソードが散在していて、散漫な印象も。
ひとつひとつのエピソードが表面的な部分にとどまっているので、
よけいにそう感じるのかもしれない。
美香のキャラクターや傘を交換するエピソードは好きだったのだけど、
うまく機能していない感じで残念。