金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大島真寿美 『羽の音』

2006-05-27 23:16:26 | 06 本の感想
本の感想106:大島真寿美『羽の音』(理論社)
★★★☆☆

最初に読んだのが小学生を主人公にした『空はきんいろ―フレンズ』だったので
トーンのちがいにやや戸惑ったけれど、
視点の冷静さは一貫しているかもしれない。
明確な理由もなく突然出社拒否をした姉と、なんとなく不登校を続ける主人公。
もやもやとした、ストレートにはいかない日常と、そこからの脱却を描いた物語。
なんとなく、切りつけてくるようなイメージの文章。
主人公とミキオの関係がどうもいまいちわからなかったり、
姉を出社拒否と婚約破棄に追い込む透樹の存在感が
薄いような気がしたりするのだけど、
大事件が起こるわけじゃない、だけど叫び出したくなるような切羽詰った感じは
理解できるような気がする。
主人公……高校生にしてはずいぶん乾いてますね。
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映画:『秘密の花園』

2006-05-27 23:15:02 | 映画の感想
映画の感想:『秘密の花園』(アニエスカ・ホランド 監督)
★★★★★

ときめきがとまらない……!!
レンタルしてきたんですが、調べてみたら690円で買えるってんで即購入
100分でまとめているので、前半の展開がかなりはっしょってたり、
アレンジ部分が多かったりするのだけど、庭の映像も美しくてよかった~!
メアリがコリンを叱りつけるシーンが好きなのだけど、そこもばっちり。
メアリがどんどん可愛くなっていくのです。衣装もいいよね。
原作に比べて出番の減ったマーサも可憐。
恋愛色がやや濃くなっていて、コリンがメアリにプロポーズしたり
夜這いかけたり(?)ヤキモチやいたり。
(三角関係というには、ディッコンの存在感が薄いのが残念だったけど)

個人的にはおじさんを年配の気難しげな男性でイメージしていたので、
ロン毛の気弱そうな外見にびっくりしました。
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