本の感想106:大島真寿美『羽の音』(理論社)
★★★☆☆
最初に読んだのが小学生を主人公にした『空はきんいろ―フレンズ』だったので
トーンのちがいにやや戸惑ったけれど、
視点の冷静さは一貫しているかもしれない。
明確な理由もなく突然出社拒否をした姉と、なんとなく不登校を続ける主人公。
もやもやとした、ストレートにはいかない日常と、そこからの脱却を描いた物語。
なんとなく、切りつけてくるようなイメージの文章。
主人公とミキオの関係がどうもいまいちわからなかったり、
姉を出社拒否と婚約破棄に追い込む透樹の存在感が
薄いような気がしたりするのだけど、
大事件が起こるわけじゃない、だけど叫び出したくなるような切羽詰った感じは
理解できるような気がする。
主人公……高校生にしてはずいぶん乾いてますね。
★★★☆☆
最初に読んだのが小学生を主人公にした『空はきんいろ―フレンズ』だったので
トーンのちがいにやや戸惑ったけれど、
視点の冷静さは一貫しているかもしれない。
明確な理由もなく突然出社拒否をした姉と、なんとなく不登校を続ける主人公。
もやもやとした、ストレートにはいかない日常と、そこからの脱却を描いた物語。
なんとなく、切りつけてくるようなイメージの文章。
主人公とミキオの関係がどうもいまいちわからなかったり、
姉を出社拒否と婚約破棄に追い込む透樹の存在感が
薄いような気がしたりするのだけど、
大事件が起こるわけじゃない、だけど叫び出したくなるような切羽詰った感じは
理解できるような気がする。
主人公……高校生にしてはずいぶん乾いてますね。