本の感想94:重松清『トワイライト』(文藝春秋)
★★★★☆
わたしの中では、重松清といえば「大人の悲しさ」を描く作家。
『エイジ』も大好きなんだけど、小中学生よりも大人のやるせなさを描いた小説に
パワーを感じる。
リストラやDV等、エッセンスとしてはもはや定型なのかもしれないけれど、
エピソードの使い方がうまくてあっという間に読了。
大阪万博があったころ、わたしはまだ生まれていないし、
どちらかといえば主人公たちを傷つける「若い人」なんだろうけれど、
ノスタルジーや「現在」のむなしさは想像できる気がした。
希望は残り、前向きなラストを迎えるけれども、
生きていくこと、生活することの悲哀が胸に残る。
「淳子の勤め先って、うちの会社がモデル?」とちょっとドキドキしました。
★★★★☆
わたしの中では、重松清といえば「大人の悲しさ」を描く作家。
『エイジ』も大好きなんだけど、小中学生よりも大人のやるせなさを描いた小説に
パワーを感じる。
リストラやDV等、エッセンスとしてはもはや定型なのかもしれないけれど、
エピソードの使い方がうまくてあっという間に読了。
大阪万博があったころ、わたしはまだ生まれていないし、
どちらかといえば主人公たちを傷つける「若い人」なんだろうけれど、
ノスタルジーや「現在」のむなしさは想像できる気がした。
希望は残り、前向きなラストを迎えるけれども、
生きていくこと、生活することの悲哀が胸に残る。
「淳子の勤め先って、うちの会社がモデル?」とちょっとドキドキしました。