金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

272-273:最近読んだ漫画

2020-12-30 20:47:40 | 20 本の感想

映画はおもしろかったけれど、わたしは別に
キャラ萌えしていたわけじゃなかったんだな、と気づいた。

昔つきあっていた相手との記憶なんて、 一片たりとも残さず、まっさらに消したい過去でしかないのだが……
 
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271:永井路子 『闇の通い路』

2020-12-20 13:22:32 | 20 本の感想
永井路子 『闇の通い路』 (文春文庫)

【Amazonの内容紹介】

築地の破れめから往きあう隣家の人妻との密通が
幕府をゆるがす事件に。
平安末期から鎌倉期の人間模様をいきいきと描く
魅力の八篇

********************************
 
あ~~!! 
もう『鎌倉殿の13人』が楽しみすぎて
頭がおかしくなりそう!!
……なのだけど、まだまだ一年以上先なのよね……。

というわけで、昔読んだ永井路子の名前も憶えていない
短編を探して読んだのがこの本。
結果的には、この本に探していた話はなかったんだけど、
なかなかよかった。
☆が平安もの、★は鎌倉もの。
平安ものふたつは、もやもやしてすっきりしない。

「お告げ」☆
お告げにすがった女の運命は。

「その眼」☆
名国司と名高い男の裏の顔。

「わが殿」★
牧の方の兄・牧宗親の話。
マニアックすぎるところにスポットライトを
あててくれる永井先生、好き!!

「重忠初陣」★ 
畠山重忠はできすぎたイケメンなんだよな!
どこに出てきてもかっこいいじゃん!

「闇の通い路」★
邸の隣りあった御家人同士の間に起こった諍い。
不倫が思わぬ騒動に。

「猪に乗った男」★
「謀反」に到るまでの仁田忠常の人生。
まさか仁田忠常主役の小説があろうとは。

「雨の香り」★
吾妻鏡に記載された小事件をもとにした話。
タイトル通りのしっとりとした、
ちょっとエロスも感じる短編。

「宝治の乱残葉」★
好き!
身分違いのひそかな、叶わぬ恋。いいねえ。

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268-270:瀧波ユカリ『あさはかな夢みし〈1〉~〈3〉』

2020-12-11 20:16:19 | 20 本の感想
瀧波ユカリ『あさはかな夢みし(1)~(3)』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

時は平安時代、京の都に一人の姫君がおりました。
現実世界(三次元)の殿方に全く興味がなく、
明けても暮れても草紙を読んでは妄想妄想。
そんな腐りきった平安女子を更生させるべく
一人の舎人(召し使い)がやって来た。
はたして姫君は人並みの恋愛、結婚を叶えられるのか!? 
『臨死!! 江古田ちゃん』で現代社会に
痛烈な風刺とユーモアを炸裂させた瀧波ユカリの最新作。
ヒトなんて、今も昔もあさはかだもの。

***********************

2巻までは文句なしに面白かった。
ちゃんと平安時代の風俗について勉強して、
そのうえでくずしているのがわかるし。
ただ、実在の人物を登場させたのがよくなかったのか、
史実に沿おうとした結果なのか、
3巻は迷走していた感。
でもツンデレ尊子さまにはときめいちゃう。

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265-267:松田奈緒子『重版出来〈13〉~〈15〉』

2020-12-11 20:13:03 | 20 本の感想

【Amazonの内容紹介】

新展開! 編集長交代で、心を波乱が襲う!
 「バイブス」編集長の交代により、新編集長となったのは 
少年誌で多々のヒット作を生み出し、雑誌を立て直した男。 
しかし内実は、漫画家をコントロールして
才能を食い潰す人間だった。 
心はその新編集長・相川の指令で 相川が連れてきた
超売れっ子少年誌作家を担当することになり、 
新連載を立ち上げることに。 
しかし相川に依存する漫画家と相川新編集長との間で、 
心の仕事には試練しかなく…!?

***********************

知らないうちに13巻から積んだままになっていた。
特に15巻はストレスフルな展開が続き、緊迫感あり。
確かに「カリスマ編集者」と持ち上げられている人でも、
たまたまいくつもの要素が重なってヒットしただけで、
編集者の力と言い切れないところはある。
実際、ヒットしなかった担当作もいっぱいあるわけだし。

中田くんに関しては不穏な状態が続きますな。

 
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260-264:最近読んだ漫画

2020-12-07 23:39:10 | 20 本の感想

キャンプの楽しさは伝わってくるし、ごはんもおいしそうなんだけど、 
ヒロインの好感度の低さがすごい! 
これ、男性読者だったら、お色気演出と 
「主人公に懐いてくる」という点で 
欠点をカバーできるんだろうか……。 
こうでもしないと話が動かないという
作劇上の必要性はわかるんだけど、
初対面から距離感を間違えている、
絶対に近づかないほうがいいタイプの
 女の子にしか思えなかったよ……
 


絵柄の癖がかなり強くて、飯ものなのに
料理が全然おいしそうに見えないのは致命的では……
と思ったけれど、自分で作るワクワク感、楽しさは伝わったよ。
ヒロインはじめ人物の絵が安定せず、キャラ立ちもいまいちで
読んでいてよけいな心配をしてしまうんだけど、
巻数が出ているのでおそらくそこは克服されたのだろう。




作者さんのこと、全然知らないんだけど、
ストーリー展開とキャラの立て方に安定感があって
安心して読んでいられる。
設定にいろいろとツッコミどころはあるんだけど、
それをマイナスに感じさせない総合点の高さ。
おもしろかった。


少女漫画らしいかわいらしさ!
ストーリーに引力がないのだけど、
一話ごとの読み切りとして考えれば
すっきりまとまっていてよいのでは。
パッケージはなんだか微妙なエロさを感じさせるんだけど、
2巻まで読んだ限りエロ要素はほぼなし。
可愛い。

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253-259:最近読んだ本

2020-12-05 16:45:06 | 20 本の感想
★★★☆☆

部屋着はいらない、というの、よくわかる。
パジャマか外出着のどちらかでいることが多く、
「部屋着」を使いこなせない。


ほぼ日刊イトイ新聞 『ほぼ日手帳公式ガイドブック2020
★★★☆☆

分厚いのがイヤなのと、紙質が好きじゃないのと、
方眼のラインが濃すぎるのとで、
ほぼ日手帳を使うことはないのだけども、
人の使い方を見るのは好き。


ブレット・ブルーメンソール 『1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣
★★★☆☆

もらいもの。
「いろんな自己啓発本に書いてあることを集めてみました!」
という感じ。ボリュームはある。
しかし、多ければいいってもんじゃないな……。
コンパクトにまとめたものには、それなりのメリットがある。


 『古今和歌集』

紀貫之も清原深養父も、やっぱりすごいんだな! 
というのが 歌集全体を通して読むとわかる。
単独じゃわからない。

 

【以下、蔵書整理のため再読】

 スズキダイチ『ヒロイック・コンプレックス』

 瀧山幸伸『一度は行ってみたい 街並発見』

 藤原美智子『美しい朝で人生を変える』

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252:倉本一宏 編『古事談 ビギナーズ・クラシックス』

2020-12-05 16:00:28 | 20 本の感想
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

清少納言・藤原道長・安倍晴明…… 
想像を絶する貴族社会の奇譚・逸話が満載 

鎌倉時代初め、源顕兼により編修された『古事談』は、 
王道后宮・臣節・僧行・勇士・神社仏寺・亭宅諸道の 
6巻から成る説話集。 
後続の『宇治拾遺物語』『古今著聞集』にも
大きな影響を与えた。 
好色譚「称徳天皇が道鏡を愛した事」から始まり、 
貴人の逸話や故実・奇譚・霊験譚まで、 
王朝社会の多彩な説話が満載。 
清少納言・藤原道長・平将門・安倍晴明も登場。 
70話を厳選し、原文・現代語訳と書き下し文に
解説を付した決定版!

***********************

ビギナーズ・クラシックシリーズの新刊。
紙書籍で購入。

しょっぱなから称徳天皇の自慰という下ネタ全開な
トピック。
しかしながら、本としての作りは
このシリーズにしてはかなりお堅い印象。
説話はいろいろと人物や背景の説明が必要になるのも
あるだろうけれど、いろんな説の紹介や、
小右記や江談抄といった元ネタとなった書物との
内容の比較など、「かっちり」してる。

古事談をまとめたとされる源顕兼が、注として
「この設定、おかしくない?」「間違いじゃない?」
とツッコミ入れているのがおもしろい。

「行く」を「ゆく」と読むか「いく」と読むかは、
地方による違いだったのか。知らなんだ。

このシリーズの表紙、読む前に見ると
わけがわからなくてシュールなんだけど、
本編に出てきたアイテムがちりばめられていて
おもしろいね。

【メモ】
・道長から頼通への相続は
「藤原氏の成立以来、嫡子が後を継いだはじめての事例」。
P.102 

・法住寺合戦「法皇や天皇そのものが攻撃目標となり、
完敗したという点で、日本史上、画期的な意義をもつ戦い」P.240

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251:河村恵利『時代ロマンシリーズ15 西の京墨流し』

2020-11-29 22:19:11 | 20 本の感想
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

室町時代、大内文化が花開いた西の小京都・山口。
その西の京で繰り広げられた大内義興の
ピュアな恋と骨肉の争いを描く。 

***********************

『西の京墨流し』大内義興とその妻、大内家の争い、雪舟
『逢坂の関』名古屋山三郎と茶々

大内家についての知識がほぼ皆無なので、
(治めていた周防の文化的なレベルが高かったことと、
 義隆が陶晴賢に討たれたことくらいしか知らん)
表題作はなかなか人物関係やストーリーが
頭に入ってこなくて困った。
しばらくしたらもう一度読み返そう。

このシリーズの雰囲気、
「ロマン」だの「ピュア」だのいう
カタカナのもたらすイメージと
全然あってない気がするんだけど、
何とかならなかったんだろうか……。

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250:藤本タツキ『チェンソーマン〈9〉』

2020-11-29 21:07:29 | 20 本の感想
藤本タツキ『チェンソーマン 9

【Amazonの内容紹介】

先の戦いで多くの仲間が傷つき、命を落とした――
迫り来る銃の悪魔との決戦を前に、アキの心は揺れる。
マキマが明かす、銃の悪魔をめぐる驚愕の真実、
アキが見た“最悪の未来”――
全てが重なる時、悪夢のような運命が
デンジたちを蹂躙する…!!  

***********************

ねえ、なんでこういうことするの??
なんでなんで!?!?

前巻も気が狂いそうなわけのわからなさだったが、
この巻では作者に恐怖を感じた……。
いまだに少年ジャンプに連載ということが信じがたい。

好みとかいう問題じゃないので★はつけられないよ!

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249:八條忠基『有識文様図鑑』

2020-11-27 19:54:09 | 20 本の感想
八條忠基『有職文様図鑑
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

「ヤベェ本」としてSNSで大ブレイクした
『有職装束大全』の著者による、
読みやすく、面白く、ためになる文様入門書。
豊富な写真と確かな知識に裏打ちされた
文様の奥深き世界へようこそ。

***********************

京都に行く前に読んでいた文様の本はこれ。

図鑑なので一気に読むタイプの本ではなく、
ぱらぱらめくったり、目的をもって調べたりするのに
よいのかも。
朽木形もそうだけど、
「本当にこれがいいと思ってたの? 本気??」
と思うような文様、結構あるな……。

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