金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

149-161:最近読んだ漫画

2023-06-25 16:55:04 | 23 本の感想
 早坂啓吾『サバエとヤッたら終わる〈1〉~〈3〉』
 
エロ&ラブコメ。
下ネタが結構ストレートなのにもかかわらず、
あまり不快を感じさせないのは、
作者さんのバランス感覚がいいのだろうな。
サバエ、主人公のこと好きじゃん……と思うと
そのキャラ作りがいじらしいのであった。
 
 
 東村アキコ『雪花の虎〈1〉~〈3〉』
 
連載時から、読みもしないで
「今ごろ上杉謙信女性説かよ……」
と思って斜めに見てて、すみませんでした。
まだ3巻までしか読んでいないけれど、
おふさげを入れつつも、
真面目に歴史物をやろうとしているのがわかるし、
おもしろかった。

『推しが武道館いってくれたら死ぬ〈1〉~〈3〉 』
 
1・2巻は再読。
3巻も可愛かった。
コメディだから深刻にはならないんだけど、
「そこまで推しのために生活を犠牲にせんでも……」
という感想は持ってしまうので、
主人公(ファン)とアイドルがともに女性だというのが
よいバランスだと思った。
異性になると、もっと生臭い方向にいっちゃうからね……。
 

 
 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 〈9〉~〈12〉』
 
8巻からちょっと間を開けただけで、
さっぱり話がわからなくなってる……。
「あ、ジャンヌ・ダルクの時代だったのか!」
と驚くくらいに、世界史の知識がない状態で読んでいたけど、
ちょっとだけ当時の世相がわかってきた。
宗教自体が悪だとは思わないけれど、
政治や利権が絡んでいるから余計に引っ込みがつかなくなって
陰惨な殺しあいになってしまうんだよね……。
相変わらずヒロインに容赦ない展開だったけれど、
ハッピーエンドと言えるムードで終わってホッ。
 

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148:朱野帰子『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』

2023-06-20 21:08:06 | 23 本の感想
朱野帰子『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』
 
【Amazonの内容紹介】
 
直木賞を受賞すると三年余命が縮まる。
そんな研究結果があることを知っていますか?
急に売れてしまった作家はストレスフルな変化を迫られ、
ときに危険な状況に陥ります。
どのようにサバイブしたらいいのかを本書ではお伝えしていきます。
(後略)
 
****************************************
 
作者さんの Twitter をフォローしていて、
技術書として本を作る過程を垣間見、
面白そうだなと思って買った同人誌。
私が買ったのはkindle版。
 
少し前に、同じくフォローしていた作家さんの一人が
直木賞を取った後でかなりストレスフルな事態に陥ったらしく、
病んだ感じになっているのを見ていたし、
別の作家さんはメディアミックスでトラブルがあったらしく
ネガティブ発言を連発していた。
たとえよいことであっても、大きな変化がストレスになるというのは
作家以外の職業でも同じ。
ただ、会社勤めの場合は、ロールモデルがある場合が多いので
変化による影響についてある程度予想が立てられるけど、
作家に限らず、ごく個人的な、ロールモデルが少ない職業だと、
受け身が取れずに苦しいのだろうね……。
 

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147:三谷幸喜『清須会議』

2023-06-20 20:56:00 | 23 本の感想
三谷幸喜『清須会議』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
信長亡きあと、清須城を舞台に、歴史を動かす心理戦が始まった。
猪突猛進な柴田勝家、用意周到な羽柴秀吉。
情と利の間で揺れる、丹波長秀、池田恒興ら武将たち。
愛憎を抱え、陰でじっと見守る、お市、寧、松姫ら女たち。
キャスティング・ボートを握るのは誰なのか?
五日間の攻防を「現代語訳」で綴る、
笑いとドラマに満ちた傑作時代小説。
 
****************************************
 
先輩から借りた本。
以前見た映画版が間延びしていて、いまいちの印象だったのだけども、
小説版は面白かった。
たくさんいる登場人物それぞれの心理を明らかにして
事態が展開していく構成にするには、
やはり映像ではなく文字情報の方が有利なのだな。
殺されたイノシシのインタビューまであったのは笑った。
 
松姫の思惑がオチになっているのだけども、
史実とされていることとは異なり、
松姫を「信忠の妻で三法師の母」としたのは
このオチのためなのか~というのがわかってしまうと
ちょっと興ざめ。
 

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141-146:最近読んだ漫画

2023-06-16 21:50:38 | 23 本の感想
 さもえど太郎『Artiste(アルティスト)〈2〉・〈3〉』
 
1巻の内容を部分的にしか覚えてないのだけども、
チームものの面白さが加わってきた。
謝罪は、する側が自分の気持ちの安寧のためにするものであって、
される側がそれを受け入れる必要がない、というの、
よくわかる。
謝られたって、何にもならないこともある。
音楽や美術が料理人の糧になっていくのもよかった。
 

 長田佳奈『つれづれ花譚』
 
「昔の日本」を武器にした漫画家さんなのだな。
当時の生活が興味深いし、
言葉に頼らない心情の描き方がとてもいい。

 D・キッサン『神作家・紫式部のありえない日々: 1』
 
web連載を追っているのだけど、コミック版でも再読。
面白いよ、好き!!!
 
 
 上山道郎『悪役令嬢転生おじさん(1) 』
 
Twitter版を読んでいたので、ところどころ覚えのあるエピソードも。
少年誌出身の漫画家さんであるせいか、乙女ゲーのイケメンたちが
全く女心をそそらないキャラデザインで、笑ってしまう。

 

 瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯 (1) 』
 
年々、甘すぎるものに抵抗を覚えるようになってきて
(甘いものは好きなのに)、
めんつゆは使わなくなってしまった。
でも便利だよね、めんつゆ。
意外に女の子どうしの絡みがメインでよい。
「丁寧な暮らし」女子の十越さんも、
嫌な感じがなくて絶妙なバランス。
 

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140:永井紗耶子『大奥づとめ よろずおつとめ申し候』

2023-06-16 21:18:44 | 23 本の感想
永井紗耶子『大奥づとめ: よろずおつとめ申し候』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
上様の寵愛こそすべて、とは考えなかった女性たちがいた。
御手つきとは違い、昼間の仕事に励んだ「お清」の女中たち。
努力と才覚で働く彼女たちにも、人知れず悩みはあって……。
里に帰れぬ事情がある文書係の女、お洒落が苦手なのに衣装係になった女、
大柄というだけで生き辛い女、負けるわけにはいかぬが口癖の女。
涙も口惜しさも強さに変えて、潑剌と自分らしく生きた女たちを描く傑作。
 
****************************************
 
以前読んだ『帝都東京華族少女』があまり好みでなく、
追いかけていなかった作家さんなのだけども、
これはよかった。
さまざまな出自で働く大奥の女たちの連作短編集で、
それぞれの生き方や考え方の変化を読ませながら、
大奥のシステムや行事、仕事を見せていく。
軽く読めて、誰も傷つけないハッピーエンドが心地よい。
 

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おでかけの記:ムガルパレス3号店

2023-06-12 21:21:39 | おでかけの記

忙しすぎる3週間を乗り越え、友だちとディナー。

初めて行った、名古屋駅近くのムガルパレス3号店。

レディースセット。

これにサラダ・パパド(インドのおせんべい)・飲みもの・デザートがついて約1700円。

カレーとナンは、たくさん種類がある中から選べる。

私は海老のカレーとバターチキンカレー、チーズナンをセレクト。

ナンはチーズたっぷりで、ボリューム満点。

サラダとおせんべいを先に食べたせいで、

プレートの半分も食べないうちに、

「おいしい~! なのに、もう食べられない~!!」

という状態になってしまった(友だちも同様)。

持ち帰り用の容器をもらえたので、半分は翌日のお昼ごはんに。

 

本格インド料理らしく、日本人だけでなく、インドの方らしきお客さんもたくさん。

平日の夜にかかわらず混んでいた。人気なのね~。

チーズナンがとてもおいしかったので、

今度は別のカレーにチャレンジしてみたいな。

おすすめ。

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株主優待の記録(2023年5月)

2023-06-03 13:51:59 | 株主優待の記録

5月は現物で来たのは一つだけ。

(ポイントで来てるやつは未確認)

 

5月4日くらい

カネ美食品 セレクトグルメ配達便(3000円相当だそう)

 

■画像なし

5月31日

コメダ珈琲店

コメカ1000円分

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139:杉本苑子『竹ノ御所鞠子』

2023-06-03 13:11:35 | 23 本の感想
杉本苑子『竹ノ御所鞠子』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
修善寺で討たれた鎌倉幕府二代将軍・源頼家の子として生まれた姫・鞠子。
人里離れた竹ノ御所で母とともに慎ましくも安らかに暮らし、
人がみとれるほどに匂やかで、涼やかな声の持ち主へと成長していく。
異母兄弟は政争に巻き込まれ、儚い命を散らすなか、
鞠子は女であるがゆえに難を逃れたと思われた。
しかし、尼御台政子から書状が届き、
北条氏らが繰り広げる非情な権力抗争の波に弄ばされる。
悲運の姫の数奇な運命を描く歴史長篇。
 
****************************************
 
えーん、最悪!!
後味が悪すぎる~!!
 
父を殺され、敵の嫡男の側室になった刈藻と、
その娘で同じく父を殺され、親子に近いほど歳の離れた子供と
結婚させられるために家族を惨殺される鞠子。
どこまで行っても不幸な二人。
 
竹ノ御所に別の夫と子供がいたというのは、この作品のオリジナル設定だが、
これが鞠子を幸せにしたのかどうか……。
政略のために、娘ざかりのときに誰にも嫁がされず、
十六歳も下の子供に嫁いで産褥死するのも哀れだが、
夫との幸せな生活をぶち壊されだけにとどまらず、
夫と子供を目の前で殺されるのが幸せだったとも思えない。
政子も三寅も嫌なやつで、救いがない。
 
政治的に使える鞠子が放置されるわけないと思うし、
下々の者に守秘義務という概念もなかった当時、
夫がいたら隠し通せるはずないだろうし、
「作家によって作られた悲劇」という感じはするのだが、
読んでいて打ちひしがれてしまった……。
 
三浦義村が娘を離縁した泰時にムカついているのと、
泰時が外面のいい冷酷な男なのは良かった。
いや、ストーリーとして酷すぎるのだが、
泰時は聖人君子であろうとしたものの
実際は邪魔なやつをどんどん消す男だったと思っているのでね……。
 
竹ノ御所の母は、若狭局説が有力なのだけれども、
本作では「木曾義仲女」、そして義高の母は巴という設定。
 
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