金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

2014年度版 年末のひとり遊び

2014-12-30 17:16:25 | 1年のまとめ
本を読む時間はたくさんあったはずなのに、
どうにも気にかかることが多くて本に集中できず……
という状態がずっと続いていた一年でした。
仕事関係の本の大部分は感想を書いてないものが大部分なので、
記録をつけたものだけのカウントになるけれども、
今年読んだ本は105冊。
映画は14本。
今年は仕事関係の本を読むことが多く、本を読んで
「うおお! 面白い!!」
と思うことがあまりなかったという印象。
好奇心が多くの方向に向かなくなったのは、歳のせいだろうか……
来年は広く、いろいろな分野の本を読みたい!

では今年も、わたし以外の誰の役にも立たない年末のシメを。

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【一般小説】


①貴志祐介『新世界より
②有沢佳映『かさねちゃんにきいてみな
③沢村鐵『警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結』シリーズ
④柚木麻子『王妃の帰還

『新世界より』は文句なしのナンバー1。
『王妃の帰還』は読んだときにはかなり面白くて★5をつけているのだけど、
時間が経ってみると★4の「一柳美結」の方が印象が強い。
「一柳美結」は最終巻の『シュラ』がまだ積読状態。楽しみ。
あと、『ダ・ヴィンチ・コード』は上巻だけなら面白かった。

【随筆】

①やなせたかし『わたしが正義について語るなら

今年も随筆はあまり読んでいなかった。
★4以上をつけたのは1冊だけ。

【新書・論説系】
①ニコラス・G・カー『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること
②小林雅一『クラウドからAIへ
③福岡伸一『生物と無生物のあいだ
④成田龍一『戦後日本史の考え方・学び方: 歴史って何だろう?

『ネット・バカ』はタイトルはよろしくないと思うんだけれども、
内容は非常によかった。
②~④は今となってはあまり印象がないのだけど、
読んだときには面白く感じていた模様。

【映画】

①『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
②『インターステラー
③『記憶探偵と鍵のかかった少女
④『エシュロン -対NSA網侵入作戦-

③④は地味だけど何か好きな映画。
『記憶探偵と~』は、納得いかなくてもやもやする部分もあるんだけれども。
『ブレードランナー』も、②~④と同じく★4をつけているのだけど
どういう話だったか思い出せない

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ご訪問くださっているみなさま、今年もありがとうございました。
このブログは、今後も、他人様にはまったく役に立たない内容のみで
構成されていく予定です。
来年もどうぞよろしくお願いいたします
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映画:『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』

2014-12-19 17:23:52 | 映画の感想
映画『ロード・オブ・ザ・リング / 王の帰還』(ピーター・ジャクソン監督)
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

冥王サウロンが創った邪悪な指輪を捨てるため、滅びの山を目指すフロドとサム。
彼らを道案内するゴラムはふと、スメアゴルと呼ばれていた遠い昔を思い出す。
川の底から光り輝く指輪を見つけた瞬間、彼の中で何かが変わった。
彼は友人を殺して指輪を奪い、村を追放されてしまったのだ。
それが今、フロドの首から下がっている指輪、"愛しいしと"との出会いだった…。
人間の国ローハンのヘルム峡谷で、サルマンの軍に打ち勝ったアラゴルンら4人は、
アイゼンガルドでメリー、ピピンと喜びの再会を果たす。
人一倍好奇心の強いピピンが無断で覗いたパランティアの石の中の光景から、
ガンダルフはサウロンがもう一つの人間の国ゴンドールを襲うつもりだと知る。
サウロンはゴンドールの王の末裔アラゴルンが現れたことを知り、
彼が王の座につく前にゴンドールを滅ぼそうとしているのだ。
ガンダルフはピピンをつれて愛馬「飛蔭」にまたがり、
ゴンドールの首都ミナス・ティリスへと向かう…。
ピーター・ジャクソン監督による大ヒットファンタジー3部作の第1章。
魔力を秘めた“ひとつの指輪”を手にしたホビット族の青年・フロドが、
闇の冥王・サウロンの追っ手を逃れながら、
サム、ピピン、メリーら仲間と共に指輪を破壊するべく旅に出る。

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小さい山場をいくつも用意しながらストーリーを進め、
きちんと盛り上げてきちんと締める、よい最終巻だった。
サムの献身に胸を打たれる。
どうしてそんなにフロドのために頑張れるのか謎なのだが。

ボロミアの父は最後までしょうもない男だった。
人間の愚かさを描こうとしているのだろうけど、
突出して愚かなので、ちょっと違和感があった。
ローハンの王セオデンは、ようやく王様らしい、
威厳のあるところを見せてくれて満足。


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映画:『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』

2014-12-16 20:16:26 | 映画の感想
映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(ピーター・ジャクソン監督)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

冥王サウロンが創った邪悪な指輪を捨てるため、滅びの山を目指すフロドとサム。
彼らを道案内するゴラムはふと、スメアゴルと呼ばれていた遠い昔を思い出す。
川の底から光り輝く指輪を見つけた瞬間、彼の中で何かが変わった。
彼は友人を殺して指輪を奪い、村を追放されてしまったのだ。
それが今、フロドの首から下がっている指輪、"愛しいしと"との出会いだった…。
人間の国ローハンのヘルム峡谷で、サルマンの軍に打ち勝ったアラゴルンら4人は、
アイゼンガルドでメリー、ピピンと喜びの再会を果たす。
人一倍好奇心の強いピピンが無断で覗いたパランティアの石の中の光景から、
ガンダルフはサウロンがもう一つの人間の国ゴンドールを襲うつもりだと知る。
サウロンはゴンドールの王の末裔アラゴルンが現れたことを知り、
彼が王の座につく前にゴンドールを滅ぼそうとしているのだ。
ガンダルフはピピンをつれて愛馬「飛蔭」にまたがり、
ゴンドールの首都ミナス・ティリスへと向かう…。
ピーター・ジャクソン監督による大ヒットファンタジー3部作の第1章。
魔力を秘めた“ひとつの指輪”を手にしたホビット族の青年・フロドが、
闇の冥王・サウロンの追っ手を逃れながら、
サム、ピピン、メリーら仲間と共に指輪を破壊するべく旅に出る。

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ローハンの王セオデンは一向に頼りがいのあるところを見せてくれないし、
アラゴルンに心惹かれるセオウィンにはなぜだか苛立ちを感じてしまう。
いまいち好感の持てない展開が多かったせいか
ちょっと間延びして退屈に感じられたところもあったのだけど、
ちゃんと盛りあげるところは盛り上げていて楽しめた。
きちんと緊迫感を感じる山場が作られているのがよい。

フロド&サム、メリー&ピピン、アラゴルン&レゴラス&ギムリ、
と旅の仲間は三手に分かれるわけだけれども、
特にアラゴルン&レゴラス&ギムリのパートは、絆が強まり、
チーム感が出てきてなかなか熱い展開。
長いだけあって、回想パートの挿入で
キャラクターの掘り下げを行っているのも良い。
ボロミアの弟と父が登場し、彼にも事情があったのね、とか、
家庭環境からしてああなるのも仕方ないね、とか思えるのであった。
アラゴルンのヒーロー感は相変わらずすごい。

気になるのは、敵方の方がちゃんと文明の利器で戦争しているところ。
人間側は弓矢に馬に剣、と割と原始的な戦争の仕方をしていて、
大型平気を開発している気配がないのだが、なんでだろう。
あと、ガンダルフとサルマンは、
すごい魔法使いみたいな持ち上げられ方をしているが、
実はあんまり役に立ってないよね……。
特にサルマンはエントに城塞を襲われたのに、
塔に引きこもってるだけでなぜ何もしないのか。
実は魔法って役に立たないんじゃないのか。



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映画:『ロード・オブ・ザ・リング』

2014-12-14 21:11:31 | 映画の感想
映画『ロード・オブ・ザ・リング』(ピーター・ジャクソン監督)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】
ピーター・ジャクソン監督による大ヒットファンタジー3部作の第1章。
魔力を秘めた“ひとつの指輪”を手にしたホビット族の青年・フロドが、
闇の冥王・サウロンの追っ手を逃れながら、
サム、ピピン、メリーら仲間と共に指輪を破壊するべく旅に出る。

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そんなにファンタジーが好きじゃないのもあって、
シリーズ全部を見ていなかったので、暇になったのを機に
全部見ようと思ってレンタル。
たくさんバージョンがあるようだけど、
わたしが見たのは「スペシャル・エクステンデッド・エディション」。
第1作のこれだけは、公開当初(2002年)、映画館で見たはずなのだが、
4~5つの場面がうっすら記憶に残ってるだけだった。
原作の力に加え、「作り物」であることを感じさせない映像の効果で
一つの世界観がきっちり作りこまれていて楽しめた。
原作を読んでいないとよくわからないところもあったのだけど、
そこは雰囲気でなんとなく理解。

仲間内に不信感が芽生えて、どうやって解消するのコレ……と思ってたら、
火種となる人物の死で事態は収拾。
まあ、それしかないよね……。
アラゴルンがキャラ的にイケメンすぎてまぶしい。
そして、たいして出番もなく、それほど活躍していないのに、
その美形っぷりで異常な存在感を放つオーランド・ブルーム。


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映画:『楽園追放』

2014-12-13 13:22:27 | 映画の感想
映画『楽園追放 Expelled from Paradise』(水島精二監督)
★★★☆☆2.5

【Amazonの内容紹介】

ナノハザードにより廃墟と化した地球。
人類の多くは地上を捨て、データとなって
電脳世界ディーヴァで暮らすようになっていた。

西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒されていた。
地上世界からの謎のハッキング。
ハッキングの主は、フロンティア・セッターと名乗った。

ハッキングの狙いは何か。
ディーヴァの捜査官アンジェラは、 生身の体・マテリアルボディを身にまとい、
地上世界へと降り立つ。
地上調査員ディンゴと接触しようとするアンジェラを待ち受けていたのは、
地上を跋扈するモンスター・サンドウォームの群れ。
アンジェラはそれを迎え撃つため機動外骨格スーツ・アーハンを起動する。
荒廃した地上のどこかに、フロンティア・セッターが潜んでいるはず。
アンジェラとディンゴの、世界の謎に迫る旅が今、始まった。

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えらく評判がいいようだったので、映画館に見に行ったSFアニメ。
アニメ映画を見に行ったのがすごく久しぶりだったので、
大画面で、声をあてられたイラストが動く、というのに
何かよくわからない違和感が……。
普通にテレビ画面で見るときには感じないんだけども。

個人的には、「アニメファンが楽しめるアニメ」だったと思う。
普段アニメを見ない自分でも知っているような有名な声優さんが多かったし、
絵もきれいだし、脚本は虚淵玄。
しかし、特別ファンというわけではない自分や同行者は、
他の人ほど楽しめなかった。
終盤の展開はなかなか胸を打つものがあったし、
恋愛の方向にストーリーが展開しなかったのは好印象だったけど、
キャラクターの掘り下げもなく、
全体的なあっさり加減に拍子抜け。
『インターステラー』を見た後だったから、
比べてしまうというのもあったかもしれない。




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映画:『インターステラー』

2014-12-02 19:38:54 | 映画の感想
映画『インターステラー』(クリストファー・ノーラン監督)
★★★★☆

【ぴあ映画生活のあらすじ】

環境の変化によって荒廃し、世界的な食糧難に陥った近未来。
地球はもう救えないと考えられていた。
そこで田舎町で暮らすひとりの男が、
人類が暮らす新たな星を探すよう依頼される。
元エンジニアの彼と数少ないクルーは
子どもたちの未来のために宇宙へと旅立つ。

*************************************************

「SFで、なんかすごいらしい」という評判以外、
前知識なしで見た。
「経験者とはいえ、特に訓練した形跡もなく
 そんな簡単に飛行士として宇宙に行っちゃえるのかよ」
とか
「小さかった娘が可愛いのはわかるけど、
 お兄ちゃんの影が薄くてかわいそうじゃないか?」
とか、
「最初に死んだクルーについて、スルーし過ぎ。
もっと悲しんでよ、特にアン・ハサウェイはさ!」
とか、不満点もいくつかあるし、
なによりも最後の種明かしというかクライマックスが、
自分に予備知識がないせいでトンデモ展開に思えてしまって、
「あれは伏線だったのか!」という驚きも半減。
しかし、そんなことはもういいのです。
父娘ものに弱い自分は、子どもた ちの未来を守るために
真実を告げないまま娘になじられて宇宙で旅立つ父に涙、
宇宙船の中で息子からのメッセージを見る父に涙!
宇宙の旅の中で頻発するトラブルと裏切り、
明らかになる残酷な真実に、泣いて驚いて、
3時間という長さも感じさせないほどに
楽しめました。
お父さんがアン・ハサウェイと恋愛関係になったらイヤだなあ……と
思ってたんだけど、最後まで「お父さん」の役割を貫き通してくれて
それもよかった。

しかしお兄ちゃんが、咳き込む妻と息子を放置して
病院に連れて行かない理由はよくわからなかったな。
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