金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『スウィングガールズ』

2006-01-30 14:06:18 | 映画の感想
『スウィングガールズ』(矢口史靖 監督)
★★★★☆

話の展開と雰囲気が似ていて、まさにガールズ版『ウォーターボーイズ』。
特に目新しさは感じなかったのだけど、つくりは上手い!
女の子たちがキュートで、脇役の個性まで光ってて、
エネルギーにあふれた楽しそうな彼女たちの姿に、にこにこ。
男の子とふたり、川をはさんで演奏しているシーンが好きでした。
そして今までそんなこと思わなかったのだけど、本仮屋ユイカって可愛いね!
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25:竹内真 『カレーライフ』

2006-01-30 14:04:53 | 06 本の感想
竹内真『カレーライフ』(集英社)
★★★★★

幼いころのいとこたちとの約束と父の勘違いがきっかけで、
カレー屋をめざすことになった19歳のケンスケ。
カレーと各地に散ったいとこたちとの再会を求めて、アメリカ・インド・沖縄へ。
祖父のカレーと人生にまつわる謎もからめ、
主人公をはじめとする仲間たちが成長していく様子を描いた青春小説。
思うようにならない現実をしっかり視野に入れながらも、
その現実と折り合いをつけながら希望を感じさせる展開になっているのがいい。
雰囲気は『自転車少年記』に通じるところがあります。
(作者の竹内さんは、ヒカリとか、カナデちゃんとか、年上の、
 背筋がぴんと伸びたような女の子が好きなのかしら?)
イチオシは『自転車少年記』ですが、こちらも十分おもしろかった。
ボリュームゆえに少々お高めですが(1200円)、文庫落ちもしてるのでおすすめ。

夜中に読みながら、カレーだのラフテーだのが食べたくなって仕方ありませんでした。
「おでんカレー」も試してみたい。

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24:角田光代 『今、何してる?』

2006-01-29 14:03:33 | 06 本の感想
角田光代『今、何してる?』(朝日新聞社)
★★★★☆

恋愛・旅・本について書かれたエッセイ集。
「恋愛にまつわるエッセイにおもしろいものはない」と勝手に断じていましたが、
これは意外におもしろく、吹き出してしまう箇所もいくつか。
角田さんの本は小説でもエッセイでも、ものすごく好き!というものがなかったけれど、
今のところ、個人的にはこの本がベスト。
「かくたさん、きみね、マジで卑しいよ」に笑ってしまった。
別れた恋人について、男性が悪口を言うのと女性が褒めるのは所有意識のあらわれ、
というくだりも興味深い。
本にまつわるエッセイもおもしろくて、興味をひかれた本はメモしておきました。

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映画:『ロング・エンゲージメント』

2006-01-29 14:01:46 | 映画の感想
『ロング・エンゲージメント』(ジャン=ピエール・ジュネ 監督)
★★★★☆

映画館で見そびれて、結局DVDで。
戦場から逃れるため自らを傷つけ、軍法会議によって受刑者となったマネク。
彼の死を受け入れられない婚約者のマチルダは、
彼の行方を捜して駆けずり回る……というお話。
ラブストーリーでもあり、ミステリーでもある。
戦場の悲惨な映像と絵画のような美しい風景、ユーモアと悲しみのギャップに
戸惑いつつも、ヒロインのバイタリティと寡黙なラストシーンに胸がいっぱい。
涙をこぼすような映画ではないのだけど、セピアの光に満ちたような、
美しいお話でした。
しかし、似たような男性がたくさん登場しすぎて、
名前と顔、人間関係が覚えられなかった……
確認のため、もう一度見るか……。


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映画:『ウィンブルドン』

2006-01-28 13:59:39 | 映画の感想
『ウィンブルドン』(リチャード・ロンクレイン 監督)
★★★★☆

引退を考え、ワイルドカードでウィンブルドンに出場した落ち目のテニス選手が、
若手の女子選手と恋に落ち、恋の力で勝ち上がっていく……という
単純明快なストーリー。
目新しさは感じなかったけれど、スポーツ選手の悲しさ、
選手を支える家族の風景、ビジネスの世界なんかも
さりげなく描かれているし、試合のシーンにも違和感なし。
落ち目の選手が底力を見せるハッピーエンドには胸を揺さぶられ、
恋愛っていいなと思わせられたりも。
ヒロインは『スパイダーマン』のMJの人だったのね……
あのときは「なんて可愛くないヒロインだ!」と思ったけれど、
笑顔がキュートでした

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23:はやみねかおる 『消える総生島―名探偵夢水清志郎事件ノート』

2006-01-28 13:57:53 | 06 本の感想
はやみねかおる『消える総生島―名探偵夢水清志郎事件ノート』
(講談社青い鳥文庫)
★★★★★

職場への行き帰り、地下鉄の中で読んでいたのだけど、読みながら
自分がこんなににやついてるとは思わなかった……
家で読んでるときは感じなかったのだけど、人目を意識すると
読書中に自分の表情がいかに変化してるかわかる。
トリック自体は、「○○が消える」現象のところで
察しがついてしまったのだけど、
動機に説得力もあったしおもしろかったです。
最後のほうにちらっと出てきた年賀状のくだりで、
亜衣のつれなさに笑ってしまった。


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22:はやみねかおる 『そして五人がいなくなる―名探偵夢水清志郎事件ノート』

2006-01-27 13:56:26 | 06 本の感想
はやみねかおる『そして五人がいなくなる―名探偵夢水清志郎事件ノート』
(青い鳥文庫)
★★★★☆

シリーズ1作め。
子ども向けらしい「甘さ」を含みつつも、正統派のトリックと謎解きが描かれる。
中学生からお金をだましとろうとする教授のダメ大人っぷりと
すぐ発砲する上越警部のキレキャラがやばいよ!
中学生らしからぬ亜衣の冷静なツッコミにも笑えました。
あとがきにも書かれていたけれど、ハッピーエンドで終わるところがいい。
現実的に考えればあちこちに支障は出てくるのだろうけれど、
それをねじふせるだけのやさしい世界観があって、好きです。

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21:はやみねかおる 『亡霊(ゴースト)は夜歩く』

2006-01-26 13:55:10 | 06 本の感想
はやみねかおる『亡霊(ゴースト)は夜歩く』(講談社 青い鳥文庫)
★★★★☆

夢水清志郎シリーズ2作目。
籐子ちゃんのオススメだったのだけど、このシリーズ、人気ゆえか
図書館ではいつ行っても貸し出し中。
古本屋で5冊一気に買えたので、2冊目から読み始める。
1作目も籐子ちゃんのところから借りられたので、次からは順番に読みます。
クイーンよりもこっちの方が好き。
クイーンは漫画的というか破天荒な部分が多かったのだけど、
こちらは地に足のついた正統派のミステリーで、
説得力もあるしキャラクターも魅力的。
ちょっと違和感を感じるところもあったけれど、初版が12年前だしね。
子どもの目から見た世界だけじゃなく、大人の事情も
きちんと描かれているところに好感が持てる。
今でも次へ次へと読みたい気持ちにさせられるのだから、
小中学生のころに出会ってたら夢中になっただろうな。
(歴史小説しか読まない子どもだった)

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20:早川暢子 編・森茉莉 『マリアのうぬぼれ鏡』

2006-01-25 13:53:17 | 06 本の感想
早川暢子 編・森茉莉『マリアのうぬぼれ鏡』(ちくま文庫)
★★★★☆

大学時代、群ようこ『贅沢貧乏のマリア』を読んでから、
友達数人の間で小さなブームだった森茉莉。
(小説は読んでません)
これは森茉莉のたくさんの文章の中から集めてきた言葉を
テーマ別に分類した語録集。
抜粋したものを集めてあるので、細切れな印象はぬぐえないし、
同じテーマでまとめてあると余計に彼女の自意識の「濃さ」にぐったりしてしまうのですが、
「空想」の章はさすがに美しくてため息が出る。
そして、なにより「想い出」の章。
夫と離れて暮らしていた時期、その淋しさを手紙で訴えると、父鴎外から
優しく諭す手紙が来た。
手紙の終わりに自ら摘んだらしい白菫の押し花が入れてあった……という
「父の手紙」。
そりゃあ、一生「パッパ」を越える男性になど出会えなかっただろうよ!と
少し泣いた。
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19:阿川佐和子・壇ふみ 『ああ言えばこう食う』

2006-01-24 13:51:47 | 06 本の感想
阿川佐和子・壇ふみ『ああ言えばこう食う』(集英社)
★★★★☆

阿川佐和子と壇ふみによる往復書簡エッセイ。
おもしろかった! 明るく、楽しげな雰囲気が全編に満ちていて、
ウフフと笑っちゃうところもしばしば。
食いしん坊ぶりと「なぜだか独身生活」の有り様に吹き出したり、
パワフルな調子に元気づけられたり。
共著がたくさん出ているようなので、ほかのものも読んでみたい。
あまり関係ないことですが、わたしは以前から阿川さんの顔が好き。
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