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金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「べらぼう」♯4〜8

2025-02-23 21:13:58 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー

序盤で感じた不快な要素は割と早めに薄らいで、

第6話あたりからかなり面白くなってきた。

強烈に惹かれる要素がない反面

(好きな登場人物は、花の井くらい)、

マイナスも少なく、

ストーリーに起伏がしっかりあって

ドラマとして面白い。

「幼なじみの鈍感主人公&ツンデレ優等生の恋模様」

「序盤の敵が頼もしい味方となって新たな敵に立ち向かう」

という定番設定も心憎いね。

 

何より主人公が序盤から有能で

メンタル強すぎ&機転が利くの、

割と新しいのでは?

演じる横浜くんがちょっと無理しているような

不自然な感じはあるし、

あまりにもスペックが高くて人間味はないんだけど、

主人公がこうだと見ていてストレスがない。

そして、卑怯な面から描かれてきた鱗形屋が、

本が好きで仕事に夢を持っていて、

ちゃんと実力で反撃してくるところ、

蔦重の仕掛けがうまくいったらいったで、

女郎たちに過重労働のしわ寄せが来るところ、

きちんと多面的に描いているのも良し。

 

毎回、展開にドキドキしつつも、

クオリティに関しては安心して見てられる。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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ドラマ:『パンとスープとネコ日和』

2021-12-23 15:13:10 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
ドラマ『パンとスープとネコ日和
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

ずっと母との2人暮らしだったアキコ(小林聡美)は、
母の突然の死、そして勤めていた出版社の理不尽な人事異動で、
母の営んでいた食堂を自分でやっていく決心をします。
自分のセンスで改装したアキコの新しいお店は、
パンとスープだけというシンプルなメニュー、
お手伝いのしまちゃん(伽奈)との2人だけの小さなお店。
ある日現れた1匹のネコと暮らし始めるアキコ、
そして、アキコの周りには、楽しく世話をしてくれる、
商店街の大人たち…。

*******************************************

作業中に流していたドラマ。
原作は群ようこ。
主演が小林聡美でもたいまさこも登場……というだけで
『かもめ食堂』や『めがね』と似たようなムード
なのだろうな……と予想が付く。
監督は違っても、皆、共通する空気感を狙って
作っているのではないか。

「一体、この登場人物を出してきたことにどんな意味が?」
「このエピソードは何のために?」
というのはしばしばあったけれど、
それをまとめるとこうなってしまうのかも。

大きな山場もなく、淡々と静かに進む物語。
ごはんはおいしそうだし、嫌な人もちょっとしか出てこない。
(もたいまさこ演じるママ、大人なんだから、いくら何でも
 「根はいい人」で済まんでしょ……)

主人公は一人暮らしなのに、おかず小鉢に分けて盛るし、
薬味もちゃんと分けて3種類用意するんだ……と
細かい部分に衝撃を受ける。
(洗い物が面倒だからって、一気盛りしないんだ!)
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歴史秘話ヒストリア「新発見!まぼろしの源氏物語 藤原定家の挑戦」

2020-10-28 23:20:58 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
「武士の力を見せつけるために新古今和歌集を実朝に贈った」
とか、
「承久の乱に破れ、貴族が力を取り戻すことはないとわかりしょんぼり
 →心のよりどころにしたのが『源氏物語』」
とか、
「解釈違いです!!」
と思うところもあったけれど、知らなかったことが多くて面白かった。
「かづらき」フォントも取り上げられていた。

後鳥羽院に絶交されたことや、鎌倉の御家人の娘を息子の嫁に迎えて
承久の乱後はむしろウハウハだったことには、触れられていなかった。
自分ですべて書き写したわけじゃなく、家の者に書写させていたことも
触れられていなかった気がする。
俊成は顔も出て声つきだったのに、名前すら出てこなかったの、かわいそう。
父あっての定家だったろうに。

【メモ】
・昨年発見された写本が定家本だとされた理由は三つ
 1.サイズが他の青表紙本と同じ
 2.紙の漉き方が鎌倉時代のもの
 3.三位以上の人たちが使う「青墨」が使われていた

・『源氏物語』のオリジナルは、平安時代の間にすべて失われたと考えられている

・宇治十帖と、『源氏物語』の他の四十四帖は、
 使われている語彙を統計学の手法で比較しても、
 同じ作者が書いたと言える結果になった。

・「紫式部は救世観音の化身である」として仏像を身近に置いていた。
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最近見たもの

2020-07-03 21:33:51 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
最近といっても、5~6月の間。
エンタメを日常的に摂取する習慣をつけたいのだけど、難しい。
30分なり1時間なり、テレビの前に座ってるのが、自分に合ってない気がする。
週に1~2時間が限度。

アニメ『別冊オリンピア・キュクロス』

友だちに教えてもらったもの。
原作は『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリ。
クレイアニメとふつうのアニメが融合しているうえ、
エンディングが毎回違い、
古代ギリシャの勉強になる。
短くまとまっているのもうれしいところ。
エピソード4まで視聴。

朗読劇『五郎八航空』

白石加代子の「百物語」シリーズの一編らしい。
原作は筒井康隆。
ユーモラスだが、死人が出たのにはびっくり!

アニメ『鬼滅の刃』

わたしは本当にテレビを見なくて、
興味はあるのにアマプラの映画も全然消化できていないので、
小学生に人気だったこれをアマプラで見ることで
「テレビを見る習慣」をつけようとした。
結果、やっぱり習慣づけられず、
全26話を見るのに2か月かかってしまった。
善逸が出てきたあたりからちょっと面白くなった気がするけど、
残念ながらハマれず。
最後の方で柱が出てきて、ああ、ジャンプっぽい……と思った。
ここから面白くなるのかもね。

主人公の炭次郎の「いい子」っぷりに嫌味がなく、
作者が女性だと聞いてちょっと納得。
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「英雄たちの選択」スペシャル 「百人一首 ~藤原定家 三十一文字の革命~」

2020-01-07 21:46:41 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
NHK-BSで放送していたもの。
オンデマンドで視聴。
以下、メモ。


たいていのことは「諸説あります」で納得できるけど、
清少納言と紫式部が「犬猿の仲」っていうのは違うでしょ……。
これはリアルタイム放送時に各所でツッコミ入ってたけど、
出仕の時期がずれてるから面識ないはず。

後鳥羽院がチャラいのが気になったけど、
実際、歳の離れた定家から見たら
こんな感じだったのかも。
新人類だよね。
蜜月時代の院と定家がラブラブしてるのが
気持ち悪くて笑った。

定家、最初の奥さんは六条藤家からもらってるはずなんだけど、
六条藤家のおじさんとえらく険悪な雰囲気でしたな。

百人一首が広まったのが宗祇の功績だったことと、
歌合のアイテム「州浜」の使い方は
これを見て初めて知った。

百人一首のコンセプトについては諸説出ているけど、
最後に出てきた解釈(定家は笑って答えないままだったが)は
おもしろいね。

沖で後鳥羽院が新古今和歌集を編纂しなおしてたの、
この番組の定家は
「ハハハ、やっぱり和歌がお好きなんですな!」
でポジティブにとらえてたけど、
実際はムカついてたんじゃないだろうか……。
何回も差し替え要求していた院が、
やっぱり自分たちのセレクトを否定しているようで。

俊成は、名前すら出てこなかったな。

結局、何が「選択」で何が「革命」だったのか。
歌の革命なら、百人一首よりもはるか前、
ドラマの冒頭で行われていたわけだし。
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歴史秘話ヒストリア 6月12日放送分

2019-06-12 23:24:33 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
週に45分間、大河ドラマしかテレビを見ないのだけど、
めずらしくそれ以外を視聴。

更級日記がテーマだっていうから、
定家が出て来るんじゃないかと思って。

予想通り、定家は出てきた。
というか、本文の引用を
定家が書き写したものでやっていたから、
定家の字は出ずっぱりだった。
あとは、

・定家が書き写して、菅原孝標女を
 『夜半の寝覚め』等の作者だと注釈を入れている

・菅原孝標女が書いたと言われる『浜松中納言物語』と
 同じテーマで定家と三島由紀夫が物語を書いた

と言及されていた。

番組の中心テーマは、
「どうして菅原孝標女は作家として活躍していたのに、
 『更級日記』にそれを書かなかったのか」
というもの。

番組としてのアンサーは、
「東宮の乳母になりたいと野心を抱いたものの、
 帝の急死で夢破れ、大好きな物語を
 出世の道具に使ったことを後悔したから」。

まったく納得できない……。
「物語を出世の道具に使ったこと」って、
当時の感覚としては当たり前のことで、
罪悪感を抱くようなことではなかったんじゃないのかな~。

まず、定家の注釈が事実であるという前提で話を進めているけど、
菅原孝標女のその後の人生について何の記録も残っていないわけだし、
彼女の生きた時代から定家の時代の間には
100年以上の隔たりがあるんだよね。
伝承としてそうなってただけで、作者じゃなかったのでは??
『松浦宮物語』の作者も、
「定家かなあ??」くらいの位置づけだよね。
こちらはおそらく同年代に成立したのであろう
無名草子で定家作と言及されているけども。

作家だったら、絶対日記や回想録に書くって!!
「もうすぐ完成しそう!」とか、
「酷評された、マジでムカつく」とか。

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大河ドラマ「西郷どん」#16

2018-04-29 20:42:02 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#16

すまん、心がピクリとも動かなかったわ。

見てて思ったのは、
「西郷の顔、相変わらず汚いな」
「この似顔絵、なんか味がある」
「またメソメソに45分使った……」
くらいだよ。

***

どうせ
「殿~
とか言ってメソメソするんだろ?
と思ってたのに意外や意外……

と思わせといて、やっぱり
「殿~メソメソ
だった。

政治をちゃんと描かないから、
安政の大獄もほぼナレーションで終わり。
感情は描いても状況を描かないから、
フラグを立てまくった左内がつかまったり
薩摩へ帰る途中で検問が行われてたりしても
緊迫感がないんだよね……。

「死んだ○○が現れる」は大河の定番だが、
もういいよ……。
西郷の斉彬に対する心酔が宗教めいていて
気持ち悪いとしか思えなくなっていたので、
西郷が死ぬことまで考えるほど思い詰めても
まったく感情移入できなくて困る。
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大河ドラマ「西郷どん」#15

2018-04-22 20:11:19 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#15

タイトルで壮絶なネタバレをかましたと思ったら、
前触れもなにもなく斉彬急死。
「殿にお役を解かれちゃった……」
なんて失恋パートやってる暇があったら、
こっちをちゃんと描けよォ!!

春なのに柿の絵を描き、
「御台にも食べさせたい」
という家定にキューン。
しかし、「秋になったら~」と死亡フラグを立てたと思ったら、
「ウッ……」といきなり倒れて高速フラグ回収。
床で紙と筆を所望し、遺書を書くと思わせて
柿の絵を描き「御台に食べさせてやってくれ」。
家定と篤姫が本当は仲睦まじかったと描くパターンは
もうすっかり定着したね。

大老に就任した井伊が次の将軍に家茂を据え、
斉彬の願いをかなえることはできなかった、
お役を解かれたと落ち込む西郷。
正助は
「だれにもできないことを考える男だった」
「吉之助だからできたこと」
と持ち上げて励ますが……
そうかな??
第1話からずーっと主人公ヨイショされているが、
彼のすごさが1ミリも理解できないよ。
「失恋で傷心」みたいなパートで
いったいどれだけ尺使うんだよ!!と思ってたら、
「殿に会わせろー!!」と斉彬のもとへ乗り込む頭の悪さ。
京で馬ぞろえをするという提案はよかったが、
なんかこれまでに西郷の機転や賢さを表すエピソードがなかったせいか、
西郷から出てきたアイディアって感じがしないな……。

4月になっても一向に面白いと思えないので、
そろそろ脱落しそう。
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大河ドラマ「西郷どん」#14

2018-04-15 20:46:26 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#14

自分にまつわるエピソードを集めた同人誌を
勝手に作られた慶喜の心中、察するに余りある……。
何だよ、あの左内の
「コピー本(手書き)、量産してますから☆」
というドヤ顔。

まわりを嗅ぎまわっていた井伊の手のものに
相対したことから、井伊家に招かれ、
直弼にスパイにならないかと持ち掛けられる西郷。
このドラマ見てて、ずーっと引っかかってるんだけど、
西郷って、そんなに能力あるか??
何でも土下座すればいいと思ってる男じゃないか?
「主人公ヨイショ」以外の理由で、
西郷が重用される理由がわからない。
わざわざ井伊家当主に個体認識されて、
声をかけられるという展開には違和感しかないよ……。

そして、差し向けられた刺客から慶喜を守るため、
刺客を刺殺した西郷が、
「おいは人殺しじゃ~!!」
と動揺しているのことに、
「え、何言ってるの??」
と思ってしまった……。
昨年一年、『直虎』で人が簡単に死んだり殺されたりするのに
すっかり慣れてしまったけど、
そういえばずっと泰平の世の中でしたね。
この時代、人殺しは普通じゃなかった。

「世間の泥水をたっぷり飲むがいい」
って、昨年一年、泥水たっぷり飲まされてきた家の
男が言うと重みがあるね!

【その他いろいろ】
・ハリス、畳の上を土足で歩くなや!
・「御台が笑うとうれしい」という家定にキューン。
・慶喜の「ここではひー様と呼べ」に笑う。
 その呼び名、気に入ってたのかよ。
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大河ドラマ「西郷どん」#13

2018-04-08 20:32:24 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
大河ドラマ「西郷どん」#13

今回のトピックスは、

・篤姫の輿入れ
・月照との出会い
・正助の結婚
・西郷と正助がともに江戸へ

の4つ。
不犯の誓いの話が出たのは、
のちのちの月照とのBL展開のためなのか。
初対面のシーンの演出が、なんか恋愛っぽかった……。

薩摩に帰ってきたものの、
阿部正弘の急死で再び江戸に行くことになった西郷は、
正助も連れていってほしいと斉彬に進言。
しかし、正助からは
「上から目線で恩着せがましい」
と拒否されて喧嘩別れ。
まあ、自分で獲得した知見ではなく
斉彬の受け売りを語ってるだけだもんね、この主人公!
田舎から東京に出た同級生が
「これだから田舎はダメなんだよ」
と都会人ぶってるのにムカつくのと似てるよな。
結局、正助は新妻や父に後押しされて西郷を追い、
仲直りして一緒に江戸へ……という流れなんだけど、
この「喧嘩→仲直り」の間がめちゃ短くて、
このエピソード、なんか意味あったんかな……と
首をかしげるばかりであった。

正助と満寿は美男美女カップルでよろしいが、
満寿は「とりあえず史実に沿って出しました」というだけで
今後、取り立てて存在に意味は持たされない気がする。
わざわざ再登場した「ふき」も、たぶんそう。
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