金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

106:『最強の都市伝説』

2012-08-30 08:32:41 | 12 本の感想
並木伸一郎『最強の都市伝説』(経済界)
★★★☆☆

宮崎に行ったときに同行者と二宮金次郎の話をしていて、
「学校にあった二宮金次郎の像は結界。
 あれが撤去されたことによって学級崩壊が始まった」
という非常にアホらしい、笑える都市伝説を聞き、
そんなバカバカしさを期待していたのだが……
古いせいか、口裂け女とか月面着陸はウソとか
カーネル・サンダースの呪い(※)とか、
「ああ、そんなのあったね」というものや
「ははっ」と乾いた笑いのみが漏れるものが大半だった。
もっとバカバカしいのが読みたい!

ネットのニュースでもたまに見かけるけど、
「未確認生物を撮った」という写真はどう見ても作りもの、
これでだませると思ってるんだろうか、という外見なので
おもしろい。
はっきり写さないほうが信憑性があるのにね。
「アガスティアの葉」はこの本を読んで初めて知ったのだけど、
伝説自体にはときめく。

※ 仕事に関連して、この都市伝説を知ったのだが、
 カーネルおじさんは見つかったらしいね。
 この本ではまだ行方不明ということになっていた。

【この本で得たどうでもいい豆知識】
・ホルマリンは有毒物質
・フリーメイソンの最終目的は、
 世界統一政府と世界統一宗教の樹立


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105:塚越一雄 『図解雑学 プログラミング言語』

2012-08-29 08:56:34 | 12 本の感想
塚越一雄『図解雑学 プログラミング言語』(ナツメ社)
★★★☆☆

プログラミングに挑戦しようなどと、無謀なことを
考えているわけでもなし、雰囲気だけつかめればいい……
と思って借りてきたもの。
つかめたのは本当に漠然としたイメージだけだけど、
自分がいろいろと誤解していたのはわかった。

入門編なんだろうけど、完全な初心者には
わけがわからない部分が多い。
「コンソールって何?」
というわたしのような人間には、
常識としてさらっと流してあるのであろう用語が
さっぱりわからないのであった。
ある程度、前提となる知識を持っている人向けかも。


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104:株式会社ユニゾン『図解雑学 コンピュータウイルス』

2012-08-28 08:09:12 | 12 本の感想
株式会社ユニゾン『図解雑学 コンピュータウイルス (図解雑学シリーズ)』(ナツメ社)
★★★★☆

「おもしろかった!」とか「好み!」というわけではないのだけど、
ニーズには一致。
コンピューターウイルスとは何か、どんな仕組みなのか、
どんな種類があるのかということを文章と図で教えてくれる。
時々よくわからない語も出てくるのだけど、読み進めていくうちに
なんとなくこういうものかな?というのが理解できたので
支障はなかった。
ユーモアや卑近な例を挙げた説明というものはないので、
きっと興味のない人には読むのが苦痛だと思うんだけど、
わたしは飽きずに読みとおせた。

わたしはおそらく機械音痴の部類に入る。
コンピューターとかインターネットの仕組みは
あらためて質問されると答えられないし。
大半の人が、仕組みはわからないけど使いこなせる、という点で、
情報処理関連の機器というのは本当に
ブラックボックスの最たる例で、
だからいきなり「ウイルスかも!?」ってことになると
生物ウイルスに感染したときより泡食っちゃうのだと思う。


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103:マイケル・ブルックス 『まだ科学で解けない13の謎』

2012-08-27 08:05:20 | 12 本の感想
マイケル・ブルックス『まだ科学で解けない13の謎』(草思社)
★★★★☆

タイトルの通り、まだ科学で解明されていない謎について、
これまでの研究にかかわる経緯と、発表された説、
その行き詰まりについて紹介している本。
とりあげられている謎は以下の通り。

「暗黒物資・暗黒エネルギー」
「パイオニア変則事象」
「物理定数の不定」
「常温核融合」
「生命とは何か」
「火星の生命探査実験」
「“ワオ!”信号」
「巨大ウイルス」
「死」
「セックス」
「自由意志」
「プラシーボ効果」
「ホメオパシー」

そのもの自体を知らない、あるいは問題になっていることを
知らないのがほとんどだったので、単純に
「へー、こんな問題があるのね」とおもしろく読めた。
問題の存在を知ってたのは
「常温核融合」「火星の生命探査実験」「セックス(有性生殖)」
「プラシーボ効果」「ホメオパシー」の5つのみ。
非常にわかりやすく、読みやすい文章で書かれているので、
まったくの門外漢でもよく理解できる。

各章の初めに、話題になっているものを表すイラストが描かれているんだけど、
それが可愛い。


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NHK大河「平清盛」レビュー33

2012-08-26 20:49:06 | NHK大河「平清盛」レビュー
【今日の重盛】

「うちの子たち、可愛いでしょ」なドヤ顔。

清盛の病気よりもなによりも、予告の
「そなたが棟梁となれ」
に心乱される。
頑張れ重盛!

****************************************

今日の「清盛」は、

① 早くも痴呆が始まっているおじいちゃんのお誕生日会。
 途中から、視聴者の大半が優劣を理解できないであろう
 摂関家vs平家による「俺たちすげーだろ!」対決に。
  解説は経盛&経子の経経コンビでお送りします。

② 熊男の襲来。
  田舎者が和歌の名人=古文に頻出のギャップ萌え演出。

③ えっ、ここで奇跡!?

の3本立て!

平家の栄華を描きつつ、不穏な気配もちらつかせるつなぎ回。

誕生日会にプレゼントも持たずにやってきてケンカをふっかけ、
「こんなことで騙されると思うなよ!」
と捨て台詞を吐く摂関家の2人。
ネチネチタイプかと思いきや、取り巻きも連れず、
2人で特攻かけるあたり、意外にストレート。
しかし、厳島神社のビフォアー&アフター構想でK.O.される……
というのが今日のお話。

意外に野心家な以仁王が八条院と後白河のもとへやってきて、
「俺のほうが帝にふさわしいと思うんですけどー!」
とか言ったり、清盛の誕生日会の前にやってきた頼政と仲綱が
平家の邸で不用心きわまりない会話をしたり、
牛若が出てきたりして、
ああ、もうこんな時期に突入してしまったのね……
と遠い目になっちゃう要素がてんこ盛り。

しかしラスト、廃人のようになった頼朝を見ながら、時政が
「平相国様の仕業にございます」 
と言ったのはさすがに言いがかりだと思った。
清盛、なんにもしてないよ!

【その他いろいろ】

・滋子のブラック化。やはり時忠の妹だった。

・小兎丸。名前も可愛い。

・存在をスルーされる恐怖におびえる経盛。
 時忠に「こんなに目立つ機会、もうないよ!」とまで
 言われる空気キャラ。 

・「口の悪さは天下一品」
 盛国、ほんとは時忠のこと嫌いだろ?

・いつのまにか再婚していた常盤。

・「お題は恋
 時子のぶれない「源氏物語」脳。
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102:梅原猛 『隠された十字架―法隆寺論』

2012-08-25 11:31:54 | 12 本の感想
梅原猛『隠された十字架―法隆寺論』(新潮文庫)
★★★☆☆

いろんなところで紹介されてるのを見るたびに、
「ああ、読もうと思ってたんだった」
と思いつつ、ずーっと手をつけていなかった本。
聖徳太子が創建したと伝えられる法隆寺だが、
それは本当なのか?
法隆寺はいつ、だれが、何のために建てたのか?
と、定説の呪縛から離れて法隆寺の謎に迫ろうとする。
法隆寺は、その子孫を策謀によって殺害された聖徳太子と
その一族の怨霊を鎮めるために、
藤原氏によって建てられたというのが筆者の主張。

ミステリーの様相を呈していて、
第二部の途中まではおもしろかったんだけど、
ホント、読むのに疲れた……
連載物だったせいか、重複する内容が多いし、
ツッコミが追いつかない。
文字史料の少ない古代は特にそうなんだろうけど、
「史料にはバイアスがかかっているから、真実だと言えない」
「定説はここがおかしい」
と否定することはできても、自説を裏付ける史料もないわけだから
「間違いない」と断言しちゃダメだと思うんだよね。
根拠も示さずに「これは創作、架空の人物」と断定したり、
推論がいつの間にか確定した事実になってしまったりしているのが
ストレスになって、後半は読むのがつらかった

余談だが、わたしは「不比等」も「史」も幾度となく目にしていたのに、
読みが同じ「ふひと」であるってことにまったく思い至らなかった!
なんかショック。


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101:有川浩 『図書館危機 図書館戦争シリーズ〈3〉』

2012-08-23 07:49:37 | 12 本の感想
有川浩『図書館危機 図書館戦争シリーズ3』(角川文庫)
★★★★☆

これも読了してからずいぶん時間がたっているので、
記憶があまりない……

痴漢対策と昇進試験、禁止用語をめぐる騒動と、
茨城県展での攻防の4本立て。
「ねじれたコトバ」はこの作品のテーマを
象徴しているような話。

「なぜそこで戦闘になる!?」
と展開上の違和感はいまだに拭い去れないのだが、
勢いで読まされてしまう。
組織間、派閥間のパワーゲームがおもしろい。
はっきり恋愛をとる前の、同期3人の関係もいい。
そして稲嶺司令のかっこよさ!


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100:有川浩 『図書館内乱 図書館戦争シリーズ〈2〉』

2012-08-22 21:23:46 | 12 本の感想
有川浩『図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) 』(角川文庫)
★★★★☆

読了してからずいぶん時間がたっているので、記憶もおぼろ……

2巻は、主人公の郁と相手役の堂上に加え
それを取り巻く小牧・手塚・柴崎の3人にスポットを当てて、
キャラ立ち&感情移入させたところで、
今後の陰謀を匂わせる火種を撒いたという感じ。

エリートキャラがくずれてきた手塚が可愛いよね。
小牧のロマンスには全身が痒くなった。


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99:有川浩『図書館戦争 図書館戦争シリーズ<1>』

2012-08-20 07:47:02 | 12 本の感想
有川浩『図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)』(角川文庫)
★★★★☆

昭和の最後の年に、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる
『メディア良化法』が成立して三十年。
高校時代、書店で良化特務機関の襲撃に見舞われた際
救ってくれた図書隊員を追いかけて、笠原郁は
行き過ぎた検閲から本を守る図書隊に入隊した。
その身体能力と情熱が認められ、
図書特殊部隊に配属されることになるが……

******************************

今さらながら読了。
雑誌に掲載されていた短編(確か別のシリーズのスピンアウト)を
読んで、好みじゃないなあと敬遠していた作家さんなのだけど、
おもしろかった!
これぞエンターテイメント!といった感じ。
荒唐無稽な部分もあるし、冷静に見ると
「いやいや、それはおかしいよね」という設定なのだけど、
読んでいる間は勢いでそのツッコミもねじふせられてしまう。
主人公の女の子がやかましく、最初は語り口が最初は苦手だったけど
そのうち慣れた。
(しかし、上官に向かってあの口のきき方はないよな。社会人として)
ライトノベル口調とベッタベタなラブコメに抵抗がない人なら
楽しめるのでは?
わたしは番外編を読んでて、「ぎゃー恥ずかしい! やめて~!」と
のたうちまわりたい気分になった。


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NHK大河「平清盛」レビュー32

2012-08-19 20:58:03 | NHK大河「平清盛」レビュー
【今日のMVP】

宗盛「盛国、なんとかせよ!」

なんとかしちゃうハイスペックすぎる元漁師。
不老不死のアイドルを使って、急遽ライブをプロデュース。

****************************************

今日の「清盛」は、

①ポエマー頼朝、父親ゆずりの手の速さで伊東祐親の娘を孕ませる

②後白河、お前、清盛に構ってほしいだけだろ!

③さすが松田聖子、光で飛ばして歳取らぬ

の3本立て!

忠盛の時代から変わらぬ麻呂たち……
「清盛」界の麻呂たちは、もれなくDNAにイジメ機能を搭載。
武士として初めて大納言の地位についた清盛は、
基房&兼実に妨害され、なかなか政治に携わらせてもらえないのであった。
(特に兼実はイヤ~な感じがよく出てる!)
そのうえ、後ろ盾になっていた娘婿の基実がロリ妻を残して急死し、
アンチ清盛の基房(細川茂樹だと気付かなかった!)が
氏長者になり、平家一門は大ピンチ。
結局、藤原家家令の入れ知恵で、基実の所領を盛子に相続させて
その財力で一門を支えてピンチを乗り切り、
滋子の産んだ憲仁の後ろ盾となった清盛は
内大臣に上ることになる。

そんな中、五節の会が催されることになり、清盛は摂関家へ対抗するため、
極上の舞を献上するよう重盛・宗盛に命じる。
息子たちは舞姫を手配するが、兼実の嫌がらせで、舞の要となる
一の舞姫が追い返されてしまうのであった。
相変わらずの構ってちゃんぶりを発揮した後白河にからまれる清盛。
藤原家家令の入れ知恵も、憲仁を盛り立てようとする
後白河の策略であったことを知らされ、清盛は衝撃を受ける。
そこへ一の舞姫の代わりに祇園女御(乙前)が久々の登場。
もうかなりのばあさんのはずだが、松田聖子なのでしっかりアンチエイジング!
アイドルは歳をとりませんの!
彼女の歌うテーマソングに励まされた清盛は、
改めて後白河にケンカを売り、構ってちゃんを満足させるのであった。

そしてラストの鬱展開。
八重姫が子どもを産み、ようやく幸せモードに切り替わった頼朝だが、
そこへ祐親パパが帰宅。
祐親は都でお笑いキャラになりかけてたのに、孫を抱いたまま逃走、
孫を殺害してしまうのであった。
結末は知ってたけど、暗い気分にさせられたわ~
赤ちゃん、目なんかぱっちり開いて可愛いさかりなだけに
もうズーンと来た
しかし「我が子を殺したのは清盛」っていうのはちょっと違うよね。

次回は「親父にまだ隠し子がいた」の巻?
牛若も登場らしいね。

【その他いろいろ】

・弟にも負けてる宗盛……

・憲仁、前回はものすごくかわいく見えたのだけど、
 今回はそうでもないような?

・盛国にまで「流罪になっても懲りないね」とあきれられる
 チンピラ時忠。
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