金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

18:深谷圭助『なぜ辞書を引かせると子どもは伸びるのか』

2009-06-26 23:00:12 | 09 本の感想
深谷圭助『なぜ辞書を引かせると子どもは伸びるのか』 (宝島SUGOI文庫)
★★★☆☆

この深谷先生の「辞書引き学習法」っていうのが
会社の先輩の中でブームなのか、
同じ筆者の本を何冊か読んでいるようで、
お借りしました。
そういえばこれのワーク版みたいなのも
以前貸してもらったな。

小学生のころ親にねだったのが、マンガでもなく
おもちゃでもなく「古語辞典」だったわたしなので、
辞書のおもしろさはよくわかります。
知らないこと、わからないことをそのままにしないで
すぐに調べる習慣づけは、子どもだけでなく
大人にも大事なことよね。

「右・左」「赤」は辞書の中で何と書いてあるか?
というのは、実際子どもたちに聞たことがあるのだけど、
あれこれ珍解答が出てきておもしろい。

しかし、この新書っぽいタイトルはいただけない。
食傷気味でうんざりだ。
アマゾンで「なぜ なのか」で検索すると300くらい
新書が出てくるよ。
同じように「~するな」「~品格」という二番煎じな
タイトルの本も、絶対買いたくないと思う。
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17:夏目漱石 『三四郎』

2009-06-14 22:55:12 | 09 本の感想
夏目漱石『三四郎』(角川文庫)
★★★★★

「夏目漱石が好き」というだけで、その男の子に
恋しそうになってしまうわたしです。
付帯するイメージが全然ちがうんだ。
漱石か鴎外かという作家自身対決になれば、
迷いなく鴎外を選ぶけれど、
作品は漱石のほうが断然おもしろいんだよなー。

そんなこんなで、言わずと知れた漱石の青春小説「三四郎」。
熊本から東京に出てきた主人公の、
学生生活における失望や逡巡、知への憧れ、
美禰子への恋心とままならぬ恋への苛立ち。
過ぎ去った時代がまぶしい、まさに青春の物語。
上京する際に同宿することになった女性に対し
完全に腰がひけて、逃げ回っている三四郎に笑った
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本:雑誌

2009-06-01 23:34:09 | 本:アンソロジー&雑誌
Feel Love vol.6』 ★★★☆☆
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16:雑誌『Feel Love vol.6』

2009-06-01 23:20:50 | 09 本の感想
雑誌『Feel Love vol.6』(祥伝社)
★★★☆☆

文芸誌は仕事で必要なときしか買わない。
必要なところはほんの一部なんだけど、
高いので買ったら読まなきゃって感じになります。
この『Feel Love』っていうのは
「読切恋愛小説誌」なんだそうで、
読み切りで短いのは仕事に好都合。

今号の特集は「市川拓司の箱庭的小宇宙」と
綿谷りさ×豊島ミホの対談。
対談は二人の性格とか立ち位置が表れていて
興味深かった。
掲載小説の中では、中田永一「うるさいおなか」が
おもしろかったな。
敬語の間違いが気になってしかたなかったけど。
執筆陣を見ても、全体的にライトな短編が多い印象。
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