金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「光る君へ」♯26

2024-06-30 20:54:58 | 大河ドラマ「光る君へ」

えーん、みんながみんな、定子さまを悪者扱いするのがつらい……!

出家した身で帝のもとに戻るのが、

当時としては本当に道理に外れたとんでもないことなんだろうけどさ!

「譲位して定子と一緒に暮らしたい」

「皇子を産むのは定子であってほしい」

という帝の思いも、一途な愛ではなくて、

「中宮に操られておかしくなってる」

って扱いなんだよね。

 

それにしても、天変地異が全部自分のせいにされるって、

現代から考えるとまったく科学的根拠のないことなんだから

帝も本当に可哀想だよ。

 

詮子の道長評で、脚本家が客観的な視点を持って

このドラマを描いていることがわかってホッ。

無自覚に、道長をきれいなところに置きっぱなしにしてるのかと

思っていたからさ。

道長が娘の入内を渋るのも、入内を「いけにえ」と表現するのも、

実際の道長には考えられないことだと思うんだけど、

このドラマでは丁寧にエピソードを重ねているから

説得力がある。

彰子さまが自我のない「仰せのままに」botなのも、

「いけにえ」感あって、とてもよい。

 

【その他いろいろ】

・頼通、生意気で減らず口をたたくクソガキだった

 

・道長の前では入内に賛成と言いつつ、

 一人のときには「ないない」を繰り返す実資

 

・倫子「中宮が懐妊してるなら呪詛して!

    あなたの家、呪詛得意でしょ!」

 言うねえ~!!

 

・清少納言が伊周のこと嫌いなの、いいよね。

 このドラマの伊周、定子さまにめっちゃ嫌なことしてるもんな。

 

・まひろは、夫が他の女に自分の文を見せ回っていることを怒るが、

 夫には全然理解されない。

 この断絶、男女に限らずあるよね。

 言葉を尽くして説明しても、なぜ嫌なのか本当に理解されない。

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大河ドラマ「光る君へ」♯25

2024-06-23 20:03:30 | 大河ドラマ「光る君へ」

一条天皇が定子さまにのめり込んで政治をないがしろにし、

対策を怠ったがゆえに民を苦しめてしまう……という

リアル玄宗皇帝&楊貴妃な展開。

ここは源氏物語の桐壺帝エピを反映しているのね。

定子さまは自分が火種になっていることを理解しつつも、

帝をいさめられず。

「中宮を失脚させるしかない」という方向にドラマが

着々と進んでいる。

「入内は女を不幸にしかしない」と言っていた道長が

娘を入内させるのは、定子さまから力を奪うためにやむなく、

という展開なのね。ここはうまいと思った。

道長の静かな怒りの演技もよし。

 

宣孝、相変わらず「若い娘に言い寄るおっさん」で気持ち悪いのだが、

結婚することを道長に告げてまひろの退路を断ち、

「あとから意地悪されても困るからな~」

「お前のことが好きだからな」

と振る舞いをおちゃめラインにギリギリとどめているの、

場数を踏んだ年長者のしたたかさがしっかり出ていて

よかった。

まひろにしか眼中にない宣孝の振るまいに

惟規が戸惑っていたが、そういえば宣孝って

惟規との絡みが今までほとんどなかったんだな。

 

【その他いろいろ】

・いきなり、いとにも乙丸にも「好い人」が。

 これはまひろの「結婚もいいね」という気持ちを

 後押しするための展開ね。

・晴明、対兼家以上に道長に対して不遜。

・隆家、「政がしたい、俺は役に立つ男だよ」アピール

・道長には取次を催促され、帝には怒られ、行成がかわいそう。

・顕光、「ビシッと言ったる!」→やっぱり言えない、の

 お約束ギャグ。

 彼の無能ぶり、思ったより強調されてない。

・道綱の変わらぬおバカキャラが癒し。

・来週、ついに彰子さま入内!

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大河ドラマ「光る君へ」♯24

2024-06-16 21:23:04 | 大河ドラマ「光る君へ」

先週、Twitter で「国際ロマンス詐欺」呼ばわりされていた周明が、

あからさまに色恋でまひろを籠絡しようとしてて、笑っちゃった。

そりゃー、まひろも違和感抱くわ。

見抜かれて拒絶され、

力づくで道長への文を書かせようとするが叶わず。

「あの女の心に入り込めませんでした」

「お前の心からは早く消え去るといいな」

なんて朱と失恋みたいな会話したりして。

 

え……松下洸平、もしや本当に

乙女ゲー「光る君へ 」越前編

という彩りのためだけに登場したんか!?

ちゃんと外交問題を描いてくれると思いたいのだが。

 

女院の体調不良を改善するための恩赦として、

伊周・隆家を都に呼び戻すことを検討する朝廷。

彼らを処分する時に道長に止めて欲しかったと言い出す一条天皇、

反対を押し切って定子さまを宮中に戻そうとするわ、

定子さまのことしか考えられなくなって政務を疎かにするわ、

定子さまへのプレゼントを宋人から買い取れというわ。

女房たちや公卿たちが悪口を文句を言い始めるのはともかく、

道長があからさまに「だめだこりゃ」になってるのがつらい。

良き君主であろうとした結果、愛する人を追い詰めてしまった反動で

今度はプライベートに意識を全振りしてしまった。

ここが源氏物語の桐壺帝と桐壺の更衣の元ネタになるのだから

展開上欠かせないところではあるのだけども、見てるのが苦しい。

ただ一人心の支えだった女性を守りたいというだけなのだけれども、

帝の愛は政治。

愛に生きることは、即座に「愚かな帝」という評価に

結びついてしまう。

 

【その他いろいろ】

・恩赦が出るなり、異常に速く帰京した隆家。

 そもそも花山院の件はお前のせいだろ案件なのに、

 「兄は根に持つけど、俺はさっぱりしてるよ!

 あなたの役に立つ男だよ!」

 と道長にアピール。 本当にいい性格してるわ。

 

・一条天皇が清少納言を労うところで、

 ちょっと泣きそうになっちゃった。

 定子さまが苦しい生活を送っていたことも、

 それを清少納言が支えていたことも、

 しっかり理解してる。

 

・宣孝はやっぱり為時に根回ししてなかったのか。

 友人が自分のお店に色目使ってるなんて、

 この時代でもやっぱりショックだよな。

 気持ち悪いは気持ち悪いが、

 まひろの気持ちはわからんでもないよ。

 気心も知れてて経済力もあり、ありのままの自分を受け入れてくれる。 

 しかも、自分がそこまで相手に惚れてないから心乱されない。

 大恋愛とは別に、そういう男とまとまりたいという気持ち。

 そして、こういう思いを素直にパパと話せるようになったこと、

 本当に良かったね。

 

・周明とのことを感じ取って、まひろを心配する音丸。

 お母さんを守れなかったこと気にやんで、

 せめてまひろだけは守ろうと頑張っていたのだな。

 ここで、

 「実は乙丸も、まひろに思いを寄せていました!」

 にならなくて本当に安心したよ。

 乙女ゲーに乙丸も参戦か!?と途中までひやひやしてた。

 

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130:龍たまこ・中川瑛『99%離婚 モラハラ夫は変わるのか』

2024-06-15 12:33:29 | 24 本の感想
龍たまこ・中川瑛『99%離婚 モラハラ夫は変わるのか』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
「おれは仕事も家庭もうまくやっている」
エリート会社員・翔がある日帰宅すると、家の中は真っ暗だった。
「どういうことだ?」この時すでに、
【99%離婚】という状況になっていたことに、彼は全く気付いていなかった。

一方、
「お前ってホント無能だよね。よかったね 専業主婦になれて」
「ベッドで癒してくれない? じゃあもう風俗に行けってことだな」
「なにその服? もう少し体型戻さないと似合わなくない?(笑)」…
夫の機嫌を絶えず伺い、傷ついてばかりできた妻・彩。
自分がモラハラ被害者と気づいた彼女は、娘を連れて家を出ていた―。

「モラハラ夫は変わらない」世間ではそう言われています。
これは、変わりたいと必死でもがく、一組の夫婦の物語です。
 
****************************************
 
「夫婦もの」は昨今のトレンド。
これも、このところ多く見かける、
「モラハラ夫をとっちめて離婚してすっきり!」
みたいなお話かと思ったんだけども、
他と違うのは、モラハラ夫の側から夫婦の再構築を描いているところ。
 
予想以上に、よかった。
加害者側の更生を支援する団体の方が
原作を担当をしているというのもあって、
関係の修復が非常に難しいことをリアルに描いていたと思う。
端折って言えば、
「離婚の危機に陥り、夫が反省して態度を改める」
という流れなんだけども、この「態度を改める」というのが
簡単ではないのだった。
妻への言動を変えることに、夫がめちゃくちゃストレスを感じて
イライラし、挙句に爆発。
生まれ育った環境によって培われてきたものは簡単に変えられず、
それでも何とかしようともがく姿を描いているところがよい。
 
これで思い出したのが、
「セクハラ禁止」
が強く言われるようになったときに、ある男性が、
「何も言えないし、コミュニケーション取れないじゃん」
と反発していたこと。
コミュニケーションの方法がそれしかないと、
「何も言えない」になるし、歳をとってから別の方法を身に着けるのって、
かなりストレスなんだろうな。
 
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129:山本周五郎『樅ノ木は残った(上) 』

2024-06-12 17:24:18 | 24 本の感想
山本周五郎『樅ノ木は残った(上) 』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
敵か?味方か?お前はどちらだ―。

仙台藩主・伊達綱宗は幕府から逼塞を命じられた。
放蕩に身を持ち崩したからだという。
明くる夜、藩士四名が「上意討」の名の下に次々と斬殺される。
疑心暗鬼に陥り混乱を来す藩政に乗じて権勢を増す、
仙台藩主一族・伊達兵部と幕府老中・酒井雅楽頭。
その謀略を見抜いた宿老の原田甲斐はただひとり、藩を守る決意をする。
詳細な注解、家系図、臨場感溢れる地図が付いた!
今こそ読みたい、新・山本周五郎。
 
****************************************
 
めちゃくちゃ長いこと積読していた作品。
文庫本で3冊セットだけど、1冊が分厚いから、
一気読みできるときじゃないとダメだ!と取っておいたのだった。
旅行を契機に、ついに読み始めた。
 
大河ドラマを見たり、歴史漫画読んだりするとき、
「そんな簡単に諱で呼ぶな~!!」
と思ってた。
視聴者や読者の知識レベル・情報処理能力にあわせてるんだと理解しつつも、
「仮名(けみょう)と諱くらいで混乱せんだろう」
と思っていたのだけども、すみませんでした、私がまちがっていました。
私がすんなり登場人物の整理ができていたのは、
だいたいの歴史ものにおいて、すでに諱を知っており、
そこに仮名をインプットするだけでよかったからでした。
 
前提知識がまったくない状態で読み始めると、
こんなにわけがわからんのか……
と、初めて実感。
「伊達騒動=仙台藩のお家騒動」
くらいの知識しかなく、誰一人として登場人物を知らなかったので、
次々に人が出てくる最初の20ページくらい、
本当に誰が誰だかわからないの。
「名字」「通称(官職名)」だけでなく、
統治している地名で呼ばれたりもするから。
3分の1くらい読み進めた段階で、ようやく頭に入ってきて、
残り3分の2はスムーズに読了。
2周読んで、全体像を把握。
 
これは一般的な「伊達騒動」のストーリーを知ったうえで読んだ方が
面白かったかもな~。
もちろん、この作品から入っても面白いんだけども、
通説を知ってから触れた方が、主人公の原田甲斐の描き方や、
オリジナル要素に新鮮味や意外性が感じられて楽しかったと思う。
私は上巻を読み終わってから「伊達騒動」をウィキペディアで調べて、
主人公が悪役とされている人物だったことを初めて知った。
 
気になるのは、おじさんである主人公が女性にえらくモテていることで、
10代前半の宇乃ちゃんがいきなり主人公に恋しちゃってる風なのが、
キモいんだわ……。
宇乃ちゃんが、というよりは、ドリームが……。
江戸時代も、執筆当時も、全然タブー視されていなかっただろうし、
「男が歳の離れた10代の女の子に手を出すのは気持ち悪い」
と明確に拒否感を示されるようになったのは最近だって
わかってるんだけど。
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株主優待の記録(2024年4~6月)

2024-06-12 17:19:29 | 株主優待の記録

■カネ美食品

4月下旬

セレクトグルメ配達便(3000円相当だそう)

前年と同じく、煮魚のセットを注文。

 

■コメダホールディングス

6月1日

コメカ1000円分

 

■ハウスコム

6月10日

ハウスコム・プレミアム優待倶楽部

(web上のカタログギフトみたいなもの)

海鮮を注文

 

■井村屋

6月11日

水ようかん・どら焼き

 

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ドラマ「滅相も無い」♯7・8

2024-06-11 10:37:18 | 2024年に見たドラマ

TVerにて。

【第7話】

中嶋朋子回。

近所のおばさんは飛び降り自殺するわ、

付き合ってた彼氏は失踪するわ、

彼氏は少年院に入ってたわ、

わけがわからないうえにずっと不穏な感じが続く回だった。

最後にナレーションで言及された三木と井口と梅本の関係、

なんだったのだろう?

梅本から井口に巨大感情があった??

 

【第8話】

最後の主役は、窪田正孝くん。

不気味で落ち着かない回だった。
「夢か現実か」ということよりも、
「頭がおかしい身内が近くにいるという恐怖」がひしひしと感じられた。
 
最終話だからといって、何かが解説されるわけでもなく、
「穴」とか「教祖」についても、解釈のヒントを示すだけで総括はされず。
哲学的な話だったのだろうか。
 
「次が楽しみ」という感じは全然なかったのだけども、
30分と短いのもあり、なんとなく最後まで見てしまった。
「わからないこと」が不快ではないのだよね。
不快かどうかは、演技だったり脚本だったりの「わかる」部分から、
「制作サイドにはおそらく正解があって、でもあえてそれを示していないだけだろう」
と思えるか、
「ちゃんと決めずに、うやむやのままやってるな、迷走してるな」
としか思えないかの違いだと思う。
 
週にドラマを3本も見るという珍しい二ヶ月半で、
ふだんテレビを見ない人間にとっては結構気忙しかったのだけども、
個人的なドラマ月間は今週で終わり。
この期間に見ていた「光る君へ」「95」「滅相も無い」、
いずれもクオリティが高くてよかった。
 
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ドラマ「95」♯10

2024-06-11 10:21:25 | 2024年に見たドラマ

うおおおー! 最終回までよかった!!

最初から最後まで面白い、ヒリヒリドキドキする珍しいドラマだった!

第1話から不穏な予告のようなものはずっとあったから、

こんなにハッピーに終わるとは思わなかった。

詰め込みすぎた感もなく、予想以上にあっさり、

でも丁寧に作られた最終回だった。

 

「最終話まで脚本ができあがっている状態で撮影に入った」

というようなことを誰かが話していた気がするから、

それもよかったのかな。

全体像が見えている状態で編集するのと、

はっきり見えない状態で編集するの、やっぱり違うよね。

冷静にふり返れば「?」というところもなくはないのだけども、

リアルタイムで視聴しているときは、とにかく熱量と勢いに流されて

粗が見えなかった。

ラストのカラオケしてるシーンで、うるうるきてしまった

たった一年で青春は終わるし、大きなものも失ったけれど、

明るく前向きでキラキラしていた。

 

先が気になりすぎて原作を読もうかと思ったこともあったのだけども、

我慢してよかったと思う。

特に最終回部分は原作からかなり離れているらしいのだけども、

ドラマ単独ではきちんとおさまりがついていた。

Qもお母さんも、翔もセイラも変わったし、

美人局に加担していたカナがエリコの隣に戻ってきたことに

自分でも意外なほど感動してしまった。

 

それにしても宝来、

行動原理が翔へのコンプレックスだったことは

ずっと描かれてきたんだけども、ここまでとは思わなかった。

もはや恋じゃん……

 

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ドラマ「95」♯9

2024-06-09 21:08:58 | 2024年に見たドラマ

避妊しろ~!!!怒怒怒

がどうしても先に立つ。

たとえ写真ばらまかれなかったとしても、

結局セイラは妊娠で退学になったでしょ……。

家の力に頼らずにこれから二人で生きていこうとしていた矢先、

経済基盤もないのにどうすんだよ……。

カリスマ的なかっこいいリーダーとして登場した翔が、

ここまで弱さと脆さ、未熟さを露呈して、

それでも嫌悪感を抱かないで済んでいるのは、俳優さんの力?

別の俳優さんだったら、どうだったかしら。

 

斉藤由貴演じる翔の母の、悪者になることを承知で

大人として最善を尽くした愛と強さにしびれる。

セイラも、援交してまで翔の近くにいたかった気持ちはわからないけど、

実母がセイラを使ってお金を得ようとしたり、

娘の援交を黙認したりしてたあたりを考えると、

すがれるものは幼いころの恋だけだったのかなと思うと切ないね。

お金をもらったとはいえ、頼りにならなさそうな母と

これから生まれてくる子を一人で抱えて生きていく覚悟だって、

そう簡単に持てるものじゃない。

 

自分の考えを語る牧野に、Qがかつての翔を思い出す演出、よかった。

「結局、翔もたいしたことなかった」なのか、

「牧野には牧野で、人を惹きつけるところがある」なのか、

「同じことを言っているけど、二人は全然ちがう」なのか。

どうとでも取れるシーンだったけれど、

すぐに牧野が写真を撒いたり、花火の妨害したりしようとしたあたり、

「同じことを言っているけど、二人は全然ちがう」だったのかな。

「若いやつは金になる」のが理由だとしても、

若い女の子を買ったり、チーマ―や暴走族とつるんでばかりいる様子なのは、

同世代に相手にされない大人という感じ。

 

くるくる頭の後輩が、いきがって翔にえらそうな口利いたり、

ナイフで刺そうとするのも、

政治家の家の子である宝来が、

薬にまで手を出して拳銃持ってしまうのも、

説明はされないけれども、これまでの描写から

行動原理がわかるようになっていてよい。

逆に、レオ・ドヨン・マルコは、

出番が多かったわりに掘り下げが浅く、

「チーム」を構成するための人数あわせのような状態のまま

ここまで来てしまって残念。

でも、最初からドラマの宣伝として

「高橋海人×中川大志×松本穂香」

をアピールしてたから、メインは

「Q・翔・セイラの三人の関係性」

であって、「チーム」ではなかったんだね、たぶん。

 

いよいよ次回、最終回。

みんな生きていてくれ~!!

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大河ドラマ「光る君へ」♯23

2024-06-09 21:07:47 | 大河ドラマ「光る君へ」

悲しい生い立ちのイケメンから外国語を習いつつ

彼と距離を縮める私。

パパからも「あいつ、いいんじゃない?」と推されてたところへ、

パパの友人でもある親戚のおじさんがやってきて、

「わしの妻になれ」とついに直球でプロポーズ。

しかも、イケメンは私を利用しようとしてるスパイみたい。

いったいどうなっちゃうの~!?

……な、乙女ゲーム「光る君へ」越前編。

 

結構前から、宣孝のまひろを見る目が気持ち悪くなってたから、

はっきり言ってくれてよかったわ……。

道長くんは平安ドロドロ時空に取り残されてるのに、

まひろは越前編をめっちゃ明るくエンジョイしてて

なんか笑ってしまう。

 

今回も、定子さま&清少納言がよかったよ……。

後ろ盾になるはずの兄弟は、いらんことして

足をひっぱったあげくにいなくなり、

両親も死に、夫とも離れて会えない。

輝くばかりのお姫様がそうなってたら、

清少納言も「私が守る!!」になるよね。

 

道長の三条天皇いじめをどう描くのかと思っていたが、

三条天皇を悪者にするのね~。

 

【その他いろいろ】

・為時パパ、周明と介たち双方の言い分を聞いて、

 「気持ちはわかったけど、別件逮捕はダメ!」

 とちゃんと介のほうにも配慮してる。

 パパも成長したんだな。

 

・周明、朱に切り捨てられるんじゃない??

 直秀と似たような運命をたどるような気がしてならない。

 

・「中宮に会いたい」と情に訴えかけ、

 行成を動かそうとする帝の意図を見抜き、

 行成に釘をさす道長。

 賢いということは、ずるいということと不可分だよね。

 

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