えーん、みんながみんな、定子さまを悪者扱いするのがつらい……!
出家した身で帝のもとに戻るのが、
当時としては本当に道理に外れたとんでもないことなんだろうけどさ!
「譲位して定子と一緒に暮らしたい」
「皇子を産むのは定子であってほしい」
という帝の思いも、一途な愛ではなくて、
「中宮に操られておかしくなってる」
って扱いなんだよね。
それにしても、天変地異が全部自分のせいにされるって、
現代から考えるとまったく科学的根拠のないことなんだから
帝も本当に可哀想だよ。
詮子の道長評で、脚本家が客観的な視点を持って
このドラマを描いていることがわかってホッ。
無自覚に、道長をきれいなところに置きっぱなしにしてるのかと
思っていたからさ。
道長が娘の入内を渋るのも、入内を「いけにえ」と表現するのも、
実際の道長には考えられないことだと思うんだけど、
このドラマでは丁寧にエピソードを重ねているから
説得力がある。
彰子さまが自我のない「仰せのままに」botなのも、
「いけにえ」感あって、とてもよい。
【その他いろいろ】
・頼通、生意気で減らず口をたたくクソガキだった
・道長の前では入内に賛成と言いつつ、
一人のときには「ないない」を繰り返す実資
・倫子「中宮が懐妊してるなら呪詛して!
あなたの家、呪詛得意でしょ!」
言うねえ~!!
・清少納言が伊周のこと嫌いなの、いいよね。
このドラマの伊周、定子さまにめっちゃ嫌なことしてるもんな。
・まひろは、夫が他の女に自分の文を見せ回っていることを怒るが、
夫には全然理解されない。
この断絶、男女に限らずあるよね。
言葉を尽くして説明しても、なぜ嫌なのか本当に理解されない。