金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

74:日刊ゲンダイ 『雑学図鑑 知って驚く!! 街中のギモン110』

2011-06-20 23:26:29 | 11 本の感想
日刊ゲンダイ編『雑学図鑑 知って驚く!! 街中のギモン110』 (講談社+α文庫)
★★★☆☆

10~15分の通勤電車の中で、興を殺がれずに読めるもの……
と考えて借りてきたもの。
日刊ゲンダイのコラムの中から選ばれた110の雑学ネタを収録。
「定礎」の石碑の下にかくされた秘密、
@の意味(わたしも“at”だと思ってた……)、
皇居の周りを走るジョギングはなぜ左回り?
そうめんの束にはなぜ色つきの麺が混じっているのか?
……などなど、ふだん気にも留めていなかったけれど
確かに不思議だと思うような疑問に対するトリビアの数々。
ちょっとした隙間時間に読めるので重宝しました。
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73:藤谷治 『船に乗れ!〈1〉』

2011-06-18 13:55:30 | 11 本の感想
藤谷治『船に乗れ!〈1〉合奏と協奏』(ポプラ社)
★★★☆☆

音楽一族の中、音楽に縁のない両親から生まれた
津島サトルは、チェロを学び芸高を受験したが失敗。
祖父が学長をつとめる新生学園大学附属高校音楽科に
進んだサトルは、ヴァイオリン専攻の南枝里子に出会い、
一目ぼれする。

************************************

一年くらい前?籐子ちゃんに会ったときに薦めてもらって
携帯にメモしていたんだけど、忘れていた
携帯を買い換えたので、そのときにメモを発見して
読んでみた次第。

1巻はまだ様子見といったところ。
1巻の中心になっているのは、音楽を通じて親密さを増す
同級生との関係や、南への恋心?
今の段階ではそれほど「好き!」ってわけでもないのだけど、
伊藤と南の間の空気が気になる。
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72:西村すぐり 『ぼくがバイオリンを弾く理由』

2011-06-18 13:28:18 | 11 本の感想
西村すぐり『ぼくがバイオリンを弾く理由』(ポプラ社)
★★★☆☆

広島の両親のもとを離れ、神戸にバイオリン留学していた
小学生のカイトは、コンクールに落選し、
バイオリンをやめようと決意する。
母が病院に運ばれたと聞いたカイトは広島に帰り、
バイオリンにふれないまま、かつての同級生と
サッカーに興じる日々。
広島へ帰る途中で会った女性から手渡された
一枚の楽譜が、バイオリンから離れていたカイトを
導くことになる。

************************************

ポプラズッコケ文学賞(ひどい名前だ)入選作。
以前、しゃちほこ村の図書館で予約を入れたのだけど、
所蔵数が少なくちっとも回ってこないので
あきらめたのでした。
存在を忘れていたところへ、会社に寄付されてものの中に
これが入っていて、びっくり。

表紙の絵とあらすじから、鼻持ちならん、
こまっしゃくれたガキが屁理屈こねてる話だと
予想していたんだけど、予想に反して主人公は可愛い。
楽器が弾ける男の子はいいよね(顔が可愛ければなお良し)。

ズッコケ三人組シリーズの名を冠した賞にしては
優等生的でやや地味??だけど、
終盤は光に包まれたようなイメージのやさしい読後感で、
ああよかったね……と素直に思える。

イラストはスカイエマ。
「12歳たちの伝説」の表紙で初めて見たんだけど、
この人のカラー絵、いいなあ。
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71:勝間和代 『断る力』

2011-06-17 13:40:40 | 11 本の感想
勝間和代『断る力』(文春新書)
★★★☆☆

パワフルウーマン・勝間さん。
メディアへの露出は多いし、雑誌で
彼女の特集や書いたものを読む機会は多い。
すごいなあ~とは思うけれど、
自分が好む生き方とは違うラインだなという認識で、
著作を読んだこともなかったのだけど、
なぜか人からこれをもらったので読んでみた。
(これをくれたのは、ひょっとして何かの
 メッセージだったのだろうか……。
 もっと意欲を持って生きろ、みたいな)


「断り方」のノウハウ本ではなく、
「断る」行為のおおもとにあるべき考え方について
書かれた本。
わたしにとっては「目からウロコ」というよりは、
「忘れちゃだめだよね」と確認させられるような内容。

「私たちは自分の扱い方を人に教えている」

って、本当にそうだと思う。
考えないのは、黙っているのは楽だけれど、
怠けていてはいけないんである。
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映画:『オーメン』

2011-06-15 09:34:08 | 映画の感想
映画:『オーメン』
★★★☆☆

6月6日6時、出産の際に、待ち望んでいた子どもが
なくなってしまい、気落ちする駐英大使ロバートは、
神父のすすめで同じ日に生まれた孤児を引き取り、
自分の子として育てることにする。
ダミアンと名付けられた息子は、かわいらしく成長するが、
人々の前で乳母が自殺したことを皮切りに
不吉な事件が起こり始める。

****************************************

夜中に見ていて
「ぎゃーーーーーー!!!
と目を覆うこと数回。
オカルト的な怖さではなく、
スプラッター的な怖さ。
見終わったあと、怖くて眠れなくなるというような
後を引く恐怖ではないのだけれど、
見ながらハラハラしたわ~。
これ、キリスト教圏の人が見たら
もっと怖いんだろうなあ……。

周囲の人々を次々と殺されて追い詰められ、
主人公は悪魔を殺害せざる得ない状況に
追い込まれるのだけど、
ダミアンがいとけない子どもなので、
殺害が成功したとしても、主人公のほうが
精神的異常者として社会的に抹殺される可能性が
あったわけで、そういう状況も恐ろしい。

それにしても、神父がダミアンを養子に勧めたのはなぜ?
もともとは悪魔の味方だったということ??
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70:小山龍介 『整理HACKS!』

2011-06-13 20:34:12 | 11 本の感想
小山龍介『整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣』(東洋経済新報社)
★★★☆☆

知らなかったけど、「HACKS!」シリーズは
いろいろ出ている模様。
こういうノウハウ本って、頭を使わずに読めるから
気分転換したいときはいいな。
本当に実践できることなんて、
1冊に1つあればいいほうだと思うけど、
読んだときはやる気になるしね。

さて、これは書類、環境、情報、生活、思考、人間関係などなど
身の回りのさまざまなことに関する整理術を紹介したもの。
そんなたいそうな仕事をしているわけではないので、
ネットワーク上のなんとかを使って、とかは飛ばし読み。
紙データはスキャナーで取り込んでデジタルデータとして
整理、とかも、わたしには不要な方法だけど、
ソートがかけられるスキャナーはいいな。

服のコーディネートとか、食事の内容とか、
パターンを作ってローテーションで回すだけ、というのは、
衣服や食べることに重きをおいていない人にはいいかもしれない。
わたしは食事が用意してあっても、そのときの気分で
食べたくないことがよくあるからダメだけど。

【メモ】
・Technorati→日本版はサービス終了
・ScanSnap S1500
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映画:『スイミング・プール』

2011-06-13 09:33:17 | 映画の感想
映画:『スイミング・プール[DVD]
★★★☆☆

イギリスの人気ミステリー作家・サラは、
出版社の社長に誘われて、
彼の持ち家である南フランスの別荘に行く。
来ると言っていた社長は来ず、
あるとき突然、彼の娘であるジュリーが現れた。
若く、奔放なジュリーは、毎夜ちがう男を家に連れ込み、
セックスに明け暮れる。
騒がしく奔放な彼女に苛立ち、嫌悪を感じながらも
サラは目が離せず、やがて彼女を観察しながら
彼女をモデルにした小説を書き始める。

*********************************************

これもたしか、『九月に降る風』と同じく
「地味だけど良作」を紹介してくれるコラムで
あげられていたもの。

ジュリーが腹立たしくて、サラといっしょにイライラ。
同じことをしていても、美人だったり可愛かったりすれば
わたしは「可愛いからいいや」と寛大な心持ちになれるが
そうじゃないからいけない。
おっぱい丸出しになってても、顔のせいで、
全然エロチックな感じがなかったわ。
そして、サラが途中でストーカーみたいになっているのも
怖い。

終盤は、まるで夢と現実が入り混じったような展開で
いったいどういうことなのかわからないまま。
ストーリーの中にいくつかヒントが織り込まれていたのは
わかるけど……。
しかしわからないことが不快ではなく、
じっくり考えてみたくなるような後味のよさ。
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映画:『シカゴ』

2011-06-10 13:11:09 | 映画の感想
映画:『シカゴ
★★★☆☆

1920年代のシカゴ。
スターになりたいと願うロキシーは、
マネージャーに紹介してくれると言っていた
愛人の家具屋が嘘をついていたことを知り、
激昂して彼を射殺、逮捕される。
彼女が入った留置所には、夫と妹を殺した
キャバレーのスター・ヴェルマがいた。
マスコミの注目を集めていたヴェルマは、
近づいてきたロキシーを冷淡にあしらう。
しかし、人気弁護士ビリーがつき、
魅力的な殺人者としてロキシーへの注目が集まると、
形勢は逆転し……

*********************************************

ミュージカルを映画化したもの。
わたしは歌とかダンスのことはさっぱりわからないのだけど、
ダンスの評価が高いらしい。

「とにかく有名になりたい! わたしを見て!!」
と言わんばかりの主人公の心理はよく理解できないのだけど、
それはさておき、登場する女たちの性格の悪さと言ったら!!
特に主人公のロキシーは「あんたどんだけ歪んでんだよ!?」と
言いたくなる黒さ。
善良で愚鈍な夫はまったく報われない。
夫を利用することしか考えてないロキシーの性格の悪さは
最後まで徹底している。

しかし、そんなに騒がれるほどロキシーは可愛いか?
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるヴェルマのほうが
ダントツで美しいと思うんだけど。
アメリカではブロンドが美人の象徴みたいなので、
見る人の感覚がちょっとちがうのかもしれない。

次から次へスキャンダルを求める移り気なシカゴという街、
ままならない現実と、名声を求める女たちの悲しさを
描いているところはなかなかおもしろかった。
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映画:『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』

2011-06-08 09:30:46 | 映画の感想
映画:『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス [DVD]
★★★☆☆

ハロウィンの国の「カボチャの王」ジャックは、
恐怖のハロウィンを取り仕切る存在として賞賛されていたが、
同じことの繰り返しに気落ちしていた。
そんな中、ジャックはクリスマスの国に偶然迷いこみ、
ハロウィンとはまるで違う楽しく幸福な光景に、
すっかり心を奪われてしまう。
ハロウィンの国に帰ってきたジャックは、
自らがクリスマスを取り仕切ろうと
サンタクロースを誘拐させ、彼になりかわろうとする。
ジャックに恋するサリーは、不幸を予感し、
彼を止めようとするが……

********************************

イラストレーターかなにかを対象にした
「好きな映画」のアンケートに頻出だったので見てみた。
ディズニーランドのホーンテッドマンションのやつだとは
知っていたけど、実は話をまったく知らなかったのでした。

ただのガイコツのはずなのに、ジャックの表情と仕草が
キュート
小道具のデザインも凝っていて、作りこまれている。
人形アニメがなんだか懐かしく、
CGにはない味わいがあってよかった。
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69:鎌池和也 『とある魔術の禁書目録』

2011-06-07 10:42:25 | 11 本の感想
鎌池和也『とある魔術の禁書目録(インデックス)』(電撃文庫)
★★☆☆☆

アニメ化されているらしい。
これもおもしろいよ、と聞いて、
1巻だけ借りてきたのだけど……

超能力が科学の範疇に位置づけられているところとか、
魔術と科学の関係とか、世界観はおもしろい。
しかし、もうとにかく文章が読んでいてキツい。
「天然素材」と書いて「うまれたときから」、
「機械的」と書いて「れいせい」とルビを振るセンスに
耐えられない……!!
そして書き込み不足なのか、主人公がそこまでする理由に
説得力がなく、なんだかしらけた気分で
「きゃんきゃん騒いでるなあ~」と
主人公の行動を見てしまうのであった。

巻が進めば文章もこなれてくるのかな~と思うけど、
1巻でもうギブアップ。
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