12月末のスペインの日の出は遅く、8時にキャンプサイトを出発した時に山の向こうに朝日が昇った。この日はバレンシアの南の海岸沿いのキャンプサイトまで413km、道路の状態は良く高速道路とほとんど変わらないが、有料の高速道路は私達が走っている国道とほとんど平行に走っている。
途中で止まった休憩所には素晴らしいブーゲンビリアのアーチがあった。一年中咲いている花だから(花のガクだけれど)こんなところのデコレーションには最適だと思う。
スペインのキャンプサイトは午後2時に閉まって夕方5,6時頃に開くところが多い。この日めがけたサイトも2時に閉まるからそれまでにと焦ってやっと2時10分前にたどり着くことができた。
翌朝も日の出と同じころにキャンプサイトを出てグラナダの東側のサイト(436km)をめざした。キャンプサイトを出て給油をするためガレージを探した。マダムが連れて行ってくれたガレージでディーゼルを満タンにして出発。この日はキャンパーのエンジンの調子が悪いのか平地でやっと走っている始末、少々の坂道でもギヤをセカンドにしてやっとのろのろ登るくらい、自家用車などどんどん追い越してゆく上、重量の物を運んでのろのろ走るトラックまでに追い越されてしまった。
ポルトガルに着いたら修理工場へいかなければとか、英国で2回もメインテナンスしてもらったのにと嘆きつつ午後2時半やっとグラナダのキャンプサイトについた。
途中の道路わきにはオレンジ畑が続き、次は広々とした耕作地で葉菜が植えられている。シアスタで昼寝ばかりしていないで、こうして働いている時もあるんだなーと変なところで感心した。
このサイトは山側のなだらかな斜面に作られた静かなサイトでネバダ山脈が雪をかぶって輝いている。ネバダ山脈はヨーロッパの最南端のスキー場がある。
グラナダは10年前に行ったからもう一度見たいところでもなく、翌日又ガレージを探して給油した。
今まではディーゼルでもレギュラーを入れていたが、この日はハイオクのディーゼルを入れてもらった。そうしたらなんと!!!
昨日ののろのろ運転が嘘みたい。どんな坂道でもぐんぐん登って、昨日は追い越され続けたトラックなどどんどん追い越して行けた。亭主のはしゃぎよう・・・想像してもらいたい。
ポルトガルへ着いてから聞いた話しでは、スペインの給油所には往々にして汚いディーゼルやガソリンがあるという。それに当たるとフィルターを交換しなければならないこともあるからいらない出費に見舞われる。今まで何度もスペイン中走り回って今回が初めての経験だった。エンジンが壊れたせいじゃないと判ってどんなに安心したことか。
偽物のほとんどが中国から来るものだからあのディーゼルもMade in China だったかも。
昨日のパリの事件はこちらでも大騒ぎしてます。 それでなくてもフランスは何事につけても自由を大切にする国だから国民を揚げて怒り狂うのは判る。。