Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 ダデス渓谷

2012-01-14 15:46:13 | モロッコキャンピング 2012年



今朝10時ワルザザートからアトラス山脈と平行に東へ向かった。町を過ぎるとすぐにあたりは広々とした荒野になり時々オアシスにオリーヴや椰子の林と小さな村が街道筋に現れる。空は真っ青に晴れ渡り外気温は11度。荒野に時々うっすらと白いものが現れるが、あれは雪か、塩かで意見が対立した。夜は零下になるのだもの雪が降っても不思議でない。只湿度が30パーセント以下だから、雪になる水分が空気中にないかもしれない。

 

    


 

 


時々砂漠に橋が現れ、水の干上がった川床を何度も見かけた。途中の村では日曜マーケットが開いていて、オリーヴの苗木を売っていた。一本持って帰りたいものだ。
マーケットへ向かう人たちが続々歩いており、ヤギを積んだ小型トラックを数台見かけた。
それよりも生きている黒いヤギを襟巻き風に両手足を持って肩にかずいて歩いているおじいさんには笑ってしまった。写真に撮れなかったのが残念だ。彼の唯一の財産だったのかも知れない。

  

  

ブーマルン・ダデス(Boumalne Dades)の町から北へ30kmほどダデス峡谷へ分け入った。細々と流れる谷川に沿った道は、雄大な赤い岩山が続き、谷間はきれいに耕やされ明るい緑の野菜が育っている。乾燥した土色の風景の中での緑はホッとする。

  

途中の奇岩と言ってよい丸みがかった岩の連なりは、先日見たNHKのテレビでは青森・下北半島の奇岩を13仏と呼ぶ。私はここの岩に100人仏と名づけたい。イスラムの国で仏の話をすると宗教戦争になるかなー。渓谷の奥は七曲の急坂で対向車を心配しながら登って行った。

  

  

渓谷をずんずん登って素晴らしい模様のある山に囲まれた村にたどり着いた。これ以上にも道は続いているが、渓谷を抜け出たのでここで折り返すことにし、駐車して昼食にした。
ローカルの子供たちが自転車でやってきて、何かをくれと言う。私はこれが我慢ならない。どうして誰も自尊心がないのだ?物乞いをすることを恥と思わないのがアラブ人に多い。

 

 

 

 

イスラムではもてる人は持ってない人に施しを、との教義から、もってない人はもらって当然という気になるらしい。キャンパーを走らせていると、道端で手を振る人たちが多く、はじめは何とフレンドリーな人たちと思っていたが、手を振って必ず何かくれというように手を出すのが、気にいらない。



昼食を終わってゆっくりブルーマン・ダデスの町まで戻ってきた。町外れのホテルの庭がキャンプサイトになっていて、今夜は久しぶりに英国キャンパーがもう一台停まっている

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