1992年この家に引っ越してきて、はじめの年ポールの友達の家へ訪ねた時、ダブルベッドサイスの木造りのヘッドボードと足の部分を貰った。
ポールは長い時間をかけて木のベースを作り、新しいマットレスを買って昨年ポールが寝付いた時までそのベッドを使っていた。
しっかりした木だったから重くて私の力では動かせない。
昨年7月初めポールが寝付いて床ずれができるようになったためNHS の病院のベッドを貸してもらうようになった。
病院のベッドが来る日、朝から娘婿のパトリックが来てその重いベッドをヘッドボードとベース、足に解体して奥の小部屋に置いたっきりもう2度とベッドに作り直すことはしなかった。
そのまま最近まで置きっぱなしだったものを何とかしたい、娘の庭に野菜畑を作ってあげようと思い立った。
ベッドの長さ185センチの板と角材は、近くの友達の90歳になるご主人が、電気のこぎりで半分に切ってくれ4隅の角材は地面に突き刺さるように鋭角に切ってくれた。
ヘッドボードと足の部分は捨てる代わりに彼が引き取ってくれた。
ポールが自分で建てた作業小屋で電気ドリルを使って穴をあけ電動のスクリュウドライバーでねじくぎを差し込んでいく。
割と簡単に出来上がったので内側にマジックペンで上下や左右を書き込んで又解体。車に積んで娘宅へ持って行った。
ただ2枚だけ足りなかった板を買い足して箱が2個出来上がった。パトリックは板が簡単に腐らないよう防腐剤のクレオソートをスプレーしてくれ、庭に置いたところ、敷き詰めてある地面の砂利をカキ集めたらなんと下はコンクリートだった。
仕方がないから上下を逆さまにし、突き出た4隅は網をかぶせるのに マーイイか。
我が庭と娘宅で作った野菜くずや落ち葉で作ったコンポストを下に敷き詰め、一日がかりでやっと種が植えられるようにした。
娘は大喜びで、お母さんがこんなことができるとは思わなかった、あと2つ作ってほしい・・・・・ぎょっとしている私。