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「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第6弾>

2017-07-17 13:32:13 | スポーツ

 [ 2015・8・18 初掲載記事 ]

 夏の甲子園。本日、8月18日は、休養日、とか。主目的は、連投の投手の肩を休ませるためであろう。

 肩といえば、大枚、3年12億円もの巨額契約をした松坂大輔が、右肩の手術に踏み切るとか。例え、無事成功したとしても、主力としては、すでに使い物にはならないであろう。

 ”昔の名前で、出てい~ま~す”は、こと、結果が問われるスポーツでは、通用しない。冷たいようだが、事実はそうだ。にしても、この段に至っても、妻子は帰国せず。一体、ど~ゆ~こっちゃ!

 さてさて、「高校野球100年

 100年前は、「特待生軍団」、「外人部隊」など、考えも及ばなかったであろう。この100年で、すっかり様変わりしてしまった。勝ちゃあ、どんな手を高校が使って、選手を集めても、甘受する世界にと、歪んでしまった。

 「高校の、あくまでスポーツ教育の一環」というお題目は、どこかに吹っ飛んで、消え去ってしまった。

 マスコミは、”プロ注目の”と、無節操に神輿担いで、今夏もまた、わいわいがやがやと、はやし立てている。

 ちなみに、準決勝に勝ち上がってきた4校。いずれも「私立」。それぞれの国外・都外。・県外から募った「外人部隊員」の人数を示しておこう。試合出場登録18人の中での、人数だ。

 「早稲田実業」7人。

 「関東一高」11人。

 「東海大相模」10人。

 「仙台育英」4人。

 コレで、「故郷、郷土を代表するチーム」と、はたして本当の意味で、言えますか?

 「プロ志望予備軍」ではあるし、その「草刈り場」ではあるが・・・・・。

 昨日8月17日、純粋秋田県人だけで結成され、出場した「秋田商業」が惜敗して、球場を後にする際、贈られた万雷の拍手を、私は別の意味も含めて受け取ったのだが・・・・・。

 さて、「野球部員0人への波」を、事実として実証してゆくために、読者に納得して戴こうと、沖縄県まですべてを網羅、指摘してゆくつもりのこの連載。果てしなく続きそうで、コワイのだが、資料として、思料してもらってもいいかな、と。

                     「茨城県」

 この県の読み方。正しくは「いばらき・けん」。「いばらぎ・けん」ではない。

 読み間違えられ続けて、文字通り、茨の道を歩んでいるこの県は、長らく野球王国として、高校野球ファンには、注目されてきた県でもある

 今回も、県予選への出場参加校。これまでの北海道を除いて、初の三ケタ、101校だ。

 といっても、時代の波には逆らえず。3年前から認められた「連合チ-ム」は、ココでも存在する。

 「石岡商業」「那珂湊」「大洗」連合チーム。初戦で、やはり連合で行なう連係守備の練習不足が影響し、0-7で敗れ去った。

 「友部」「水戸平成」連合チームもまた、奮闘したものの、5-11で敗退した。

 「福島県」の項で、5校連合を書いたが、実は人口が多いと誰しもが思っている大都市圏でもある「大阪府」でも、5校連合が存在する。

 5校すべて「府立」。うち一校は、部員たったの1人。5校合わせて、やっとこさの9人。んでも、初戦突破!惜しくも、2戦目は敗れ去った。だが、連合チームが1勝したことは、そのチームが全国で史上初!のことだったことを、今の時点で書き添えて置く

 過疎化、少子化だけではない。野球部離れの波が、押し寄せてきている実例だ。実は、野球部だけでは無い。スポーツクラブそのものに入部する高校生が、かつてに比べて、次第に減ってきているのだ。

 「帰宅部」なんて、流行り言葉が、すっかり定着してしまった流れに加え、政府・県・都下・市町村が、計らずもソレを強力に後押し・推進してしまった。

 取材を進めてゆくと、突き当たったのが、「平成の大合併」。

 住民にとっては、さほどの不満もなかったのに、オカミの一方的な都合で市町村に、なかばお仕着せの合併を強力に推し進めた。目の前に、「合併してくれると、こんなに助成金を差し上げますよ」と、ゼニと言うエサをぶら下げ、チラつかせた。

 お馬鹿な、無能公務員。上意下達に、弱い、言いなり、右習え。

 その結果の、意味のさほどない、合併続出。

 そのあおりを喰ったのが、小中学校の統廃合。放課後の運動、クラブ活動を始める前に、決められた定時刻に、学校の送迎帰宅バスが出てしまう

 ソレを過ぎると、個々人で長距離を、車で親族が学校まで迎えに毎日行かなければならなくなってしまった。先生も、クラブ活動に付き添わない。統廃合前は、クラブ活動を終えて、ゆっくり級友と、夕闇の中、連れ立って歩いて帰宅出来たのに・・・・・。

 勢い、運動クラブ活動は、次第に全国各地の、とりわけ過疎地、山間部、離れ小島で、事実上消滅状態化に。オカミの愚作のあおりを、もろに喰ってしまった。

 もし、あの大合併の愚作を実施していなければ、このような「0人、硬式野球部」が多くなることは、無かったはずだ。

 さらに言えば、老人の憩いの場でもあった、町や村の診療所を次々とつぶし、閉鎖させていったことにより、全国の老人の死が、どれほど早まったか・・・・。

 長野、岐阜、新潟、愛媛・・・・・・そのすさみように、荒れ果てように、唖然とした。

 その一方で、運動能力にすぐれた子弟を、強豪校は見逃さない。母と共に、遠隔地で生活。良いコーチ、強いスクール、そして強豪校へと招き入れるシステム。

 子どものために、父母別居は、いまや当たり前の時代に。

 野球部だけではない。

 例えば、バレーボール。例えば、バスケットボール。全国大会にと勝ち上がってきて、毎度出てくる「有名校」「強豪校」には、野球のようなあからさまなカネは動かないが、そういうルートが出来あがっている。

 一方で、小・中学校の段階で、上記のような流れでクラブ活動が出来なかった子供たちは、その楽しさ、厳しさ、協調性。クサく言えば、汗と涙の青春を味わったり、感じたりすることも無く、高校でも、引き続き「帰宅部」所属・・・・・となっている。

 そのくせ、文科省は一方で、「小・中学生の基礎体力が、年々落ちている」と、数字を並べて言いたてる。

 当たりめえだろ! てめえたちの愚策が、そうさせる結果をもたらしたんだから!

 その一方で、女子生徒が、屋外スポーツをやって、日焼けを嫌う、避けたいという明らかな傾向も、取材を進めていく中で判明してきた。

 それは、野球部ついでに、他のクラブ員の人数を調べていくと、さらに分かってきた。

 スポーツはするものでは無く、機会があれば見るもの。

 その流れを、かつてはスポーツクラブの花形、常に人気ナンバーワンであった硬式野球部も、例外では、まったく、無くなっていた。

  その複合結果、一方で、福島県「聖光学院」部員、146人、岩手県「花巻東」135人、埼玉県「花咲徳栄」123人、高知県「明徳義塾」に155人もいれば、真逆に、長年にわたって0人や、ひとり野球部も、多く存在すると言う、歪んだ”格差厳実”が出来上がってしまった。

 

 茨城県にハナシを戻す。

 「小瀬」(おせ)。創立100年以上の、老舗校。なのに、長く部員不足と、出る敗け続きだったが、2013年、30年振りに「県大会」に出場出来た。でも、2013、2014と、2年続けて1回戦敗退。今年の夏に向けて、部員が22名にもなった。

 1年生、9名。2年生も、9名。そして3年生、4名。中に、中学校時代に、良い戦績を残した有望選手が数人おり、「県大会で、一勝を! 出来るなら、ベスト8まで進みたい!」との願いの元に、チーム明るく、「常笑野球」を心掛けてきたと言う。

 で、なんと、1回戦から、好発進! 

 6-2。9-1。そして、3回戦。惜しくも1ー3で、負けたが、3年生が抜けても、新チームでも18人。安定してきた。

 「小瀬」と同じ、常陸大宮市内にある、「常陸大宮」。今でこそ14人も!いるが、2013年、部員不足、そのうえ、今夏、やはり部員不足で、「連合チーム」の1校になった「那珂湊」にまで2-12。7回コールドで大敗!の屈辱を味わった。

 それが、昨年春。一挙に新入生7人が入部。3年生が、1人。その1年生をエースに推し立てて、練習を重ね、屈辱の「那珂湊」に、練習試合ながら、11-7で競り勝ち、次いで、当時やはり単独チームであった「大洗」にも、5-4で、競り勝った!

 選手不足に、常に悩まされ続けながらも、今夏は1回戦、またも0-14で・・・・・。

 選手は、県内の中学生に、声を大にして、呼びかけている。

 「野球が、好きな人。野球に、興味ある人。初心者の人でも、大歓迎です!部員がたくさんいると、試合形式の練習が出来ます。練習試合も、出来るようになります!」

 涙が出てきそうになるほど、心の叫びがこもっている。

 「坂東総合」。部員、9人ぎりぎり。来夏は、分からない。今夏は、0-11。1回戦で散った。

 先述したが、ここも運動部員、少なく、夏の暑さ以上に、キビシ~!

 サッカー部、7人。陸上部、2人。剣道部、1人。柔道部、並びに、テニス部、0人。

 「水戸桜ノ牧・常北校」。つまり、分校。部員、10人。0-10で、散った。涙を拭こうにも、ハンカチ差し出してくれる女子マネージャーがいない。

 来夏は、何人になるのか、不安だが、誰にも分からない・・・・・。

 みんな、みんな、がんばっている。茨の道を歩んでる。

 

 

 


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