NHKの、全正規職員アナウンサー、総勢500人のなかでダントツの、というより、全国のテレビ&ラジオ局のフリーも入れ込んでのアナウンサー全員のなかで、いつの間にか、一番有名になっていった有働由美子、49歳。
「あさイチ」のなかでも、これ、このように、セーラー服も面白がって着こなす柔軟さも魅せる、硬軟取り混ぜてやれる天賦の才能を持っている。
だが、それよりずっと前。
おおっ、この有働。タダもんじゃねえな!と、痛感したのは、、彼女を直撃取材した際の、受け答え振り。
本名・石井忠徳という、当時・現役プロ野球選手との、肉体関係も伴う深い、悲恋必至の三角複雑女たらし関係交際について、詳しく事実を突きつけて問い質したが、うまく、したたかに、サラリとかわす受け答え。
それも、表情は、あくまで、愛想良く、笑みを浮かべたままで。
そして、最も印象に残ったのが、2000年の、シドニー五輪での、柔道、重量級決勝戦の、明らかな誤審ぶりについて、聞いたときだ。
現在はすっかりタレントになった篠原信一が、ダビド・ドゥイエとの試合で、明らかに、誰が観ても1本勝ちしていたのも関わらず、それが認められず・・・・銀メダルに終わった。
当時のわたし、柔道の取材も重ねており、篠原が他の選手と共に、成田空港に帰国。
記者会見に応じた。
「あの結果については、ボクが、どうこう言うより、負けたと審判全員が判断されたのだから・・・・認めるしかない。そういうことです。それ以外に、いまさら、ここで言うことは、ありません」
んん・・・・・
やりきれない想いを抱いていたのは、私だけでは、むろん無かった。
講道館や日本武道館など、柔道の公開取材現場で見掛けた、この有働が、生放送で、この篠原の「疑惑誤審敗戦」を伝えた時、不意に言葉に詰まり、「・・・・・・・」
そして、涙声になって、この、あり得ない、おかしな結果を、キャスター陣の1人として、原稿を手に、震える声で伝えた。
いいな、と想った。キチンと、誠実に、取材を重ねていたからこその、言葉に詰まり、明けての、震える涙声であったように想ったからだ。
その時の、心境について、今振り返って、どう想いますか?と、聞いた。
「アレは・・・・読み手のプロ、伝え手のプロであるべきだったのに・・・・反省しています」
「ああいうとき、個人の感情を少なくとも、出してはいけなかったんじゃないのか。そう、感じたからです」
そうかなあ・・・・・・・。
あれから、幾年月。
自分に課せられた司会進行の領分はキッチリ押さえつつ、個人の感情を縦横無尽に、節度を保ちつつも、あふれ出したことにより、かの「あさイチ」は、全国的知名度を得た。
そして・・・・・50歳を目前にして、ここ数年、公私共に、悩んだ末、フリーに転じた。
静岡県に住む、3人の子連れの相手との、遠距離交際も、継続微妙。
タダの、「子どもにも分かる、解説屋」でしかない、局のしがない先輩オッサンに、「君が、ジャーナリスト志望?」と、からかわれたのは、記憶に新しい。
そんな有働が、そのオッサンと組んだ「プリンセス物語」は、どっから観ても、ど~でもいい仕事だった。
だが、久し振りに勤務先でもあった、かつて辛い日々を過ごした想い出が残るニューヨークに渡って行なった、松井秀喜へのロング・インタビューは、素晴らしい手ごたえを感じたはずだ。
聞き方、攻め手、気分と場所を変えての、あの手、この手の、言葉を引き出す取材力は、ある。解説屋のオッサンの、BS連続インタビューを見て、口ほどにも無かった。
だが、有働。
社会的な事象、事件、根深い構図・構造・不正を、フリー、不利の身で、単身乗り込んで、えぐるとなると・・・・・その素地は充分にあるが、実力未知数。
今までは、ぬくぬくと乳母(おんば)日傘の下で「取材」が出来てきた。アポイントすら、時に自分で取らぬ、「NHK」という甘い「大看板」が、背景にあったからだ。
さて、この先。どうするのか?
まさか、くだらぬ、「ひな壇座り 受け狙いの造り話し・タレント」で、軽くギャラをもらうようなバカなことになったら、何のためのフリー宣言?
今だ、看板無しに、本格的な、誰もおも唸らせる取材は皆無。
未知数のまま。
そう想っていたところに、平日、午後11時台の激戦区で数字、、一歩抜け出しかけてはいるものの、多くの根深い問題抱えていた「NEWS ZERO」の、メイン・キャスターに、この10月から身を転じると、発表された。
この就任、有働自身が、「この番組で、いちからどころか、ZEROから再出発したい!」と、売り込んだ結果では無い。
「ジャーナリストに、なりたい」という有働の意を受けて、所属事務所の女性社長が、水面下で動いていた。
そこで、どうにもこうにも使えないため、何度も、機会を見ては、降ろしたがっていた村尾信尚(のぶたか)に代わる逸材か、コレ!という「切り札」「カード」を捜し続けていた日本テレビが、高額なギャラをサイド条件に、交渉。
最終妥結をみた、というわけだ。
この村尾。
すでに、週一の月曜キャスター、櫻井翔の取材力をめぐる記事でも指摘したが、メインを張るには、終始欠点だらけだった。
霞が関で、ただただ税金を無駄に巣食って生きてきた、悪しき官僚虫の域を、半歩も脱していないまま、キャスターの席に、安易に運ばされただけの人物。
知事選にも落ちた。天下りと、出向と、地方を甘く見下す落下傘思考の持ち主。苦労知らず、世間知らず。社会の底辺知らず。
その席に座らせる前に、数か月間、滑舌良く話してもらうための訓練、練習をさせたものの、こんにちに至るまで11年間半、ど~にもこ~にも、明確な、聞きやすい発音、出来ぬまま。
自身での、アポイントメントや下調べから始める、本格的取材経験、皆無。
厳しく、取材された多くの体験もまた、無い。
画面に出た時の、視聴者が受ける印象が大事なのに、見た目は、ただただ、眉を寄せ、深刻そうな表情を作るだけの、画一的脳天気ぶり。
気の効いたコメントひとつ言えない、機転効かない、ど~しょ~もない元官僚。
原稿ひとつ満足に読めない。割り振って、読んでもらう、だけ。
村尾降ろしの決定打は、日本を私物化しようと画策した、腐りきった「膿」である安倍晋三が、財務省の官僚らを総動員させてまで、偽造文書を作らせた流れ。
このキャスターの村尾。
実は、財務省の前身である「大蔵省」主税局育ち。
だからこそ、スタッフも視聴者も、村尾自身が痛感していたはずの、悪しき上意下達絶対服従の構造、思想、その腐り切った詐欺文書作成に至る心境に至るまで、洗いざらい話してくれる最大好機・・・・・
であったのに、この数か月、
当事者でしか知り得ない、元官僚のホンネ、想い、膿を絞り出す構造、国民無視の気風・・・・などなど、ガックリするほど、話さず。堅くクチを閉じたうえ、ありきたりの、平板な第三者的シロート感想しか話さず、話せず。
正直に話していれば、見直され、クビ、にならずに済んだ・・・・かも知れない。
だが、金玉の先まで、官僚体質にどっぷり染まっていた村尾は、降板指令が、自分の周囲に漂っている気配を感じたうえ、この先の身の振り方を先行して考え、模索していたようですと、周囲は教えてくれた。
昔のつてを再び頼り、今は、あのアメフト傷害事件で有名になった「関西学院大学」の、東京丸の内キャンパスの教授の職をもらっていたものの、今後は、どうやって喰っていくか?
参院選や、その後の衆院選の、候補者に推してくれないだろうか?などと、暗躍、打診、算段しているらしいよと、スタッフらの声。
損か得か。その事しか考えが及ばない。ココに至っても、腐り切った膿&海に漂う、官僚体質に、どっぷり、浸ったまま。。
庶民、国。どちらに顔が向いているのか?
そういう人格の人間が、公正不偏であるべきキャスターの席に、今後も座り続けるのが、ふさわしいのか、どうか?
その判断を迫られていた。
まるでカンフル剤のごとく、すっかりお笑い芸人では無く、文化人づらへと変貌した、又吉直樹を、月一で投入してみたものの、すでに賞味期限は過ぎて、腐り始めており、視聴者増には、まったくつながっていない。
まさにその今、人気・知名度だけはダントツに抜け出ている有働を、三顧の礼で迎え入れる・・・・・のは、偶然の一致、気運。最大の好機であった。
午後11時台の、ニュース・ショー、視聴率(数字)戦争。
フジは、グダグダのまま、泥沼に沈み、自滅した。
テレ朝の、ニュース&報道「ステーション」は、御巣鷹山での日本史上最大の「墜落疑惑事件」における映像を、いち早く他局より早く届けたという幸運さがあって低迷期を脱出。
新しい画像で新たな視聴者を引きづり込み、数字はどん底から這い上がった。
コレは、久米宏自身が、認めている事実だ。
且つ、本質は軽~い久米宏が残していった置き土産財産数字が底辺に残っており、視聴者が、他に観るモノが無ければ、この番組にチャンネルを合わせる、ながら視聴者がいたことにより、その後の古舘伊知郎が、首の皮1枚、批判の嵐の中、救われた。
一度掴んだ視聴者は、すぐさま波が引くように、一気に離れてはいかない。
常に10パーセント以上を維持。最近も、13パーセントを叩き出している、不動のトップ。
政府筋から、もっというなら、自民党の政治屋から、局の政治部の古参トップや、政治力に弱い体質を持っている幹部に電話。
ひとつひとつ、発言にクレームをつけ、時に罵倒。
久米を降ろせ。意見を、しゃべらせないようにしろ!という「裏側からの、圧力」は、当時、しばしばあった。
受けた幹部は、そのたびに久米に伝えてはいない。
何かの時に、あの時さあ、実は・・・・と、まとめて漏らしてくれたと、久米が言う。
表向き、報道への介入は無いように見えて、実は存在している。
もっとも、驚き、あきれ果てるほど、時の政権べったり発言を、堂々と番組上で繰り返し力説する
この、フジテレビ、報道局解説委員長の反町理(そりまち おさむ)、54歳のような存在は、日本の膿にとっては、パシリ同様にありがたい。
BSのキャスターをしていた当時は、沖縄タイムスや、琉球新報の、元編集幹部を東京のスタジオに呼び、米軍基地拡大工事反対の論調と見出しに対して、もう、しつこいほど、「どうして、このような見出しを付けるのか?」と、大声出しまくって迫りまくっていた。
今、書いてもいないのに。現役でもない、爺さん2人に対して、一方的に、問い詰めた。
かと思えば、地上波番組に転じては、パワハラ批判も、ものかわ、財務省改ざん問題で「膿」が窮地に立たされていても、「この程度で、安倍政権は揺るがないと、想いますよ。僕の見立てではね」と、聞かれてもいないのに、何度も強調した。
このような人物には、料亭や割烹で、手土産は持たせても、批判の電話は入れない。
一方、その沖縄の基地問題に関して、危惧と反対意見を、熱く内外に向けて、このように公的な場でも発言している、TBSの金平茂紀、64歳。
てっぺんハゲとは、思想的に、真反対に位置する。
だが、数年前。
沖縄現地取材の折り、当時、沖縄・北方担当大臣の地元選出女性議員の現地支部に、ホテル宿泊費を肩代わりしてもらったのではないか?という一部報道がなされた。
確認すべく「報道特集」の番組デスクに、電話。
確認事項を言うなり、たちまち、切られた!
そのような歪んだ体質のもとで、曲がりなりにも「取材」をしているんだということを痛感した。
そんなTBSは、常にわずか5~6パーセントしか数字出せない、ドの付く低迷の波を、ザブンザブンとかぶるなか、その「NEWS 23」は、ナニを勘違いしたのか、すでに知名度は消え失せた、「あの人は、今」の雨宮塔子を、おフランスから引っ張り出した。
その旧姓・雨宮は、今のジャパンの内情、現状、その有りようを、ついぞ知らない。そのうえ、母としての責務の、男女2児の子育て放棄。
なんと、あきれることに、2児は自分になつかず。
その結果、元夫の青木完治の再婚相手である上田奈歩に押しつけて、バイナラとばかりに、母国に平気で出戻ってきた現・47歳のオバサンを温かく迎えるほど、ニュースを見る人は、愚かでは無い。
そんな母性すらない女性の言う言葉、原稿読み、感想を受け止めるほど、視聴者は、寛容でもなく、愚かでもない。
この雨宮。かつて局に在籍時、他の「女子アナ」同様、ひどい差別的扱いを受けたのに、目先のギャラのエサにつられて、日本に逃げ帰ってきた。
そのような背景を持つ、「出戻り女」を、冷ややかに視聴者は突き放した。
見るからに、心身共に、老いも目だった。
といって、「NEWS ZERO」も、出演メンバーがマトモな取材姿勢を見せているわけではない。
すでに、多くの読者の目に触れているので、御存じの向きもあるだろうが、この鈴木崇司(たかし)改め、ラルフ鈴木。
サッカーが大好きで、自分でもプレイすると公言。
ところが、日本代表合宿練習に、過去、大幅に遅刻してきたうえ、グラウンドには、いちべつもくれず、
終始、自らのスマホを見詰め、指先をしきりに動かすわ、このように談笑しまくるわ・・・・・。
サッカー担当記者たちに聞くと、いつものことという・・・・・。
それでいて、スタジオでは、イッチョ前に、したり顔で動画を横に、まるでつぶさに見てきたように、毎度、話す。
先月の西野ジャパンの初の合宿。
私は、7日間のうち、4日間、通って取材したが、まったく、ラルフならぬ、テキトー鈴木のお姿は、一度も見掛けなかった。
おそらく、10月の改編では、少なくとも、「NEWS ZERO」からは、消え去る、クビになっていることだろう。
気になるのは、櫻井翔。
文部省に端を発した、これまた根深い官僚・事務次官の天下り問題では、実の父の天下りに触れないわけにいかず、結局、扱わない、取り上げない、番組そのものが、薄汚い姿勢をのぞかせたのは、残念でならない。
その、櫻井パパは、現在、電通に常勤。
年俸、6000万円強を手にしていることを、書き添えて置く。
さて、どのような姿勢で、有働由美子が立ち向かうのか?
一部報道によれば、政治問題を扱う際に備えて、サブ・キャスターに、この青山和弘、50歳が就くのではないか?との、憶測。
報道局政治部キャップとして、知っている。面識は、無い。
画面に出る際には、今後の政局の動向と流れを、まとめてたんたんと話している。
今のところ、上記の2人のように右・左の色が付いていないように見えるが、この本の表題から漂う政権寄りが・・・・表に露出し、詳しく知らない有働をエサにして、コントロ-ルを計らなければ良いのだが・・・・・。
有働。有働左おう、するなよ!
平均、視聴率、関東地区で8パーセント。上がって10パーセント。
時間帯はずれるが、かの「報道ステーション」の13パーセントを、抜き去れるか?
アタマの一時期だけでなく、日本テレビに益(ステーション)をもたらすか?
まさに、ニュース、有働、ゼロからのスタート。
開幕、10月。 秋られるか、どうか?
期待は・・・・・かすかながら、している。下から目線で。