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中村修二・ノーベル物理学賞教授。故郷へ久々に帰り、連日喜びの受賞ラッシュの裏側で・・・(1)

2015-02-28 00:49:57 | ニュース

 あの、「発光青色LED」で、ノーベル物理学賞を受賞した日本人学者3人のうちの1人、中村修二・カルフォルニア大学サンタバーバラ校教授が、久々に生まれ故郷に帰り、連日の「受賞」ラッシュに沸いた。

 「国籍」こそ、書面上アメリカ”帝国”。

 戦争、内戦、部族間の争いあるところにCIAが、必ず介在、介入。内戦を引き起こさせこて、銃と資金を背後から秘かに供与。戦争、内紛を次々とおこしてゆく、軍事大国。

 そもそも、ノーベル賞のノーベルそのものが、人間への超大量殺傷爆破能力もあるダイナマイトの発明者。

 中村修二とて、無縁ではない。

 こと、軍事大国において、巨額の研究費が入手しやすいのは、「軍事のための研究」という名目。

 世界不正で名を挙げた、日本の悪意ある詐欺・研究費横領女、小保方晴子が堂々と生きて居られるほど、アメリカは甘い世界ではない。

 アメリカは、軍事研究のために、という名目にしとけば、研究障害や差別も少なく成るため、中村教授は、そんな「帝国」に「転籍」こそしたものの、その「血」や「こころ」は、やっぱり日本人。

 なにしろ、大好きな食べ物は、ラーメンと、うどん。

 「日本に帰ってきたら、真っ先に食べる」と言うくらいだ。

 なので、気持ちは「帰国」。それも、幼いころの懐かしい想い出が甦る愛媛県、そして、苦い想い出も甦る徳島県にも足を伸ばした。

 現在はすでに、職場であるカリフォルニア大学サンタバーバラ校へと、あわただしく戻っている。

 まず、中村教授。

 実は、殆んど報じられていないが、今年早々、舌鋒鋭く、マスコミと、日本応用物理学会会長の記述、理解の間違いを含む批判を行なっている。

 1月16日、東京農工大学の主催。府中芸術劇場で、自らの今年における初の公式講演を行なった。

 聴衆は、約2000人。その中には、600人もの高校生。100人の高校教師もいた。

 青色LEDの製品化に結び付いた「窒素ガリウム」だが、結晶欠陥の少ない結晶を作成するには、難しかったと言う。

 今回のノーベル物理学賞受賞の理由を、新聞各紙は間違って報じていたと怒る。

 そもそもが、「日本応用物理学会」の、会長やら、東京大学の名誉教授たちのコメントが間違いだらけだった。

 その文面によれば、中村修二は、量産に成功したことが、受賞の理由だと言ってのけた。

 その間違いを疑いもせず、確認もする事無く、報道してしまった新聞。

 それに、今も怒りまくってい。る

 

 故郷へ行く前に、仙台へ向かっている。

 1月31日(土)、午後5時。東北大学で、聴衆750人を相手に講演。

 中学高校大学生や、一般の人に向かって、ざっくばらんに打ち明けバナシ。

 実は、研究の過程で、ガスの流れが1方向だけではなく、2方向に出来ることのヒントを掴んだのは、東北大学の研究発表で得たもの。

 常に、アンテナを張っていて、神経を鈍らせていないのは、中村ならではと、想う。

 青色発光LED(ダイオード)の研究のキッカケになったのは、「日亜」に入社こそしたものの、「売れなきゃいけない製品化への研究をしなきゃいけない頃のこと。

 もっとも、「売れたら、その手柄は上司・会社のもの」という一言も忘れないのが、中村修二たるところ。

 で、「応用物理学会」の窒化ガリウムの発表会に、「こっそりと入って聴講」。この窒素ガリウム。学者・研究者センセ達には不人気で、聴講生が、中村によれば、1~2人。発表者の人数の方がはるかに多かったとばらした。

 聴いたのが、かの赤崎勇と天野浩の、窒化ガリウムによる青色ダイオードの研究途中の成果発表

 よし!と、コレの実用化への研究を思い立つヒントになった。

 まさか、後年。共に、ノーベル賞をもらうとは、思いもせずに・・・・・。

 徳島県阿南市に帰った中村は、さっそく日亜の創業者であり、当時の社長であった小川信雄に「冗談半分に」掛け合った。

 そうしたら、「よっしゃ! やってみなさい」と言われてしまった。それで。アメリカはフロリダ大学へと研究留学。

 実は、当初からフロリダ大学には日亜から1人、研究開発に行かせる枠があった。

 絶好のタイミングで、中村・社員が持ち掛けた訳だった。

 もし、この「冗談半分」の軽い気持ちが無かったら、こんにち、栄光の「タダの金属」をもらうことも無かった。

 もっとも、あまり知られていないが、中村は物理学や化学&科学においてあらゆる栄誉ある賞を手にしている。

 兄の康則によれば、「あと残るは、ノーベル賞だけだね」と周囲の研究者や、地元の記者から言われていた、という。

 彼は今すでに、青色LEDの研究から、別の研究に没頭していた。

 それは、「紫色半導体レーザーを使った照明」だという。

 講演会後の、質疑応答でこう答えている。

 「LEDは、まだ値段が高いんですよ。それに、LEDは効率が悪いため、照明はLEDからレーザーに変わるでしょう。レーザーは高速通信も可能なので、その観点からも将来性が高い」

 また、自分はどん底を味わってきた、とも。

 「中学・高校時代。6年間、バレーボールをやり続けたけれど、ただの1試合も勝てなかった。どん底だったけれど、あの辛い経験があるから、なんでも出来ると想った」

 アメリカでの、過去の痛い経験も踏まえ、こうも言う。

 「論文と特許。これが科学者には、重要です。科学者は、論文を出してから評価される」

 翌日、仙台空港から松山空港への直行便で、晴れて故郷へ、錦を飾っている。

  赤崎と天野に対しての”想い”は、故郷に入ってから、ぶちまけた。

  2月2日。愛媛県の新居浜市で、受賞記念講演を行なった。

 だが、その前に、まずは、真っ先に向かったのが、松山市内の病院で長期治療入院している、母のマサエへのお見舞い。

 怒り!の修二、ではあるが、親思いだとのこと。

 長兄の康則や、長女の美知子によれば、母のマサエは、治療を受けている病の他にかなりの痴呆が進んでおり、「果たして、修二とハッキリと認識出来てるかどうか・・・・・」と、美知子は語っていた。

 だが、「以前、修二が見舞いにきたら、見違えるように、かなり元気になった」と、妻と共に世話をし続けている長兄の康則が語っただけに、病状回復や記憶回復にも、一役買ってくれれば良いなと想う。

 また、弟で、康則と共に、画期的医療器具などを企画・製造・販売を一手に手掛けている、少数精鋭のベンチャー企業の重役も担っている義則とも、久々の再会。

 家族団らんのひとときを、心ゆくまで楽しんだはず。

 そこから先は、秒刻みとまではいかないものの、時間刻み。

 我らが、郷土の英雄、ノーベル物理学賞受賞の大センセを迎える喜びのイベントが、待ち構えていた。

 栄えある受賞式で授与された「メダル」の感想を遠巻きにした記者団に問われ、「ただの金属ですよ」と言ってのけた中村修二ではあるが、そのメダルの世間的威光を、初めて痛感させられた日々が続いた。

 まず2月2日(月)、先述の愛媛県新居浜(にいはま)市のホールで、「受賞記念講演」。聴講希望者多数だったため、抽選で選ばれた県民が、着席。

 あぶれ、はずれた人達は、別室でモニターを拝聴賜った。

 テレビのニュースで、チラッと流れたので、大きな画面を使って、「青色LED」の仕組みを解説したりしていたので、記憶に残っている方も、いるかも知れない。

 会場には、彼言うところの「マスゴミ」が、取材に来ていた。

 まだ、昨年の自分の報道の在り方や、日本の発明・研究の位置づけや在り方に、怒りが消え去らなかったようだ。

 その想いに、ライバル心も、燃え上がる。

 思わず、テンションも上がった!

 (1) 終了

 

 


<リアル サッカー ルポ>なでしこジャパン始動。アルガルべ杯に向けて、強化直前合宿・最終日詳報(後篇)

2015-02-27 22:20:04 | スポーツ

 もう、ポルトガルへ向けて旅立ってしまった、なでしこジャパン

 いまさら、ナニを書くの?と突っ込まれそうだが、このチームの、期待しても良い部分と、危惧せざるを得ない最大弱点も指摘しておく。

 以下、興味ある方には、お読み戴きたい。少なくとも、ヨイショのスポーツ新聞や、サッカーのネットマスコミよりは、はるかにリアルに、ありのままの事実を書いていますんで。

 さて、後篇開始

 午後4時14分。1対1で、パスや、ヘッディングを繰り返す。

 次に、ボールをころがしてもらって、スライディングを繰り返す。

 佐々木則夫・監督。明海大学のサッカー部員を「学生!」や「男子!」と呼んで、全員に黄色いビブを配布。そして、あっちに2人、こっちに2人というように配置させる。

 女子1.男子1。並んで、肩寄せ合わせて、一斉にジャンプさせる。競り合いのヘディングを想定。

 ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、飛び跳ねる男女たち。

 「楽しんでやってるな、お前ら」と、佐々木の声。

 男女カップル、にこにこ、ぴょんぴょん。

 「バランス!」と、再び佐々木。「もっと強くやっていいよ」とも。

 肩、身体、ぶつけあって競り合えと言う意味か。女子も男子も、どこか、照れてる。なんだか、中学生のフォークダンスのよう。

 「遠慮するな! 学生(身体)強いから!」

 おいおいおい、なんちゅうことを!(笑)

 今度は、2対2で、ボール争奪戦。となれば、いとも簡単に、ガチなら、ボール奪って、明海疾走。

 だから、「7割ぐらいのカンジでやってます」と、終了後の明海部員。

 「はい、お兄さん」と言って、なでしこ、ガツンと肩ぶつけて奪う、なでしこ。

 ?? なでしこの方が、年上多いんだけど・・・・・。横山でも、21歳。川澄なんて、三十路間近の29歳。

 佐々木、ディフェンダーに注意。

   随所で、双方に指示と、注意。

 

 しっかりと、身体絡めて、肩当てて、身体当てて、ボール奪うようにと、指示。

 

 4時半。照明灯4基に光、灯る。

  ビブ、装着。なでしこ、白色。明海、黄色。ホワイトボード、見させて、ポジション、位置関係確認させる。

 だが、ポジション、その後、どんどん変えさせる。いくつも、やらせてゆく。誰でも、どこにでも、当て込んで動かせて、それを見てる佐々木。

 フォーメーションも、4-4ー2、4-3-3などの陣形にこだわらず、バンバン、随時変えてゆく。

 「横山! 狭い! 狭い!」と、佐々木。

 エリア、スペースを見い出し、作り、裏への動き、パスのタイミング、サイド爆走。さまざまなことを、ぶら下げていた笛を吹き、止めさせて、動かさせて、配置させて、試させてゆく。

 1人1人が、いくつものポジションをこなせる可能性も試している。もし、ケガ人が、アルガルべ・カップ開催中に出ても大丈夫なように、という狙いも兼ねている。

 その佐々木の声が聞き取りにくくなるくらいに、ゴール・キーパー2人の叫び掛け声が、うるさい!

 福元美穂と、デカいだけの山根恵里。ナニ言ってるのか、聴き取りにくいが、常にギャアギャアと、叫んでいる。何の意味も無い。

 指示のつもりなのか? それならソレは、佐々木の担当なのに。

 角刈りヘアだった海堀あゆみ、髪が伸び、メンバーにいじられていたが、殆んど叫ばない。

 交代、次々に。「走れ!」と、佐々木指示。

 狭いスペースの中での攻守をさせる。

  なでしこ側の、スライディング。

 正しく、キレイなスライディング。相手に、ケガまでさせようと意図は、見えない。

 しかし、世界の女子強豪国は違う。

 つい先日の、ラマンガ国際大会高倉麻子・監督率いる「23歳以下、女子日本代表」は、アメリカと対戦。なでしこジャパンの、次世代チームが、アメリカの選手にされたこと

 スライディングに見せかけた、両足首へのキック! ソレは、もはや、女子世界大会では、常識プレイ化している。

 それをしない、なでしこ。良い事なのか、マイナスになるのか?・・・・・

 さて、練習光景に戻る。

 ようやく、なでしこ、ゴール前まで行ける。

 というのも、明海、アタック、当たり、遠慮して、しなきゃいけない場面でもしないから。

 ここら辺が、「なでしこ御用達 明海」としては、頃合いが、さじ加減が、むずかしい。

 「呼吸整えて」 「もう少し、付いて行って、こう誘い込む」と、佐々木。マンツーマンで、付く。

 ポルトガルの地において、さまざまな戦術を試みるつもりだな。

  ゴール前での戦術。ゴールポスト前での、競り合い。ディフェンスの練習の積み重ねと、繰り返し。

  あ~たねえ・・・・いくら何でも、ゴールキーパーの前を塞いで、ボールの弾道さえ見えなくさせて、取り囲むかあ~・・・・・・

 4時45分。

 左サイドから、ボール蹴り込んで、ディフェンスがどうしのぎ切るか? を、繰り返す。センターからも、「学生」に、蹴り込まさせる。

 午後5時。

 ディフェンスを、ど~するか、選手たちに話し合いさせる。その試し、チェック。アソコの場面で、コッチに行かせてみる? という、ポーズ。いったん出た学生、また戻され、フル出場サポート。

 佐々木、叫ぶ! 「空いちゃったぞ~! ど~する?」

 「3枚で動かす! 3枚、3枚!」 ディフェンス体形、試行錯誤。

 左サイドから、蹴り込み、試みさせるも、堅いようにみえる。だが、学生、ガチに斬り込んでいってないからなあ・・・・・

 まだ、やたらめったらうるさい、福元。叫び続ける、かん高い大声。

 午後5時8分。

 「はい、交代!」と、佐々木。

 寒さに耐えていた控えの6人、勇んで加わる。待ちかねてましたわよ~!とでも、言いたそうにして。

 「明海」の選手たちからも、声よく出し合っている。が、うまくゴールポストに、ボールが飛びこまない。気持ち、徐々に、ガチに。

 スペースの使い方。瞬時の身体の向き。その、切り換え。佐々木は、気にしている。

 「明海」のシュート、1本入る。

 以前、澤穂希(ほまれ)も入っての、ややガチでの練習試合。4-1で、明海の快勝。なでしこの1本は、試合終了間際の、ごっちゃんゴール。差し上げたゴール。見ていた観客・ファンから、歓声と拍手が巻き起こった。

 相変わらず、福元、うるさい。

 佐々木。「・・・・・・ダメ!」 「だから俺が・・・・・・ダメ!」

 ・・・・・・のトコは、聴き取れない。

 「遅いぞ! スライドが!はい、ソコ! 戻っとけ!」

 7人、なでしこ交代させられる。

 戻ってきた、主将となるはずの宮間あや。走って戻りながら、他の選手に、ココでは、こう、とばかりに、手振り、身体振りで説明している。

 なでしこ、シュート! 失敗。

 

 「明海」も、センターリング、ロングパス仕掛けるが、ゴール前でのタイミング合わず、失敗。

 「戻れ!」と叫ぶ、佐々木。「戻れ! ほら!」

 「明海」ヘッディング・シュート!・・・・・・失敗こく。

 これにて、男女混合練習は、終える。

  下がる「明海」。

 その後のシュート練習が、とんでもない不安を襲わせた。

 ほぼ中央から、10人余りのなでしこが、福元”うるさい”美穂と、山根”ウドの大木”恵里奈の、2人のゴールキーパーに向かって次々と蹴り込んで行った。

 精度は? 守備のかなめの能力は?

 いやあ、ひどかった!

 シュート総数50本近く。枠内に入ったのは、50%。

 そのうち半分が、まったくキャッチ出来ない2人。

 

 

 

 

 

 

 

 証拠のつもりは無いが、写真を並べた。ハッキリ言って、殆んどザル!

 たまに、必死でキャッチ出来るが、続く捕球はダメダメ、ダメよ~・・・・・・。

 フトコロに飛び込んでくるようなさのボールは、当たり前のようだが、しっかりキャッチ出来る。それは、2日目でも、それだけは出来てた。

 また、ポ~ンとゆるく放られる、高いボールは、山根の得意とするところ。

 だが、それは、生きてないボール。スピードは、生きたボールと段違い。

 とりわけ、この2人。福元は、低い弾道の速いボールに弱く、あらゆる角度に、まったく対応出来てない。

 さらに、クロス気味に低く飛び込んでくる、向かって左隅方向には、100%捕れず。

 反応が鈍く、遅い。

 コレ、狙われたら、もうオシマイだ。

 ただ、飛んで、横になって、腐ったマグロのように、だらしなく寝るだけ。

 攻守の練習から、狙いも見えて来たし、成功すればしめたもの。

 が、守りのかなめとも言うべき、この2人が試合に出たら、失点は覚悟した方がいい。

 速く、鋭い、低いところと、軌道が伸びあがるネットを高く跳ね上げる弾道が左右に飛んだら、失点が重なる可能性が高い。

 そうなったら、今回も、優勝は困難であろう。

 佐々木則夫も、山根恵里奈の弱点について、ズバリ指摘する。

 「さについては良いが、それ以外は・・・・・・。第一ゴールキーパーになるには、まだまだですね」

 なにしろ、昨年のアルガルべ・カップでの、ドイツ戦。

 ウドの大木は、3失点をドイツに献上し、日本は敗れ去った。

 この1年。ハッキリ言って、まったく成長していない。その彼女より、「うるさい」は、さらに弱いザル。まさに、クチほどにも無い。

 海堀”男”あゆみの、キャツチ精度・確率については、この合宿、計3時間半の中で、つぶさに見ていないので、何とも言えない。

 だが、結局、彼女独りに、なでしこ守護神として、頼らざるを得ないのが、今の「厳状」だ。

 

 このシュート練習を終えると、全員が横一列に整列。

 

 そして、宮間が掛け声。

 「一同、礼!」

 拍手を、佐々木が「男子」「学生」と呼んだ「明海大学 体育会サッカー部」部員10名に贈った。

 で・・・・・花束も、投げキッスも、何も無し。

  去ってゆく、部員たち。

 午後5時41分、なでしこは、ランニング。この日は、一周半で終えた。

  その姿に、カメラの照準は合わされても、右横に座って、スパイクを脱ぐ彼らに、ただの1カットも狙う、サッカーマスコミは、いない。質問どころか、声も飛ばない。なでしこの、ダシ。なでしこ、御用達。

 彼らに、話しが、ホンネが、聞きたかった。

 そのまえに、この先にある「アルガルべ カップ」が、地上波・フジテレビ系で放送される。

 系というところが問題で、流れない地方局もある。

 3月4日(水)、23時~1時10分。対・デンマーク。

 3月6日(金)、21時~23時17分。対・ポルトガル。

 3月9日(月)、23時~1時10分。対・フランス。

 3月11日(水)、21時11分~23時23分。順位決定戦。

 問題がある。解説に、加藤與恵(ともえ)、36歳が出る。この元・サッカー選手。「しっかり」「やはりね」に加え、「・・・・・ね」「・・・・ね」が、連発口癖。解説は、ヘタ。

 さらに、単にうるさいだけの、ジョン・カビラ

 スポーツ中継ですら、バラエティならぬ、バカエティ料理に味付けしてしまう、フジテレビ。それが、視聴率低迷の一因とも気付かずに。

 さらに、付け加えて、書いておかねばなるまい。

 いまだかって、「なでしこジャパン」の合宿・練習を、この2人が、とりわけ加藤が見に来た姿を、まったく見たことは無い! 今回も。

 仕事に、そんな「安易な姿勢」で向かう人間の、「怪説」を、少なくとも私は、聞きたくも無い。信用、出来にくい。

 音声を消して観戦することを、お薦めする。

 さて、どこも報じない「明海大学 体育会サッカー部」。

 千葉県の浦安市に大学があり、サッカーグラウンドは、人工芝。練習は、日月除く、週5日。

 部員は、118名。全国のサッカー名門校からかなり入部してきており、目下「関東大学サッカーリーグ」の「千葉県3部リーグ1位」。

 昨年の11月16日。2部昇格をかけて、朝鮮大学と対戦するが、0-2で敗退。

 今年に入って、「天皇杯 サッカー選手権大会」の地方予選に参戦。

 2月1日。「海上自衛隊 下総航空基地サッカー部」相手に、6-1で快勝! 後半、5点も叩き入れた。

 翌週の2月8日。「柏フットボールクラブ」に、2-0で勝利! この試合も、後半に2点入るという、チームカラー。

 そして、来たる3月1日の日曜日。

 「市原市スポレクパーク人工芝」で、正午から「VONDS市原」と試合します。

 この記事で、興味・関心を抱いた読者は、是非観戦に行って戴きたい。とりわけ、後半に注目!

 さて、そんなサッカー部に所属する「なでしこ御用達」の面々は、どうやらレギュラー常連はいないようだ。

 それでも、この力量。男子と女子の差が偲ばれる。この差は、いかんともしがたい。

 もっとも、来たるアルガルべカップでも、意図的なキック・スライディングや、ぶちかまし全身ボディアタックが、一応性別は女子でも、やってくるはず。

 さりげなく、目立たぬようにやり返さないのが「なでしこ」なのだが・・・・・。

 聞いた。

 ---いつから、「なでしこ」の練習相手になり始めたの?

 「さあ? なあ、いつから?」

 そうメンバーに聞くが、みんな首傾げ、明快な解答無し。

 「ずいぶん前からみたいです」

 ---やっぱり、気を遣う?

 「そりゃもう! 大変す! どのくらいでやっていいものかど~か・・・。激しいアタックも出来ないし。やりにくいですよ。なにしろ”世界の選手たち”ですから(笑)。大体、いつもの7割ぐらいのカンジでやってます」

 ---あっさりと抜けて、シュート出来る時もあるよねえ?

 「そうですねえ」と、苦笑い。

 ---ところで、ココまでの交通費とか、何か出るの?

 「まったく、一円も出ません。なあ? みんな、そうだよなあ」

 メンバーのなかには、イケメンもおり、シャワーを浴びた後に振りかけたであろう、オーデコロンの臭いが漂う。

 ---このなかに、こっそりとなでしこの選手と、ケータイやメールの交換をして、仲好くなっている選手はいないの?

 「まったく一人もいませんね。そんな余裕ないですもん、あの中じゃ」

 そう話してくれながら、暮れゆくサッカー場を後にして、最寄りの京葉線の駅へと連れ立って歩いてゆくのでありました。

 なでしこは、豪華送迎バス。

 う~ん、この待遇の違いは、ど~言ったらいいのか・・・・・・・・・

 3月1日、頑張れよ~! 応援席でも、ベンチでも。 

 

  

 

 

 

 


<リアル サッカー ルポ>なでしこジャパン始動。アルガルべ杯、強化直前合宿・3日目最終日詳報(前篇)

2015-02-27 00:28:05 | スポーツ

 またも、行ってまいりやした、「なでしこジャパン」アルガルべ・カップに向けての、強化直前合宿。

 2月25日(水)、曇天、ひんやり肌寒い低気温。

 この合宿3日目で、1日早く切りあげ、最終日にしたようだ。

 どんな練習をして、国内で仕上げるのか? 昨年のこの時期にも、ポルトガルには、一週間ほど早めに現地入りし、向こうの気候、気温、試合会場の芝の状態や、対戦相手の情報収集に努めた。

 にしても、気になった。せっかくの、全公開。自分の目で、見届けなければ

 午後の部。3時半、開始予定。昨日と、同じ。

 電車の乗り継ぎがうまくいかず、到着は、3時47分。記者控え室には、1人もおらず。

 おおっ! 今日は、ちゃんと、まともに取材する気だな。

 観客席には、35人ほど。年齢層は、幅広い。母親に連れられた女児から、老人まで。どこで情報仕入れたのか、集う。

 最期には、徐々に増え、45人くらいになる。サッカー少年少女もいた。

 グラウンドを見ると、サポートメンバーの控え選手2人と、コーチ3人は、ボールのパスプレーでリラックス。それと、男子選手10人。

 ん? ひょっとして、昨日も来てた、「縁の下の力持ち」「なでしこジャパンの、御用達」。正式名称「明海大学 体育会サッカー部」の面々か!?

 すでに、軽くパス回しの練習を始めていた。笑顔も、のぞく。

 気になると、聞く、尋ねる性格。

 大声で、呼びかけた。

 ---お~い!! 君たち、明海??

 「そうです」

 ---てことは、昨日来てたのと、同じメンバー?

 「そうです~」

 すでに、送迎バスは到着。だが、なでしこ選手たちと、監督は現れず。

 柵で仕切られた、まるで動物のような囲い込み状態のなかで、カメラマンや記者が、いつ出てくるのか、待ち構えている。

 全員で、30人ほど。人気全盛期に較べ、激減。

 「何してんだよ~! はよ、出てこいよ!」な~んて言わない。おとなしい飼い犬。近くにいる10人には、まったく興味を示さず。カメラも、向けず。むろん、質問もしない。

 3時54分。

 やっと、ぞろぞろと出てきた。

 入念に、たっぷりと、化粧、ヘアメイクに時間をかけていた? トイレに、長蛇の列?? していた?

 いやいや、おそらく・・・・・膝、肩、足首、足の甲などに、入念なテーピングと、サポーターを重ねるなどしていたはず。

 「ここ、実は少し痛いんです」などと、打ち明けようものなら、即刻、別メニュー組に押しやられ、下手すりゃ、ポルトガルに帯同さえさせられない可能性がある。

 だから、絶対に隠す。言わない。せっかく、やっと選抜された日本代表の座。手放さない!コレ、ジョ~シキ。

 いろんなスポーツ競技の、「日本代表」に聞いた真実。

 足、引きずっていて、「痛いんじゃないの?」と聞いても、「いや、何でもありません」と言うのが、普通。

 引退してから、「実はさあ、あの時・・・・」と、打ち明けてくれる。

 ましてや・・・・今回は、さまざまなポジションをこなせるプレイヤーが、実は求められており、佐々木則夫の構想に入っているのだから。

 3日目ともなれば、身体のどこかしこに、「不具合」が生じ始めている。なもんで、上記、作業を入念にする。

 最終日に、ケガをしたもんなら、元も子もない。今までの努力が、パアになる。

 さらに、佐々木則夫監督からのミーテイングと、いくつかの指示がつげられたのであろう。それは、その後の練習内容と、展開からの推測。

  まずは、体操からスタート。

  ストレッチも。

 17人プラス、ゴール・キーパー3人。このゴール・キーパーのうち、2人が、練習最後に、とんでもないことになっているとは、この時は想像もしなかった。

 すぐさま、ゴール・キーパーは、練習にいち早く入っていた。両腕を左右に広げ、選手の足元にポトンとボールを落とす。

 それがバウンドしたら、すぐキャッチする! その、繰り返し。基本動作か。

 いったん、グラウンド脇に戻る。

 すでに、立て掛けたホワイトボードに、次の練習が書き込んであり、左右のステップを踏む繰り返しをしてゆく。笑い声、起こる。

 フッと気付く。なでしこのメンバーの大半は、茶髪。だが、「明海大学」の選手は、全員黒髪のまま。

 なんだか、今風と逆。

 4時6分。そろそろ、本格開始、か。

  4対2。四隅に4人づつ並び、ボールをキックパス。それを、中に入って、黄色いビブをたすきの如く握りしめた2人が、パスをキャツチして外へ。早く、テンポよく。

 が、たちまち、2人に阻止され、パスがつながらない。

  「10回、つながるまでやるぞ!」と、コーチの声。

 もう、ワ~キャア、キャア、キャア。大嬌声! なでしこ、やっぱり、女の子。

 10回、やっとつながると、ハイタッチして、喜び合う!

  一方、ゴールキーパー陣。

 左右のサイドと、正面から、放られ、蹴られたボールを次々とキャッチ。見ると、難しい位置には、放ってない、蹴り込んでいない。

 さらに、ゴールポスト、ギリギリの高さは、山根恵里奈が、少しジャンプして、キャッチ!(写真上)。身長187センチが、活かされる瞬間だ。

 この山根恵里奈も、なでしこリーグの選手。一応、プロであって、プロとは言えない生活。

 試合出場給は出るが、それだけでは、とても生活は出来ない。常に、アルバイト。正規雇用は、ダメ。このように、海外に長期に行ったりするため、雇う側も困るから。

 26日。先に書いた、サポートメンバーの控えだった2人。上辻佑実と、横山久美が、正規に追加招集された。

 ある2人の選手がケガをして、辞退したためという情報もあるが、この日の練習を見る限り、すぐには信じがたい。

 テーピングで、無理して参加して、隠していた可能性は捨てきれない。

 上辻、と横山が、佐々木が望むように、他のポジションもこなせていたからかもしれない。

 彼女たちも含め、なでしこジャパン日本代表選手の7割は、アルバイトで生活を食いつないでいる。球団側からすれば、「なでしこリーグ」の観客の少なさからすれば、致し方ない。

 かつて、バカバカしいほど青天井に、男子の年俸を上げた影響が、女子(レディース)にしわ寄せされている。

 ”厳状”では、仕方がないだろう。

 

 <前篇 終了>

 

 

 

 

 

 


<リアル サッカー ルポ>なでしこジャパン始動。アルガルべ杯に向けて、強化直前合宿・2日目詳報(後篇)

2015-02-25 13:09:51 | スポーツ

 男女混合練習続く。

  

 午後4時28分。

 「明海大学」のサッカー部員5人去り、5人は残る。

 4時29分。

  佐々木則夫・監督。全員を残らず呼び、また新たに手持ちホワイト・ボードに戦術を書き込み、詳しく、端的に、説明。

 「学生」は、全員、黄色いビブ着用。

 さすがに遠く、佐々木の言っている言葉は、聞こえない。

 「終わり!」だけは、聴こえた。

 10対10.

 「どんどん、やってよ」

 「今、パス!」

 「左足の前に! 速く送って!」

 「出したならば・・・」

 近くで立つ、佐々木の指示飛び続ける。

 残るなでしこ6人、体の冷えを避けるために、早足の足慣らし。

 佐々木、指摘。

 「あのね、チカラ入ってる」 「フィーリング。このスペースだからね。チカラ、入っちゃってる」

 4時39分。

 照明塔、4基のうち、3基灯る。

 この会場使用費、かつても書いたが、激安、メチャ安。

 いくら使っても、年間予算、スポンサー料などで約3億円増えている日本サッカー協会。痛くもかゆくも無い。

 だからでもないだろうが、無能の「第二」会長や、何にもせんむ理事を、飼い続けられる・・・・のかも知れない。

 だったら、明海大学サッカー部員たちに、身体温まる缶コーヒー代くらい出して上げて欲しいものだが。

 再び、佐々木。

 「そこ通ったら、ターンして」

 なでしこ、明海のプレスがキツイと感じているのか、攻めあぐねているのか、パスが引きがち。

 パスして、また戻して・・・の、繰り返し。

 明海の6人、ガラリ代える。

 学生が、ボール奪ったら、ストップ! 再び、練習開始。

 リ・スタートの、繰り返し。

 先の上田栄治。スックと、コート姿のまま、立ち続け、見つめ続けている。原とは、大違いだ。

 次第になでしこ、「男子学生」をスルリと抜き去り、ゴール前まで進めるようになってきた。

 また、4人、代わる。

 しかし、まだまだ、戻しパス、多い。攻めのパス体系、連係になっていない。

 それを、体を絶えず動かしながら観ている、ゴール・キーパーの福元美穂。やたら、声張り上げて、指示。無駄な指示。時に、うるさい。的確では無いだけに。

 競り合い、ボール、奪い合い。なでしこ、ひじ、手で「明海」突く。逆は・・・・・控えている「明海」。その答えは、明快だ。

 佐々木、見てて、ストップさせて、またスタートさせる。

  いったん、小休止。

  また、ホワイトボードに書き込み、全員に説明、及び指示。

 なでしこ、白いビブ着用。

  人数足りないので、オレンジと白。男子も、参加。

  先程まで、サッカーグラウンドの枠外で撮影していた、テレビ局クルーも、いつの間にか、客席最上段にカメラ構えて撮影。番記者も、数人。

 ようやくディフェンス陣を突破!

 が、ゴールポストの正面に、ゴロキック! 難なく、キャッチされる。

 なかなか、ゴール狙えない。

 そうそう、余談ですが、なでしこの花。花屋で聞き、見たが、全然キレイじゃない、華やかさも無い花、でした。

 速いパス回しと、ロングキックで、そのチャンスうかがう。

 かといって、男子のバカの一つ覚えの如く、セットプレーからのセンターリングや、クロス・パスの練習はしない。この日は、かもしれぬが。

 蹴ったあ~!

 ゴール・ポスト、上。

 蹴ったあ~!

 ゴールキーパー、正面。

 ゴール手前まで斬り込んだ・・・・・が、クロスパスは、右へ・・・・・。

 これで、2日目の合宿練習、終了。時刻、午後5時17分。殆んど休みなしの、107分。映画一本、上映時間。

 

 上田栄治、サッと踵(きびす)を返して、階下へ。おそらく、佐々木則夫と少し話しして、帰るのであろう。

 グラウンドでは、なでしこ。サポート・メンバーも含め、横一列になって並ぶ。

 

  向かいには、「明海大学サッカー部員 10人」。

 「ありがとう、ございましたあ!! 」と、なでしこ全員、声を、AKBや、ももクロ並みに揃えて、アタマを下げて、御礼を言う。そして、拍手。

 そこで、ケータイ番号を書いたメモ用紙を渡す・・・・・なあんてこたあ、無い!

 仕上げは、ランニング。

 男子日本代表と違い、全員揃って、キレイに一丸となって。結束力。気持ちの、現われ・・・・と、見たい。

  

  

 軽い足取りで、2周。

 汗も滲まない、吹き出さない寒さ。だから、ぬぐう選手、皆無。

 2月26日には、合宿を打ち上げる。

 迫る「アルガルべ・カップ」は、ポルトガル国内で、3月4日、開幕。また、ガラガラの客席のなかで、試合をするのであろう。

 実は、ワールドカップでは優勝経験があるが、この「アルガルべ・カップ」での優勝経験は、意外や無い。

 だから、おそらく主将になるはずの宮間あやではないが、「初優勝を狙いたい」。

 出てくる国代表チームのメンバーは、殆んどそのまま、カナダで行われる、6月6日開幕の「ワールドカップ」に出場。

 すでに、組みあわせは決定。全24か国が、6組に分かれる。

 日本は、C組。一応、FIFAランキング、3位。が、コレ、目安でしかない。3位が、今の実力10位ってことは無いが、5位も有りうる変動相場制の、スポーツ界。

 C組での対戦相手国は、スイス(18位。日本時間、6月9日に試合)。

 カメルーン(51位。同、6月13日).

 そして、エクアドル(49位。同、17日)。

 甘く見て、あなどる、えくあどると痛い目に合うのが、サッカー。快勝どころか、辛勝も、ありうる

 佐々木は、それを百も承知。

 「3チームを、あなどってはいません。しっかり、1位をキープして、良い条件で決勝トーナメント進出を目指す」

 対する3国は、表面上、日本を「強豪国です」と、日本の報道陣には、リップサービス。

 「日本は、技術も戦術も、最も高いレベルにあります」と、すいすいリップサービス、スイスチーム監督。

 「日本は、とても速いし、技術もある」と、カメルーン監督。エクアドル監督も、「日本は、とても強いチーム」と、クチを揃える。

 しかし、日本の切り札で、海外組の中心の大儀見優季は、対戦国の補強や戦術上昇を聞いている。自分のいる所属チームは、「多国籍軍」だけに、いやでも、練習中の体で知っている。

 さあ、どうなるか?

 良くはないが、さほど悪くない動き。ケガ人も、いまのところいない。

 取材に対応したのち、ホテルへ帰る選手たちにサインを求め、写真を撮ろうと、男を中心に出口通路に待ち構える者たち。

 

 この時の対応がひどすぎると、たちまち人気急落の起因となりかねない。

 出てきた、先の上田栄治・女子委員長と出会う。

 ---動き、悪くはなかったようですね?

 「なにか、充実してましたね」と、笑顔。

 まずは、一安心、安堵というところ、か。

  「紙」の方の取材陣に、テレビより先に囲まれる、佐々木則夫・監督(写真左側の、左から2人目)。

 このヒトは、こ~ゆう場でのリップサービスを常に心がけており、身振り手振りで、質問に答える。笑顔、意識して絶やさない。カミさんの助言からきたもの。見事なまでに成功、している。

 この時、記者控え室は、さすがに無人。

 合宿練習で、細かくナニをしていたか? その、狙いは? うまくいったのか? いかなかったのか? 今後 、どうしてゆくのか?

 そんな質問は、殆んど飛ばない、飛んでも書かない、報じない。

 ひたすら、ニッポン、チャチャチャ!の、話し言葉選びの、神輿担ぎ。

 どんな練習してたのか?は、キチンとロクに見ずに、どんなことをしゃべってくれたか? そこんとこに、いまだデーンと中心を置く、我が国のサッカー・マスコミ。 

 「   」 「   」

 カギカッコ、カギカッコ・・・・・・・・

 気温以上に、今日も、うすら寒さを覚えてしまう。

 

 

 

 


<リアル 芸能 衝撃ルポ> 俳優・高倉健こと小田剛一。死して、隠して、遺したものは(第1回)

2015-02-24 00:44:20 | 真偽を求めて・・・こころ旅

 小田剛一、映画俳優・高倉健がこの世に別れを告げてから、すでに3か月半近くが過ぎ去ろうとしている。

 それでも、まだまだ、にわかファンも含め、見るであろうと、テレビ局側が思い込んでいるのだろう。映画や、ドキュメンタリーが、いまだ放送され、彼にまつわる書籍が、ゼニ稼ぎ目的で出版されている。

 その裏側も含め、この間に調べたことを、綴っていきたい。今だ、まったく報じられていない驚くような事実と、その背景も、書いてゆく。背すじが寒くなる想いを胸に。

 彼の死去公表の2日後、記事を1本打ち上げ、載せた。

 そこに、世田谷区瀬田にある小田剛一の「自宅に通って来るオンナがいた」

 そう書いた。

 が、それは、掃除・洗濯。そのうえ、食事も作る「家政婦」だと。

 実は、彼女の姿を見掛けていたのは、近所のひと。

 だが、まじまじと、その女性の顔を見た人はいない。だが、その服装、風情から、家政婦と思い込んでいた近所のひとたち。

 日中、訪問していたのは見ているが、通いと思っていたものの、今、振り返ると、帰る姿は見ていない。

 うかつ、だった・・・・・・。

 まさか、その女性が、小田との間に子供こそいないようだが、一昨年5月、「養女」に転じ、法的に、彼女独りが小田剛一の全財産を受け継ぐことになっていたとは、書き上げた当初は、思いもよらなかった。

 それから1週間後。

 小田剛一の親族で、現在存命中なのは、彼の実妹の敏子。

 嫁ぎ、姓こそ森に変わっているが、剛一が亡くなる、ほぼ1か月前の昨年10月に、剛一の携帯電話に掛け、元気な声を耳にしている。

 だが、その時、剛一はすでに、JR信濃町駅前に建つ、慶應大學付属病院に極秘入院中。自分の死期をさとり、この先、自らの命は長くないことに、気付き始めていた頃。

 しかし、一切、そのことを切り出しもせず。病気していることにも、触れることは無かった。

 むしろ、逆に、4歳年下の妹の身体の具合を気遣う言葉を投げかけていたという。

 ごく、フツーであれば、剛一の遺産のすべては、妹の敏子が引き継ぐはず。

 そう思っていた、当初は。

 資産の試算をしてみただけでも、巨額だ。先述した、世田谷区瀬田にある、260坪ある敷地に建つ、広い2階建ての木造の家。地下室もあると聞く。

 それに、個人事務所「高倉プロモーション」が入っていた雑居ビルがあった港区赤坂にも、外人が多く住むマンションに住居を持つ。

 愛人の身だった、女優・児島美ゆきが通い、共に住んでいたところだ。

 私が訪ねて、瀬田の家に不在だった当時は、児島を捨て、ココに「養女」とした女性と同棲していたと思われる。

 また、静岡県の伊豆半島に、広い土地と別荘を保有。

 海外にも、イタリア郊外と、ハワイに別荘も兼ねた家を持っていたはず。

 それに、高級車数台と、巨額の現金。

 一説には、総額10億円を超えると噂されている。

 それが、79歳の妹のところへ、一挙に転がり込む・・・・・はずだった。

 その妹のところに、連絡をとってみた。

 九州の俳句の会に入会し、そこでの賞も獲得していた妹は、「1年ほど前に、やむ終えなくと言いますか・・・・退会致しました」と、会の世話係のヒト。

 調べてゆくと、老齢でもあり、体調思わしくなく、さらに俳句を書くのも厳しくなるほど、目の病い、白内障、緑内障が悪化し、退会せざるを得なくなっていた。

 会の主宰者も実は現在、病気で入院している。

 妹にとっては、入院費、治療費、通院費、薬代など、老人医療費として必須の支払いをしなければならない身。

 例え半分が税金で持っていかれようとも、助かる事、この上ない。

 綴られた俳句の力量は、素人でも分かるほど抜きんでている。

 例えば・・・・

 < 冬の月 三日逢わずば 懐かしく >

 < 汝のもとへ 桜の中を 抜けて来し >

 熱い想いの、恋のうた、とも解釈出来うる。

 剛一の父についても、句を書いている

 < 青嵐 父は戦艦 比叡の士 >

 < 夕牡丹 父の記憶は 恋のごと >

 その妹は、自宅の電話番号も変えており、結局、連絡がつかず。

 ならば、叔父の死の悲しみも癒え始めた頃と思い、甥へと連絡をとった。

 彼には遺産が転がり込まないものの、死去の報など、いくつかの事柄は知っていることだろうと思ったからだ。

 ところが・・・・・・数日かかって、やっと連絡がとれたものの、驚くほかない、激しい応対。

 「なんで、ココの連絡先、知ってんだよ!?」

 「言えよ! コラ!」

 冒頭から、異常な、警戒ぶりだった」。

 (第1回 終了)


 

 

 

 


東浜巨(なお)、福岡ソフトバンクホークス投手。オープン戦開幕で、4回投げ無失点。鬼門の4球、無し!

2015-02-22 15:56:13 | プロ野球

 2月21日(土)より始まった、セパ同時に開幕した、プロ野球オープン戦。

 プロ3年目。まさしく真価を問われる年になった、ソフトバンクホークスのピッチャー、東浜巨(ひがしはま・なお)、24歳。

 紅白戦に投げて、5回無失点と、徐々に調子が上向きになりつつあるのかな~と思っていた矢先の21日。

 彼は、オープン戦ながら、開幕投手に抜擢された

 対する相手は、オリックス。観客動員数は、フアンの漫才コンビ、ますだおかだが嘆き、落ち込み、笑いに代えるしかないほど少ないが、福岡ソフトバンクス同様、いつでも優勝を狙える実力を持っている、あなどれないチームだ。

 東浜先発の狙いは、義さん、こと、佐藤義則投手コーチによれば、「10人枠のローテーションに入れるか? どうか?の、見極め、セレクションのため」

 そんな、いわば「テスト先発」。

 いつも以上に、見て、ハッキリ遠目でも分かるほど、歯を喰いしばって投げる東浜。

 「テスト」場所は、宮崎アイビースタジアム。観客は、9032人と公式発表。

 気温14度、週末土曜日、午後1時試合開始の昼下がりということもあり、満席で、1万1000人なので、8割の入りか。

 東浜は、キレが良くなりつつある直球で勝負したかったようだが、4回のテスト登板終了時まで、ポンポンと安打される。ファンの不安感は、ぬぐいきれず。

 とはいえ、3回まで、打者を塁上に置きながらも、5安打喰いながら捕手の併殺などで、無失点で、なんとか切り抜けた。

 指の掛かりも良かったのか、変化球も多投の、計62球。1イニング、平均15球半。

 良いとは言えないが、かといって、とりたてて悪くも無し、と言ったところか。

 なにより、鬼門ともいうべきフォアボールが、1球も無かったのが良い。

 試合は、5回から受けた2人が登板し、結果は1-0で初勝利。勝利投手は、東浜となった。

 試合後、初采配となった工藤公康(きみやす)監督は、開口一番、キャッチャー陣が、塁上で2人をアウトにしたことなどを誉めた。

 東浜のことは、記者陣から感想を問われて、

 「そんなに絶好調というわけではないけれど、ある程度おさえてくれたんで、結果的には満足しています」と、笑顔も見せず、たんたんとコメント。

 当の、東浜。試合後の、会見。

  表情は、イマイチ。

 「あんまり、状態は良くなくて。狙ったところに、球がいかなかったりして。まあ、何球かはいったんですけど・・・。まあ、なんとか、おさえてるってカンジですね」

 「結構、(オリックスの打者に、投げたボールが)芯で捕えられているボールも多かったので。今日は、(自分に対して)点数を、あげられないですね」

 「フォアボールが無かった割には、62球は多いかな・・・・」

 「ゲームを作るという面では、唯一、なんとか出来たかな?とは、思いました」

 「課題は、いろいろあるんですけど、しっかり真っすぐが投げられること。ランナーが出た後の、セットポジションですね。1人、盗塁されたし」

 「セットのリズムということと、ストライクが今日は良くなかった。それが、次に向けての課題です」

 「自分に合格点は、あげられないですね」

 たんたんと話し、最後の最後まで、笑顔、一瞬も無し。

 今シーズン、松坂大輔が、大リーグから、出戻り加入。まだまだ、松坂もフォーム修正過程ではあるものの、10人枠にはかろうじて入るはず。

 なにより、マスコミと、ファン注視のなか、登板は調子がイマイチ良くなくても、客寄せパンダとして望まれるし、しなければならない。全盛期の投球術と、キレは、もう再び戻ることは無いだろう、が。

 そんな周囲の目のなか、今シーズンの東浜に、また、目を注いでいきたい。

 


<リアル ラグビー ルポ> 東芝 対 帝京。見てて、面白かったでしょう? 胸、ワクワクさせてくれたはず

2015-02-15 19:47:35 | スポーツ

 予測、ではなく、希望的観測を込めて、「帝京が、勝つかも?」と、タイトルを打った。

 この前回の記事。そして、以前から、この通しタイトルの、この不定期連載の記事を読んでくれている読者は、秩父宮ラグビー場に直接その目で、この試合を見に足を運んだか、もしくはテレビでこの試合を見てくれたことと思います。

 帝京は・・・・・残念ながら、勝てなかった

 あえて、あのタイトルを打ったのは、この試合を通じて、ラグビーというスポーツ格闘技競技に、興味を持って欲しい、という意味合いも込めたから。

 このところ、NHKが積極的にラグビーを取り上げてくれてるのは、少なからず嬉しい。

 協会広報が、旧態依然とした悪しき体質のままなので、周囲が炊きつけなければ「2019年 ワールドカップ 日本開催」ということすら、知られないままになりそうだから。

 それでも、会場をざっと見ても、6500~7000人くらいの観客数。今後のことを考えると、少々寂しい人数だ。

 さて、試合。14500人との「公式発表」

 えっ! 本当、であろうか?

  タイトルにも打ったが、胸ワクワクさせる、面白い試合展開だった。ラグビーを知らないヒトでも、楽しめたと思う。

 前半。試合開始の笛が鳴ってからというもの、東芝の気迫に、目を見張らされた。

 学生相手に、すざまじいボールへの、必死の絡み方、争奪戦(ブレイクダウン)。学生相手に、激しい渾身のタックルをかます。それも、2人から、3人がかりでだ

 帝京は、この試合に負けても、得るものは有っても、失うものは、何も無い。

 だが、東芝は、負けたもんなら、末代、孫の代まで「恥」と、蒸し返させられる。

 トップリーグのトップに位置してきた「プライド」が、なりふり構わぬディフェンスを見せ続けた。

 本気だ! ガチガチの、ガチンコだった。

 その結果の、前半21-5という、リードで終わった。

 が、そのまま終える帝京ではないはずだ。東芝のプレッシャーが強く、パスがサイン通りにはつながらなかった。だが、そう想っていた。

 気持ち、気迫では、まったく負けていなかったから

 ハーフタイム。

 選手時代。そして、選手兼コーチ時代も、人柄抜群の冨岡鉄平・東芝ヘッドコーチは、「ブレイクダウンの厳しさを見せてくれると思っていた」と、ニンマリ。

 かたや、帝京・岩出監督

 「こっから、学生のいいところを見せて、最後は笑って終わりたい。選手には、追いかける苦しさを、全部楽しんでこい! と言って(控え室から)送り出した」 

 後半。捨て身のアタック。やるだけ、全部、出し切ってやるとばかりに、帝京の全選手が闘いに臨んでいた。

 「勝ちたい!」「攻める!」「攻めまくってやる!」

 そういう帝京の気迫が、随所に出まくった。見ていて、久しぶりに、胸が躍った。胸が、ワクワクした。

 結果は、38ー24で、2回戦で敗退こそしたものの、後半だけのスコアは、19-17で、競り勝っていた。

 何より、わずか3年前。

 同じカードで戦い、19-86と大惨敗。

 それが、ココまで歩み寄り、追撃!という、急成長を見せた。

 冨岡が、試合後、言った。

 「(帝京は)接点では、トップリーグのチームに負けてはいなかった」

 感想は?と、問われ

 「会場の雰囲気。見て、感じられた通りですよ」

 熱い拍手は、帝京選手に注がれ、東芝の選手、とりわけスクラム陣は、疲れ果てた表情を隠さなかった。

 冨岡は、続けて言った。

 「(帝京の)必死に前へ出るプレイ。勉強になりました」

 帝京の岩出は、自信に満ちた表情を浮かべて、こう言った。

 「このレベルで、戦えるということが分かった」

 来年、いえいえ、オフシーズンの練習試合が、今から楽しみになってきた

 


<リアル 親子芸人 ルポ> 動物声帯模写の江戸屋猫八と子猫親子。それなのに「あいつら」とは・・・・

2015-02-14 22:51:16 | 演芸イロモノ

 んんん・・・・・・「あいつら」「やつら」ですか~。

 そりゃ、犬畜生とは、言うけれどねえ・・・・・

 江戸屋猫八と、子猫。4代目の猫八は、すでに65歳。子供の子猫は初舞台から4年を経た、37歳。

 祖父の3代目は、誰でも知っている売れっ子芸人だった。

 数年前より、その親子コンビで、高座や、ラジオ公開録音に臨んでいる。

 ソレを時折り、耳にしていた。

 いわゆる、「ものまね」のジャンルにくくられる、イロモノ。実態は、「動物声帯模写」。

 その動物アレコレの鳴き声で、食べている。いわば、愛すべき動物に喰わしてもらって、生活をしている・・・・・はず。

 なのに、小鳥を「やつら」、ペンギンを「あいつら」と、何気なく、当たり前のように平然と言う。それも、高座で。65歳の男が

 別に、動物愛護、動物差別なんて、さらさら言うつもりは、無い。その気も、無い。

 ただ、犬や猫を「ペット」と称して、まさに猫可愛がりしてるくせに、牛や豚や鶏の肉を、煮て、焼いて、揚げて、切り刻んで、平気で、「おいしいわ」「うまいな」、「このステーキ、素敵!」などとクチにして、平気でほおばっている人に対して、違和感を感じては、いる。

 ましてや、その犬を、南北朝鮮の時代から料理して食べる風習に対して、金切り声を挙げて、反対している人に対しては、矛盾を感じてならない。

 犬猫と、牛豚鶏。おんなじ「動物」のはずでしょ??

 「動物愛護団体」のおばさまのなかに、高額なミンクのコートをお羽織になって、しゃなりしゃなりと歩く姿を見ると、むかつく。

 幼い頃、ミンクの首を斬って並べて、血を体内から抜けきるまで吊るしていたのを見かけていた記憶もあるんでね。

 だから、イロモノ芸人と言えども、「あいつら」「やつら」は、無いんじゃないの?

 噛まれたの? いじめられたの?

 もろ、差別の、人間・猫八様。

 そう、想う。

 さらに、想う。

 「芸」を披露した後、よく言う。

 「最高だね!」 「たいしたもんでしょう?」 「やっぱり、親が上手いんですよ」と、客に言い、独り、悦に入る。

 「 」の中の感想は、聴いた、耳にした観客や、聴衆が、それぞれに受け止めること。

 演った芸人が、高座で自画自賛したら、オシマイだ

 釈迦に説法と、言われそうだが・・・・・。

 例えば、ベテラン歌手が、「 」を、歌い終わるたびに客席に向かって言ったとしたら、ファンですら、どう受け止めるでしょうか・・・・・・

 例えば、ベテラン人気俳優が、舞台で演じたあと、「 」を、クチにしたら、観客は、どう感じるであろうか・・・・・

 「俺」と言う父から、「お前」と高座で言われ、観客・聴衆に向けては、「こいつ」と、37歳の息子を指す。

 普段の、家庭や楽屋でのクチのきき方を、そのまんま舞台でさらけ出している。

 親子コンビが舞台を下がる時の、いつもの父の、締めの決まり文句。

 「すごいねって、拍手したんじゃないね。親子でバカやってるよ、という拍手だね」

 いいえ、そうは思ってはいないはずですよ、おそらく。

 父が、バカ言ってるなあ・・・・・

 芸人の、あわれな末路を見たなあ・・・・

 そうは、想ってるはずですけれど・・・・


<リアル ラグビー ルポ>2月15日、日本選手権2回戦、東芝対帝京。ひょっとして、帝京勝つかも!?

2015-02-08 21:25:43 | ラグビーフットボール

 やっぱり・・・・・帝京大学が、NECに競り勝ったか

 最終的スコアは、31-25。後半40分を過ぎても攻め抜き、ペナルティ・ゴールで加点し、突き放した底力には、ココまできたか! と、うなった。

 試合後、両チーム選手たちが、並んで対面した際、期せずしてNECの選手たちから拍手が贈られた。素直に、負けを認めた瞬間だ。

 今日の「日本ラグビー選手権」1回戦の、この試合。

 ほんの5年くらい前まで、大学と社会人企業ラグビーチームの、まさにトップの実力を誇る「トップリーグ」と闘わせるなんて無謀だ! 結果は、目に見えてるのに・・・という声が、圧倒的だった。

 今、したり顔で、日本選手権を語る、ベテラン記者らは、会見が終わった後、記者控え室に戻るや否や、ボロクソに選手権の仕組みを、あざけ笑い、嘲笑していた。

 それが! 帝京が連覇を重ねていくたびに、その総合的強さがトップリーグを伍してゆくようになってからは、誰一人、嘲笑しなくなっていった。

 体格。運動量。後半、試合終了まで持ちこたえられるスタミナ。あざやかな、緻密な展開力。スピード。スクラム第一列の、決して押し負けぬパワー。そして、なにより、飛び抜けたディフェンス能力。

 年々、上がって行くのが、戦績の積み重ね以上に、透けて見えてきた。

 むろん、早稲田や明治を始めとする、スカウト網は、帝京も全国どころか、海外にも地縁を頼りに、張りめぐらしていった。

 いわゆる、特待生

 コレを詳しく調べて、岩出監督に独自に、かつて真偽をぶつけたとき。眉をくもらせて認めた。

 「うん、確かに何人か、おるよ。でも、本人は知らないでいる。大学は親と面接して、話し合って個々に条件を決めているから。だから、申し訳ないけど、本人には聞かんといてやって」

 彼らは、早稲田のように、特待生が下級生に対して、グラウンドに隣接した寮内で、思い上がった態度を見せたり、誤った「指導」はしない。

 その典型が、わたしがかつて書いた、秩父宮ラグビー場で行なわれる公式戦の前、レギュラーのポジションに就けなかった控えの4年生自ら率先して、地下鉄・外苑駅前まで、もくもくとゴミ拾いをしていた無償の行為。

 夏合宿で、練習試合で負けた腹いせに早稲田大学ラグビー部部員たがち、よく日焼けしていた帝京の部員に対しての「へっ! 黒んぼが!」という、常軌を逸した暴言。

 ソレに対して、後藤監督以下、どの指導者も公式に謝罪しないという、たるんで歪んだ気質。

 抗議しない帝京。水に流して、クチを閉じて、もくもくと対戦する選手。

 歴代の主将の「キャプテンシー」は、素晴らしい。

 で、今日も、勝利後のインタビューで、岩出監督が言った。

 「スタンドにいる仲間(レギュラーを勝ち取れなかった控え選手130名以上)と共に、喜べることが、幸せです」

 そして、戦力については

 「学生のレベルが、トップリーグのチカラに近づいて・・・」

 「(控えの選手含めて)23人全員が、(誰に代わっても)戦えるレベルになっていると思う」

 チームの中でも体は小柄な、流(ながれ)主将

 「自分たちの強みは、ディフェンスなので」

 それが、NEC相手に、ノーサイドの笛が聴こえるまで、通用した。自信も持った。

 「最初のコンタクト(プレイ)から、やれる! という、感じ掴んだ」

 スクラムも、トップリーグ相手に、文字通り一歩も引かない強さ、組み勝ち、押し勝つ。

 その一助、的確なアドバイスをして、帝京フォワード陣を一層強くさせたのは、同大ラグビー部卒業生の相馬朋知

 そう、ラグビーファンなら、御存じだろう。

 相馬が、トップリーグ、目下最強のパナソニック・ワイルドナイツ(旧・三洋電機)の、スクラムの要の人物で、日本代表の一員だったことを。

 現在は、そのパナソニックのスクラムコーチをしている。

 スクラムは、単にパワーがあるから、組み勝つものではない。

 相馬自身にも、かつて聞いたことがあるが、さまざまな駆け引きがあり、チカラ加減や、テクニックがモノを言う。

 それを、カワイイ後輩のためならと、惜しげも無く、伝授。

 見事に、それを体現した。大学最強になるのは、当たり前、でもあった。

 そして、次週25日の、2回戦の相手は、東芝ブレイブルーパス。

 「全力で、いきます!」と、岩出監督。

 本日、東芝は、東海大学を59-12と、一蹴した。

 サントリーサンゴリアスも、筑波大学を62-7と一蹴。

 だが、実は・・・・・そのサントリーに、帝京は2週間前、38-31と競り勝っているのだ。

 ここ数年、大学とトップリーグのチームとの合同練習や、練習試合は、ひんぱんに行われている。

 帝京も、サントリーの胸を借りるカタチで、練習試合を重ねていた。

 昨年の9月27日。自らの練習グラウンドに帝京を招いたサントリー。

 前半で、5トライ、3ゴール。後半、さらに4トライ、2ゴールを挙げ、必死で食い下がる帝京を、55-19で退けた。

 それが、1月10日、大学選手権で筑波に大勝し、6連覇を果たした帝京は、1月25日、再び府中市にあるサントリーのグラウンドに向かい、リベンジを期して対戦。

 で、ついに、大敗を喫してからわずか4か月で、上記のように、競り勝った

 前半。試合開始早々に、帝京がトライを成功させ、5-0とリード。

 だが、すぐ追いつかれ、越され、5-19に。

 そこからが、以前の帝京と違った。12-19。そして、19-19に追いつき、前半終了して折り返し。

 後半、サントリーが、2トライ、1ゴールなのに比べ、帝京は3トライ、2ゴールを挙げて、押し切った!

 サントリーのメンバーは、公式戦レギュラーもいたが、大半は、レギュラーまであと半歩の若手中心。それも、控えも全員起用交代させての総力戦。

 帝京の実力を、決して見下した訳ではない。

 公式戦、そして準決勝、さらに日本選手権を控えており、ガチガチのレギュラーが、もしもこの練習試合で大ケガでもしたら・・・・との配慮。

 帝京は、先の岩出監督がクチにした通り、控えを含む23人が、どれを起用・抜擢しても同じ力量の選手たちがズラリ揃っている強みが、背後にあった。

 むろん、東芝とサントリー。チーム事情も違う。

 だが、・・・・だが、指揮官が「全力でいきます!」と言う、勢いがあるチームほど怖いモノは無い。

 少なくとも、前半はあわや! もしや!の連続シーンが見られるはず。

 BS、そして、CSで中継もある。

 面白い試合展開になることだけは、言って置く。

 

 


<リアル ボクシング ルポ>ファン待望!2月9日(月)内藤律樹✕伊藤雅雪戦は今年最高の試合となる

2015-02-08 03:06:17 | ボクシング

 ついに迫ってきた!

 「チャンピオン・カーニバル」幕明けを飾るにふさわしい、日本のボクシング・ファン待望のタイトルマッチが

 会場は、地方ジムに所属しているボクサーがクチにする「ボクシングの殿堂」、華の後楽園ホール

 日にちは、2月9日、月曜日。第一試合開始時刻、午後6時。タイトルマッチは、メイン。第7試合だ。

  闘うは、両雄。左が、何としてでも防衛を果たしたい、日本スーパーフェザー級チャンピオン、内藤律樹(りっき)。

 

 そして、右側が、そのベルトを、倒し切って自分の腰に巻き付けたい、同級1位の伊藤雅雪(まさゆき)。

 おそらく、この「カーニバル」最高の試合になるであろう

 なにしろ、周囲の見るところ、「チカラは、5分と5分」。

 どっちが勝ってもおかしくない大接戦、と見る声が圧倒的なのだから。

 チャンピオンの内藤律樹が、その王座に就いたのは、昨年の2月。それまでは、持ち前の強打で、次々と迎え打ち,倒していた。

 だが、欠点が、試合を見つめていて、少し気になっていた。

 かつても、少し書いたことがあるが・・・・。

 昨年6月9日の、初防衛戦。相手は、玉越京平(33歳。千里馬神戸ジム)。結果は、3-0の判定勝ち。

 それも、10ラウンド戦って、3者とも、99-91と、8ポイントも差を付けての圧勝。

 が、冷静に見るなら、それほどの大差は無い、辛勝だった。

 内藤の強打は、誰しもが認めるところ。その自信がなせる技か、安易にロープを背にして連打を浴びる。

 ガードしており、芯は喰ってはいないが、危うい。見栄えは、悪い。そのためか、8ラウンド以降になると、一発逆転を狙って、内藤は相手以上に、パンチ大振りになる。

 相手が足を止めてくれて、中間距離での真っ向勝負になると、メチャ強いが、足を使われると弱い。

 クリンチされても、しっかりとボディに打ち込むテクニックは、さすが。

 が、次の10月13日に戦った江藤伸悟(白井・具志堅ジム)との試合は、内藤ファンにとっては、ヒヤヒヤもの。江藤ペースで前半から試合は進んだからだ。

 江藤が、大拳闘ならぬ、大健闘!

 この2度目の防衛戦の時も、何度もロープを背負って、江藤のパンチを浴び、ついには7ラウンドには、鍛え抜いた左フックで、内藤の身体がグラリ! 

 ポイントをリードされたと痛感したのか、8ラウンド以降は、逆襲のブンブン大振りと空振りが目立った。

 パンチのスピードと、その出し入れが速いので目立たなかったが、ガードの一瞬のがら空きにも、ヒヤリとさせられた。

 スコアはこの日も、98-93が2人、残る1人も98-92と大差だったが、当の内藤に笑顔無し。

 玉越戦の際の自己採点、「30点」。で、江藤戦は「50点の出来です」

 してみると、この2月9日の、まさに3度目の正直は、70点に??

 この試合も、江藤戦の時と同じように、約1か月間、アメリカはロスアンゼルスのジムを訪れ、練習と、スパーリングに明け暮れた。

 その相手は、自分より常に体重も重く、体格も良いライト球やミドル級の世界ランキングに入っているボクサーと拳を合わせてきた。

 戦績はここまで、11戦して全勝負けなし。うち、5試合が、ノックアウトや、レフェリーストップ勝ち。

 まだ、23歳。この伊藤雅雪戦に勝ったら、一気に世界へ挑戦したいと公言している。だから、この防衛戦に負けでもしたものなら、その夢は滞ってしまう。

 対する、伊藤雅雪もまた、まだ24歳で、無敗。これまで16戦して、全勝、1引き分け。16勝のうち、7つのノックアウトと、レフェリーストップ勝ちをおさめている。

 すでに、可愛い妻と赤ん坊に恵まれ、日中は営業マンとして働いている。試合ごとに、強さ以上に、営業でつちかった人柄と弁舌の巧みさか、応援・支援してくれる人達も増えている。

 昨年、ブンブン剛腕の仲村正男のパンチを巧みによけ切り、勝利。そのルポは、すでに詳しく書いているので、ソレをお読みいただくといい。

 昨年11月25日の、ライアン・セルモナとの試合は、完璧な仕上がりの末の、1ラウンド2分10秒、レフェリーストップ勝ちだった。

 

 

 

 

 試合の模様の一瞬一瞬を切り取った、この数カットを見て戴ければお分かりになるように、ワンサイド、伊藤のほぼ一方的な攻めに終始した70秒だったと言っていい。

 伊藤の、相手との中間距離を保ち、巧みに足を使って、ヒット&ウェイ。ライアン・セルモナは、東洋・太平洋のスーパー・フェザー級10位。かつては、フィリピンの同級チャンピオンでもあった。

 それを、左ジャブを放って相手との打撃距離を計り、左右の連打を見舞う。

 セルモナは、前回来日して試合をした時も右目上を切り、切れるくせがついていたとはいえ、レフェリーが試合続行不可能と判断。試合を止めた。

 例え、裂傷を負っていなくとも、倒せた展開だった。

  勝利者インタビュー。笑顔の伊藤の視線の先には、なんと、次戦でタイトルを賭けて闘う内藤律樹がいた。

 

  内藤は、この日、恋人同伴で観戦

 「あんまり試合が終わるのが早くて、伊藤さんを研究するには、時間が足りませんでした」と、苦笑い。

 この時点ですでに、ハワイか、ロサンゼルスで1か月近く、合宿をする予定ですと明言。

 ついでに流れで聞いた。

 ---横にいる彼女は、恋人ですか?

 「ええ、まあ・・・」と、苦笑い。

 ---今、もう、一緒に暮らしていらっしゃる?

 「はい」

 ---この先、結婚するつもりでいらっしゃる?

 「ああ、はい。そのつもりです」

 だが、あれっ? 彼女に、笑顔無し。いくぶん、顔、とたんに、そむけがちに・・・。

 あり~っ??・・・・・・。

 すでに結婚して、幸せな家庭を営んでいる”宿敵”伊藤に遅れまいとするかのように、どことなく余裕と自信が溢れている、現チャンピオン。

 かたや、伊藤。

  控え室で、ホッと一息ついて、満面の笑顔。

 「緊張しましたよ、正直言って。今回は、ただ勝つだけじゃダメ! 完璧な勝ち方をして、相手陣営に知らせてあげようと思ってましたから」

 「練習したことの、半分も出せなかったけどね」と、会長を見て苦笑い。

 「あの席に、内藤さんがいることは、意識してました。インタビューの時、腕を突き出して、挑発してあげようと思ってましたが、イマイチで」と、笑い顔。

 この時点で、伊藤サイドも、年末か正月に、アメリカで合宿する予定を決めていた。

 なんと旅立ったのは、元旦。ロスアンゼルスのジムで、伊藤もまた、自分より重く強打のライト級や、スーパーライト級の世界ランキングボクサーと、スパーリングを重ねた。

 相手がどのくらいデカいか?は、彼のブログを開くと、3ショットが出てくるので、お分かりになるはず。

 両雄、並び立った席上で、同級1位挑戦者である伊藤は、ココではキッパリと挑発・明言。

 「確かにスピードのあるパンチはチャンピオンがあるけれど、一瞬のスピードなら、僕の方が上」

 「全体的に見て、僕に負ける要素は無い!と思う」

 さあ、どちらが、試合後、ベルトを巻くことになるか!?

 会場で、ナマで見て戴きたい。

 それがかなわぬ方は、当日、ナマ中継されるのを、見て欲しい。

 とはいえ、「LIVE! ダイヤモンドグローブ 2015」と題した、フジテレビのCS。

 午後7時から放送開始なのだが、しかし、試合中継開始ではない。

 ボクシングフアンから見れば、時間つぶしとしか思えない、千原ジュニアと、ギャル系女子アナのど~でもいい、くだらぬ会話がいつも流れて、いらつかせる。

 ゲストとして、比較的知られているプロボクサーが来て、ジュニアが話しを聞くというか、雑談。

 んなモノは、別番組枠でやれば良い。そのボクサーが好きなファンだけは見るだろうから。

 なにしろ、雑談しているその斜め下では、今まさに試合をやっているのだから!

 ボクシングファンは、ソレを見たくて受信料を支払っているの!

 その辺りを一切一顧だにしない、制作スタッフと編成部は狂っているとしか、言いようがない。

 わざとか、待たせて、じらして、セミ・ファイナルが始まる直前に、よ~やくカメラがリングに焦点を合わせる始末。

 視聴率低迷のどん底状態にあるフジテレビは、ボクシングまでも、バラエティならぬ「バカエティ化」。

 同じCSで、マイク・タイソンなどの活躍した、古い試合を見せる番組があるのだが、ソコにも、ボクシングを知らないアホ馬鹿タレントや男女アナを並べて、馬鹿笑いで、試合を茶化すくだらない構成。

 その点、日本テレビのCS、「ダイナミック グローブ」の中継は、素晴らしい。ホントの意味で生中継。第一試合から、メインまで全試合を見せる。

 いくぶん、帝拳ジム寄りの実況・解説が耳ざわりではあるが、地方在住や、会場に行けないボクシングファンにとっては、得難い番組と言える。

 とりわけ、普段、まったく陽の当たることの無いに等しい4回戦のボクサーの、郷里にいる父母、兄弟、姉妹、旧友にとっては有り難いことこの上ない、はずだ。

 ボクシングファンのことを念頭に置き、無駄ギャラを使わない局と、クソも味噌もバカエティ色で試合に塗りたくる局との差は、開くばかりだ。

 同じ、アタマに「ダイ」が付いていても、その違いは「大」だ。

 最期に、おらっち、CSもBSも、受信契約してねえだ! と、嘆き怒るボクシングファンの読者の方々。

 その9日の、ド深夜。午前2時28分から、CM含めて50分間。

 フジテレビ系列の地方局のいくつかで、このメインの試合が、録画中継されます。

 実況アナと解説者の背後に立つ、実際にはノーギャラのおね~ちゃんモデルも、楽しめます。

 忘れないうちに、タイマー録画しといた方が、無難です。再放送は地上波には、ありえませんので。

 さあ、見逃さないで下さい。今年、最高の試合になるであろう、この試合を!

 

 


最新芥川賞受賞作,小野正嗣「九年前の祈り」が、売れていない、知られていない。その原因、起因はコレ!

2015-02-05 01:11:49 | 小説家

 発蒲江、否、20日前。芥川賞と直木賞のことを書いた、打った。

 受賞予測作、そして芥川賞を受賞した小野正嗣の、身振り手振り、両腕振りの喜びの記者会見ぶりと、そこからのぞけた彼の人柄を書いた。

 予測ははずれたが、こうなったら、受賞作「九年前の祈り」が売れて欲しいな、と思いつつ。

 

 その時、予測した。この小説。

 このままだと、単行本は、予想を下回る売れ行き。

 そう書いた。

 先日、行きつけの大型書店、3店を巡った。危惧していた通りの惨状になっていた。受賞後、わずか半月で、だ

 上の、喜びの受賞会見前の、記念撮影の写真をよく見て欲しい。

 直木賞を受賞した、西加奈子は、とびっきりの自然な笑顔で、単行本「サラバ!」を手に、にっこり。

 ところが、向かって右側の、芥川賞を受賞した小野正嗣(まさつぐ)は、すでに短編集として再編集した単行本が昨年の12月に世に出ているはずなのに、何故か、持っているのは、昨年の「群像」9月号。

 それで、笑顔、浮かべろってかい?

 クビ、傾げながら、そういう想いが胸をよぎったことだろう

 確かに、その小説誌には、受賞作が初掲載されている。私も、すでに読んだ。

 だが、すでに単行本が出ていると言うのに、講談社のお馬鹿担当編集者はその場に用意すらしていなかった。そういうことだ。

 ヤル気無し。売る気無し。まさか、受賞するとは! だから、用意もしていなかったってところか。

 だが、このニュース映像をみた小説愛読者や、受賞作なら良い小説だろうから、書店で手に取ってみようか?という人は、単行本がまだ出ていないのなら、図書館へ行って、捜して借りよう。

 明らかに、そういう流れになっている。貸し出し希望者、多い。

 それでなくとも、西加奈子が、この時の記者会見で、小説が売れていない、生活が、世間で思われているのと違い、それとなく厳しい状況を匂わせていた。

 彼女こそ、すでに固定の人気があり、読者層を掴んでいるから、まだまし。

 だが、とある、かつて有名だった女性作家は、印税収入が振り込まれるたびに、その日に、公共料金をやっと支払えている、生活は自転車操業、火の車状態であることを、自らのブログで明らかにしている。

 ファンやマスコミが、勝手にノーベル文学賞候補だと、ぶち上げている村上春樹でさえ、実売は100万部に遠く届かない”厳実”。

 小説誌が、毎号、実売が1万部に届かないのも、実情だ。

 で、書店。

 足を運んでみると、平積みで「九年前の祈り」がどこにも置かれていない、並べられていない。

 店員に聞いてみると、「芥川賞?ですか・・・・・。小野さん? ちょっとすいません、調べてみます」と言うありさま。

 で、西加奈子の「サラバ!」は、「当店の、売れ行きベストテン」と掲げられたコーナーで、上巻、下巻、共に3位、4位という人気、実売ぶり。

 それでなくとも、芥川賞は、奇をてらった、小難しい文章が多いので、敬遠されがち。

 活字の業界で生きてきた私でさえ、黒田婆さんの、横書きだらだら句読点、改行無いに等しいひらがな長文作には、目を覆ったくらい。

 これでは、ますます、読者は目を引いてしまいがち。

 さすがに、単行本化された時には、行数短くし、且つ、行間開けてあったので、読みやすくはなっていたが・・・・・。

 幸い、小野正嗣は、正業として、立教大学で准教授としての給与を手にしているから、生活に困窮、妻子を路頭に迷わせることは無いであろうが。

 それに、前回の記事で書いたが、シンポジウムやさまざまの場に赴き、報酬を得ているようだし。

 だが、印税収入のみで生活している「小説家」は、さぞかし大変であろうと察する。

 実は、週刊誌のアンカーマンで、糊口をしのいでいる人も多い。

 この記事を書く、打つに当たって、小野正嗣の産まれ故郷、大分県の、旧・蒲江町を調べてみた。

 冒頭の一文を見直して欲しい。

 20日前と、打ち込んだつもりが「発蒲江」と、出てきて、その縁に、偶然に、思わず苦笑い。

 蒲江町。佐伯市内から、バスに揺られ、また揺られして、2時間余り。

 風光明媚・・・・らしい。町の、長い風習か、年上の男性を「・・・兄ぃ(にい)」、年上の女性を「・・・・姉ぇ(ねえ)」と、今もごくフツーに呼び合う習わしがあるそうな。

 小野が、言った通りだった。

 なんと、この町からは、キャノンの会長兼社長の、御手洗冨士夫(みたらい・ふじお)が出ていた。

 それも、小野と同じ、高校野球でも名門だった、佐伯鶴城(さえきかくじょう)高校を卒業。

 本、売れて欲しいなあ・・・・・

 しかし、この先、売れないだろうなあ

 というのも、月刊「文藝春秋」が、この2月10日、<芥川賞・全文掲載>と、表紙に刷り込んで売り出す。

 確認も含めて、編集部に電話。

 「そうですよ、全文掲載が原則で、年2回、受賞後に掲載しております」

 当たり前の事、聞かないでよ!って、クチぶり。

 で、嫌でも目に付く支払いカウンターの上に、ど~んと平積みされりゃあ、単行本の半額近くで買えるとなりゃあ・・・・・ねえ・・・・・・。

 かたや、西加奈子の「サラバ!」の、上・下巻

 読みたい人は、すでに受賞決定前に購入・読了。

 一応、やはり年2回、掲載される「オール讀物」編集に、ピッポッパッと、問いあわせ。

 「発売は、2月21日です。ええと、掲載は、一部。抄、となります。長編ですしねえ・・・。売り上げ? 実売? こちらでは、詳しいことは・・・・分かりかねます。ただ、いつもの号よりは良いとは、聞いております」

 勝負、あった!

 この一文、これにてサラバ!

 


<リアル 大相撲 ルポ>全然本心から「謝罪」なんかしていない白鵬と、思わずポロリと本心出た稀勢の里

2015-02-02 23:05:51 | 歌舞伎的格闘技

 1月31日。

 今回の自らの「二日酔い遅刻会見」での、ホンネ発言で波紋を呼んだ渦中の白鵬翔こと、ムンフバティーン・ダワージャルガル

 当初から出演予定に組まれていたバラエテイ番組に出て、お詫び?の一言。

 「このたびは、ご迷惑と、ご心配をおかけして・・・」

 型通りのワンパターン用語。

 にしても、??

 一体全体、誰に迷惑かけた?

 誰に、心配かけた?

 少なくとも、大相撲ファンに、「迷惑」は、かけてない。

 世間にも。

 不快と、疑惑と、疑問が浮かび、品格が無い、手前勝手な傍若無人な男だなと思わせたことだけは、確か。

 世間にお詫びする気持ちが、本当にあるのであれば、まったく違う言葉が、クチを突いて出てるはず。

 つまり、ダワージャルガルは、相撲ファンの方に顔を向けてお詫びしていない。ファンのことなど、気にもしてない。

 せいぜい、宮城野親方や、妻の紗代子、それに、かつて16歳の女子に現金6万円を渡して性交渉をしたことが発覚して逮捕された過去があると、一部で報じられた義父くらいか。

 もし、こんなありきたりの形骸化した形式的言葉を吐くのなら、北の湖理事長や、伊勢ヶ浜親方や、初場所13日目に勝負審判を勤めた親方たちの前ですれば良かったのだ。

 それを、テレビ番組のなかで、決して安くないギャラをもらって、アタマを下げることもせず、これにて勝手に一件落着とばかりに、いけしゃあしゃあと済ましてしまおうという汚い性格と品格と、その処し方こそ、問われるべきだ。

 なにが、白鵬翔だろうか。どう翔もない男だ。

 逆に、あの一番の相手、稀勢の里は、騒動冷めやらぬ1月31日。キチンと番記者たちに囲まれて、答えている。

 「ビデオでは、見えにくいところもありますから」

 「自分としては、取り直しと聞いたときには、ラッキー!と思いました」

 「いままで、勝負審判でおかしいなと想ってみたことは、一度もありません」

 優等生的でもあるが、コレを聞いて、ニヤリ。

 やはり、自分の左手の方が先に一瞬早く落ちたことは、知っていたのだ。 

 そしてあの倒れた位置では、ビデオカメラから極めて見にくいことも。

 実際、たったの1台しか設置していない。それも、先日明らかにしたように、まったく活用していない。いわば、お飾り。名目。お義理。無用の長物。

 結びの一番。行司がいるのに、勝負審判5人が、正式決定権を持っているということそのものが、本来おかしいことなのだが、緊張感は、持っていただろうと思う。自分の見たままを主張しなかったと思われる、1人を除いては。

 ビデオカメラ導入してますよと、協会が言う。

 ならば、四方にそれぞれ来場所の大阪から設置。そして、もしもの、ダワージャルガルからの、文字通り「物言い」に備えると良い。

 な~に、去年から「公益財団法人」となった「日本相撲協会」。全収入たるや、140億円を超える勢い。

 おまけに、税の圧倒的優遇を受けており、ボロ儲け企業だ。NHKからの放送収入、年間26億円!

 最新鋭のビデオカメラと、すぐさま瞬時にして再生可能な機材を購入設置するのは、簡単なことだ。

 機材をド~ンとズラリ並べて置くスペースは、テーブル付きの椅子席を一つ取っ払って作れば良い。

 以前、わたしもそこに座って観戦したことがあるが、とても一望出来て、土俵が見やすい。

 その席に、俳優の安藤昇が、まるで舎弟のような付き人を連れて国技館に観戦しに来ていたことがあり、質問しに行ったこともある。

 機材、こんなにぼろ儲けしているのに、満員御礼にあぐらをかいたまま、NHKにお世話に成りっぱなしではいけませんよ!

 どうせ、次の場所から、この白鵬スキャンダルで、客足は遠のく。遠藤や逸ノ城にも、明らかに先が見えた。

 先日も書いたが、協会の自浄努力で客足が伸びたのではないだけに、人気がしぼむのは早い。

 それにしても、もうすぐこの3月で30歳にもなろうと言うのに、ダワージャルガルは、日々、元・朝青龍こと、ドルジに言動、振る舞いが酷似してきた。

 昨日の日曜日・2月1日。国技館において、「第5回 白鵬杯」という小中学生の国際的相撲大会が開催された。

 当然、マスコミも駆けつけた。

 ところが、開催前の会見は、「怪見」に代わる。

 この舌禍事件に関しては、一切質問はしないように。あったとしても、受け付けませんとの、事前お達し。

 テレビカメラの前ではしゃべれても、記者たちの前では、もう話したくないということだ。

 この軽視。この見下した、都合の良さ。

 で、終わって会場を出る時は、各紙がいっせいに報じたように、一切クチを開かず。

 それどころか、人差し指をクチに当てて、静かにしろ! うるさいなあ! しつこいな、てめえら! 俺は、こうして、何もしゃべらないって仕草してるだろうが!

 という、クチぶり。

 以前にも、理由なく、会見をドタキャンしたこともある。

 ここまで、世間と、マスコミを舐めてかかっている、ダワージャルガル! コレを野放しにしたままだと、間違いなく、第二のドルジ騒動が勃発、連発する

 この大会の名称こそ「白鵬杯」、で、名誉会長。ではあるが、自腹は1円も切っていない。

 スポンサーは、パチンコ遊戯メーカー。以前は、亀田兄弟のボクシングや、総合格闘技のスポンサーもやっていた会社。

 この大会。

 去年も見たのだが、ダワージャルガルの汚い立ち合いと違い、本来するべき正しい立ち合いを、小中学生がしているのだ。

 彼ら力士の所属は、相撲道場、相撲クラブ、そして小中学校の相撲部。

 時に、中学生で、片手の拳だけ土俵に付けて置いて、もう片手はトンと付いて立ち上がる選手もいたが、ほとんどは、キチンと両拳を付けて、見合って、上体を起こして、フェアに取り組みをしていた。

 ソレを、ダワージャルガルは、、どんな想いで見ていたであろうか?

 反省、自戒なんか、するわけもないかあ・・・・・・。

 さらに書くと、土俵上で、詰め掛けた観衆は、確かに、日本人力士びいきなことは、事実。それに対して、ダワージャルガルは、反発、人種差別と感じ続けてきたのだろう

 とりわけ、稀勢の里が勝ったときの大歓声は、ダワージャルガルにとっては、気に障り、ふんまんやるかたないようだ。

 日本人横綱が長らく誕生していないことが、大歓声に拍車を掛け、後押ししている

 ダワージャルガルの大先輩である、旭天鵬が言う。

 「貴乃花が横綱になって初めての場所に闘って、勝っちゃつたんですよ。そしたら、何で勝ったんだ!って、すごいバッシングで。もう、喜びを隠して、下向いて歩いてましたよ」

 「朝青龍にも、彼が初めて横綱になった場所に勝ったんですよ。その時は、本人がメチャクチャ怒ってるって噂を聞いて(笑)。あとで聞いたら、ホントに怒ってた」

 笑って話す旭天鵬と、根に持つダワージャルガル。

 もう、これは性格の違い。それが、ダメ押し、叩き落としの姿勢に現れている。

 今後のダワージャルガルには、茨の道が待ち構えていることを覚悟しておいた方がいい。

 それにしても、タレント活動で稼ぎまくるための、マネージメント事務所に所属していることを、今回知った。

 パチンコメーカーから、多額のスポンサー料をもらい、今回の「白鵬杯」も運営。国技館近くに建つマンションの1階の一室が、その事務所。

 その名も、㈱オフィスコンジョー

 電話番号は、オモテに出さず。隠しており、連絡方法は、ファックスと、メールという、いわば一方通行。

 所属タレントには、元・力士や、なんと豊ノ島もいる。

 豊ノ島といえば、4年半前、力士たちが絡む、野球とばく事件が発覚し、書類送検された人間。昨年末には、大相撲力士のロックバンドで、ボーカルを担当。

 現役力士が、本業をよそに事務所を通して、別枠で稼ぎまくる。タニマチ、後援会のご祝儀は、現ナマ。領収書へに記載、無い世界。

 やりたい放題、したい放題を許している?宮城野部屋と、公益財団法人・日本相撲協会。

 今回の舌禍事件も、当人の本心からの謝罪や、言い訳など無しの、でたらめ収束。

 このざまでは、世間が許さない。見られて、ナンボという職業ということを、分かっていない。

 なのに、またもダワージャルガル。出席すべき「健康診断」を、無断欠席。

 注意、叱責すら出来ない、宮城野親方と、日本相撲協会。

 ダワージャルガルの、暴走、わがままは、止まらない。

 収入の、疑惑。そのうち入るはず。税務署の査察が。

 ダワージャルガルの天下、わが世の春は、はたしていつまで続くであろうか・・・・

 

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 <鬼は外、福は打ち!> 2月3日、追記

 今夜、収録済みのスポーツ選手勢揃いのテレビ番組に、ダワージャルガルが出演していた。

 優勝賞金。1000万円と。発言。

 この歌舞伎レスラー・タレントへの出演交渉と、高額ギャラの振り込みは、㈱オフィスコンジョーに入っているのだろう。

 で、この舌禍事件に、なんと、ドルジからコメント!

 いやはや・・・・・・・・・・、