う~ん・・・・・・日本人の気質として、熱しやすく、醒めやすいとは、身に染みて知ってはいたけれど、この「執刀手術後の、異常連続大量死事件」も、そのクチかよ! と、いささかあきれ果てている。
2万3000人を超える検索があって・・・・・翌日には、2800人に急落、激減するという検索数に・・・・。しばらく、絶句・・・・・。
続編を、さらに読み続けようと言う気が無いのだろうか。
1万字近くか、越えること、しばしば。記事1本が長いからか?
だから、つとめて短く、且つ、読みやすいテンポに意図的にして、改行もしてるんですけどねえ・・・。
んでも、キッチリ取材はしてるんで、書きますけどね!
この記事<後篇 6>を検索してくれた人の多くは、例えば4・14からの熊本県熊本地域を皮切りとした連続大地震のことなんか、もう忘れているでしょうね。
今も、震度3程度の揺れは、しばしば。
南阿蘇村の集落のなかには、いまだに幹線道路に土砂が積もって、通行が出来ないまま。我が家へ必要な物を取りに行きたくても行けない事実がある。
宅急便の業者から取材。彼らも窓口で、いつ配達できるか分からない物資を受け付けられないので、困っておりました。
そんなこと、皆さん、知っておりましたか?
また、被災者が、今もどんな目にあっているか?
家が全壊したのに、配布された「義援金」。わずか、20万円のみ。
一部損壊の家は、0円!
そんな涙金だけしかもらえず苦しい生活を強いられているか、熊本県以下市町村が、どれだけ国からの税金と、国民からの義援金を搾取しているか? 被災者に渡すべき巨額のカネを、ため込んでいるか?
ど~ゆ~わけか、届いた義援金の3分の1しか、被災者に渡していない。残りは、隠匿。まさか、盗みはしない、とは信じたいのですが・・・・・・。
いまも、避難所暮らしのヒト、車中泊や、大型テント暮らしの県民がまだまだいます。
東京を中心とした放送局が、どれほど義援金詐欺を働いているか?
その事実を、今後、連載でじっくり書き続けようと想っているのですが、果たしてどれだけの人が読んで下さるか?
内心、戦々恐々です。
ただ、それ、腐ったネタでは無いんです。次に震災に合う都道府県の被災民が、今のままでは、間違いなく同じひどい目にあうという、警鐘を鳴らす内容にはなると思いますんで。
まあ、あれから4か月半近く。遅筆が、すぐに書けず、それに拍車を掛けているわけですが・・・。
さて、半月前まで、表題の天野篤(あまの あつし。写真左下)医師は、心身ともに身ぎれいな心臓外科医・・・だと想っていたんだけどなあ・・・・・・・。
天野って、今を去る4年4か月前。困難な、天皇の「心臓冠動脈バイパス手術」に成功し、一躍その名を広く全国に知られることとなった医師だ。
テレビなどで、見かけたことがある読者も、いらっしゃるんじゃないか?と想う。
その実績も重なり、今や現役心臓外科手術医としてでだけでなく、自ら勤務する「順天堂大学医学部 附属順天堂医院」の院長に、おなりあそばされた。
とはいっても、机の前での院長としての事務作業は、我々が思うほど少ない。
相変わらず騒がれた4年前と同様、手術をどんどん手掛けており、その成功率は、極めて高い。
98%。
そう、100%では、ない。
そのことを、天野篤は隠そうともしない。むしろ、逆にことあるごとに言い、文章にもしている。
例えば、男性の老人患者。
心臓への執刀手術は、いつもの様に成功・・・・・したかに思えた。
だが、しばらくして、他の病いとの併合で、手術した心臓も悪化。
天野が手掛けた手術そのものは成功し、一時期は、退院。患者に元気さが戻っていて、天野も、定期検診のたびに、一安心していたのに・・・・。
結局、そののち死亡。
別の、もうひとりの老人患者も、合併症を併発し、数年後に他界した。
「あの時、こうしていれば」とか、「もっと、看とけば防げたのではないか」とか、今も脳裏の片隅に、どころか、天野の脳の中心に悔いが残ったままだ。
反省材料では、済まない。
名医と言われることに、全然胸を張ろうとはしない。
人、1人の命のことを、死を、ものすごく大きく考えている。
だが、さらに、天野自ら「ちゃん」づけで呼びかけていた、ある明るい性格の女児の心臓手術。これは、むずかしい心臓手術ではあったが、結局・・・・失敗し、その子を死に至らしめた。
もう一人の、女の子は、合併症でこの世を去った。
悔やんで、悔やんで、悔やみ抜いて・・・・、あえて公表し、今も自分への戒めとして、常に言いきかせている。
2度とあってはならないこと、自分が手掛ける以上は、絶対に失敗してはならないこと。
98%では、ダメ。常に、100%の成功を目指している。例え、日々、多くの手術を手掛けていても、多忙を理由にしての失敗は、自分が自分に対して、許せない。
患者の「命」が、自らの手に掛かっているのだから!
それが、普通の神経であろう。執刀手術を自ら手掛ける、医師であるならば!
ならば、須納瀬豊は、どうだったのであろうか?
初めての死者。そして、次々と、その手で死に至らしめていった・・・・・。
100人に及ぼうと言う、累々(るいるい)たる死者の人数。
群馬大学医学部附属病院側が、「手術後の、当該医師の執刀ミスによって死亡したと思われる患者の御遺族に、事情説明にうかがっております」というだけでも、優に50人の死亡患者。
その前の3年間は、加えず!でだ。その間の須納瀬豊による、死亡例は、いまだ発覚後、2年近くたつというのに、頑として非公表のままだ。
80人近いであろうという、私の取材からはじき出された総手術ミス例。
須納瀬豊という人間のココロの推移を、質したい。ホンネを、えぐり出したい。
まさか、ああ、また殺しちゃったかな? こりゃ、死ぬな。まっ、いいかあ、言い訳しちゃおう、隠しちゃおう、記載しないでおこう、気にしてたらやってらんないよ・・・・・。
では、ないはず・・・と、想いたい。腐っても、血が通った人間であるならば、だが。
その手術技量は、どの手術例を調べても、信じられないほど、つたなく、信じられないほど、ひどいモノであったと、「日本外科学会」の検証レポートが、明らかにしている。
ソレを、知っていて、知らぬふりをした、上司の教授や、病院側の責任は、むろん重い。刑に問われなければいけない、と想う。
<後篇 5 >で明らかにしたように、通例、最低100~最高600万円で済ませて、幕引きのハナシではないだろう。
アタマを下げて、済むなら、警察、検察、裁判所はいらない。
「手術」という名の「公然たる、殺人にも似た行為」。
死者の霊は、絶対に、未来永劫(みらい えいごう)に至るも、浮かばれない!
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文中で、天野篤を、「心身ともに身ぎれいな心臓外科医と、想っていたんだけどなあ・・・」という、くだりについて、最後に説明しておく。
いわば「平成天皇」の、心臓バイパス手術」を、いつものように成功させたのち、天野篤は、聞かれるたびに、こう言っていた。
「失礼な言い方にとらえられると、困るのですが、わたしにとっては、天皇陛下も、おひとりの患者でしかなかった。キチンと、ミスなく手術を終え、元気な姿で帰っていただく。それだけのことです」
「どんな患者さんであっても、区別、差別などする気は毛頭ありません」
そんな主義の天野のもとに、広域暴力団の、元・大幹部が治療と、手術の成功を求めて、入院してきた。元、ではある。
その男は、ある事件で、被告人になっている。
だが、入院している患者ということで、天野は裁判所に対し、「出廷にとても耐えられるカラダでは、ありません」との一筆を書き、提出。
なにしろ「平成天皇の、主治医」の申し出、添え書きの威光たるや、効き目あり。
元・大幹部は、今も出廷をまぬがれている。それだけは、ない。
”御礼”と言う意図は無いのかもしれないが、天野に対し、米60kg、高級肉やらを大量に贈り物。
困った天野。自分の医療スタッフに対し、みんなで腐らない前に、食べてくださいと渡した。
意気軒昂そのものの、当の元・大幹部。配下の者に運転させ、時にゴルフ場へ。時に、馴染みの高級料理店へ繰り出し・・・・再び、病室へ。
そういう報道があった。
その真偽も含め、この須納瀬豊の医師としてのモラルや、有りようを聞きたく、順天堂の医院へ連絡をとった。
だが、返ってきた答えは、予想外のモノ。
病院の広報も担当し、天野篤への取材受付担当者は、けんもほろろのオウム返しの、繰り返しに終始。
「院内で起こったことに関しては、一切お答え出来ません。その、真偽についても、同様です。天野に、その件につきましても、取り次ぎは一切しません! よろしいですか」
ガチャン!と、電話は切られた。
なんだかなあ。。。。
真偽は、おそらく答え振りからして、誤りは無いとみた。
患者への差別は一切しないという主義が、このようなカタチになって表面化し、当の天野はクチを閉ざす・・・・とは、なあ。
にしても、人の命。
あまりにも違う、技量の差を問うているのではない。
患者の命に対する考え方と、ココロのあまりの違い、大差。
成功の「率」ではない。名医などは、関係無い。権威も、くそくらえだ。
むずかしいかもしれないが、患者の命を何としても救おうという、当たり前の、医師である前に、人間としての想い。
たった独りでさえ、揺るがせはしない。それが、医師のはず。
ソレを厳しく、問いたい!
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だが、「厳実」は、怖ろしいことになっていた。
昨日、8月29日。昨年、全国の病院で起こった「医療事故」の集計結果が、公表された。
それによれば、昨年1年間で、3374件もの「事故」発生。詳しい具体例は、公表せず。
うっかりミス、ヒヤリとしたミスともなれば、78万件!
そして・・・・手術ミスによる死亡、81件!
具体的病院名や、ましてや医師名は、隠された。
81名もが、またもや・・・・・・。
コレ、あくまで、自己申告での集計。
背筋が、夏の夜というのに、凍りつく・・・・・・・・・・、