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[ リアル 大相撲 ルポ ] 幕内格行司・木村晃之助こと、小島俊明、52歳。「手をついて」「手をついて」。力士の立ち合い正常化に、筆頭奮闘。素晴らしい見極めによる、土俵際の際どい名軍配冴えわたる

2017-07-22 20:04:00 | ニュース

 大相撲ファンを自称する人なら、行司、木村晃之助の声を聴いたことの無い、というひとはいないであろう。

  今場所も、写真の様に、目にも鮮やかな紅色の装束を身にまとい、土俵上で、毎度毎度見せつけられる、両力士のぐずぐずとした、だらしのない仕切りから立ち合いを目にして、かん高い、メリハリのきいた声で叫ぶ。

 「手をついて」「手をついて

 それでも、両手、両こぶしを土俵に、キチンとつこうとしない力士。

 追撃で、ビシッと、うながす。

 「手をついて!」

 それで、やっと両手、ないし、片手を付く、擦る力士、さまざま。

  現在は、幕内格の行司だが、この木村晃之助の、「手をついて」の声は、はるか「幕下格行司」の頃から、群を抜いて、他の同僚行司より多く聞かせていた。

 なにしろ、地上波で中継が映る十両、幕内より、さらに手をつこうともしない力士が、幕下力士に多いのだから、無理も無い。

 内心、立ち合いの正常化を、なかばあきらめかけている行司が目につくなか、彼、木村晃之助は、毅然として、力士にうながし、注意し続けている。

 その姿勢に、思わず、頑張り続けてくださいと、応援したくなる。

 知ってる人は、知ってるだろうが、キチンと両手、両こぶしを土俵上につけてから立ち上がらなければいけないのに、ソレをしない力士が余りに多いので、警鐘を鳴らす意味も兼ねて、ただ一人の書き手として、記事化してきたので。

 ちなみに、手をつくことなく、中腰でダッシュするかのようにぶち当たるのと、キチンと両手をついてから立ち上がって当たるのとのパワー力学的数値の差は、まったく変わらないことが、実験と検証で証明されている。

 むろん、行司として、「手をついて」の他に、「はっけよい」「残った、残った」「待ったなし」などの言葉も明瞭に、響く。

 なにより、他の行司以上に、そのキレのある、見るからにキビキビとした動きは、有名。

 入門したのは、36年前。所属は、九重部屋。

 しょつぱかった金銭感覚の、故・千代の富士のもとでは、あまり良い想いはしていないであろうが、苦労して、すでに幕内格で9年半の経験を経ている。

 産まれ育ちは、岩手県一関市。

 そう、絶対に方言で話そうとしない、朝ドラ「ひよっこ」に出ている、シシド・カフカ演じる女性会社員の生まれ育ったところという設定の街だ。

 キビキビとして、力士の激しい動きを見つめながら土俵を動き回る木村晃之助でも、想わぬことに、文字通りぶつかったことがある。

 4年前のこと。

  負けて、もんどりうった嘉風の足のかかとが、木村晃之助の顔面を直撃。

  倒れた、晃之助。自分のかかとが当たったことを知らなかった嘉風に較べ、ぶち当たった瞬間を見届けてしまった常幸龍は、腕を差し伸べて、心配顔で、気にしてる仕草。

 コレ、後日談がある。

 その日、手の甲を痛めていた嘉風が、取り組み後、治療の為に診療所にいたところ、そこに木村晃之助がいた。

 「こんにちは」と、声をかけて挨拶したが、晃之助は、いつもと違い、プイと横を向いてしまった。

 おっかしいなあ・・・・・何か、あったのかなあ・・・・。

 そう想いつつ、治療を終えて、部屋に戻った嘉風。

 翌日の朝。スポーツ新聞を開いて、初めて自分がしたことに気付いたそうだ。

 そして、その後の3年半前。

 取り組み中、佐田の富士のまわしが、ゆるみ、ほどけそうになったため、止めて、晃之助が、まわしを締めにかかったところ、思わず、手伝おうと土俵に上がってきたのが、かの因縁の嘉風。

 いや、良いです。自分だけで締めますからと言うジェスチャーをした晃之助。

 締め直して、取り組み再開。

 勝負を終えるや、佐田の富士。前と、まわしを押さえて、急いで通路に消えた。

 んにしても、ずーーっと気にしていて、この時とばかりに、手伝おうとした嘉風の性格って・・・・・・・。

 うーん。断った晃之助といい・・・・・・・。

 そんな木村晃之助の、勝負の一瞬の見極めの、動体視力は、素晴らしいものがある。

    膝を折り、低く姿勢を構え、キッチリ、さっと素早く、見届ける。

 正確、無比。プロフェッショナルとは、実はこういうものということを、さりげなく見せる、魅せる。

 そして・・・・間もなく千秋楽を迎える、今場所の4日目。

  あの宇良と阿武咲との一戦。

  ちなみに、宇良。

 今場所から初めて、差し出されたタオルを使うようになった。

 その代わり、両こぶしをつかない立ち合いを、しばしばするようになったのは、ガッカリだ。

 四股も、全然、足を上げ切らない、手抜きの、醜い四股。並みの力士に、成り下がってしまったのは、残念でならない。

  左足を前に出し、右足を後ろに引き、斜め七三に構え、軍配をかざす木村晃之助のキリリとした立ち姿。

  勝負の見極めの一瞬。

 左の宇良と、右の阿武咲の足。

 低く構え、見定める木村晃之助。

  

 軍配は、さっとためらわず、宇良の勝ちに。

 どよめく、観客席。

 一瞬、宇良の足が、0・2秒、早く出たように見えたVTRカメラ。

 ところが・・・・・・・。

 他の位置に構えたVTRを再生してみると、木村晃之助の軍配通り、0・2秒、阿武咲の足が速く土俵を割って出ていた。

 ・・・・・・・・

 すごいなあ・・・・・・

 しばし、ため息が。

 アノ位置で、かぶさって見えたように見えて、しっかり、瞬間を見定めた、これぞ、プロフェッショナル

 いやあ。。。。すごい

 「手をついて」 「手をついて」手をついて」

 来場所も、ひそかに、いえ、大いに、期待しております。

 

 

 


[ リアル 芸能 ルポ ]中山ラビ。女ボブ・ディランと呼ばれた彼女の、他に類をみない、唯一無二と言い切れる、独自の世界を描く歌声が、7月23日、夜7時から、夏の吉祥寺の夜空に響く

2017-07-18 18:14:53 | 音楽

 偏屈、変人で名高い、ボブ・ディランが、かの「ノーベル 文学賞」を、当人の意思とは無関係に与えられたのも、過去のこと。

 最初から最期まで、姿を現さず。

 いかにも、ボブ・ディランらしいとも言えた一幕だった。

  我が国の、その名も「中山ラビ」。

 ディランの曲を、独自の切り口で歌い上げ、音楽業界で話題となり、かつては、女ボブ・ディランと呼ばれていた時期もある。

 東京都国分寺市にある「ほんやら洞」の店長として、昼間は喫茶店。夜は、バーとして、回転営業をしつつ、「シンガー」として、独自の世界を築き上げてきた。

 代表曲として知られている、「ひらひら」や「MUZAN」など、一度聴いたら忘れない、深い印象を残す、彼女の描く音楽世界。

 歌手では、無い。誰にも、似ていない。他に絶対に、いない。

 シンガーと呼ぶにふさわしい。

 you tubeで検索すると、かなりの歌声を堪能出来る。

 聴いて分かるが、歌謡曲ではない、フォ-クソングでも、ロックでもない

 ジャンルでいうなら「中山ラビ ソング ワールド」。

  そんな彼女のライブが、今度の日曜日、7月23日、東京都の吉祥寺駅から歩いて7分前後のところにあるライブハウス、「STAR PINES CAFE スター・パインズ・カフェ」で、午後7時から繰り広げられる。

 バックメンバーは、いつもの梅津和時高橋誠一、そしてRYOTAROの3人。

 前売り料金は、3600円、プラスドリンク代。当日は、4300円になる。

 このライブ告知の、独特の文字。

 これは、中山ラビ自身の書いたもの。

 先日の7月7日と9日に、関西の奈良と京都のライブハウスで、「七夕コンサート」として、歌ったのだが、7日の出番前。

 2階にある楽屋から、何気なく階段を降りようとした際、階段を踏み外し、カラダごと、ガタガタガターン、ゴロンと落ちた。

 そんなアクシデントに見舞われたのに、いざ、RYOTAROをバックにラビが登場した時には、なーんにも無かったかのような顔を。

 しゃべり無しで、一気に「ラビ ワールド」に、観客を引きづり込んでいった

 プロフェッショナルというか、なんと申しましょうか。

 唯一無二の、その歌のつむぐ世界に、しばし、引きづり込まれ、入りびたってみてください。

 もう・・・・・すんごいんだから

 

  

 

 

 


「いれずみ」「入れ墨」「刺青」「タトゥー」。呼び名は、いろいろあれど・・・・。わっ、わーっ。次から次へと、彫りもん、カラダに入れた方々が入ってきて、うわああ・・・

2017-07-18 11:00:50 | まち歩き

 先程、北海道新聞のネット記事を見かけた。

 道内の大型温泉施設に、「タトゥー」を身体に入れた外国人が入浴してゆく傾向が多く、断るのがむずかしい状況になり、入場を黙認するなど、事実上、容認すべきか、それとも、従前の原則を守って、入場をお断りすべきか・・・・・・

 迷っている、苦悩している観光業者がいると、受け取った。

 観光での銭儲けか、外国諸国に、例え不評の輪が広がっても、原則を貫くべきか、どうしたらいいのか、というところだろう。

 ネット上に乱舞するコメントを見ると、95パーセント以上が、入れ墨に、嫌悪感あり。タトゥー入れた外国人や、暴力団員と思われる日本人たちとは、一緒に同じ湯船に入りたくは無い。

 そのような意見、感想が羅列されていた。

 んんん・・・・・・そうだろうなあ・・・・・・。

 その昔も、銭湯に行くと、小さく貼り紙があった。

 「刺青をカラダに入れている方、入場、入湯、お断りいたします」と。

 それでも、入ってくる客はいた。

 一見して、地元の地回りヤクザや、そのスジの方。

 が、他の客にからまない。酒の匂いをぷんぷんさせて、入って来ない。暴れない。ドボーンと入るなど、常識を欠く湯船の入り方さえしなければ、一般の客も、眉をひそめながらも、寛容であったように記憶している。

 やがて、自分の住まいに風呂が備わり、銭湯が相次いで廃業を余儀なくされ、街角から銭湯が消え、代わりににょきにょきと建ったのが、その名も「スーパー銭湯」。

 で、我が身。

 別に入れ墨、刺青を入れているわけでは、もちろん無い。

 針で刺す刺青だけではなく、ペインティングといわれる描く刺青だけでも、嫌悪感が残ったほど。

 それが、ラグビーを取材するなかで、日本代表チームのキャプテンを務めた男が、海外のチームに留学し、数年経験し、帰国した。

 上下のジャージを着たうえからでも分かる、全身刺青。

 それまで、良くも無いが悪くも無い性格とマスコミ応対が、一変

 俺様的デカい態度。チームメイトですら、1人2人と、日ごとに離れていき、海外で実力が伸びたはず・・・・・なのに、肝心のプレイもガタ落ち。

 チームを首になり、転々と移籍。今は、表舞台から、その身を消した

 刺青が及ぼす、心理的悪影響を観た気がした。

 そして、取材で追っていた、清原和博の刺青。なもんで、彫り師には、多く取材してきた。

 そんな頃、我が家の風呂がぶっ壊れた。ガスが出ないのだ。したがって、湯が出せない。

 直すのには、結構な金額。

 家族もスポーツジムで汗を流し、急ぎ、ジャグジーに浸かったり、シャワーを浴びて帰宅するも、やはりお風呂とはイマイチ違う。

 ならば、しばらくの間。もう何十年も行ってなかった「銭湯」にでも、行ってみっかあ。

 少し遠いが、パソコンで調べて、いくつかの中から、とある銭湯に行って見た。

 久しぶりの感覚、ワクワク感。

 ほう、靴箱にも、鍵を掛けるんだ。

 500円やら、1000円出すと、素早く、お釣りがくる。あらかじめ、用意してあるようだ。

 さらに、靴箱の鍵を預け、代わりに、脱衣場のロッカーの鍵をもらう。

 浴場に続く、脱衣場に入る。

 とたんにえっ、えっ、わっ、わっ、わあああ。

 倶利伽羅紋々、刺青入れた方々が、脱いだり、汗拭いていたり、浴場に入る背中にも、目にも鮮やかな刺青が、こんにちは。

 ざっと見渡すと、半分くらいが、刺青入れてる方々。

 入れて無い方々も、驚きの表情ひとつ浮かべず、ごく普通に体を洗い、髪を洗い、入浴し、帰っていく。

 銭湯といっても、スペースこそ小さいが、「スーパー銭湯」並みに、さまざまなお風呂に別れており、それぞれ温度も差があり、さらに、サウナも別室にある。

 にしても、ココは一体・・・・・・。

 何気なく、会話や口調を耳にしていると、暴力団員だけではなく、さまざまな職種の人や、個人的趣味で刺青をカラダに彫り込んだ人もいると判明。

 刺青、帰る。また、新たな刺青、入ってくるという、ごくごく、自然な流れに、違和感、驚きは少しずつ減ってゆく。

 じっと見てると、まずいかもと、チラチラ見。身を堅くして・・・・のつもりが、ミニ温泉で、カラダゆったり、次第にやすらぐという、なんとも不思議な感覚。

 私も、その流れに沿って、帰りがけ、鍵を返し、靴箱の鍵をもらう際、猫を抱いて座っている、受付のオバちゃんに聞いてみた。

 ---あのう・・・・聞いていいのかどうか、分かりませんが、ここ、刺青入れた客、多いですねえ

 「はい。多いかどうか分かりませんが、いますよ。ソレが、なにか」

 ---どういう経緯で、このようなことに

 「あなた、何か、その方たちに嫌がらせとか、トラブルを起こされたとか、あったんですか」

 質問が、いくぶん、気にいらないような口調の、オバちゃん。

 ---いえ、何も

 「じゃあ、それなら、いいじゃありませんか。何か、他のお客さんにご迷惑さえ掛けなければ、ウチとしては、あの方たちも、お客として入場いただいているんです、ずいぶん前からですよ」

 なるほど。

 廃業を避けるためにも、もろ手を挙げてまで、歓迎こそしないが、迷惑行為さえしなければ、客として、ごく普通に「特別扱い」することなく、入浴させるということか。

 外へ出て、改めて駐車場にズラリと並ぶ車両群のナンバープレートを見ると、おおっ、都内、近県のあらゆるところからこの銭湯に集っているようだ。

 それも、大きなワゴン車が多い、

 その後も、何回か、ガスの設置工事が終えるまでその「差別無き銭湯」に通った。

 いつも、いつも、見かけた、刺青入れた方々。

 どこもかしこも、入場お断りの銭湯が圧倒的に多いなか、ココだけはオッケーということが、そのスジの方々も含め、クチコミ、裏の評判、メール、ツイッター、電話などなどで拡散。 

 で、そのような現状になったと判明。

 本当に、迷惑掛けないが、規律や上下関係には、仲間うちではうるさく決めているらしいことは、その言動を見ていて分かる。

 彫った刺青の柄、大きさ、入れた部位は、千差万別、まさに十人十色。

 上の者が、下の者に向けて、背中を流せなんて言わない。

 たんたんと、小声で、素人さんには迷惑掛けない範囲で話し、ゆっくりと、さまざまな湯船に心ゆくまで浸かって、車に連れだって乗り合いし、帰ってゆく。

 これはコレで、有りだよなあ・・・・・・。

 ちなみに本日、都内・近県・近隣の「スーパー銭湯」に、問い合わせてみた。

 ---あのお・・・・刺青入れた人も、入れるんですか

 速攻で「お断りしております」と答えるところもあれば、「ん・・・・手やタオルで隠せるような、小さな刺青ならばいいですけれど・・・」と、条件付きのところなど、さまざま。

 しかし、殆んどが、「お断り」だった。

 これが、観光地や外国人など、関係の無い、、タダの「銭湯」と、「スーパー銭湯」のまぎれもない「厳状」だ。

 ちなみに、先の銭湯。

 今も、深夜まで彼らを迎え入れ、盛況気味に営業が続いている。名前、住所は、むろん言えない。

 


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第9弾>

2017-07-17 13:38:35 | スポーツ

 [ 2015・8・21 初掲載記事 ]

 出場登録選手全員が、秋田県人の「秋田商業」が、この夏の甲子園大会に出場し、外人部隊校を除いて、唯一ベスト8まで勝ち上がった。

 8月19日、例年、秋田県代表チームが定宿にしている「大阪ワシントンプラザ」を去る折り、17階のエレベーターの前に掲げてある「連絡用 ホワイトボード」に、「ホテルの皆様」と書き、感謝の言葉をそれぞれ「寄せ書き」として書き込んでいたことが、本日、8月21日、ネット上で話題となっていた。

 中に「おいしすぎるご飯、ありがとうございました」とあった。マスコミが使い始めた、ありえない、おかしな日本語、「美人過ぎる市議」には、あきれたが、この「おいしすぎる」には、納得。

 選手の間に、「サプライズ」の意図があったようだが、秋田商業が自らの母校である、太田直(すなお)監督の、日頃の教えがポロッと出た、素直な感情だろう。

 それにしても、主将の会田海都(3年生)が、実家近くの「雄勝中学校」から、入部テストや、セレクションを受けて、この「秋田商業」に入学したのだが、もしそのまま「雄勝高校」に入っていたら・・・・・・・。

 雄勝高校も、少しは勝てた・・・・・かも知れない。詳しくは、「秋田県」の項を読んで戴ければ、事情と背景がお分かりになると思います。

 にしても、負けて甲子園球場を去る時の「秋田商業」の出場選手に贈られた万雷の拍手で観客が感じたものが、この「ホワイトボード」に受け継がれた・・・・ような気がする。

 本当に、また甲子園球場に帰ってきて欲しいものだ。

 さて、次は「埼玉県」。ココもまた、他県同様、いやそれ以上の隠れた事実が、ボロボロ出てきた。

          <埼玉県>

 東京への通勤圏ならぬ、「通勤県」でもある埼玉県。

 その影響で、少子化に拍車が掛かっている傾向のなかでも、高校の数は多い。当初、この夏の甲子園に向けての県大会に161校、157チームが出場予定だった。

 ところが、実際に出た高校は157校。「助っ人部員」が間に合わなかった高校があったのだろう。むろん、連合チームも、2つある。

 そう書けるくらい、ともかく部員不足に毎年、毎年、アタマを悩ましている高校が多い。

 先に、「連合チーム」を書いておく。

  「羽生実業」「新座」連合チーム

 「新座」は、昨年こそ、3学年合わせて11人の部員がいて、単独で試合に出られたものの、今年は3年生が卒業してみたら、残りは3人! 新入生は招けど入って来ず。やむなく、「羽生実業」と組んでの出場。

 結果・・・・・1回戦で、1-8。来年夏は、2校で済むかどうかは、分からない。

 以前は、新座。さらに「深谷」とも組み、3高校連合で大会に出たこともある。ところが、新座は、県の「南部地区」に組み込まれている高校。

 ところが、「深谷」と「羽生実業」は「北部地区」にあたる高校。

 結局、「新人大会」へは、「北部地区」で戦う羽目に。

 いつまでも、磁石じゃやあるまいし。くっついたり、離れたりの、離合集散。遠方へ出かける流浪の練習じゃ、将来辛い!とばかりに、自己努力も重ねている。

 それが、「新座高校 硬式野球部 体験講習会」。県内の中学校に呼びかけ、野球少年・中学生に是非! 是非!! 来て下さい、と。」

 中学校が夏休み期間の4日間。部員3人が大歓迎したものの、来てくださったのは・・・・・・2人。

 顧問が言う。「是非、新座高校 硬式野球部にチカラを!」

 切実です。本気です。

 「幸手桜」も、昨年は部員10人いた。今夏、1回戦は、2-1で辛勝! しかし、2回戦は、2-7で負けた。桜、咲かずに、散った。ココも、県内の中学校に「部活 初体験会」を、ポスターまで作って配布し、宣伝。

 しかし、実施期日の間違いが刷り込んであり、訂正連絡に、てんやわんやだった。   

 深谷商業」。12年前から7年前までは、県のベスト16、5回戦まで勝ち上がったチームだったし、部員29人もいた。試合形式の練習だって、余裕で出来た。それが・・・・昨年は12人に。今夏、あっさりと、1回戦、0-7で敗退。

 「日高」。昨年、13人。今夏、1-9で終わった。

 でも、目標は、あくまで「甲子園」。こう、ホームページに掲げる。

 「努力していれば、必ず勝利があると信じている。来たれ!新入部員!共に目指そう、甲子園への道」

 分かる、気持ちは痛いほど、分かる。美しい、御言葉。

 日本一暑い街、熊谷市にある「妻沼」(めぬま)。昨年は10人いた。今年夏は、単独で出られたが、0-13で1回戦負け。ココも、チームは流浪の磁石旅を繰り返している。

 今年の春は、先の「深谷」と連合チームを組んで、4月11日。春季大会に出た。相手も、3校合体の連合チーム。

 「上尾鷹の台」「上尾橘」「大宮商業」。幸いに、「妻沼」「深谷」が、9-2で勝ったが、新たにユニフォームは新調せず、従来のまんま。なもんで、見た目、ごっちゃごちゃ

 さらに上記3校連合。以前は、「岩槻北陵」まで加わっていたこともあるという。試合に出たい! 甲子園に、一歩でも近づきたいという、熱い想いから出た、やむを得ない「離合集散」。

 先の「妻沼」。11人の年もあれば、2013年には7人だった。

 今は良いが、3年生が抜けたら・・・・・もう・・・・・・・。

 「妻沼」は、こう中学生に熱く呼びかけている。

 「新1年生のチカラが必要。真剣に野球に向き合える生徒の入部、期待します」

 「児玉」。昨年は11人。今夏は、13年。内訳は、1年生5人。2年生も5人。そして、3年生が3人。卒業したら10人。新入生に期待したい。この夏は、0-10で終えた。

 「新座総合技術」。昨年は11人。今夏は17人。7-8で、惜敗。

 一概には言えないが、やっぱり、それなりに人数がキチンと揃えば、さまざまなプレイ、作戦の繰り返し練習が可能だ。エラーだって、減る。

 隠れた人気の「こころ旅 とうちゃこ!」で、必死に自転車をこいで旅している火野正平みたいなもんで、連合練習のたびに、遠距離を指定グラウンドまで行く。足腰は鍛えられるだろうが・・・・・・。

 が、しかし、3年前から認められた、この「連合チーム」。

 もし、コレも認められず、なお且つ「助っ人 臨時即席部員」もダメ!となったら、おそらく、全国の試合参加校は、1000校は出たくても出られず、2900校程度に激減してしまうだろう

 節操無く、「高校野球100年」。めでたい、めでたいなあ、わっしょいわっしょい、な~んて、絶対に言えない緊急事態に陥るはず。

 「鳩山」。といっても、韓国で土下座した、由紀夫お馬鹿とは、縁もゆかりも無い、県立高校だ。「ここ数年で、部員が半数にまで落ち込んだ」と、なげく。かつては、強かった。シード校にまでなったこともある。昨年、12人。今夏、0-13で甲子園は遠のいた。

 「三郷(みさと)工業技術」。昨年の部員、13人。今夏、12人で戦い、惜しくも0-2で負けた。ちなみに、サッカー部には42人もいる。

 「浦和レッズ」などがあり、サッカー熱が高い県の影響もあるが、サッカー部員の数が、どの高校も硬式野球部員数を上回っているとの発表には、納得せざるを得ない。

 そうそう、4校合同の連合チームの結果も、書いておかないと、ね。

 「上尾鷹の台」「大宮商業」「上尾橘」そして、流浪の「岩槻北陵」。単独チームと、全力で戦い、0-12で・・・・・・・負・け・た。

 いろんなデザインのユニフォームが、「球場」で動き回った、ボールを落とした、大飛球や、速球を見送った。各校が抱えている「窮状」を感じさせながら・・・・・。

 彼らを代表して甲子園に行ったのは、私立「花咲徳栄」(とくはる)

 部員数たるや、123人。出場登録18人のうち、「国内留学外人部隊員」が、11人たことは、改めて書くまでも無い・・・・・・・・・・・。


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第8弾>

2017-07-17 13:36:01 | スポーツ

 [ 2015・8・21 初掲載記事 ]

 ありゃあ!?

 少しずつ、少しずつ、減り始めた検索数・・・・・・

 んでも、めげずに、事実を伝えていきます。今の高校野球の、まったく報道されていない衝撃の実態を、伝えて続けていきます。

 群馬県のとある県立高校の、悲喜劇には、思わず共感しつつ、笑えるかも・・・・知れません。

            <群馬県>

 この群馬県は、古くから男女別学の慣習があり、いまもって県内の主要都市には、伝統ある女子高等学校が点在し、大学への進学率もかなり高い。

 しかし、時代の波には逆らえず。例えば、「伊勢崎女子高校」などは、「伊勢崎清明高校」と改称。男女共学へと、大胆チェンジしている。

 そんな旧・現女子高校も合わせて、総勢84校。そのうち67校が、夏の甲子園を目指して、群馬県大会へと参加。不参加校もある。

 球場は地元の有力紙、30年前に起こった「日航機 疑惑の御巣鷹の峰 墜落事件」で、上を下への大騒ぎとなった「上毛新聞社」の名前が付いたところもある。

 参加した67高校が、すべて部員数が足りてるか? というと、この県も、決してそんなことは無くって・・・・・・・。

 「下仁田」「万場」「長野原」連合チームがあり、ココも初戦で0-11と大敗し、あっさりと甲子園への夢は、遠のいてしまった。

 人員が足りなく、毎年恒例の出来事のように、上州のからっ風と、盆地の炎天下のもとの練習以上に、喘ぎ続けて来ている高校は多い。

 そのひとつ。県立「板倉」も、そう。

 昨年4月12日。春季県大会に、なんと12年振りに出場出来たのだ!

 その時の部員、11人。といっても、正規ではなく、臨時の助っ人に頼み込んでの11人。で、戦った相手校が、先の元・女子高だった「伊勢崎清明」。

 まあ、打たれる、打たれる、打たれまくって・・・・・エラーも加点の後押しをして、0-58! 5回、コールド負け!

 次の試合も、同じ5回でオシマイの、0-24。

 季節は巡り、夏。甲子園大会と同じ時期の、8月14日、翌15日と試合。

 1試合目。0-9。でも、内心嬉しかったそうだ。だって、7回まで持ったコールド負けだったから。

 2試合目。0-24。また、5回コールドに巻き戻し。

 で、まだ残り2試合あったのですが、「助っ人部員」が間に合わず。不戦敗で球場を去った。

 この「窮状」。なんとか、したいっ!

 今年春、期待はしてたのに、部員不足は変わらず。でも、助っ人でアタマ数合わせても、高校球児である以上、試合には出たい! 戦いたい!

 せめて、一勝はして、助っ人と喜び合いたい!

 4月11日。「相手は、シード校だけど、頑張りたい!」との決意を胸に、球場へ向かった。でも、相手校のスコアボードには、1回から数字がバンバン並んだ。

 3、9、11、1・・・・・・・・・。

 6月14日には、先のネギの産地で有名な「下仁田」を始めとする、3校の連合チームとの練習試合。

 こりゃ、どっこいどっこいしょ!と、想像した。

 んでも、2-12。

 夏の甲子園目指す、県大会が近付いた。正規5人。助っ人7人。

 試合を中継する、地元ケーブルテレビ局のカメラ取材も受けた。助っ人は、戸惑いの表情を浮かべてたけれど、正規は思わず、ガッツ!ポーズ。

 7月11日。晴れ。ハレの初戦。0-22。5回、コールド負け。

 明日が、ある。明日が、あるさ。1勝は、とても、遠いけれど・・・・・・。

 結局、甲子園に出たのは、「健大高崎」。私立の、部員82人、

 出場登録18人のうち、「留学生」12人。出身地中学校の範囲は、全国に及んでいる。

 千葉県、沖縄県、神奈川県、愛知県、埼玉県、大阪府、鹿児島県、栃木県、茨城県。

 これが、”厳実”。否応の無い、現実だ・・・・・・・・・・・・・・。


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第7弾>

2017-07-17 13:34:18 | スポーツ

  [ 2015・8・20 初掲載記事 ]

 今夏の高校野球。記念すべき「100年」「100年」と、NHKを筆頭にあおりまくり、ついでに、プロ野球球団のスカウト、元選手、評論家から見ても、将来性の欠ける実力の選手たちを「スター」にし立て上げて、これまたあおりまくった結果だろう。

 球場に詰めかけた観客数、累計86万人と、ぶち上げ報道。「100年」とはいうものの、甲子園球場を使用したのも、大会数も、夏100回には満たない。実は、「米騒動」と「太平洋戦争」で、都合3回中止している。

 この伝でいくと、「100回」の時も、マスコミは騒ぎまくりそうだ

 今回、やってはいけないコトばかりしまくって、日本高野連から取材禁止を正式通告されたTBS。その処分は、来年にも及ぶとあって、加熱暴走ぶりに歯止めがかかる可能性がある。高校球界にとっては、良い事なのではないか。

 さて、熱しやすく冷めやすい日本人体質。この流れでいくと、まだやってんの?といわれそうだが、日本縦断、沖縄県にたどり着くまで、この連載を続行するつもりです。

 だって、かつては考えられなかったコトが起こってるんだから。

 例えば、沖縄県の強豪校が、甲子園に出たくて、奈良県、大阪府、福島県、福岡県、そして静岡県にまでスカウト網を伸ばして、大和んちゅ~を「沖縄留学」させる時代になっているんでっせ!

 そりゃもう、良い、いけない、じゃなく、そ~ゆ~事実を読者に、キチンと伝えておくべきであろうと、想うから。

  ちなみに、投手力以上に、打撃にモノ言わせて優勝した、「東海大相模」。出場登録18人のうち、半数を超える10人が、外人部隊の、国内留学生。1球ごとの、緻密な作戦は、もはや、プロに近い。

 「留学生」の中学生の時の都府県を、列記しておく。

 茨城県、埼玉県、愛知県2人、大阪府、栃木県、兵庫県、京都府、静岡県、東京都。

 もっとも、東京都のからの1人は、東海大付属の中学校から招かれたので、9人と捉えてもいい。にしても・・・・・・・ねえ・・・・・・・。

 さて、エンジンかけて、スタートだ。

                     <栃木県>

 「作新学院」が、2011年から、県内5連覇。圧倒的力量を見せ続けている、栃木県内の硬式高校野球部界。

 他県、とりわけ隣県の群馬県ほどではないが、長く女子高も存在。そのため、全高校数に較べ、部員不足で出場辞退も重なり、今夏の参加出場校数、63校、62チームだ。

 加えて、県立高校の生徒数が3学年合わせて100~200人台というところも、珍しくなくなり、県の教育委員会では昨年から、「県立高校再編成対策会議」で検討を始めている。

 そのうえ、県内では2012年から、軒並み硬式野球部員より、サッカー部員数が上回ってきているという流れもある。

 今後5年ぐらいかけて、各県立高校の置かれている実情もよく調べることなく、自分たちの机上の計算のみで、一方的な削減をしてゆく、オカミならぬ狼が、食いものにしてゆくような危惧感がぬぐい切れない。

 今出てる案が、「科学技術」や、「総合産業」とやらが中心の専門的色彩の県立高校にまとめて建て、ほかは縮小、統廃合してしまえ!という愚かな考え。

 科学? 技術?? そんなもん、すでに有るし、専門学校もある。希望者はすでに進学している。少子化のなか、明らかに不必要!県民の税金の無駄遣いに、ほかならない。

 置き去りにされた、硬式野球部員。軟式野球部は、この県でも極めて少ない。少人数でも、守り続けてきた「伝統」までも、ぶち壊そうとしている。

 このままでは、いくつかが廃校、統廃合、合併となる運びだ。

 県立の母校が、無くなる。消滅する。廃校になる。校舎は残っても、校名が変わる、消える。校歌も、消え去る。

 思い出は、記憶にしか残らない・・・・・2020年の炎天下の真夏。卒業生や同窓生は、どんな思いでそのとき、税金の無駄遣い・浪費東京オリンピックのファンファーレを耳にするであろうか・・・・・・

 これでは、ますます、甲子園で勝ち上がり、優勝の栄冠に輝くのは、財力のある「私立」のみとなってゆくであろう。

 本日、8月20日。大阪府吹田市にある「関西大学一高」で、数十年にわたって平然と行われてきた「不正」が発覚した!

 「事前進学相談」という名目で、特定の中学の中学生たちを「公式」受験日前に高校に集め、面談とペーパー試験を実施。点数が低めであろうと、「合格通知」をほぼ全員に秘かに伝えておいて、事前に必要な1年生の9割を大量囲い込み。

 これで、集めたい入学金や寄付金のメドがたつ。

 いわば、就活大学生への、「極秘内々定通知縛り」みたいなもん。

 で、正規に公式受験をした者で、「事前進学相談者」より高い点数を得ていた受験生でも、振り落していたというのだ。

 この「関西大学一高商法」。少子化が叫ばれる前から、長年にわたって極秘裏に、でも、当たり前のように慣例「実施」されていたという。

 ちなみに、ココの硬式野球部選手は、現在61人おり、過去には、春のセンバツ2回、夏1回、甲子園大会に出場しています。

 そんなに部員たくさんいるの?と、部員から「部~員グ」が起こりそうな高校は、栃木県にも、むろんと言うべきか、ある。

 やはり、栃木県でも、「連合チーム」が存在した。

 「那須」「那須海城」連合チーム。だが1回戦で、残念ながら、0-19と、早々にコールド負け。

 「日光名峰」、ただいま、3年生も入れての部員、6人。なので、学内助っ人の級友や、以前野球をかじったことのある「球友」に頼み込んで、人数だけは揃えて参加。だけど・・・・・1回戦で・・・・0-15で涙。昨夏も、0-16だった。

 5年前は、部員10人。全校応援を背に戦ったが・・・・。

 もっとも、昨年6月でも、男子生徒数、わずかと言って良いだろう。123人だけ。

 運動部で多いのは、23人の「アイスホッケー部」。これは、地元に「日光アイスバックス」というアイスホッケーチームがある影響。で、かなり、部は強い。

 だが、陸上部員、女子1人。バレーボール部員も、サッカー部員も、女子1人。アイスホッケーには多く部員いても、スケート部には0人という、現実。

 今後もめげずに頑張って欲しいが、先の「県立高校 再編成」の愚作に引っ掛かる可能性も捨てきれないのが、こわい。

 さて、冒頭に挙げた「作新学院」。

 この高校を一躍有名にしたのは、江川卓(すぐる)であろう。

 そのピッチングたるや、いまもって超高校級と言っていい。巨人在籍時代、直撃取材もしたことがあるが、性格の悪さにも超が付く。

 その投手としての能力について、かつてコンビを組んだ作新時代の捕手と、法政大学時代の捕手それぞれに、インタビューしたことがある。

 作新の時の、小倉偉民(よしたみ・現亀岡偉民。衆議院議員)は、「やっぱり、俺が受けていた時代の作新学院当時の球が、一番すごかったんじゃないか、と思うね」と、言っていた。

 一方、法政大学時代の袴田英利(現・西武ライオンズコーチ)は、「う~ん・・・・大学の時が、一番だったでしょうね。巨人にいたころより、すべてにおいて良かった」と言っていた。

 オールスター戦の時の、3回9人、9三振。

 アレは、江夏豊(現・解説者)の同記録の際は、一球一球が打者との真剣勝負だったが、江川の時は、9人が、ただただ、思いっきり振って、当たりゃ儲けモンの意識で、当てにいったブン回しに過ぎない。

 中身が、全然違っていた。

 さて、その「作新学院」。江川は、幾多の高校からの”熱心な誘い”の中から、ココを選んだ、特待生エリート。

 作新は、冒頭に書いた通り、今年まで県大会5連覇。もはや、甲子園の常連だ。今夏は、出場したものの、「九州国際大附属」に、0-2で敗退した。

 読者のなかには、さぞかし「特待生」や「留学生」が一杯いる、外人部隊校なんだろうなあ、と思い込む人が多いと想う。

 ところが・・・・・昨年春のセンバツの際に、調べて、私自身、あれっ?と想ったのだが、殆んどいないに等しいのだ。

 今夏も、1人だけ。それも、いわば隣県の長野県の中学生が来ただけ。部員は、108人いる。

 監督の、小針崇宏は「スター選手は、いらない!」と、ハッキリ言い切る。「全員がひとつにならなきゃ、ダメだ」

 現在、32歳。母校である作新の監督に就任したのが、大学卒業した1年目。まだ23歳の時。

 殆んど、部員の兄貴。

 自身も、センバツに2度、出場。大学の硬式野球部では、主将を務め、活躍した。

 戦法カラーは、攻めの一手。極力、送りバントはさせない。打って、打って、打ちまくる。今夏、甲子園に出るまで、6試合で2ケタ安打を放った。

 情実起用は、一切しない。例え3年生で最期の夏でも、失敗したら、即刻下げて、交代させる。

 毎試合、先発メンバーや、打順を入れ替えて、試し、選手にレギュラーは無いかも?という危機感を与えて、刺激してきた。長野県の子は代打の切り札にまわした。

 廃部、廃校、統廃合という危機の裏で、こんな真の名門強豪が、もっと増えても良い、と想う。

 こうして、カネはあっても、留学生代金を無駄に使わずに、県内でトップに立ち続けてきた。

 「結果」は、出ている。

 面白い、ではないか!


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第6弾>

2017-07-17 13:32:13 | スポーツ

 [ 2015・8・18 初掲載記事 ]

 夏の甲子園。本日、8月18日は、休養日、とか。主目的は、連投の投手の肩を休ませるためであろう。

 肩といえば、大枚、3年12億円もの巨額契約をした松坂大輔が、右肩の手術に踏み切るとか。例え、無事成功したとしても、主力としては、すでに使い物にはならないであろう。

 ”昔の名前で、出てい~ま~す”は、こと、結果が問われるスポーツでは、通用しない。冷たいようだが、事実はそうだ。にしても、この段に至っても、妻子は帰国せず。一体、ど~ゆ~こっちゃ!

 さてさて、「高校野球100年

 100年前は、「特待生軍団」、「外人部隊」など、考えも及ばなかったであろう。この100年で、すっかり様変わりしてしまった。勝ちゃあ、どんな手を高校が使って、選手を集めても、甘受する世界にと、歪んでしまった。

 「高校の、あくまでスポーツ教育の一環」というお題目は、どこかに吹っ飛んで、消え去ってしまった。

 マスコミは、”プロ注目の”と、無節操に神輿担いで、今夏もまた、わいわいがやがやと、はやし立てている。

 ちなみに、準決勝に勝ち上がってきた4校。いずれも「私立」。それぞれの国外・都外。・県外から募った「外人部隊員」の人数を示しておこう。試合出場登録18人の中での、人数だ。

 「早稲田実業」7人。

 「関東一高」11人。

 「東海大相模」10人。

 「仙台育英」4人。

 コレで、「故郷、郷土を代表するチーム」と、はたして本当の意味で、言えますか?

 「プロ志望予備軍」ではあるし、その「草刈り場」ではあるが・・・・・。

 昨日8月17日、純粋秋田県人だけで結成され、出場した「秋田商業」が惜敗して、球場を後にする際、贈られた万雷の拍手を、私は別の意味も含めて受け取ったのだが・・・・・。

 さて、「野球部員0人への波」を、事実として実証してゆくために、読者に納得して戴こうと、沖縄県まですべてを網羅、指摘してゆくつもりのこの連載。果てしなく続きそうで、コワイのだが、資料として、思料してもらってもいいかな、と。

                     「茨城県」

 この県の読み方。正しくは「いばらき・けん」。「いばらぎ・けん」ではない。

 読み間違えられ続けて、文字通り、茨の道を歩んでいるこの県は、長らく野球王国として、高校野球ファンには、注目されてきた県でもある

 今回も、県予選への出場参加校。これまでの北海道を除いて、初の三ケタ、101校だ。

 といっても、時代の波には逆らえず。3年前から認められた「連合チ-ム」は、ココでも存在する。

 「石岡商業」「那珂湊」「大洗」連合チーム。初戦で、やはり連合で行なう連係守備の練習不足が影響し、0-7で敗れ去った。

 「友部」「水戸平成」連合チームもまた、奮闘したものの、5-11で敗退した。

 「福島県」の項で、5校連合を書いたが、実は人口が多いと誰しもが思っている大都市圏でもある「大阪府」でも、5校連合が存在する。

 5校すべて「府立」。うち一校は、部員たったの1人。5校合わせて、やっとこさの9人。んでも、初戦突破!惜しくも、2戦目は敗れ去った。だが、連合チームが1勝したことは、そのチームが全国で史上初!のことだったことを、今の時点で書き添えて置く

 過疎化、少子化だけではない。野球部離れの波が、押し寄せてきている実例だ。実は、野球部だけでは無い。スポーツクラブそのものに入部する高校生が、かつてに比べて、次第に減ってきているのだ。

 「帰宅部」なんて、流行り言葉が、すっかり定着してしまった流れに加え、政府・県・都下・市町村が、計らずもソレを強力に後押し・推進してしまった。

 取材を進めてゆくと、突き当たったのが、「平成の大合併」。

 住民にとっては、さほどの不満もなかったのに、オカミの一方的な都合で市町村に、なかばお仕着せの合併を強力に推し進めた。目の前に、「合併してくれると、こんなに助成金を差し上げますよ」と、ゼニと言うエサをぶら下げ、チラつかせた。

 お馬鹿な、無能公務員。上意下達に、弱い、言いなり、右習え。

 その結果の、意味のさほどない、合併続出。

 そのあおりを喰ったのが、小中学校の統廃合。放課後の運動、クラブ活動を始める前に、決められた定時刻に、学校の送迎帰宅バスが出てしまう

 ソレを過ぎると、個々人で長距離を、車で親族が学校まで迎えに毎日行かなければならなくなってしまった。先生も、クラブ活動に付き添わない。統廃合前は、クラブ活動を終えて、ゆっくり級友と、夕闇の中、連れ立って歩いて帰宅出来たのに・・・・・。

 勢い、運動クラブ活動は、次第に全国各地の、とりわけ過疎地、山間部、離れ小島で、事実上消滅状態化に。オカミの愚作のあおりを、もろに喰ってしまった。

 もし、あの大合併の愚作を実施していなければ、このような「0人、硬式野球部」が多くなることは、無かったはずだ。

 さらに言えば、老人の憩いの場でもあった、町や村の診療所を次々とつぶし、閉鎖させていったことにより、全国の老人の死が、どれほど早まったか・・・・。

 長野、岐阜、新潟、愛媛・・・・・・そのすさみように、荒れ果てように、唖然とした。

 その一方で、運動能力にすぐれた子弟を、強豪校は見逃さない。母と共に、遠隔地で生活。良いコーチ、強いスクール、そして強豪校へと招き入れるシステム。

 子どものために、父母別居は、いまや当たり前の時代に。

 野球部だけではない。

 例えば、バレーボール。例えば、バスケットボール。全国大会にと勝ち上がってきて、毎度出てくる「有名校」「強豪校」には、野球のようなあからさまなカネは動かないが、そういうルートが出来あがっている。

 一方で、小・中学校の段階で、上記のような流れでクラブ活動が出来なかった子供たちは、その楽しさ、厳しさ、協調性。クサく言えば、汗と涙の青春を味わったり、感じたりすることも無く、高校でも、引き続き「帰宅部」所属・・・・・となっている。

 そのくせ、文科省は一方で、「小・中学生の基礎体力が、年々落ちている」と、数字を並べて言いたてる。

 当たりめえだろ! てめえたちの愚策が、そうさせる結果をもたらしたんだから!

 その一方で、女子生徒が、屋外スポーツをやって、日焼けを嫌う、避けたいという明らかな傾向も、取材を進めていく中で判明してきた。

 それは、野球部ついでに、他のクラブ員の人数を調べていくと、さらに分かってきた。

 スポーツはするものでは無く、機会があれば見るもの。

 その流れを、かつてはスポーツクラブの花形、常に人気ナンバーワンであった硬式野球部も、例外では、まったく、無くなっていた。

  その複合結果、一方で、福島県「聖光学院」部員、146人、岩手県「花巻東」135人、埼玉県「花咲徳栄」123人、高知県「明徳義塾」に155人もいれば、真逆に、長年にわたって0人や、ひとり野球部も、多く存在すると言う、歪んだ”格差厳実”が出来上がってしまった。

 

 茨城県にハナシを戻す。

 「小瀬」(おせ)。創立100年以上の、老舗校。なのに、長く部員不足と、出る敗け続きだったが、2013年、30年振りに「県大会」に出場出来た。でも、2013、2014と、2年続けて1回戦敗退。今年の夏に向けて、部員が22名にもなった。

 1年生、9名。2年生も、9名。そして3年生、4名。中に、中学校時代に、良い戦績を残した有望選手が数人おり、「県大会で、一勝を! 出来るなら、ベスト8まで進みたい!」との願いの元に、チーム明るく、「常笑野球」を心掛けてきたと言う。

 で、なんと、1回戦から、好発進! 

 6-2。9-1。そして、3回戦。惜しくも1ー3で、負けたが、3年生が抜けても、新チームでも18人。安定してきた。

 「小瀬」と同じ、常陸大宮市内にある、「常陸大宮」。今でこそ14人も!いるが、2013年、部員不足、そのうえ、今夏、やはり部員不足で、「連合チーム」の1校になった「那珂湊」にまで2-12。7回コールドで大敗!の屈辱を味わった。

 それが、昨年春。一挙に新入生7人が入部。3年生が、1人。その1年生をエースに推し立てて、練習を重ね、屈辱の「那珂湊」に、練習試合ながら、11-7で競り勝ち、次いで、当時やはり単独チームであった「大洗」にも、5-4で、競り勝った!

 選手不足に、常に悩まされ続けながらも、今夏は1回戦、またも0-14で・・・・・。

 選手は、県内の中学生に、声を大にして、呼びかけている。

 「野球が、好きな人。野球に、興味ある人。初心者の人でも、大歓迎です!部員がたくさんいると、試合形式の練習が出来ます。練習試合も、出来るようになります!」

 涙が出てきそうになるほど、心の叫びがこもっている。

 「坂東総合」。部員、9人ぎりぎり。来夏は、分からない。今夏は、0-11。1回戦で散った。

 先述したが、ここも運動部員、少なく、夏の暑さ以上に、キビシ~!

 サッカー部、7人。陸上部、2人。剣道部、1人。柔道部、並びに、テニス部、0人。

 「水戸桜ノ牧・常北校」。つまり、分校。部員、10人。0-10で、散った。涙を拭こうにも、ハンカチ差し出してくれる女子マネージャーがいない。

 来夏は、何人になるのか、不安だが、誰にも分からない・・・・・。

 みんな、みんな、がんばっている。茨の道を歩んでる。

 

 

 


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第5弾>

2017-07-17 13:29:46 | スポーツ

   [ 2015・817 初掲載記事 ]

                   [福島県]

 災というより、人災。「鬼畜」と言い切って良い東京電力が引き起こした「福島第一原発」未必の故意事件。

 加害者、なのに、平然と生きながらえている。トップの4人は、被告人として、ようやく裁かれる!

 だが、その事件が、これほどまでに、福島県下で白球を追っていた高校球児に大きな影響を与えていた、とは・・・・・・。

 改めての取材で、その事実を痛切に感じている。

 それでなくとも、少子化と、野球部離れが、じわじわと及んでいるというのに。

 この福島県。原発事件のため、高校が事実上無くなり、過疎と、疎開や避難をしたことも重なり、連合チームが、数多い

 「好間」「四倉」連合チーム。1回戦、0-7、7回コールドで敗退。

 「小名浜」「遠野」連合チーム。1回戦、0-20、5回コールドで敗退。

 「相農」「双葉」「新地」連合チーム。1回戦、3-9で敗退。

 「安達東」「川俣」連合チーム。初戦、0-1で敗退。

 連合チームで、際立つのは、「会津北連合」なる総称の連合チーム。高校数、5校。

 「猪苗代」「喜多方東」「坂下」「西会津」、そして「湖南」。

 5校合わせても、選手全部で9人。でも、女子マネージャーも、5校合わせて、7人!

 野球部長は、「湖南」。監督は、「喜多方東」。選手は、ごっちゃ混ぜ。連合軍が認められた3年前の4校から始まり、組んでき続けた。

 頑張ったが・・・・、2-7。2-15。2-9。2-11。

 ついに、1-2まで、実力を上げた。監督は、言った。

 「投手は、走り込んで下半身を鍛えた。守備力については、連係が課題。今度こそ、公式戦初勝利を狙う!」

 なのに・・・・・・1-11。5回コールド負け。

 連合は、まだまだ組み続ける。

 こちらは、西ではなく「南会津」。もっか9人。頑張ったけれど、6回コールド、0-10で涙を呑んだ。

 原発事件の影響の際たるものは、鬼畜の所業の為に、故郷を去らざるを得なかったヒトの多い事。

 事件前。双葉郡内に5校の高校があり、1500人の生徒がいた。だが、昨年には、337人に激減。

 1000人を優に超える生徒が、鬼畜のせいで、生きるために、泣く泣く故郷を離れた。そのなかに、球児がいたことは間違いない。

 この春。「ふたば未来学園高校」なる、校舎も無い高校が広野町に、開校した。

 校舎が、無い? そう、無いのだ。今は、町立広野中学校に間借りしている。鬼畜は、加害者でありながら、どこにも、びた一文、カネを出す気は無い。

 野球部員は、当初2人だけ。1年生しかいないなか、呼びかけまくって17人までに増やした。

 うち15人は、楢葉町や、双葉町からの避難生活を強いられ、仮設住宅で暮らしてきた経験者ばかり。

 今は、仮の寮で、親元を離れ、やむなく暮らしている。

 練習は、近隣の野球場やグラウンドを借りて、転々としながら続けてきた。

 そして臨んだ、7月25日の、甲子園出場に向けての1回戦。

 だが、1-12で負けた・・・・。

 書いていて、打ち込んでいて・・・怒りと、やりきれなさが胸を突く!

 

 

 

 


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第4弾>

2017-07-17 13:27:42 | スポーツ

   ≪ 2019・7・10 追記 ≫

 この、連載物の、4、宮城県、だけが、この丸1週間ほど、ずっと、検索が、途絶えることが、ありません。

 その理由が、取り立てて、分からず……。 

 逆に、調べまくって・・・・

 気仙沼向洋高校の、高校の悪しき問題を、すでに、記事化、。

  その事については、「リアル 芸能 ルポ 有働由美子 気仙沼 食レポ 気仙沼向洋高校 震災遺構」などの、文字を打ち込んで、お読み戴ければ、と、思います

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 [ 2015・8・17 初掲載記事 ]                      

  [宮城県]

  宮城県といえば、どうしたって思い起こされるのが、2011年3月11日、午後2時46分に発生した大地震後の、すざまじい、すべてを呑み込んでいった大津波だ。

 先に書いた「岩手県」の高校でも、実は、野球部そのものが、部員が散りじりバラバラになり、事実上の廃部、出場辞退、学内で助っ人をたのんで県内の予選に出場していた硬式野球部も、あった。

 まだまだ、津波のもたらした影響は大きい。

 そして、この夏の宮城県内予選の前に、その被災地である「気仙沼」の高校の、それも硬式野球部で「事件」が起こっていた。

 「気仙沼向洋」。全校生徒数、348人。うち、硬式野球部員、28人。4年半後の今もまだ、第二運動場に建てた「仮校舎」で授業中だ。珍しく、ラグビー部員も、21人いる。

 そんな野球部に、部員の起こした事件が襲った。

 5月に、2年生部員も混じった男子4人が、校内で女子生徒のスカートの奥を、スマホで隠し撮りしていた。そのことを、6月29日、誰かが学校側にタレこんだ。すぐさま、真偽を聴き取り調査。

 7月1日、当事者を含む2年生部員のみを、夏の大会に参加させない処分で、日本高野連に報告し、県の高野連も、そのむね了承。その夜、「保護者会」を緊急開催。事情説明し、謝罪。

 ところが、コトはそれだけで納まらなかった。4人のうち1人の野球部員が、喫煙と飲酒までしていたことが発覚。

 さすがに、苦慮した挙句、7月6日、すでに決まっていた試合の出場そのものを辞退。6日後の相手校、「東北」は、不戦勝というカタチで勝ち上がって行った。

 その「東北」。偶然か、本日8月17日、そこ出身の斎藤隆・投手が、今シーズンでの現役引退を発表。大リーグ帰りで、日本球団で大活躍した、もしくは、している選手は、ただの1人もいないことを、また実証する結果をもたらした。

 ファンには申し訳ないが黒田や松坂の、今のぶざまな姿を見るにつけ、現役引退を決めた際の、松井秀喜の、いさぎよい言葉が、想い起こされる。

 「正直、まだやろうと想えば、ソコソコはやれるでしょう。日本からも、誘いは、ありました。しかし、そこに戻ってまでして、やりたいとは思いませんでした。自分の、かつてのチカラを知っている日本の野球ファンの前で、ああ、あんなにチカラが衰えてしまって・・・・・と思われるプレイを見せたくはなかった」

 余談ながら、黒田も松坂の妻も、日本人。なのに、家族は帰国せず。2人とも、日本で単身赴任生活という、奇妙なおかしさ。実態は、こころ冷えた別居

 危惧は、その事実を知った直後から感じていた。堕ちたチカラを、高く買いかぶり過ぎとも。

 さて、不祥事は、「気仙沼向洋」だけではなかった。

 「東陵」。気仙沼にある、この高校。過去、春夏と、計2度の甲子園出場した、いわば強豪校。専用球場を持ち、部員も80人いる。主な選手は、寮住まい。24時間、否応なく、先輩後輩の関係を、強要される。

 かつての、PL学園がそうだった。

 中村・監督が、当時、私の取材に応えて、「出来れば、その制度は、私としては、止めさせたいんですけどねえ」と言っていた病巣。

 清原和博が、橋本清をびびらせ、アゴでこき使い、橋本”日焼けサロン”清もまた、自分の「お世話係り」に、いたずらをはるかに超えた、歴代の数々のいじめを強いた。

 その係りは、いまもって気を遣い、恐がりながら、告白する始末。

 この「東陵」寮で、2年生部員が、1年生部員に、「態度が悪い」という理由で、暴力をふるった。

 その事実が発覚し、野球部は、この8月21日まで、「対外試合禁止処分」を喰らった。

 つまり、この夏の大会には、一切出られない、という訳だ。

 野球は続けたいが、「寮」生活は嫌だ、と言う選手は多い。病巣は、ぶっ壊した方が良い。

 強ければ、ナニを強要しても構わないという時代ではない、ということを、上級生も指導者も、強く自覚、自戒して欲しい。

 選手は減ることはあっても、増えることは、絶対に、無い!

 宮城県内に、高校は109校あるが、この夏の参加校、73校。ここでも、7割だけ。

 36校が、さまざまな「事情」で、不参加ということだ

 「南郷」は、部員3人。陸上部に18人、卓球部に13人もいながら、だ。

 ココでも、助っ人を頼み込み、やっと出場。だが、2-15で惨敗。しかし、そうまでして出たい!という気持ちは、分かる。出られないことで、悔いを残したくないという想いも、分かる。とりわけ、3年生にとっては。

 「加美濃」は、部員ギリギリ9人。ココも、バレーボール部27人、陸上部18人、テニス部18人もいながら、だ。

 やっとの切実な想いを胸に、出場。0-7で、球場に散った。

 野球というより、野球部離れは、想像以上に広がっていた。

 甲子園で繰り広げられる、汗と涙の青春、感動、はたまた歓喜の声を押し潰すほどに・・・・・・。

 

 


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第3弾>

2017-07-17 13:25:22 | スポーツ

             [ 2015・8・17 初掲載記事 ] 

 [山形県]

 この夏の大会に向けて、県の大会、参加校、49校

 連合チーム、今年は、一つも無し

 おお、何の問題も無いじゃん!

 が、しかし、山形県内に高校は、公私立合わせて、68校もあると知ったら、どう思います!?

 68の、49・・・・・・・。7割しか、出場していない。19高校は、部が無い、出ない。

 無い?そんなあ・・・・・と、驚くかも知れない。

 実際、さらに調べて行くと、硬式野球部が形骸化。もしくは軟式はもちろん、硬式野球部が無い高校が目立った。

 でも、参加選手、全国に17万人弱は、いるじゃないか。そう、いる高校には、強豪校じゃなくても、それなりにいる。1回戦、出る敗けでも、いる。だからの、17万人。

 例えば・・・・・。

 「小国」。14人。昨年秋、1-22。6-16.この夏、0-17の、5回コールド負け。でも、町の政策で、小中高・一貫教育で、町外に生徒を逃がさぬように、減らさぬようにして、頑張っている。

 惨敗した日も、午前5時半発。バスを仕立てて、全校生徒応援。手に赤いタオルを持たせ、攻撃の場面では、ブンブン、振らせて、一体感を高めた。

 でも、少子化は、止められようも無い。バスケット部、女子5人だけ。バレーボール部も、女子9人だけ。女子高じゃないんだよ。だから、練習試合が、出来ない

 「荒砥」。0-22で、初戦敗退。部員、10名。新チームになったら、また勧誘しなければ、ならない。

 この荒砥。バスケット部、0人。ラグビー部、そもそも、無い

 「山形東」、35人。

 なぜか、応援団。男子3人に対し、女子22人もいる

 応援団といえば、惜しくも3回戦で、2-5と敗れ去った、熊本県の古豪・「済済黌」(せいせいこう)の応援団長は、2年生の、見るからにバンカラそのものの女子。率いる団員、わずか3人。うち、女子1人。

 これも、「甲子園100年」の間でで、変わり果てた事実だ。出来うるならば、甲子園で、ぶっ飛ぶ女子団長を見たかった。

 応援団もまた、消えゆく部員0人の、代表的象徴だ。かつては、全校いた、あった。だが、いまや、甲子園行きが決まれば、即席の団もどきを結成が大方。

 破帽、破れ袴、高下駄のいでたちの「仙台一高」應援團などは、2回戦で、1-8と敗れ去り、もはや見る機会が甲子園では、無くなった。

 「山形市立商業」、64人。だが、ラグビー部は、無い。

 「日大山形」、86人。

 「山形明生」、30名。ここも、ラグビー部は、無い。人気も、また無い。

 「山形学院」、20人。

 「天童」、34人。

 いるとこには、いるのだ、だから、17万人。しかし・・・・。

 「新庄北・最上校」、野球部が無い。

 「山辺」(やまのべ)もまた、野球部が無い。

 無い、というより、無くなっている。0人。助っ人も、いない。

 「加茂水産」も、0人。サッカー部、4人。剣道部、1人。

 「庄内農業」、部員、1人。助っ人、連合もせず、欠場。

 「鶴岡南・山添校」、野球部、無い。サッカー部、1人。

 「遊佐」(ゆさ)、野球部、無い。ここは、サッカー部も無い。

 「高畠」、24人。

 「鶴岡南」、25人。

 「寒河江」(さがえ)、35人。

 「新庄東」、50人。

 「北村山」、15人。

 「南陽」、19人。

 高校の花形。人気スポーツクラブであったはずの、野球部。「100年」と、浮かれてる裏で、日一日と、部そのものが、無くなっていっている。

 <第3弾 完 >


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第2弾>

2017-07-17 13:23:12 | スポーツ

 [ 2015・8・16 初掲載 記事 ]

 連日、熱戦が、繰り広げられている甲子園球場。 

 その裏で、この「100年」の間に、ずいぶん状況が変わったことを、思い知らされたはずの、第1弾だったと、思います。

 ・・・・・・ナニ? そりゃあ、広い北海道だから、何校も組み合わさって、「連合チーム」が出来上がざるを得なかったんじゃないの? と。

 じゃあ、本州へ渡って、南下しつつ、「硬式野球部員、0人への驚く波」を、実証していきましょう!

 

               

                [青森県]

 「鰺ヶ沢」 昨年まで、部員足りず、「板柳」と、連合チーム組んで、青森県地区予選に臨んで、惨敗し続けていた。

 とりわけ、部員はいるけど練習グラウンドを持てず、練習試合を流浪の練習に代えていた「東奥学園」に対して、昨年の春には、連合チームで戦って、1-17と屈辱の、またも惨敗!

 今年「板柳」は、1年生が入ってくれて、部員11人となった。初戦、8-1で快勝!でも、2戦目が、1-10で・・・・・・。

 一方の「鰺ヶ沢」も、1年生が5人も!入ってくれて、ギリギリ9人になって、初戦に臨んだ。

 「硬球を握って日が浅いので、守備に不安が残る」と言っていた。でも、目標は「平成に入って、初勝利目指すぞ!」

 で、試合結果・・・・・・・・・0-13。頑張れ! 鯵ケ沢!

 「青森明の星」。部員、現在、ぎりぎり9人。んなもんで「ポジションが変わると、全員が動かなきゃいけないんです」

 目標は「全員野球!」。文字通り、ホントに全員野球!

 初戦、4-12で負けはしたものの、大健闘と言えるだろう。

 青森県には、分校制度があり、「木造高校深浦校舎」も、そのひとつ。

 今から17年前の青森県地区予選。なんと、84本ものヒットを浴びせられて、0-122、7回コールド負けという、記録的大敗を喫した、忘れられない過去がある。

 過疎化の波に加え、少子化も追い風となり、昨年の全生徒数、70人ちょい。廃校すら、噂されている。

 そんななか、当然の如く、硬式野球部員も少なく、7人。んでも、女子マネージャー、3人もいる。

 校内から助っ人を頼み込んで、練習。「目標は、1勝!」

 で、試合結果、5-14! やったあ! 負けはしたが、9回やり切った! んにしても、校内に津軽美女が多いのには、目を見張らせる!

 こちらも分校の「大湊高校川内校舎」。

 部員、ただいま7人。それでも、増えた方と言う。目標は「1回戦、突破!」。で、その1回戦、2-18。現実は、厳しい・・・・・・・。

 

              [岩手県]

 連合チームは、「大迫」「「前沢」「沼宮内」の3校で、1回戦に臨んだが、3-14で、敗退した。

 部員こそ9名以上いるものの、出る敗けが重なっている「花泉」。少子化や、大震災の影響もあり、現在の全生徒数、118人

 それでも、まだ他の運動部に較べ、サッカー部などと共に、部員数はどこの高校も多い岩手県の硬式野球部。他のクラブに較べて、だが・・・・・。

 テニス部や陸上部はまだしも、バスケットボール、バレーボール、ラグビーともなると、定員に足りない高校は、実は全国各地にある。

 例えば、ラグビー部で、部員わずか3人。15人で1チームの格闘技スポーツなのに。コレばっかりは、助っ人頼んで練習、というわけにもいかない。

 なもんで、ボールを手に、パス回しして走るだけ。あと、ゴールキックぐらい。

 そのため、地域で連合チームを臨時に作らせて、ラグビー協会が、全国大会を開いて、試合をさせているのが実情だ。

 この連載のタイトル。実は、硬式野球部だけでは無いのが、こわい。

 軟式野球部となると、ハナっから、部そのものが無い高校が多いのだから・・・・・。

 その昔、地元に自衛隊機が山中に墜落したことのある、「雫石」。部員、6人。助っ人を借り出して、なんとか1回戦に出場。

 だが、0-14で・・・・・。

 青森県の「鰺ヶ沢」ではないが、硬球を握っての本格練習回数が少ない高校もまた実は、多い。だから、暴投、エラー、トンネルが頻発して自滅、コールド負けのパターンが目立つ

 仕方がない、とも言える。

 「専大北上」を、覚えているだろうか?

 今から8年前。西武ライオンズの、高校、大学、監督コーチ、そして選手本人への大量裏金渡し問題が発覚。かつて「専大北上」にいた選手が、大学、プロと裏金を平然ともらい続け、部の人間も知っていた、もらっていた。

 一気に世間の非難を浴び、高野連も、重い腰を上げ、処分を下す前に、いったん野球部を解散。

 近年また、経路や背景は調べていないが、外人投手を招き、彼が活躍。部員は30人前後と減ったが、表向き、「壱からの、出直し」を掲げてはいる。

 「外人部隊」中心の私立高が優勝を争い、非難もされないどころか、称賛される今、ほとぼりが冷めたら・・・・ということにならないように願っているのだが・・・。

 今夏は、勝ち上がったものの、県の準決勝で、「花巻東」に1-6で敗退。その「花巻東」は甲子園に出場した。まだ、ファンの記憶にあるでしょう。

 

               [秋田県]

 「雄勝」「矢島」連合チーム

 1-8で、1回戦で敗退。

 「明桜」。実は、かつての「秋田経法大付」だ。先の「専大北上」と同様、西武ライオンズから、野球部長らが裏金をもらっていたことがバレて、批難を浴びた。

 その2007年4月。すぐさま校名を「明桜」と変更。別の高校のように装った。一方、処分を引き延ばしにしていた高野連は、「警告」ということにして通達し、お茶を濁した。

 なにしろ、あ~た。特待生、遠距離大挙御入学外人部隊の存在を知っていながら、許容し、決めた人数をはるかに超えていても黙認している高野連。なもんで、あいまい、もやもや。いつものパターン。

 その「明桜」。しばらく、おとなしくしていたが、4年前より、本格的に強化策に着手。阪急、そして阪神に在籍していた元プロ野球選手の八木茂を監督に据えた。

 教職を務めながら、プロの目で、その練習ぶりを見て、唖然としたと言う。あまりの、ヘタさ、ズサンな攻守に、だ。

 改革に着手。厳しさが増した練習。だが、今夏も準々決勝で敗退。

 とたんに、7月22日。その八木を総監督に祭り上げ、監督もコーチ陣もガラリと変えた。

 再び、かも・・・・・。

 それにしても、NHKには??????

  16日。出場選手登録18人のうち12人が外人部隊のチームに、競り合いの末の延長戦で勝った「秋田商」の、成田翔(かける)投手。

 普通アナウンサーは、選手の名字しかクチにしないものなのだが、まあ、フルネームで言う言う言う!「かける、かける、かける」

 なぜ? 翔は、地元「秋田東中学校」卒業。18人全員が、秋田県内各地から集めた選手。

 さらに特筆すべきことは、秋田県の項の筆頭に挙げた「雄勝」。選手不足で致し方なく連合チームを組んだ地域の中学校から入学して、2人もレギュラーを勝ち取ったのだ。

 それも、そのうち1人は、成田と同じく3年生で、主将の会田海都。県大会までの打率こそ1割台と低いが、チームをまとめるチカラと人望があり、抜擢された。

 もう一人は、2年生の柴田大樹

 見てる人は、見てる。地元の選手不足に悩んでいる高校の熱い羨望のまなざしを振り切って、「秋田商」へ。おら、甲子園へ行きたいんだあ!

 地元の「雄勝」には申し訳ないが、正解だった、と言ってよいだろう。

 外人部隊校ばかり勝ち上がってきた、今夏「100年」の大会。

 残る、まっとうな高校が、特待生プロ軍団に対して、一泡もふた泡も吹かせて欲しいものだ。

 「小坂」。ここも部員不足で、長い間、苦しみ続けてきている。10年前の2005年には、ラグビー部部員3人が、ちょっと野球やっていたと聞きつけ、スカウト。臨時部員に仕立てて2週間、集中特訓。

 で、出て・・・・初戦敗退。

 翌2006年。1年生が、3人も!入部。9人、アタマ数、揃った!

 しかし・・・・練習中に無駄話をしてるわ、ロクに走らないわ、打球を追わない。

 じっと我慢していた、監督と主将ら6人。

 話し合い、決めた。怒りつけた!

 「なんだ、お前らの練習態度は! ついていけないんなら、やめろ!」

 ・・・・・・ホントに退部した・・・・・・

 でも、改心し、2人は戻ってきた。

 またこの年も、助っ人探し。ラグビー部員2人に、サッカー部員1人。とくにサッカー部員は、試合があったのだが、どっちにも出させる約束した。で、負けた・・・・・・。

 2011年、総部員、12人。満たしたが・・・・また初戦で負けた、

 今年こそ!この10年、1勝も出来ていない。せめて、一生に一勝を!

 切なる願い。1年生、3人。2年生、4人。そして、3年生、5人。12人もいる。チカラ一杯、戦った。

 0-17。チカラ一杯、負けた!また、この秋には7人になる。

                    

  [山形県]からは、第3弾から。                   


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第1弾>

2017-07-17 13:21:16 | スポーツ

 2017年の夏の今、ネット上で、ポツポツと甲子園大会出場目指して、各都道府県で、地方大会が行われている記事が見られている。              部員が9人揃わず、他校との「連合チーム」を組んででも、試合に出たい弱小高校の、1回戦の戦いぶり。

 はたまた部員が0人になってからの、女子マネージャーの奮闘が実り、硬式野球部が、曲がりなりにも再生出来た感動的なオハナシ。

 さらに、女性監督の戦いぶり・・・・・などなど、今年の夏の記事は、いささか目を惹くものがある。

 ひまにまかせて、コメントを送る者のなかには「連合チーム」のことさえ、まったく知らない者が多かったのには、いささか驚いた。

 今月に入って、苦労して検索してくれたのであろう。この9回まで連載を続けた長文記事を読んでくださる方が出てきたことは、正直、喜ばしい。

 にしても、パッとパソコンを開けると、目に飛び込んでくるスポーツ新聞のネット記事には、その検索数が、かなわないことが悔しい。

 ま、再掲載したものは、2年前の記事ではありますが、今の高校の硬式野球部が抱える問題を取材して打ち出したもの。

 検索が、次第に途絶えていったため、第9弾でいったん中断したものですが、興味抱いた方は、是非、お読みください。

 高校の硬式野球部の「厳状」と「今」が、読み進めるに従って、クッキリと目の前に立ちあがってくるはず、と、少しばかり自負しております。

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 [ 2015・8・13 初掲載記事 ]

 最初に断っておくが、決して大げさな、こけおどしのタイトルではない。

 夏の甲子園大会が、もっか、炎天下のもと、行なわれている。

 相も変わらず、「地域のみならず、他の都道府県からスカウトし、個々の条件を選手の親に提示し、招きまくった特待生」がチームの主軸の「外人部隊校」が、幅を利かせているものの、見た目、深刻な問題は、起こっていないように見える。

 昨年春のセンバツ開幕時、検索数が多く、好評を得た「特待生」ルポ連載記事。

 この夏も、何ら変わっていない。

 カネかかる「諸費用」は、一般合格入学生徒の「寄付」名目や、あれこれの諸名目に秘かに盛り込んで、ちゃんと積立金として得ている、長年にわたるシステム。

 さらに、甲子園出場が決まった折には、往復の、貸し切り応援バス代。コレを、行っても行かなくても、全生徒から徴収するという「強豪校」もまた目立つ。

 すでに、敗退した高校もあるが、列記しよう。試合出場登録18人のうち、ソレが4人以上いる「強豪校」を。

 北海道「北海」4人。

 山形県「鶴岡東」9人。

 宮城県「仙台育英」4人。

 福島県「聖光学院」9人。

 群馬県「健大高崎」12人。

 千葉県「専大松戸」7人。

 東東京「関東一」11人。

 西東京「早稲田実業」7人。

 埼玉県「花咲徳栄」11人。

 神奈川「東海大相模」10人。

 山梨県「東海大甲府」15人。

 石川県「遊学館」7人。

 春夏連覇を報じられた、福井県「敦賀気比」16人。

 滋賀県「比叡山」4人。

 大阪府「大阪偕星」6人。

 奈良県「天理」14人。

 和歌山県「智弁和歌山」4人。

 岡山県「岡山学芸館」7人。

 鳥取県「鳥取城北」13人。

 島根県「石見智翠館」14人。

 香川県「寒川」15人。

 高知県「明徳義塾」14人。

 福岡県「九州国際大附属」12人。

 長崎県「創成館」12人。

 熊本県「九州学院」5人。

 大分県「明豊」9人。

 鹿児島県「鹿児島実業」6人。

 沖縄県「興南」5人。

 なかでも、「敦賀気比」(つるがけひ)。

 創立30年目。参加校、31校しかいない福井県に校舎を据え、全国各地にくまなくスカウト網をめぐらし、招き入れ、練習を積み重ねて勝ち上がり、甲子園で校名を全国に広め、生徒募集を計る、したたかな経営手腕。見事、と言うほかない。

 だが、その一方で、18人全員が同県人と言う高校も、ある。

 それが本当は当たり前のことなのだが、このご時世、逆に特記すべきと想う。

 青森県「三沢商業」、秋田県「秋田商業」、新潟県「中越」、長野県「上田西」、静岡県「静岡」、富山県「高岡商業」、山口県「下関商業」、岐阜県「岐阜城北」、そして、三重県「津商業」。

 しめて、9校。心情的にも、故郷に関わる人は、応援・声援しがいがあるのではないだろうか。

 当たり前のハナシだが、全部員から18人を選抜して甲子園に勝ち上がってきた硬式野球部だけに、最多で155人。最少でも、30人の部員が所属していた。

 それだけに、定位置ポジション争いは厳しい。

 競い合い、負けた選手は、ほぼ実質2年半。グラウンドで声出し、ボール磨き、トス・バッティチングの手伝い、などなど、雑務に大半終始。

 一度も「公式戦」に出られることなく、試合前にはベンチ磨きと、用具運搬。

 甲子園では、ユニフォームを着てのスタンド応援という役割で、高校球児としての青春を終える。

 だが・・・・それすら、一切することも無く、1チームに最低必要な9人がいない硬式野球部が、次々と出ているとしたら!?

 それどころか、部員ゼロの野球部が多発してきている、という事実に接したら?

 あなたの見た目が、???と、変わるハズ。

 こういうデータを、示そう。

 日本高校野球連盟に、「加盟」している高校の総数、現在4021校

 だが、この夏の大会に出場申請し、地方予選から試合に出た高校(硬式野球部の)数、3906校に過ぎない。

 つまり、215校もの硬式野球部が、地方予選の試合に出たくても、9人の部員がいなかったのだ。

 「ああ、はい。いますよ。部員0人の高校や、1人しかいない高校は」

 日本高校野球連盟の職員は、こともなげに言ってのけた。

 「どこの? 今、調べてくださいってことですか? 大会のことで、今忙しくって、それどころじゃ無いんで、申し訳ないんですが・・・・」

 部員、例えゼロでも、たった1人でも、廃部にはならない、と言う。

 「それは、ウチが決める権限は何も無いんです。各都道府県の高野連でも、ありません。あくまで、それぞれの学校の判断で、存続か? 廃部か?を、決めることになってます」

 この加盟校への、申請と、部員数申請登録調査は、高野連によれば、「毎年1回だけ。5月末に行なわれています」とのこと。

 なぜ5月末なのか?の、問いには、入部したものの、辞めて行き、だいたい部としてチームが固まり始めるのが、その頃だという経験則に基づいているからだ。

 なので、それ以後、練習の厳しさとと、先輩の理不尽な扱いに耐えかねて退部などで、減ることはあっても、部員が増えることは、まず、無い。

 今年、5月末の集計による、硬式野球部員登録数。17万312人。昨年の同時期より、1414人が減っている。

 この集計が始まったのは、33年前。当時、11万7246人。そこから増えたり、少し減ったりして、今年に至っている。

 昨年から、見方によれば、たった1414人減。

 しかし、仮に1チーム25人と換算すると、56チーム半が、たった1年で減っている計算になる。

 さらに、215校が、部員不足で参加出来ず。

 それでも、チーム0人なんて、信じがたい!という読者もいるに違いない

 なお、予選試合に出場できなくても、廃部にもせず、硬式野球部員がいなくても、存続し続けている背景には、先輩たちの熱い後押しなど以上に、「日本高校野球連盟」に加盟しとけば、部員さえ揃えれば、いつでも参加可能になれるから。

 その「加盟費」。1高校あたり、年間、1万円ぽっきり!

 ねえ! あなただったら、とりあえず、出しとくでしょう!

 で、例え部員俺1人でも、試合に何としても出たい! 負けるかも知れないけど、予選にだけは出たい。あわよくば、甲子園に!を夢見る球児たちの、全国各地の球児の声を受けて、3年前。

 文部科学省から、日本高校野球連盟へ通達。

 数校の部員を合わせた、連合チームでも大会出場可!にした。

 さらに、その大会限りにしても、部員数さえ臨時に満たせば、出場可!にもした。

 だから、部員ひとりの熱意で、中学校で野球やってたやつ、ガタイの良い友人、走塁得意そうな陸上部員、スタミナ有りそうなサッカー部員やラグビー部員を説得して、助っ人臨時部員に仕立てあげ、何回か全体練習をして、とにもかくにも9人以上人数揃え、地方予選に臨んでいた。

 ウッソー!?と、思う?

 いやいや、ホンマのハナシです。

 ただし、と、日本高校野球連盟の職員。

 「軟式野球部員は、臨時部員にはなれません。規則で、そうなってます!」

 軟式と硬式は違うが、”公式”にそう決められてしまった。軟式入れちゃったら、シロート同然チームには、大きなハンディとなってしまう、という訳だ。

 高野連が決めたのは、部員8人以下の高校は、連合出来る。且つ、希望としては「週2回ほど、合同練習出来ることが、望ましい」と言うのだが、でっかいど~、北海道、広いど~。

 実質は、なかなか、そうなっていない。

 まずは、「連合チーム」の実例を、北から南へ示す。あまりに多いので、高校との記載は、付けません。

 全高校。ユニフォームは新たに作らず、従来ある、自分の高校ので試合に、臨んでます。

 [北北海道]

 「釧路東」「白糠」「阿寒」チーム。

 「霧多布」「根室」チーム。「根室」は、昨年夏には「阿寒」と連合していた。なにしろ、121キロも離れているもんで、今年は鞍替え・・・・・

 「根室西」は、部員4人。口説いて、かき集めて・・・・9人、なんとかかんとか、名前揃えて出た。負けた。

 「利尻」「豊富」チーム。

 「士幌」「新得」チーム。この両校は、認められた3年前から、部員不足のため、他校と離合集散を繰り返して、苦労している。3年前は、「足寄」「幕別」と連合。4校で、予選に臨んでいた。

 歌手・松山千春の母校としても知られる「足寄(あしょろ)高校」。驚くなかれ、昨年の夏の大会の予選で、5回、コールド負け。

 3年生が部を引退し、部員4名になり、今は「休部」に。なので、「連合」も組めず、「臨時雇い」もせず。

かつては、三井浩二という、ドラフト プロ野球投手まで輩出した、「名門」硬式野球部が、だ。

 コトの深刻さが、少しは理解して戴けるであろうか・・・・。

 

 [南北海道]

 「真狩」「余市紅志」チーム。ちなみに真狩(まっかり)。あの演歌歌手・細川たかしの出身地である。

 「余市紅志」は、昨年まで3年間は「小樽明峰」と、連合組んでいた。

 その「小樽明峰」は、5年前。やっと、やっと9人が揃い、8年振りに夏の予選に出場出来た。

 だが、ついに昨年の夏で、廃部決定。なにしろ、この年も部員4人・・・・。「余市紅志」と組んで、コールド負けして、球史に幕を降ろした

 札幌啓北商業」。ココ、部員、23人いる。んでも、毎回、出る負け、コールド負け。今夏も、0-21で・・・・・・。

 でも、観客の目線は、コールドどころか、ホット!

 「次こそ、勝て!」の声。

 「上磯」。”臨時部員”を担ぎ出して、今夏は単独出場したが・・・・0-22で、あっさりコールド負け。

 以前は「上ノ国」と連合して、出場を果たしていた。

 その「上ノ国」もまた、大会用臨時部員を仕立てて、出場したが・・・1-8で敗退した。

 「穂別」。今年の5月12日に、「富川」と連合チームで、「静内」と対戦したが、0-8で負けた。

 「穂別」は、3年前の夏の室蘭地区予選。当時も部員2人だけ。1人、助っ人を頼んで、「登別大谷」と、連合チームを組んだ。

 実は「登別大谷」は、次の春で閉校が決定しており、入学生を取っていなかったこともあり、部員は3年生6人だけ。計、ギリギリ9人で出て・・・・負けた。

 長年、部員不足に悩みながらも、単独で出たときには、相手校に23点、16点、10点、14点、24点、差し上げ続けてきた。

 この夏の「室蘭地区予選」に、もはや宿敵の「静内」と、それも1回戦で、また当たった。

 臨時も頑張ったが・・・・0-23で・・・・・。

 先の「富川」も臨時仕立てて、単独出場。だが、0-17で・・・・。

 「南茅部」(みなみかやべ)。ここも部員不足。3年前には、部員たった4名。それでも助っ人頼んで、出て・・・・・・0-26の、5回、コールド負け。

 事情を知っている関係者は、コラ!「おコールド!」なんてことは、一言も言わず。今年の夏の甲子園を目指す「函館地区予選」にも、単独チームで、練習にも苦労を重ねて出場。

 あの演歌の大御所・北島三郎の出身地である「知内」(しりうち)に挑み、0-28でコールド負け。

 でも、めげていない!

 「南茅部高校」の硬式野球部のホームぺージには、こう、大きく掲げられた文字が見えた。

 「君のチカラが、必要だ。待っている」

 切実過ぎて、泣けてくる、じゃあ~りませんか!

 部員不足?ソレって、少子化が、原因じゃないの?

 そう単純に思い込む読者も、いるであろう。

 それが真の深い原因では無い。取材を進めてゆくと、本来は「高校野球 100年」の発展を願うべき、文部科学省の長年の愚作が、最も大きい原因と判明した。

 連合チーム、助っ人頼み単独チーム。ともに、その殆んどが、1点も入らぬまま、屈辱のコールド負け、続出。

 第2弾では、青森県からスタートする。と同時に、その根底に存在する問題を、分かりやすく解き明かしてゆこうと思っています。

 んにしても、18人中16人が、外人部隊の「敦賀気比」が、先ほど負けた

 ”勝てば、官軍”、どんなもんじゃい!に苦々しい想いが残っていた私としては、ソレはソレで良し、と想う。

 日ごとに、決勝戦に向けて、勝手に盛り上がっている、マスコミ。勝手に、父譲りの不細工顔の「スター」を作り上げ、神輿を担いで、わっしょい、わっしょい、やり始めている。

 だが、熱戦・熱闘は、甲子園だけで見られるわけでは、無い。

 北北海道、十勝地区予選、1回戦。「帯広農業」対「江陵」。

 両左右のエースの投げ合いで、且つ、ノーエラー。

 延長15回でも、0-0のまま、決着つかず。

 再試合。その試合も、延長戦へ突入!

 あわや、あの昨年の夏の、軟式高校野球。「中京」対「崇徳」の再現かと想われたが、再試合延長戦は12回、6-4で江陵が、逆転で勝った。

 2回戦こそ、1点差で涙を呑んだが、これぞ、高校野球の神髄と想う。むろん、日本高校野球連盟が甘受している「特待生」なんぞ、1人もいない。

 帯広農業は、酪農・農業地帯に建つ、地元密着の高校ということもあって、部員50名。

 だが、江陵は昨年、部員わずか10名でしのいだ。あわやの、危機だった。

 この6月29日、及び7月1日に行なわれた再試合の詳しい模様は、「江陵」を検索すると、地元紙の「十勝毎日新聞」が、熱く、ペンが躍動し、且つ、正確に報じているので、是非、一読願いたい。

 この連載、カンペキに報じようとしてゆくと、果てしなく長くなりそうで、ちょいとコワイが・・・・・・・・・・・。 

 検索数が多いと、ノッテゆきますんで・・・・


[ リアル 大相撲 ルポ ] 「大相撲人気」なるものに、冷や水どころか、泥水と小便をぶっかけている、「公益財団法人 日本相撲協会」の、隠された、あきれ果てた実態

2017-07-16 14:53:17 | ニュース

 プロレスや、ボクシングと同様、収益を上げる「興行」を、年6場所だけでなく、地方巡業も行ない、莫大な儲けを挙げている、日本相撲協会。

  正式名称は、その前に、「公益財団法人」なるものが付く。

 その収益に対して、殆んど課税されず、稼いだ大金が、その手元にそのまんま、長年にわたって転がり込んでいる。

 一部報道では、八角理事長と親しい関係にある女性が、そのカネを扱っており、どうにも納得しがたい不明朗さが、いまだ消え去っていない。

 この記事では、そのことをさらに追及するのではない。

  大手マスコミがいう「相撲人気」なるものが、本当にあるのかどうか、疑わしいが、近年は以前と違い、本当に垂れ幕の文字のごとく、幕内後半には「満員御礼」状態になって・・・・・・いるようだ。

   とはいっても、幕下の取り組みが始まる頃までは、両国国技館をはじめ、観客は、今も、こんなもの

 だから、しばしば桝席には、その席のチケットを持っている人達が、幕内の取り組みが始まるころに来るのを見計らって、料金が安い、土俵から遠い席に、ぞろぞろと慣れた足取りで戻る光景が見られる。

 こんなガラガラの観客しか、幕下までは、いないんだから、注目すらされていないんだと、先の協会は本気で思い込んでいるのではなかろうか。

 下位の力士の故郷にいる、親、兄弟、親類、知人、友人、相撲ファンは、テレビに映らなくても不満じゃないし、7日間の取り組み結果なんか、さほど気にもしていないはずと、本当に思い込んでいるし、そう信じているんじゃないだろうか。

 本気で知りたい、見たいひとは、有料の月ぎめ契約をして、スマホなどで動画をチエックして、序の口からの取り組みを見て、、俺ら相撲協会の人間たちに、さらにあぶく銭を儲けさせてくれりゃあ、良いんだと、とでも言いそうだ。

 ホントに、そんな手口は、まさに、まだ序の口。

 というのも、かつて一度記事化したが、序の口から幕下までの、毎日の本場所中の取り組みの結果、つまり、どちらの力士が、どんな決まり手で勝ったのかという一覧表。

 すでに、取り組みは、6時間から2時間半前に、とっくに終わっているのに、パソコンで、協会のそのページを検索しても、勝敗を表わす●○だけは出すものの、決まり手は打ちこまないまま。

 幕下の途中からは、作業が面倒だからか、やってられねえよとばかりに、そのどちらも打ち込まないまま。

 さぼっているのか、寝込んでいるのか。

 人気に、泥水や小便かける、怠惰な、協会の手抜き仕事ぶり。

 ならば、協会そのものに、直接問い合わせれば、その勝敗や決まり手を教えてくれるんじゃないか。

 そう考え、電話をしてみて、驚いた。

 なんと、その担当は、時給いくらの、アルバイトのオバちゃんたち。

 さらに、例えば、今場所で言うなら名古屋から直接、次々とファックスやメールで、その情報が随時送られてくることは無く、

 「実は私たちも、あなたと同じパソコンの画面を見て、お答えしてるんですよ。だから、そこの結果が出てこないと、まったく、こちらも分からないんです」

 ひどいなあ・・・・。

 人気らしきものにアグラをかき、年間の経常収益116億円以上もの巨額のカネをフトコロにおさめておいて、実態はコレかよ・・・・・・・・・・。

 さらに、昨日今日。

 つまり、週末、3連休の土日。

 ある幕内の行司の確認をしたく、協会に電話を入れて見た。

 ところが、「すでに、本日の業務は終了しております。改めて、お掛け直しください」との、機械的アナウンスが流れるだけ。

 それも、日曜日の午前中でも、同様のアナウンス。

 こりゃあ、業務をせず、連休にかこつけて、名古屋場所中にもかかわらず、協会すべての組織が、休んでいるというわけか。

 本場所中のみのアルバイトの時給すら、もったいなくて、払いたくもない、雇わないでおく、というわけだ。

 明日17日も、休みか・・・・・。

 なんの努力もせずに、このあぶく人気。

 そして、それに一切応えようとしない「公益財団法人 日本相撲協会」という、突き出た腹以上に、巨大に膨れ上がった巨漢デブの組織。

 幕下以下の、BSのテレビ中継に映らない力士は、力士とみなさないというわけか・・・・・。

 まぎれもない、これが今の実態だ。

 稀勢の里は、遅くとも年内に、事実上の「引退」。

 再び、閑古鳥鳴くガラガラの会場に、「満員御礼」がだらしなく垂れ下がる日は、そう遠くない・・・・・・・・。

 


[ リアル 大相撲 ルポ ]名ばかりの、「横綱」稀勢の里。すでに痛めていた左足首痛を理由に、また「休場」を、自分のクチで言えずの、だらしなさ

2017-07-13 19:11:18 | ニュース

 もう休場」するしかないか、と愚図愚図、親方に相談して、また、自分のクチから言えず、こそこそと隠れて帰宅。

 それが、今夜の稀勢の里。

  場所前の髙安との稽古の時から、テーピングしていた、左足首を今日も痛めて、早くも3敗目

 休場するしかない、窮状は100パーセント、間違いなし。

  んにしても、だらしのない、気の小さい性格。

 のみの金玉。

  鶴竜もまた、来場所開幕数日で、引退の踏ん切りをつけたいと言う、無駄なことをせず、すぐさま引退したらどうだろう。

 その、しこ名・鶴竜こと、マンガルジャラビーン・アナンドでさえ、自分のクチで、休場を言い、その理由を、か細い声ながら説明していたと言うのに、この日本人横綱は・・・・・・・。

 鶴竜も、稀勢の里も、力士としての「華」が、まったく無い。人を引き付ける魅力も、無い。

 みっともなく見えて、仕方ない。

 鶴竜の妻もモンゴル人で、夫妻とも、いまだモンゴル国籍。

 したがって、部屋付きの親方には、とりあえずなれても、部屋はカネがあっても興せない。

 バイバイ、さよなら。モンゴルへお帰り。

 稀勢の里も、また来場所出て、また窮状を訴えて・・・の、繰り返し。

 横綱にすべき器では、・・・・無かったなあ・・・・・

 にしても、ダヴァジャルガル。

  昨日といい、今日といい八百長っぽく見えてしまう取り口だったことが、気になる。


プロ棋士として以前に、藤井聡太は中学3年生のはず。「移動日」を理由にして、授業さぼって、大相撲名古屋場所を、堂々と桝席で観戦中

2017-07-12 16:44:45 | 受験・学校

 藤井聡太について、どこのマスコミも焦点を当てない、しかし、まだ中学3年生としての彼の、生徒と、プロ棋士の生活を取材し、記事化してきた。

 昨日は、大阪で対局し、これで改めて2連勝となった。

 対局が終わったのが、夕方の5時半。

 それから、以前に較べると減ったが、多くの記者とカメラマンに囲まれての囲み取材があったものの、6時半過ぎには終了。

 翌12日は、「移動日」として、通う「国立名古屋大学教育学部附属中学校」も、休みをなかば仕方なく黙認し始めたところ。

 しかし、愛知県瀬戸市にある実家に、優に、時間的余裕をもって帰宅できた。

 で、さっき、何気なく、大相撲名古屋場所のナマ中継を観て、びっくりした。

  コレ、このように、その藤井聡太が、会場の桝席に、堂々と座って観戦している模様が映しだされたからだ。

 時刻は、午後4時15分。

  向かって右となりには、兄か、年上の将棋仲間か。

 さっそく、藤井が来ていることに気付いたオッチャンが、カメラを手に、藤井を撮ろうとしたところ、

  その将棋仲間らしき若者が、そのオッチャンに、撮らないようにアクションを繰り返していた。

 当の藤井は、嫌がる素振りも、表情も、口振りも画像で観る限り、うかがえない。

 アイドルのマネージャー気取りか、この若者は。

 

 気になるのが、その時刻に、会場にいたこと。

 昨日、そのまま夜までに帰宅し、今日は登校し、6時限か7時限の授業をさぼってか、聡太早退してまでか、待ち合わせて会場入りしたのなら・・・・まだ、わからないでもない。

 ちなみに、この桝席。

 藤井の師匠である、杉本昌隆が予約して、持っている桝席とのこと。

 だが、「移動日」をいいことにして、平日にガッコさぼって、大相撲観戦していたとしたら・・・・・・。

 ひょっとして、すでに夏休みにガッコが入っているかも、とも思い、ガッコに確認取材。

 「今日は、普通に学校やっておりますよ。夏休みですか。ちょっとお待ちください・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「はい、お待たせいたしました。7月の21日の金曜日から、8月31日までです」

 うーん・・・・・・

 「移動日」を隠れみのにしての、ガッコさぼり、か。

 はたまた、授業を途中で切り上げて、観戦か。

 どうなんだろうなあ、この態度は・・・・・・

 それで、批判を寄り切るつもりか。もう、登校は投降して、なかば投げ出してるとはいえ・・・・・・。

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 2017・7・12 夜

  誰が仲立ちして、仕組んだのか、マネージメントしたのか、全取り組み終了後、ダヴァジャルガルに会って、会わされて、「絵作り」されて・・・・

 日一日と、浮かれていき、「将棋バカ」の道を一歩一歩、歩んで行っている気がしてならない。

 危惧していたが、谷川浩司のパターン、踏襲か・・・・

 対局終了後、何か質問されると、必ずすべて「そうですね・・・」と言い、少し考えて答えるが、意外性があり、興味深い答えは、いまだかってただの一言もない。

 早くも、15歳間近にして、「老成」しつつある。

 一般常識や、若者らしさは失われつつあり・・・・

 それゆえか、彼を8か月も追ったという、「Nスぺ」でも、ただ1点、将棋が強い中学生という姿しか、映し取れなかったのであろう。

 報道によれば、八角理事長以下、協会首脳陣にも会わせられ、将棋談義に花咲いたとか、しぼんだとか・・・・・。

 せめて、これが土曜日や日曜日ならば、分からないでもないが。

 それすら、出来なかったのであろうか・・・・・。

 いくら「プロ」なんだからと言えども、棋士の前に中学生。

 娯楽の前に、教育。そう想うのだが・・・・・・。

 中学校側は、もう、なかば、見放しつつあるようです。

 高校への進学の意思は、本人には無いとみました。

 何かが、少しづつ、歪み始めている。何かが、日一日、狂い始めている・・・・・・・